何でも事典

新春特集号

鳥から“一”を引くとカラス
●カラスを漢字で書くと『烏』で、『鳥』から横線1本が抜けている。この理由は、カラスを遠くから見ると、真っ黒で目が確認出来ないために一を取り除いたらしい。このカラス、かなり頭の良い鳥で、ボンヤリしていると悪戯に遭ってひどい目にあったりする。カラスの話を続けると、何と生息する場所によって、違う言葉を使用しているとか。従って、地方で捕らえたカラスを東京のカラスの集団に入れると、話が通じずにノイローゼになるというから面白い。また、都会ならではのカラスの話がある。それは、カラスの大好物がマヨネーズであることだ。東京・夢に島に運ばれてくるごみにマヨネーズのプラスチック容器の周りにはカラスが集まり、容器に残っているマヨネーズをなめている姿をよく見る。また、カラスが煙突などに止まっている姿を見かけるが、それは熱気で羽根を乾燥させているためである。 

経験で知ったV字編隊飛行
●鳥が群れを成して飛ぶ姿を見かけたら良く観察して欲しい。群れがVの字編隊を作ることがあるが、

実はこれはかなり高度な航空理論に基づいているらしい。つまり、鳥が羽ばたくと、空気がかき乱されて、後方から上にかけて渦のような流れが出来るが、V字型で編隊を組むと、それぞれの鳥が前から流れてきた過流の上昇気流を受けて必要最小限のエネルギーで飛ぶことが出来るのだ。エネルギー効率は単独飛行より71%以上飛行距離を伸ばすことが出来るらしい。このことを経験と勘で知っている鳥達がV字編隊を組んで飛行することになった。

寝ていても木から落ちない理由
●家で小鳥を飼っていると、文鳥やカナリアなどが眠っている姿を見かけることがある。外に出ると、スズメなどが木の枝に止まって眠っているのも良く見かける光景だ。よくよく考えると、あのような不安定な場所で人間は眠ることは出来ないが、鳥は何も無いように落下せずに眠っていられるのだから不思議でならない。実は、鳥が眠っていながらも木から落ちないのは鳥の足の構造に秘密がある。足の構造が無意識の状態でもしっかりと枝を掴むことが出来るようになっているのだ。鳥が木に止まっている姿を確り観察すると、足が『くの字』に曲がっているのが判る。つまり、足の裏にある腱が上の方に引っ張られ、鳥が意識しなくても勝手に指が曲がって木の枝をしっかりとつかむことが出来るというわけだ。自分の体重をかけて足を曲げている限り、指はしっかりと枝を掴み続けるわけで、鳥は寝ていても木から落ちることなく安眠出来る。


エトセトラ

なぜ、酉(とり)なのか
●酉年(とりどし)の『酉』は、“鶏”や“鳥”という字ではなく、『酉』を使用するが、それはなぜだろうか。そもそも、『酉』は稲を始めとする穀物の結実・収穫を象徴していた。その『酉』が『取り込む』の『取』に転じて『福取り』の神として信仰されるようになったという。『とり』は人に時を報せる有益な動物でもあり、商売などには縁起の良い干支でもあるといわれている。2004年はきな臭いニュースが多かったが、2005年こそは福と富を取り込む良い年になることを祈りたいものだ。

鶏の語源を万葉集で発見
●鶏(にわとり)の語源は古く、万葉集に『庭つ鳥』という言葉が出てくる。『つ』は『の』の意味で、そのまま、“庭の鳥”=鶏の意味になる。雉(きじ)は『野つ鳥』(野の鳥)と言われ、それに対応するのが『庭つ鳥』になる。なお、鶏はキジ科の鳥で、原種は東南アジアにいるセキショクヤケイといわれ、紀元前4000〜5000年頃から飼われていた。わが国では、古事記にも出てくるように古くから、時を告げる生き物として飼われ、卵や肉が一般に食べられるようになったのは江戸時代になってからだ。まさか、時告げ鳥が食用になったとは先人は誰も思うまい。

カクテルはなぜ“Cocktail”
●カクテルは彩りもきれいで、さまざまなリキュールを組み合わせて作る酒で、英語にすると“Cocktail”、直訳すると『鶏の尻尾』になる。それでは、なぜ彩り豊かな酒がカクテルなになったのだろうか。諸説あるが、代表的なものは、@競馬が始まる時に、馬が尾を上げて覚醒状態となるように、飲み物が覚醒効果をもたらす、Aカンペチュ(メキシコ)と言う町の酒場で、バーテンダーがオンドリの尻尾に似た形の木の枝を使ってミクスト・ドリンクを作っていたのを見た英国人が『それは何か?』と聞かれ、枝の呼び方を聞かれたと思ったバーテンダーがとっさに『鶏の尾』と答えた、Bアメリカ独立戦争の時に、ベッチー・フラナガンという未亡人が経営する酒場で出された混合酒が評判となり、ある時、なじみの士官たちが雄鶏持参で彼女の酒場で宴会を開いた時に、尾羽で混合酒を調合した…などが由来になっているが、まだ、どの説が正しいか判断出来ない。

酉の市のルーツは現在の足立区
●酉の市は、11月の酉の日(十二支)を祭日として、浅草の酉の寺(鷲在山長國寺)や各地の鷲神社、大鳥神社で行われる、開運招福・商売繁盛を願う祭りで、江戸時代から続く代表的な年中行事だ。11月の風物詩となった酉の市だが、江戸近郊に位置する花又村(現在の足立区花畑にある大鷲神社)の祭がルーツといわれる。祭の形態は、当初は近在の農民が鎮守である『鷲大明神』に感謝した収穫祭であったと伝えられている。祭りの日、氏子たちは鷲大明神に鶏を奉納し、終わると集まった鶏は浅草の浅草寺まで運び、観音堂前に放してやったといわれる。ちなみに三の酉まである年は火事が多いとの言い伝えがある。

2004/12/13
根深と葉ねぎに大別

●冬になると、鍋や汁物に欠かせないのがねぎ(葱)だ。ねぎはユリ科で、英名はWelsh Onion。原産地は中国西部からシベリアにかけてといわれている。日本では、日本書紀にもねぎが登場しており、奈良時代から食用とされていたようで、古い野菜である。ちなみに、昔はねぎを『キ』と呼び、数字の『一』に似ていることから『ひともじ』とも呼ばれていた。『根』+『キ』で『ねぎ』と呼ぶようになった。ねぎの品種に『アサツキ』があるが、これも『浅いキ』の意味で『アサツキ』と呼ばれ、白ねぎは土深く植えた部分を食することから『根深(ねぶか)』と呼ぶ。

関東は白、関西は緑の食文化

●ねぎは関東と関西とで食べる部分が違ってくる。関東では主に白い部分(葉鞘)を食べる根深ねぎが栽培され、関西では緑の葉の先端部まで食べられる柔らかい葉ねぎが栽培され、『関東は白、関西は緑を食べる』といった食文化が出来上がってきた。ただし、近年は、人の移動や輸送方法の発達によって、関東でも緑の部分を食べるようになったし、関西でも白い部分を食べるなど、料理に合わせて使い分けるようになっている。ちなみに、東日本には古くから“加賀ねぎ”や“千住ねぎ”など、代表的な根深ねぎの品種がある。ブランドねぎの代表は“関東では“下仁田ねぎ”。徳川幕府に献上して天下一とほめられ、殿様ねぎともいわれている。一方、葉ねぎのブランドは京野菜の九条ねぎだ。

ねぎの鮮度の見分け方

●ねぎの鮮度の見分け方は、根に近い軟白部にツヤがあり、よく締まって弾力のあるものが良いとされている。フカフカして軟らかいねぎは『袋ねぎ』と呼ばれ、そのなかに砂や土砂が入っている場合が少なくない。色は青味と白味のコントラストがハッキリしているものを選びたい。また、ねぎは腐りやすい野菜と思われがちだが、5度前後で新聞紙に包んでおけば3〜4日は保存出来る。

栽培期間の長い根深

●ねぎは前述したように、根深ねぎと葉ねぎに大別される。根深ねぎの栽培は、春・秋と2回の種まき期があるが、幼苗期の生育が遅いので収穫まで約1年を要する。栽培期間が長いため、天候の影響で不作になると、回復に時間がかかり、高値が続くことが少なくない。根深ねぎは、地域によって、秋まきで翌年の夏秋どり、春まきで秋冬どりが選択される。一方、葉ねぎ系は東海以西の暖地で播種も年に4〜5回に分けて栽培される。ねぎは、本来、冬が旬だが、一年中供給される。出回り量が多いのは10〜3月で、気温の低い冬が需要最盛期になる。

2004/12/06

世界一のトマト生産国は中国
●FAO(国連農業食糧機関)が発表した世界のトマト生産量(2003年)は1億1,230万トン。主要生産国は、@中国、A米国、Bトルコ、Cインド、Dスペイン、Eブラジル、Fイラン…の順で、日本は23位だ。世界的には日本のような桃色系の品種より、赤色系のトマトが多く栽培されており、加工用としてホールトマト、トマトソース、ケチャップ等の加工原料として利用されている。

医者要らずのトマト
●西洋では、『トマトが赤くなると医者が青くなる』という格言がある。その理由は、トマトにはカロテン、ビタミンCが豊富に含まれ、健康に良いからだ。具体的には、カロテンは抗がん作用と老化防止作用、ビタミンCは免疫力の向上に効果がある。また、カロテンは体内に入るとビタミンAに変わって、皮膚や消化器の粘膜の働きを活発にしてくれる。ビタミンAとビタミンCが両方含まれていると抗酸化作用が存分に発揮されるので大きな効果が期待出来る。

トマトのリコピン効果に注目
●最近、注目されているのは、リコピンがトマトに多く含まれているということだ。トマトに含まれる赤い色素がリコピンで、生活習慣病やガンなどの原因となる活性酸素を消去する働きがあり、体内に入るとビタミンEの100倍以上、ベータ−カロテンの2倍以上の効果があるといわれている。すでに、大腸ガンや膀胱ガンのリコピンによる予防効果は確認されていて、注目の成分だ。更に、動脈硬化の予防効果も期待されている。動脈硬化は、LDL−コレステロールが活性酸素によって酸化され、酸化LDL(悪玉)がコレステロール化けることで起こる病気だが、リコピンは活性酸素を消去する働きがあり、LDL-コレステロールの酸化を防ぐため、動脈硬化の予防につながる。また、リコピンは油に溶ける性質を持ち、油と一緒に摂ると吸収率が高まる。リコピンは熱に強く、炒めたり、煮込むなどの調理をしても、成分が変化しにくく、さしずめ、トマトたっぷりのパスタなどは健康に良い食べ物といえる。

世界的には赤系が主流
●トマトは大別すると、ピンク系と赤系に大別出来る。少し前まではスーパーや八百屋では、完熟しても色づきが浅い“桃太郎”に代表されるピンク系の品種がほとんどだったが、最近では、イタリア料理の流行などで、パスタに欠かせない食材として赤系も調理して食べられるようになってきた。赤系品種の真っ赤に熟したトマトがスーパーに並ぶようになってきたが、冒頭で述べたように世界的には主流は赤系トマトなのだ。


通信の世界一
(最も混雑している国際電話回線)
最も混雑している国際電話回線は、米国とカナダの間に引かれたもの。2001年、2ヵ国間の通話利用は両方向合わせて約104億分になった。

(最も長い電話ケーブル)
世界で最も長い海底電話ケーブルは、英・フラッグ社のもの。日英間で2万7,000kmの長さがある。欧州、アフリカ、アジア地域とその他11の国々をつなぎ、60万回線の同時通話が可能。

(最も速く世界を巡ったメッセージ)
2002年2月20日、仏・カンヌで開催された3GSM世界会議(無線通信関係の会議)で、英・ロジカ社は6大陸・6ヵ国のセル方式携帯電話をつなげ、世界中にメッセージを送った。メッセージは3分17.53秒後にカンヌにある元の携帯電話に戻ってきた。

(最も大きい交換機)
米・バージニア州アーリントンにあるペンタゴン(国防総省)の交換機には3万4,500本の回線があり、電話ケーブル16万1,000kmを通して、1日に100万通話近くを処理する。

2004/11/29

東京都中央卸売市場とは?
●今週号では野菜の主な知識をアラカルト風に紹介しよう。東京の野菜市場といえば、東京都中央卸売市場だが、一つの市場ではなく、大田、築地、淀橋、北足立、板橋、豊島、葛西、世田谷、多摩ニュータウンの9市場から構成されている。そのうち、東京都中央卸売市場で2003年に取り扱った野菜の数量は162万0,675トン、シェア別では大田市場が全体の39%、築地市場が15%、淀橋市場が14.5%を取り扱っており、上位3市場がリード役になっている。東京都中央卸売市場の野菜価格が、野菜先物取引の指標となる点を頭に入れておこう。

135種類の野菜の統計を発表
●東京都中央卸売市場に入荷された野菜の品目別取扱高(2003年)のベスト10は、@キャベツ類、Aだいこん、Bたまねぎ、Cレタス類、Dじゃがいも類、Eトマト、Fにんじん、Gきゅうり、Hねぎ、Iかぼちゃの順だ。一方、産地別のベスト10は、@千葉15.2%、A北海道12.8%、B茨城12.4%、C群馬6.9%、D長野5.0%、E埼玉4.8%、F愛知4.3%、G神奈川3.5%、H青森3.3%、I福島2.6%の順で、東京を中心に関東一円に出荷されている。ちなみに、同市場が取り扱っている野菜と果物の種類は350種類、うち野菜135種類、果物94種類の統計を取って、発表している。

値段は一番高いのはマツタケ
●135種類の野菜のなかで、値段が高い野菜は、その年によっても大分違うが、高い順でマツタケ、わさび、たらの芽、安い順ではさんとうさい、はくさい、たまねぎの順で、月とスッポンほどの違いがある。マツタケも野菜ではあるが、旬に少しだけ齧るだけという人が多く、全体の野菜価格のリード役にはならない。余談だが、価格の高い果物ベスト3は、@マスカット(ブドウ)、Aサクランボ、Bアイベリー、安い果物ナンバー3は、@バナナ、Aハネジューメロン、B長十郎梨…の順で、20倍近くの違いがある。

野菜の自給率は約80%
●野菜が高くなると海外からの輸入が相場を冷やしてくれるが、2003年は7万5,067トンの輸入野菜が東京都中央卸売市場に入荷された。ベスト10は、@かぼちゃ、Aたまねぎ、Bブロッコリー、C生しいたけ、D根しょうが、Eにんにく、Fさやえんどう、Gねぎ、Hジャンボピーマン、Iアスパラガスの順で、何とかぼちゃだけで輸入野菜の約30%を占めている。日本が野菜を輸入している国は中国、米国、ニュージーランド、オーストラリアが中心で、自給率は約80%前後で、他の農産物と比べると比較的高い。


2004/11/22

パスタが欧州にトマトを伝播
●トマトはナス科に属し、熱帯では多年草、温帯では一年草として栽培されている。トマトの原産地は南米アンデス高原で、もともとは草の実のように小さな実をつける野生種だった。メキシコで食用にされるようになったのは紀元前とも10世紀頃ともいわれている。大航海時代のコロンブスの新大陸発見により、16世紀にトマトが欧州に伝来した。当初は、『ナス科の植物には毒がある』との俗説があったため、観賞用として栽培されていた。それから100年経って、イタリアで食用にされ、パスタ料理とともに欧州中に広がり定着した。18世紀に北米で品種改良が進み、病気に強く、果実の固い品種が生まれたことも世界的な普及につながったようだ。

日本でも最初は観賞用
●トマトが日本に伝来したのは、17世紀半ばから18世紀のことで、主に鑑賞用として珍重された。日本画家・狩野探幽がトマトを『唐なすび』として描き、江戸前期の儒学者・貝原益軒は『大和本草』(1709年)に『唐柿』として紹介している。なお、観賞用だったトマトが本格的に栽培されるようになったのは、明治時代に食用として改良された品種が北アメリカから入ってきてからだ。今ではポピュラーになったトマトだが、最初は真っ赤な色や独特の臭みが敬遠され人気がなかった。しかし、食の洋風化が進むと、オムライスやチキンライスの調理用に使うケチャップなどのトマト調味料が人気になり、普及し始めた。

光と気温差が美味しさの源

●トマトが生育するには強い光が必要で、生育適温は25〜26度。昼と夜の温度差が大きいこともトマトの生育にとって好条件だ。また、トマトのルーツ・南米アンデス高原が雨の少ない地域だったことから判るように、多雨は大敵になる。ところで、つい最近まで、日本ではトマトが夏にしか出回らず、消費地周辺で露地栽培されていた。しかし、サラダやイタリア料理などの食生活が洋風化して、食卓に欠かせない食材となり、一年中供給出来るように、冬は暖地、夏は高冷地で生産され、“産地リレー”や“温室栽培”により、季節を問わず美味しいトマトが食べられるようになった。

トマト生産日本一は熊本
●トマトの主産地は、冬から春が熊本、愛知などの温暖地、初夏は千葉、茨城、群馬、栃木などの関東産が主力、真夏には福島や長野の出荷が増えてくる。なお、2002年は68万8,600トンが出荷されたが、トップ5は@熊本県、A千葉県、B茨城県、C愛知県、D北海道…順で約4割に過ぎず、その他で61%を占めている。


木の世界一
(最も背の高い木)
世界で最も背の高い木は“ストラトスフィア・ジャイアント”と呼ばれるセコイアで、2002年測定時で112.6mあった。2000年8月に米カリフォルニア州のフンボルト・レッドウッド公園で発見された。

(最も大きな木)
世界最大の木は“ジェネラル・シャーマン”というセコイアオスギで、米カリフォルニア州にあるセコイア公園にある。高さは82.6m、幹の直径は25.9mある。1980年に最新の正確な測定をした時、幹の体積は1,487立方メートルあったが、現在は約1,500立方メートルあると考えられる。これは、マッチが50億本作れる大きさ。樹齢は推定2,100年。

(最も太い木)
世界で最も太い木は、メキシコのオアハカ州に生えている“エル・アルボル・デル・トゥーレ”という名の木。1998年の最新測定では。高さが42m、直径が11.5m、地上1.5mの幹の外周が36mあった。

(最大の種)
世界最大の種はオオミヤシの種で、野生ではインド洋のセイシェル諸島にしかない。種が1つ入った果実の重さは最大で20kg。

2004/11/15

50年前から冷やして出荷
●伝説的な俳優、ジェームス・ディーン主演の映画に『エデンの東』(1955年作品)がある。そのなかで、山積みしたレタスを貨車で遠く東部に輸送するワンシーンがあるが、米国ではその頃から、収穫したばかりのレタスを出荷前に砕氷を使って温度を下げ、輸送や保存に耐えるような技術を導入していた。野菜は呼吸をしているので、そのまま段ボール箱に詰めて冷房装置のない貨車で輸送すると、箱の中の温度が40℃近くまで上がるため、収穫してすぐに冷やすなどの方法で、生鮮状態を保っていたわけだ。レタスは生野菜、シャキシャキ感が命で、鮮度を保つことが最優先になる。

コールドチェーンとは?
●日本では1973年に長野の農協が初めて導入したレタスの真空冷却(減圧で水分を蒸発させることにより冷却)が、野菜の予冷技術の中心になっている。この技術と保冷車をうまく活用し、東京五輪前後から急激に高まったレタスの需要に応じる格好で、全国への出荷が可能になった。今では、レタスの年間出荷量の7割近くが予冷出荷されている。畑で収穫されたレタスを真空予冷庫(約20分で3〜4度に急激に冷却)で冷却して保冷庫に貯蔵、市場へは保冷車で輸送され、市場から小売店の冷蔵ショーケースに運ばれる。その輸送形態を“コールドチェーン”と呼ぶ。この技術がなければ、ここまでレタスが食べられるようになったかどうかは疑問といって良いだろう。

山くらげはレタスの茎
●現在、スーパーで『山くらげ』という名の乾燥野菜が売られている。他にも“サンジャー菜”、“皇帝菜”という名前で販売されている。山くらげはお湯に戻すと3〜4倍に増え、炒め物やサラダ、和風料理などに利用され、コリコリ感が売りになっている。この山クラゲ、実はステムレタスという品種の茎を細かく乾燥させたもので、玉レタスと全く違った食味になる。

レタスとキャベツの相関関係
●また、レタスとキャベツには相関関係があると聞いた。つまり、一般の生活レベルが上がるとキャベツの消費が減少し、その一方でレタスの消費量が増えるそうだ。更に、生活レベルが向上すると、レタスの消費量が増えて、キャベツの伸びが止まってしまう。これは米国でも見られた現象で、日本では東京五輪以降に起こっている。芸能人や漫画家が貧乏自慢をする時に、『キャベツだけをおかずに食べた』という話を聞くが、その人たちにとって、レタスは『高嶺の花』ならぬ『高値のキャベツ』だったに違いない。

2004/11/8

レタスはキクの仲間
●レタスは植物学上の分類ではキク科に属する。葉を見るとアブラナ科に間違えられるが、黄色く咲いている花を見るとキク科であることが一目瞭然だ。意外といえば意外だが、このモダンな西洋野菜のルーツは2,500年前のエジプトと古く、日本では『ちしゃ』として伝わり、奈良時代から食べられ、平安時代には既に栽培されていたというから驚きだ。その頃の『ちしゃ』は現在のレタスと形が異なり、結球しておらず、下の方から掻きとりながら食べる『掻きちしゃ』というものだった。結球しているレタスが日本に入ってきたのは、明治時代に欧米からやってきた。ちなみにレタスの和名『ちしゃ』は『乳草』の略。また、ラテン語の“Lactuca”、英語の“Lettuce”は乳を意味する“Lac”が語源になっている。それはレタスを切ると茎から白い液が出ることに由来している。レタスが東西を越えても『乳』をイメージしていたと知ると、またまた驚いてしまう。

長野が全体の30%を生産

●2003年の日本のレタス収穫量は51万トンで、近年、生産が急増した野菜の一つだ。レタスの生育に適した気温は摂氏15度前後で、冷涼で乾燥した気候を好む。レタスの生産は@春レタス、A夏秋レタス、B冬レタス…に分類され、@の春レタスは茨城県、香川県や兵庫県といった大都市近郊の農業地帯でトンネル栽培されている。夏秋レタスは高原キャベツ同様、長野県や群馬県が大産地で、冷涼な気候を活かして露地栽培されている。冬レタスは比較的温暖な静岡県や香川県でトンネル栽培が行われているが、冬レタスの産地では水田の裏作としてレタスが作付けされることが多い。ちなみにレタスの生産高ナンバーワンは長野県で、全体の3割を占め、2位の茨城県に大きく水を開けている。

米国からレタスを緊急輸入
●それでは世界一のレタス生産国はどこだろうか。原産国エジプトから遠く離れた中国がレタス生産世界一だ。FAO(国連食糧農業機関)によると、2003年の世界レタス収穫量は2,079万トンで、シェアは@中国48%、A米国21%、Bスペイン5%、Cイタリア4%。Dインド4%、E日本3%…の順になる。最近、レタスが1玉1,000円を超える高騰を見せて、価格を冷やすために緊急輸入され、話題になっている。日本が輸入した国は地理的に近い中国ではなくて米国。その理由は、中国は茎レタスが主流で、日本同様、玉レタスを生産している主産国は米国だからだ。スーパーはカリフォルニア州から輸入しているが、いつまで続くか気になる。


地球資源の世界一
(最大のダイヤモンド)
世界最大のダイヤモンドは “カリナン”と名付けられた 3,106カラットのダイヤモンド(106個に切り分けられた)。1905年1月26日、南アフリカのプレミアダイヤモンド鉱山で発見され、イギリスの君主エドワード7世に贈られた。

(最大の琥珀)
最大の琥珀(コハク)は、1991年、マレーシアのサラワク州の地中から掘り出された。その欠片のもともとの大きさは数立方メートルあり、そのまま掘り出すのは不可能で、砕かれた欠片のなかで最大のものは重さ23kgあった。

(最も古い鉱山)
世界最古の鉱山は、エジプトのガルブ、ナザレバハにあるチャート(シリカ)鉱山。約10万年前に初めて使用されたとされる。

(最大の油田)
サウジアラビアのガワー油田はサウジアラビアにある石油生産会社アラムコにより開発されたもので、240×35km以上の範囲に広がっている。推定可能産油量は約820億バレル。

2004/11/1
ピーマンのビタミンCレモン並
●この時期は風邪薬のテレビコマーシャルが多くなる。というのも気温の変化が激しく、体調を崩しやすくなり、風邪を引きやすくなるからだ。風邪を引かずに済むには、ビタミンCを多く含むピーマンを食べたい。何と、ピーマン100グラム中にビタミンCが80ミリグラムも含まれている。あのレモンは90ミリグラムだから、どれだけビタミンCがピーマンに含まれているかが判ろう。また、ピーマンは米国ガン研究所が認めたガン予防効果の高い食品リストで上位に位置しているなど、なかなかの健康野菜なのである。

赤くなると成分も変貌
●日本の消費者はピーマンといえば緑色を連想する人が多い。ピーマンはそのままにしておくと7週間前後で赤色に変化する。実は赤く色が変わると、ピーマンの栄養成分に変化が起こる。緑黄色野菜ピーマンはトマトのように日光を浴びると、緑色色素クロロフィルが分解される。完熟するとビタミンの効力は約7.0倍、ビタミンCは 約1.8倍、ビタミンEが約5.3倍、ビタミンUは 約1.6倍とパワーアップする。また、トマトの赤い色はカロチノイドと呼ばれる成分だが、赤ピーマンには抗酸化作用がかなり高いカプサンチンが多く、まるで違う野菜に変化するから驚いてしまう。

効果的な調理方法は?
●赤ピーマンのポリフェノール効果を100倍に引き上げる方法がある。それは赤ピーマンを他のポリフェノールを含むニンニク、ブロッコリー、レンコンと肉や魚介類などと組み合わせて摂ることである。赤ピーマンのカプサンチンには、前述したように、生活習慣病予防及び抗酸化増幅効果があり、ピーマンを使った肉・魚料理を日常的に食べたいものだ。

緑ピーマンは血流を良くする
●赤ピーマンを効果的に摂取する方法がある。それは、香辛料のパプリカを上手に利用することだ。『パプリカ』はハンガリー語でピーマンのことで、日本では大型の赤ピーマンを『パプリカ』と呼ぶことがある。スーパーなどで売っている『パプリカ』は大型の赤ピーマンを粉末にしたもので、前述した生活習慣病予防及び抗酸化増幅効果効果のあるカプサンチンも多く含まれており、ピーマンが苦手な人でも問題はない。従って、ポテトサラダやチャーハン、ビーフシチューなどさまざまな料理にパプリカを活用したいものだ。なお、緑色のピーマンには赤ピーマンにはない効果がある。それは、ストレスなどで滞り気味の血流をスムーズにすることだ。緑ピーマンを食べれば、心筋梗塞や脳卒中などの予防になる。

2004/10/25

オートバイの世界一
(最大のエンジンがついたオートバイ)
ホンダのゴールドウィングGL1800とワルキューレ・ルーン型は、1832ccの、水平に向かい合った6気筒エンジンを持つ。これは、一般向けに生産されているオートバイのエンジンとしては最大の容量。

(エンジン容量が最大のスクーター)
スズキのバーグマン650スクーター(重さ238kg)は638ccの4サイクル2気筒エンジンを持つ。

(オートバイによる最高速度)
1990円7月14日、米ユタ州でデイブ・カンポスが(米)1マイル(1.6km)走行を2回行ない、平均時速518.45kmを出した。乗ったオートバイは1,500ccのラックストン・ハーレーダビットソン型エンジンが2つ付いた長さ7mの新型車だった。

(オートバイによる最も長い後輪走行)
1991年5月5日、茨城県・日本自動車研究所性能試験場で工藤靖幸がホンダTLM220Rに乗り、1度も止まることなく後輪だけで331km走った。

2004/10/18

ピーマンは辛くないトウガラシ
●あの深い緑色をしたピーマンの原産地は、中米から南米にかけての熱帯地方。トウガラシの一種で、植物学的にはナス科トウガラシ属に含まれる。大型で甘みのあるトウガラシをフランス語でpiment(ピメント)と呼び、それがなまって日本ではピーマンになった。ピーマンがトウガラシの仲間なのに辛くないのは、トウガラシの辛み成分であるカプサイシンが含まれていないからだ。コロンブスが新大陸を発見した際にピーマンをスペインに持ち帰り、その後、欧州各国に広まり、ポルトガル人によって16世紀末に日本に持ち込まれた。ピーマンというと新しい西洋野菜という印象を受けるが、すでに日本に入って400年以上も経っている。

茨城県が最大の産地
●日本におけるピーマンの2003年度の作付面積は全国で3,760ヘクタール、収穫量は15万1,300トン、出荷量は12万8,600トンに達する。作付面積が多いのは茨城県、宮崎県、岩手県、高知県の順で、出荷最盛期は4〜9月、冬場は出荷量が減少する傾向にあるが、極端な端境期はなく、供給は比較的安定している。なお、FAO(国連食糧農業機関)によると、2003年の世界のピーマン生産量は233万9,000トンで、そのうちインドが全体の44%を生産している。次いで、中国(9%)、パキスタン(7%)、バングラデシュ(6%)の順だが、日本と同じような中型の緑色のピーマンを生産している国は少なく、世界的にはピーマンと同じ属に含まれるトウガラシ等が多く栽培されている。

品種改良で食べやすくなった
●ピーマンの品種はさまざまだ。主な品種は@中型・緑(普通に出回っている品種。30〜40グラムの大きさで、肉が薄めの品種がもっとも多い。主な品種は京波、ちぐさ)、A中型・赤(中型・緑の完熟品)、B大型・赤(完熟果、主な品種はクイーンベル)、C大型・黄(完熟果、主な品種はキングベル)、D大型オレンジ(完熟果、主な品種はサンセットベル)E大型・紫(加熱すると濃い緑色になる。オランダから輸入)、F大型・黒(ヨーロッパでの改良品種チーレネグロ、加熱すると黒が緑色になる)、G大型・緑(肉厚でつめもの料理に最適。品種はカリフォルニアワンダー)、Hパプリカ(ハンガリーから輸入していたが、現在はわが国でも生産)など。ピーマンの消費が急速に増えたのは昭和30年代後半で、大型で肉厚の品種で独特の香りで敬遠する人が少なくなかったが、食べやすい品種を次から次へと開発して消費が拡大している。

2004/10/11

はくさいのルーツは中国
●10月に入って気温が低下し、鍋物が恋しくなる季節に入ってきた。そして、鍋物に欠かせないのがはくさい(白菜)だ。このはくさいのルーツは、11世紀頃に中国でカブ(アブラナ属)とツケナ(コマツナ、ミズナなどアブラナ属)が交雑して出来たといわれている。日本では、明治初めに清国政府から送られた種子を名古屋で栽培したのがルーツである。また、全国的にはくさいが普及したのは、日清・日露戦争に従軍した日本の農村出身の兵士が大陸ではくさいを初めて食べ、その大きさや味に感心したことがキッカケで、昭和に入ってからだ。なお、はくさいは英語でチャイニーズキャベツといい、その名の通り、国際統計ではキャベツに含まれる。

多種な品種が魅力
●はくさいには、結球、半結球、不結球の3タイプがあり、最も出回っているのが結球タイプだ。また、近年は軟腐病(なんぷびょう)やウイルス病に強いキャベツの性質や根こぶ病に強いかぶの性質を取り入れた品種も育成され、主な栽培品種だけでも150以上ある。主な品種は@円筒形はくさい…どっしりした円筒形の結球はくさい。頭部の葉がしっかりと重なる包被形。球の内部が黄色みを帯びた黄心型は最近の主流、A砲弾形はくさい…砲弾のように頭部がとがった結球はくさい。しまりがよく、頭部の葉が重なり合わない抱合形。内部の白い軟白型は減少している、Bたけのこはくさい…長円筒形でたけのこに似ている。通常5〜10キロ、大きなものは1球25キロにもなる。葉肉が堅く、加熱しても崩れない、C半結球はくさい…胴部はしまり、頭部は開いている。関東に多い。葉肉は薄く、日もちがよい。主に漬物用。花芯、半結球山東(さんとう)などがある、Dミニはくさい…小人数の家庭でも食べきれるように開発された小型品種。普通品種が1球3〜4キロロなのに対し1キロ前後。内部は濃黄色、Eへアレスはくさい…中国南部、台湾に普及しているはくさい。葉面に毛がないのでヘアレスという。多汁でサラダ向き、などだ。

はくさい本来の旬は夏場
●はくさいはビタミンCが多く含まれる。キャベツと比べると糖質が少なく、エネルギーも低めなのでダイエットには最適だ。また、ミネラル分も豊富で、カルシウム、鉄、マグネシウムも含まれ、栄養十分の野菜といえる。白菜は体を温める、冬最高のスタミナ食だと中国では言われる。本来、はくさいの旬は意外にも冬場ではなくて7〜8月の夏場だが、農業技術、生産地の組み合わせにより、ほぼ一年中食べることが出来る。

自転車の世界一
(最も小さい自転車)
人が乗れる車輪が最小の自転車は、前輪の直径が11mm、後輪の直径が13mm。1999年8月11日に、製作者のズビグニエフ・ロザネック(ポーランド)がこの自転車に乗って5mの距離を走った。

(最も長い自転車)
車輪が2つだけなど条件のある正式な自転車で最も長いものは、長さ25.88mで、スーパータンデムクラブ・チェパラナ(イタリア)が作ったもの。

(ペダルをこいで走る最大の乗り物)
ロジャー・デュマ(米)がつくった、長さ42.875mの55人乗り(うち3つの座席はペダルをこげない子供用)自転車が最大。2000年7月29日、米メーン州オーガスタで52人がペダルを踏み、986m進んだ。

(人力の乗り物による最高速度)
2002年10月5日、米ネバダ州で行なわれた“世界人力スピードチャレンジ大会”で、サム・ウィッティングガム(カナダ)が自転車バルナディアブロに乗り、時速130.36kmを記録した。

2004/10/4

タマネギと涙の関係は?
●タマネギを刻むと涙が出るのはなぜだろうか。それは、タマネギが刻まれ、細胞が破壊されると、酵素によって分解が起こり、強い刺激臭と辛みを出す揮発性の硫化化合物に変化するからだ。硫黄化合物によって、目と鼻が刺激されて、涙が出るわけだが、このようなつらい目に遭わないためには、@タマネギを切る前に冷蔵庫で冷やす、A水につけながら皮をむく、B包丁やタマネギの切り口を水で濡らす、C電子レンジで軽く加熱してから刻む…などの方法がある。また、キッチンの換気を良くすることも涙防止のポイントだ。

タマネギ食べると医者要らず
●タマネギを刻むと涙を流させる硫黄化合物の正体は『硫化プロピル』で、ニンニクや長ねぎに含まれているアリシンに似た成分だ。硫化プロピルは辛味の成分で、生で食べた時には血液中の糖分の代謝を促進し、血糖値を下げる“正義の味方”なのだ。更に熱を加えると硫化プロピルトリスルフィドやセパエンという成分に変化し、中性脂肪及びコレステロール値を下げる役割を果たしてくれる。ちなみに、二つの成分は血栓を溶かす作用もあるとか。また、タマネギにはケルセチンというポリフェノールも含まれており、血圧を下げ、体内の脂肪を排出する手助けをするといわれている。タマネギは血液をサラサラにして、糖尿病、動脈硬化、高脂血症など現代人を悩ます生活習慣病に非常に効果を発揮する野菜で、これからはタマネギを積極的に食べたいものだ。

犬にタマネギを食べさせるな
●案外知られていないのは、犬とタマネギとの相性が悪いことだ。タマネギは食品調理の加工材料として頻繁に使われるため、調理した残り物を愛犬についウッカリ食べさせてしまうことが少なくない。タマネギそのものの形が見えなくても、調理した残り物などを与えてしまうため、犬のタマネギ中毒は愛犬家が思っている以上に発生するようだ。犬のタマネギ中毒の症状は、@急に元気がなくなり、A動悸が激しくなりハーハーいう、B翌日には赤い尿を排泄する…である。また、タマネギ中毒になった犬が赤い尿を排泄するのは、溶血性の貧血が起こっているからで、赤血球数などが減少する。タマネギ中毒にかかった犬の治療法は、まず強心剤を打ち、利尿剤で中毒物質の排泄を促進させることだが、ひどい貧血を起こした犬には輸血することもあるらしい。タマネギ中毒の原因となる物質は、3種類の硫黄化合物で、熱を加えても壊れず、揮発もしないため、加熱調理されたタマネギでも愛犬には絶対に食べさせてはいけない。

2004/9/20

原産地は中央アジアと地中海
●タマネギの原産地は中央アジアないしは地中海という説がある。これは、紀元前33〜28世紀の古代エジプト第一王朝時代の壁画にタマネギが描かれていたことから判る。ピラミッドを築いた労働者にタマネギとニンニクを食べさせたとの記録もあり、その時代からすでに食用にされていたことが判る。また、ギリシャでは紀元前10世紀、ローマでは紀元前5世紀に栽培され、旧約聖書や千夜一夜物語にもタマネギを食べたり、それを精力剤にしたり…という話が出てくる。欧州一帯に広まったのは16世紀、

日本へは明治時代に北海道開拓使が導入した。
耐寒性強く低温でも生育

●タマネギは耐寒性が強く、低温下でも生育するのが特徴だ。また、熱帯でも土壌条件さえ良ければ生育出来るため、世界中で広く栽培され食べられている。食用部分の結球は日長と気温が関係している。品種によって、ある一定の日長になると結球が始まる。日長と気温は密接な関係にあり、温度が低いと高い時より長い日長が必要になる。タマネギは『甘タマネギ』、『辛タマネギ』に大別出来る。タマネギに含まれている『硫化アリル』が多く含まれていれば『辛タマネギ』、少量なら『甘タマネギ』に分類される。日本で栽培され、食用になっているのは『辛タマネギ』がほとんどである。

明治時代に積極導入

●タマネギは明治時代に政府が積極的に導入した。日本で主に栽培されている『黄タマネギ』を作型で分類すると、春撒きと秋撒きが基本だ。

@春撒き栽培…3〜4月に播種し、9〜10月に収穫、9〜翌4月まで出荷する作型。北海道で採用されている。

A秋撒き栽培…9〜10月に播種し、5〜6月に収穫、5〜7月まで出荷する作型。府県産タマネギの作型。

北海道産の作付は約50%
●北海道が日本一の産地です。日本におけるタマネギの総作付面積のうち北海道だけで半分近くを占め、佐賀、兵庫、愛知、長崎と続く。北海道は府県産と違って、播種3月、収穫が8〜10月という春撒き栽培を行い、収穫後は保冷倉庫に貯蔵し、秋から春先まで計画出荷をする。北海道ではじゃがいももタマネギと同様の出荷スタイルを取っており、両方の主産地である北見管内では貯蔵保冷倉庫を共有することが珍しくない。一方、

府県産のタマネギは秋撒き栽培で、北海道とはちょうど逆で、春先から夏にかけて主に出荷を行う。春先に店頭に並ぶ府県産の『新タマネギ』は、辛みが弱く、サラダとして生でも食べられる。


犬の世界一
(最も耳の長い犬)
最も長い耳を持つ犬はバセット・ハウンド種の“ミスター・ジェフリーズ”で、英・ウェストサセックスで飼い主のフィル・ジェフリーズと共に暮らしている。2002年11月3日に行なった計測では、耳の長さが29.2cmあった。

(最もまつげの長い犬)
カナダ・オンタリオ州ベルビルに住むアンジェラ・バレットの飼い犬、“ボーダーズ”(ラサアプソ種)のまつげが最も長い。2002年4月27日の計測では9cmあった。

(最小の犬)
2002年現在で生きているなかで最も小さい犬は、“ホイットニー”という名のヨークシャーテリア。2002年11月26日の計測では、肩までの体高が7.6cm、鼻先から尻尾の先までの体長が24.1cmだった。また、史上最小の犬は、こぶしくらいの大きさのドワーフヨークシャーテリア。成犬になっても肩までの体高が7.11cm、鼻先から尻尾までの体長が9.5cmしかなく、1945年、2歳の誕生日を迎える直前に死亡した。

2004/9/13

原産地は欧州・地中海沿岸
●トンカツと相性バッチリのキャベツ、四季を通じて多くの品種が作られ、日本全国の収穫量は150万トンと野菜ではダイコン、じゃがいもに次ぐ地位を誇っている。国民一人当たりの年間消費量は10キロ以上で、葉物野菜では馴染みの深い野菜といえる。キャベツの原産地は、ヨーロッパの地中海、大西洋沿岸で、紀元前600年ごろに栽培され、ケルト人がヨーロッパ各地に伝えたといわれている。当初、キャベツは球を作らず、現在のような形になったのは約1,000年前のことだ。ちなみに、日本では江戸時代末期頃から栽培され始め、食生活の洋風化に伴い、昭和25年前後から急速に消費が伸び、今では食卓に欠かせない存在になっている。ちなみに、FAO(国連食糧農業機関)によると2003年の世界キャベツ生産量は6,201万トンで、中国が群を抜いて1位、あとはインド、ロシアと続く。

一年中出荷が可能なキャベツ
●キャベツの生育に適した気温は15〜20度といわれる。四季を問わず、一年中出荷されているキャベツだが、産地は季節によって異なり、@夏から秋には、北海道と群馬の嬬恋、長野の野辺山などの高原キャベツ、A厳しい寒さで育つ冬キャベツは愛知の東三河地域、神奈川、千葉などの温かい地方、B春系キャベツは花芽が出来にくい品種で、千葉県銚子地域、神奈川県三浦地域…が出回りの中心産地になる。産地が季節の変化に応じて移動していくことで、キャベツは一年中出荷が可能となり、毎日食べることが出来る。

栄養十分の食べるクスリ
●キャベツの栄養素で突出しているのはビタミンCで、外葉と芯に多く含まれる。しかし、キャベツで一番特徴的な栄養素はビタミンUだ。1940年代後半に米国でキャベツのビタミンUから抗潰瘍成分(胃潰瘍に効く成分)が発見されると、キャベツは一躍注目を浴びた。そして、キャベツのビタミンUを主成分とする胃腸薬も市販されるようになった。また、キャベツの原種に近い“ケール”はカロテンやビタミンCも豊富で、最近話題の健康飲料『青汁』の原料として知られている。更に、米国の国立ガン研究センターでは、ガン予防を目的とした食品の研究が行われ、『デザイナー・フーズ・プログラム』と呼ばれるガン予防のために構築されたの食品リストで、キャベツは重要な野菜8種類の第2位として取り上げられた(1位はニンニク)。キャベツには肝機能アップと肝臓に脂肪がつくのを防ぐ酒飲みには嬉しい役割もあり、まさに“食べるクスリ”と言い切って良いだろう。

2004/9/6
生物の世界一

(最も希少な昆虫)
ロードハウアイランド・ナナフシは10匹しか存在しないと考えられている。実は80年前に一度、絶滅したとされたが、2001年2月にオーストラリア沖の島で再発見され、卵もいくつか見つかった。

(最も希少な両生類)
オスアカヒキガエルは、コスタリカのプンタレナス地方モンテベルデ近くのティララン山系に設けられたモンテベルデ雲霧林保護区の10?以下の狭い地域に生息する。
(最も希少な鳥)
世界で最も希少な鳥の1つはアオコンゴウインコ。2000年の終わり頃に野生で生きている個体が死んだとされ、この種が生き延びるかどうかは、飼育されている66羽にかかっている。

(最も希少な陸の哺乳類)
ジャワサイは、世界の大型哺乳類のなかで最も希少と考えられる。かつては東南アジアに広く分布していたが、生息数は推定60頭にまで減ってしまった。現在、インドネシアのジャワ島西端に約50頭、残りはベトナムに生息する。


2004/08/16

意外に知らない野菜のこと
●今年の12月をメドに、横浜商品取引所が、世界初の『野菜バスケット先物取引』を上場する運びになった。野菜バスケット先物取引は、はくさい、キャベツ、ねぎ、レタス、きゅうり、なす、トマト、ピーマン、だいこん、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、ごぼう、かぼちゃの14品目の野菜を組み合わせて、それらの卸売価格(加重平均)を現金決済方式によって取引するもの。ちなみに、野菜の国内生産額(2002年)は2兆1,933億円と、コメの2兆1,774億円とほぼ同規模、畜産の2兆4,975億円をわずかに下回るだけだ。にもかかわらず、14品目の野菜の産地はどこで、いつ出回るのかを即座に答えられる人は少なくない。知っているようで知らないのが野菜だったりする。そこで、この頁を借りて、野菜についての雑学を紹介していこう。

野菜は4つに大別できる
●野菜と一言でいってもさまざまな分類が出来る。具体的には、@葉や茎を食べる葉茎類、A根の部分や土の中の茎部分を食べる根菜類、Bツルもしくはそれに類似するものに成る果実を食べる果菜類、C未成熟のものを皮ごと食べたり、中の豆だけを食べる豆類…などに分類することが出来る。他にもいろいろな分類があるが、上記の分類で、野菜か果物かハッキリ判らないのがBの果菜類で、その名前からして中途半端だ。果菜類に分類されているのは、トマト、ミニトマト、ピーマン、キュウリ、カボチャ、シシトウ、ナスなどで、問題なのはツルに成るウリの仲間のスイカとメロン。農林水産省ではメロン・スイカを『果実的野菜』として表記し、野菜と分類している。

メロンとスイカが野菜!?
●メロンとスイカは農林水産省が管轄する中央及び地方の卸売市場では、同様に(厳密に果実的野菜として区別はしているが…)野菜として取り扱っている。また、メロンやスイカはスーパーや小売店では果物として扱っているところが多い。従って、このような現状を踏まえると『メロンとスイカは野菜』と決め付けるには少々無理がある。更に、詳しく調べると、植物学上では、メロンとスイカは野菜とされている。その理由は、『野菜とは単年草の植物で、種子を植えて収穫して、その年で終わるもの』という定義があるからだ。農林水産省見解と植物学上でメロンとスイカが『野菜』と定義されているからといって、今後もそのまま野菜として取り扱われ続けるかというと疑問で、将来的には野菜から果実に分類が変更される可能性は十分に残されている。

オリンピックの世界一
(最も多くの選手が参加したオリンピック)
2000年9月15日〜10月1日にオーストラリアで開催された第27回シドニーオリンピックでは1万1,084人の選手が参加した。ちなみに参加国も199ヵ国と最多だった。

(最も観客が多かったオリンピック)
観客数が最も多かったオリンピックは、1984年に米・カリフォルニア州で開催された第23回ロサンジェルスオリンピックで、579万7,923人を記録した。

(男子で最も多く連続して金メダルを獲得した数)
最も多くのオリンピック金メダルを連続で獲得した回数は6回。サーブル競技(上半身のみを狙って戦うフェンシング種目)でアラダー・ゲレビッチ(ハンガリー)が、1932〜1960年にかけて達成した。

(女子で最も多く連続して金メダルを獲得した数)
最も多くのオリンピック金メダルを連続して獲得した女子選手はビルギット・フィッシャー(独)で、1988〜2000年までの4大会において、カヌー競技で連続優勝した。

2004/08/02
結婚の世界一
(最も結婚式の多い都市)
米ネバダ州・ラスベガスでは1ヵ月に約8,400件(1日280件、5分17秒に1組)の結婚式が行なわれる。

(結婚率が最も高い国)
アンティグア・バーブーダ(カリブ海にある島国)は、1998年、1,000人中44.2人が結婚しており、世界で最も結婚率が高い国だった。

(離婚率が最も高い国)
2002年9月現在、世界で最も離婚率が高い国はモルジブで、年間1,000人中21.94人が離婚した。

(最も多く結婚した人物)
1人の女性で最も多く結婚したのは、一夫一婦制の結婚では、リンダ・エセックス(米)で、23回。同じく1人の男性で最も多く結婚したのはグリン・ウルフ(米)で29回。

(最も長い婚約期間)
記録上、最も長い婚約期間はオクタビオ・ギランとアドリアナ・マルティネス(ともにメキシコ)が交わしたもので、婚約後、67年後の1969年6月に結婚した。その時2人は82歳だった。

2004/07/26

暑い日はビールが美味い
●今年は空梅雨に終わり、東京は記録的な猛暑に見舞われている。昨年は冷夏で閑古鳥の鳴いていたビアガーデンだったが、今年は行列をしないと入場出来ない様変わりを見せている。暑気払いは『ビールに限る』ということらしいが、どうせ飲むなら、『少しでも美味しく』…という気持ちが大事だ。そもそも、ビールは酵母の働きから作られるとても繊細な飲み物で、熱と光に弱く、出来立てが一番美味しい。なお、ビール瓶が茶色なのは、読者の想像通り、日光を出来る限り遮るための工夫で、保存する場合には家の中で一番日の当たらない涼しい場所に置くのが一番だ。ビールを美味しく飲める温度は、夏なら6〜8度、冬なら10〜12度で、冷やし過ぎると繊細さを味わえないだけではなく、泡立ちも悪くなる。

汚れたグラスはもってのほか
●ビールを美味しく飲むには、グラスにも気を配りたい。お宝のビールを注ぐグラスに汚れがついているのはもってのほかだ。というのも、ビールの泡は油分に触れると表面張力を失い、炭酸ガスを逃してしまうからだ。美味しく飲むには、グラスを流水でよくすすぎ、熱い湯にくぐらせてからフキンの上に伏せて自然乾燥させ、飲む半日くらい前から冷蔵庫で冷やしておくのが作法というもの。美味しいビールを追求したいのなら、ここまで準備したい。

ビール瓶の栓を叩くな
●ビールの栓を開ける時に、条件反射のように栓抜きで王冠をコンコンと叩く人がいる。しかし、この癖はすぐに直して欲しい。というのも、ビールの栓を強く叩くと、栓を抜いたとたんに泡が吹き出ることがあるからだ。ビールをコップにつぐ時は、初めはユックリ、次第に早く、そして、泡が出始めたら静かに満たすのが良い。ビールと泡の割合が7対3になれば最高だ。このビールの泡を、栓を叩いたばかりに失うのは悲しい。

ツマミに工夫すべし
●ビールの泡には意味がある。泡は逃げようとする炭酸ガスにフタをして、酸素とビールが接触するのを阻止し、ビールそのものの美味しさを保つ役割を果たしている。実は、ビールの継ぎ足しが悪いのは、継ぎ足すことで泡が壊れて、炭酸ガスが抜けてしまうからだ。ただ、注意したいのは、ビールの炭酸ガスやホップには食欲増進作用があるため、つい食べ過ぎてしまうことである。ビール大瓶1本は250キロカロリー、ハンバーガー約1個分に相当するので、ツマミには鶏の唐揚げやポテトフライなどの揚げ物だけではなく、野菜サラダや枝豆などを食べることをお薦めしたい。

2004/07/19

料理の世界一
(メニューに載った最大の料理)
メニューにある世界最大の料理は、ラクダの丸焼き。料理したタマゴを魚に詰め、その魚を料理した鶏に詰め、その鶏をヒツジに詰め、最後にそのヒツジをラクダに詰めた料理だ。

(最大のカレー)
英・スタッフォードシャーのリッチフィールドにあるオースタンアイ・レストランの料理長は2000年7月17日、重さ3,106.5キログラムの野菜カレーを作り、約7,500人がそのカレーを食べた。

(最大のパスタ)
2002年8月22日、米国の任天堂が、米・カリフォルニア州サンフランシスコにあるワシントン広場で超大盛りパスタを作った。高さ91センチ、幅305センチのボウルに入ったパスタの重さは1,480キログラム。

(最大のドーナツ)
1993年1月21日、米・ニューヨーク州ウティカで、ヘムストロウツ・ベーカリー、ドネートス・ベーカリー、FMラジオ局WKLLの社員が、重さ1.7トン、直径4.9メートル、高さ40.6センチの最大のアメリカ風ジャムドーナツを作った。

2004/07/12

梅雨はカビとダニの季節
●今年の梅雨は雨が少なく、『カラ梅雨』気味といわれるが、それでも湿気は多く、不快指数の高い日々が続いている。知らない間に、絨毯の隅に黒いシミが広がっていたり、湿気の多い洗面所、押入れなどにカビが生えているというのも梅雨の悲しい光景だ。また、カビが発生すると決まってカビを餌にするダニも繁殖するのだから、始末に終えない。いずれにしてもカビやダニは居住環境を悪化させるだけではなく、アレルギー疾患の原因になり健康を損なう原因になるだけに、早期に撃退する必要がある。

土が“カビ”を運ぶ
●突如、姿を現すのがカビだが、それでは、普段はどこの潜んでいるのだろうか。そもそも、カビの生息場所は“土”で、わずか1グラムのなかにカビの胞子は数千万個も存在している。少しでも風が吹くと、胞子が舞い上がって住宅の中に侵入するそうだ。密閉性があると思われる住居でも、実際には室内に100個以上のカビの胞子が浮遊しているというから油断出来ない。カビにとって最適な条件になった時に、胞子が発芽して、あの見苦しいカビに姿を変えるわけだ。カビにとって最適のコンディションは、気温が20〜25度、湿度が80%以上、またホコリが栄養分となるため、不潔な場所を好む。壁や絨毯は土が故郷のカビにとって最高の棲み家ということが出来る。なお、住まいに潜むカビの種類は100個以上もあるというから驚きだ。

1匹のダニが数万匹に
●カビとともに梅雨時に増殖するダニは世界で6万種も発見されているが、そのなかでも家屋で見つかるのは40〜50種類に過ぎない。代表的なのはチリダニ、イエササラダニ、ツメダニ、コナダニ、ニクダニなどで、これらは気温25〜28度、湿度65〜85%の気象条件で、カビ、アカ、食べ物のカスなどを餌に生き延びる。ダニはカビが出る頃から発生し、夏にピークに達するが、卵から成虫になるまではわずか10日間、1日に10〜20個の卵を産み、1ヵ月以上も生き続け、そのまま何の対策も講じなかったら、最終的には数万匹にも増える計算。しかも、チリダニの一種であるコナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニはアレルギー疾患や喘息発作を引き起こす原因になり、ツメダニやイエダニはかゆみを伴う蕁麻疹状の皮疹を起こしたりする。小さなものでは、わずか0.2ミリから、大きなものでは1ミリにまで大きくなる。これが皮膚の上をはっていたり、肺のなかに入って悪さをする。カビとダニの駆除は湿気を抑えて、家を清潔にするしか方法はない。

2004/07/2

雨の世界一
(最も雨の多い場所)
年間平均降水量を比較すると、世界で最も雨の多い場所は、インドのメガラヤ州マウシンラムで、1年に平均で1万1,873mmの雨が降る。

(最も雨の少ない場所)
1964〜2001年、チリ・アタカマ砂漠クイラガにある気象台で測定された年間平均降水量は0.5mmだった。

(1ヵ月に最も雨が降った場所)
丸1ヵ月間の最多降水量記録は、1861年7月、インドのメガラヤ州チェラプンジで測定された9,300mm。

(24時間に最も雨が降った場所)
1952年3月15〜16日、インド洋に浮かぶ島、仏領レユニオンのシラオス(海抜1,200m)で、24時間に1,870mmの雨が降ったと記録されている。これは、1エーカー(4,047平方メートル)に7,554トンもの雨が降ったことになる。

(最も多くの樹木を破壊した暴風雨)
1999年12月26〜27日に仏を襲った暴風雨によって約2億7,000万本の樹木が破壊された。

2004/06/28

ウナギ背開きの理由
●今年の『土用丑の日』は7月21日、その日はウナギ屋が大繁盛する日だ。ウナギの蒲焼を作る時に、関西では腹から身を割き、関東では背中を割くが、武家社会の江戸では『ウナギを腹から割くのは切腹につながる』として忌み嫌われたというのが通説になっている。しかし、実際には、流れの緩い川で育つ『旅物』は泥臭く、背皮が硬い。そのため、蒸して余分な脂肪と臭みを落としたうえで、背を焼き、皮を柔らかくする手法を考えたともいわれている。

江戸前はもともとウナギを意味
●何気なく『江戸前』という言葉を使っているが、そもそも『江戸前』はウナギを意味していた。江戸前というと寿司を思い浮かべる人が多いが、これは生魚の握り寿司が食べられ始めた後期に入ってからである。江戸時代は、江戸城の前の海である隅田川河口や深川物だけが本物の江戸前で、江戸の北で取れたウナギは『江戸後ろ』、利根川から運ばれてきたウナギは『旅物』と称された。ちなみに、『場違い』は江戸前でないウナギを指し、その語源になっている。海に接する深川のウナギは塩分が適度で、良質な餌が多かったため、美味だったようだ。

電柱に登るウナギ
●ウナギは上へ上へと登っていく習性がある。というわけで、夜露で濡れた草をつたって養殖池から抜け出し、ウナギが電柱に登って、電柱の上が真っ黒という光景を発見した話が浜松などで伝わっている。ウナギは高度の高い中禅寺湖にもいることを考えると、華厳の滝を登ったとしてもおかしくなない。ウナギの稚魚は遠くフィリピンのマリアナ海溝あたりから黒潮に乗り、約1年をかけて戻ってくる。親ウナギは秋に向かって産卵し死んでしまうが、これはサケの産卵と全く逆だ。なお、東京大学のグループが親ウナギに発信機をつけて産卵場所を特定しようとしているが、詳しい生態は未だに解明されていない。

天然物は1万尾中40尾
●現在は、養殖ウナギが主流だ。明治に服部倉五郎という川魚屋の次男がウナギの養殖を初め、浜名湖で養殖が活発になると天然物が減っていく。ちなみに農水省の統計では日本のウナギ消費量は年間15万トンだが、国内生産量は養殖を含めて、鹿児島県の7,374トンを筆頭に2万トン(2003年)強に過ぎない。天然物はわずか593トンで、1万尾のうちわずか40尾という超レアもので、味はともかくも、価格は高い。かつては、『場違い』と馬鹿にされていた利根川物は今や貴重品。時代が変われば、食べ物の価値も大きく変わってくるから面白い。

2004/06/21

テレビの世界一

(最も多く放送されたバラエティ生番組の司会者)
2002年4月5日、日本・フジテレビの『笑っていいとも!』が放送5,000回を迎え、同じ司会者によるバラエティ生番組の最多記録がつくられた。司会者は森田一義(タモリ)、第1回放送は1982年10月4日。

(最も多くクイズ番組に出演した人物)
ベルギー出身のマルク・ファナケルは1986年3月以来、ベルギー、ドイツ、オランダ、イギリスで包装された29ものクイズ番組に出場した。
(最も長くアニメの吹き替えを担当した声優)米国のジャック・マーサーは『ポパイ』のポパイ役として1934年の映画から45年にわたって294作品で吹き替えを担当、テレビアニメの吹き替えも行なった。

(1話分の出演料が最も高いテレビドラマ俳優)
米国のノア・ワイリーは2003〜2004年の連続ドラマ『ER』で、1話につき40万ドル(4,400万円)前後の収入が見込まれている。

2004/06/14
なぜジューン・ブライド?
●6月はジューン・ブライドの月で、女性が憬れる月だ。それでは、なぜジューン・ブライドはもてはやされるのだろうか。そもそも、欧米では『6月の花嫁は幸せになれる』という言い伝えがある。これは英語の6月“June”がローマ神話の女神ジューノ“Juno”に由来するためだ。“Juno”は女性の守護神、婚姻を司る神で、そのため“Junoの月”、すなわち“June=6月”に結婚すると女神が新郎新婦の幸せを一生約束してくれると信じられているからだ。また、欧米の6月は爽やかなな気候で結婚式にお似合いの季節だったことから、ジューン・ブライドが定着した。日本では、もともと、6月は梅雨のじめじめした時期なので挙式するカップルは少なかった。そこで、オフシーズンになんとか集客をと考えた業者が欧米のジューン・ブライドを利用して、日本にジューン・ブライドを根付かようとした。

歴史が新しい神前結婚式
●神前結婚式のルーツは意外と新しい。実は、1900年(明治33年)7月21日に東京・日比谷大神宮(現在の東京大神宮)が神前結婚式のPRを始めたのが始まりだ。それまで結婚式は家庭で行なうのが普通だったが、1900年5月10日に『皇室御婚令』が発布され、皇太子(後の大正天皇)の御婚儀が初めて宮中賢所大前で行なわれた。そのことが、国民の間に神前結婚式を希望する気運を高めた。特に、日比谷大神宮は、神前結婚式を世に広めるために、新聞記者や大臣などを招いて模擬結婚式を行なうなどPR活動を行なったとか。なお、現在の神前結婚式の原型は日比谷大神宮の宮司が宮中婚礼を参考にして作ったといわれている。

ホテル結婚式の起源
●ホテルを利用して挙式するのは珍しくないが、一昔前は新郎の家で祝言を挙げるのが普通だった。ホテル結婚式を考案したのは、大正時代の東京帝国ホテルの支配人・犬丸徹三氏。ホテル結婚式は、ホテル側としても割りの良い商売で、遠来から招待された出席者はそのまま宿泊出来るので便利だったりする。大正時代の結婚式は、家庭で行われるため、結婚式の道具一式を貸し出す『出前結婚式』が繁盛していた。それを見た犬丸氏は、式場と宴会場を提供し、ホテル側で美容師や写真館なども用意したらビジネスチャンスが広がるとしてホテル結婚式を考えた。なお、その当時はまだ、ホテルの敷居が高く、家族や上流階級に限られていた。広く、一般にホテル結婚式が広まったのは昭和39年の、東京五輪に関係して全国にホテルが多数建設されてからだ。

2004/06/7

梅雨の語源
●6月から7月にかけては梅雨の季節で、梅雨明けまで鬱陶しい日々が続く。ところで、漢字で『梅雨』と書いて、『つゆ』と読ませるのはなぜだろうか。そもそも、『梅雨』(ばいう)は中国から伝わってきた言葉で、『つゆ』と呼ばれるようになったのは江戸時代からだという。中国は長江(揚子江)流域で梅の実が熟す時期に雨期があり、それを梅雨と呼んでいたらしい。日本で、梅雨を『つゆ』と呼んだのは、中国同様、この時期になると梅の実が大きくなり始めることからだという。また、『つゆ』という呼び方は、しずくを意味する『露=つゆ』と関連があるとされているが、それ以外の説も存在する。長雨の季節は食べ物がすぐ腐敗してしまうため、『腐って駄目になってしまう』という意味の『潰える=ついえる』がなまって、『つゆ』になったともいわれる。梅の実に関した説では、成長するという意味の古語『つはる』が転訛したと言う説で、これも納得出来る説だ。

シーボルトとアジサイ
●梅雨の花といえばアジサイを想像する読者は多いはずだ。このアジサイという名前の由来も諸説ある。一般的には、青い花が集まって咲く様子『あづさあい・集真藍』が変化して『アジサイ』になったといわれる。ちなみに、『さあい』は真の藍色、『あづ』は『集まる』の意味だ。方言では、オオデマリ・ガクバナ・シュウセンカ・ユウレイグサ・テマリバナ…などなどの呼び方がある。また、アジサイは学名で『オタクサ』と呼ぶが、これは幕末・長崎のオランダ医師シーボルトが夫人の名前『おタキさん』から命名した。漢字では『紫陽花』と書くが、この紫陽花という花は、もともとは唐の詩人・白楽天が命名した別の花のことで、この名前が平安時代に『アジサイ』に当てられ、今に至っている。

カビの発生を防ぐには
●梅雨といえば、厄介なのがカビの発生。カビを生育させないためには室内湿度を50%以下に保つことが肝要だ。というのも、『栄養・温度・水分・酸素』の4条件のうちどれかひとつを抑えれば、

カビの発生をかなり阻止することが出来るからだ。酸素は人が生きていくのに不可欠だし、カビの生育が止まる10度以下で過ごすことも出来ない。そうであれば、湿度を出来るだけ低くすることが重要になる。なお、カビの発生を防ぐ3原則は、@空気が高温になるのを防ぐ、A結露の発生を防ぐ、B清掃…で、エアコンで除湿をしながら、毎日、きれいに掃除していさえすれば、カビの発生は防ぐことが出来るはずだ。

コレクションの世界一
(栓抜きのコレクション)
米・フロリダ州オーランドのデール・デッカートは1945年に軍を除隊してから栓抜きの収集を開始、136ヵ国から集めた栓抜きは2つあるものを除くと全部で2万0,884個。
(ゴルフボールのコレクション)
米・ルイジアナ州バトンルージュのテッド・ホズは、1986年より4万6,778種類のゴルフボールを集めた。
(キーホルダーのコレクション)
米・ワシントン州ケントのジェレミー・デンチュークは、1993年より2万1,513個のキーホルダーを集めたが、それらは全てバザーや忘れ物センターで手に入れたそうだ。
(爪切りのコレクション)
南アフリカ・パリースのアンドレ・ルドウィックは1971年以来505種類の爪切りを集めた。そのなかで特に気に入っているのは1935年頃に作られた鍛冶屋手打ちの爪切りだという。
(ショットグラスのコレクション)
米・ネバダ州ラスベガスのブラッド・ロジャースは、ショットグラスを8,411個集めた。

2004/05/31
宵越しのお茶がダメな理由
●昔から『宵越しのお茶は飲むな』といわれるが、これは単にお茶の味が落ちるからとの理由だけでははない。本当の理由は、一度使っただけでも、翌日に同じ茶葉でお茶を入れるのは体に悪いからだ。茶葉にはタンパク質が含まれているが、これは水に溶けない成分であるため、お茶を入れても茶葉にそのまま残る。また、抗菌作用を持つカテキンはお湯によく溶けるので、一度お湯を注いだ茶葉を長時間おくと酸化が進み、タンパク質の腐敗が始まる。けちけちしないで茶葉はその日のうちに使い切ることが健康のためだ。

茶殻を消臭剤で使う
●『宵越しのお茶』は体に悪くても、茶殻をすぐに捨てるのは勿体ない。というのも、茶殻の消臭効果に注目して、冷蔵庫の消臭に利用することが出来るからだ。ヨーグルトやプリンなどの空き容器に茶殻を入れて、冷蔵庫の隅に2ヵ所ほど入れておくと、お茶には強力な消臭作用があるため、1〜2日ごとに替えることで、冷蔵庫内の嫌な臭いはすっかり消える。また、まな板の生臭さも茶殻を使えばすっかり消える。まな板を一度洗剤で洗って、出がらしの茶葉でもう一度お茶を出し、そのお湯で洗うと臭いを消すことが出来るのだ。お茶の抗菌作用も期待出来るので一石二鳥になる。

寿司屋でお茶が出る理由
●寿司屋に行くと必ず出るのがガリと大きな湯飲みで出てくる上がりといわれるお茶。ガリとお茶が出てくるのを当たり前のように思う人が多いが、それにはやはり理由がある。寿司は生ものがネタで、時に食中毒の心配がある。お茶とガリの原料の生姜は食中毒の予防防効果があり、食べ物や体内の細菌毒素を解毒したり、菌の増殖を抑える働きがあるため、お寿司屋には欠かせないアイテムだ。

ブレンド率多くても宇治茶
●宇治茶といえば高級ブランドの茶として有名だが、納得が行かないことがある。それは京都府内の茶の生産量が年間3,000万トン足らずなのに、1万トンもの宇治茶が市場に出回っていたことだ。7,000トンは宇治茶もどきになるといわれても仕方がないが、そのような不都合を解消するために、京都府茶業会議所が2003年4月から、宇治茶の定義を『京都府内産50%以上が含まれているもの』と定義した。つまり、京都府内の茶葉が50%ブレンドされていれば、宇治茶の称号を使うことが出来、6,000万トンほどに減ったそうだ。ただし、他の茶とブレンドされることなく100%純粋の宇治茶を売る製茶業者もあるので、是非、本物を賞味すると良いだろう。

2004/05/24

小さい動物の世界一
(最小のクモ)
西サモアにいるヨリメグモ科のマーブルズヨリメグモで、1965年に見つかった雄は全長が0.43mmしかなかった。
(最小のカメ)
世界で最も小さいカメはナマクアフイリリクガメで、甲羅の長さが6〜9.6cmしかない。
(最小のヘビ)
世界最小のヘビは、スレッドスネークとウインドワードホソメクラヘビ。どちらも最大体長が10.8cmしかない。
(最小のワニ)
南米北部に住むコビトカイマンがいちばん小さいワニ。雌の体長はめったに1.2mを超えず、雄の体長も1.5mを超えることはない。
(最小のトカゲ)
英領バージン諸島にあるバージン・ゴーダ島に生息するバージンゴーダチビヤモリは、1964年に発見された妊娠中の雌数匹のうち大きなもの3匹でも、鼻先から肛門までの長さが1.8cmで、それとほぼ同じ長さの尾がついていた。このトカゲはめったに発見されず、現在のところは15匹程度が発見されているだけだ。

2004/05/17

お茶始めは佐賀県
●お茶の歴史は古く、江戸時代の書物によると、729年に宮廷でお茶が飲まれていたことを示す記述があり、遣唐使が中国からもたらしたという説が有力だ。なお、一般庶民がお茶を飲むようになったのは鎌倉時代になってからである。臨済宗の開祖・栄西が、禅宗の修行のため渡った中国・宋から茶の種を持ち帰り、佐賀県東背振村の霊仙寺に立ち寄った際、種をまいたのが日本のお茶栽培のキッカケとされており、当初は抹茶として飲まれていた。なお、同寺の跡地には『日本最初之茶樹栽培地』の碑が今も建っている。ちなみに、日本のお茶産地のトップスリーは静岡県、鹿児島県、三重県の順で、佐賀県は9位に甘んじている。

新茶の定義とは?
●5月1日は八十八夜、新茶のおいしい季節になってきた。専門家によると、新茶とは、その年最初に発芽した芽で作るお茶のことで、一番茶、初茶ともいう。お茶を摘む時期は日本全国の産地の気候によって違うため、農水省の作物統計では3月10日〜5月31日までに摘まれたお茶を新茶(一番茶)と定義している。

お茶のいろいろ
●お茶は発酵させるかさせないかで、@発酵茶、A半発酵茶、不発酵茶…の3種類に分類することが出来る。簡単にいえば、紅茶は発酵茶、ウーロン茶は半発酵茶、緑茶は不発酵茶というわけだ。更に、緑茶を分類していくと、煎茶、かぶせ茶、番茶、展茶、抹茶、ほうじ茶、玄米茶…がある。なお、高級煎茶の玉露は新芽のころに覆いをした葉を使ったものだ。

ペットボトルで人気復活
●それでは、日本人はどれくらいのお茶を消費しているのだろうか。お茶の年間国内消費量はここ20年間、9万〜10万トンの間で安定しており、コーヒー消費量の約40万トンに大きく水をあけられている。しかし、最近はダイエットが意識されて、お茶の効能が科学的にも証明されるようになり、無糖茶が注目されるようになった。 その火付け役となったのが、お茶のペットボトル飲料で、全国清涼飲料工業会によると1990年には142万5,000キロリットルだった茶系飲料(緑茶、ウーロン茶、紅茶など)の生産量が2002年には479万8,000キロリットルと3倍以上の伸びを示している。シェアも、1990年には炭酸飲料27.2%、果実飲料24.2%、コーヒー飲料21.0、茶系飲料は13.2%だったのが、1995年にトップに立ち、2002年には29.7%と快進撃を見せておる。なお、茶系飲料でも日本茶がウーロン茶を抜いており、面目躍如といったところだ。

2004/05/03

母の呼び名は“m”の音
●5月9日は『母の日』。母の呼び方は『おかあさん』、『おかあちゃん』、『母上』、『おふくろ』とさまざまで、現在では半数以上の子供達が『ママ』と呼んでいる。『ママ』は外来語だが、世界で見ると、母を意味する単語は“m”の音で始まるケースが多い。具体的には、媽媽(中国語)、mere(フランス語)、madre(スペイン語・イタリア語)、mae(ポルトガル語)、mutter(ドイツ語)、moeder(オランダ語)、moder(スウェーデン語・デンマーク語)、mor(ノルウェー語)、mitir(ギリシア語)、mam(ウェールズ語)、mat(ロシア語)、mama(スワヒリ語)、man(ヒンディー語・ウルドゥー語)、me(ベトナム語)などで、これは“m”で始まる音が、やさしい音で、はっきり響き、乳幼児でも発音しやすいからだ。

母の日のルーツは米国
●現在の『母の日』は米国・ヴァージニア州がルーツといわれている。1905年5月9日、アンナ・ジャービスという女性の母親が亡くなり、彼女は『亡き母を追悼したい』との想いから、3年後の1908年5月10日にフィラデルフィアの教会で白いカーネーションを配ったことが感動を呼び、この風習が米国中に広まった。そして、1914年、当時大統領だったウィルソンが5月の第2日曜日を『母の日』と制定して世界的に認知された。なお、日本で初めての『母の日』を祝われたのは明治末期頃で、一般に広まったのは戦後になってからだ。

末娘の思いこもる『父の日』
●『父の日』も米国がルーツだ。1909年にドット婦人が父親に感謝の心を捧げる『父の日』を制定して欲しいと聖職者同盟に嘆願したことから始まった。ドット婦人の父、ウィリアム・ジャクソン・スマート氏は南北戦争終結後の悲惨な状況のなかで妻に先立たれ、男手一つで6人の子供のために生涯働き続けて立派に成人させた。末娘だったドット婦人は父の深い愛情と絶え間ない努力に感謝するための『父の日』の制定を提唱したいと強く願った。これがキッカケとなり父親に感謝する行事が次第に広まり、1916年に全米で6月第3日曜日に『父の日』が祝われるようになった。正式に『父の日』が米国の国民の祝日になったのは1972年、ニクソン大統領の時代になってからだった。日本の『父の日』は1950年頃から徐々に広まっていったと考えられ、一般的に行われるようになったのは1980年頃といわれている。なお、日本の『父の日』のシンボルカラーは黄色といわれ、黄色のリボンや黄色いバラなどの説もある。

忍耐の世界一
(一輪車乗りの最長記録)
豪のハンスペーター・ペックは1985年6月30日〜8月20日、豪・ウェスタンオーストラリア州ポートヘッドランドからビクトリア州メルボルンまでの6,238kmを一輪車で走破した。

(エスカレーターで進んだ最長記録)
スリランカのアルラサンナム・シュアシュ・ジョアキムは、1998年5月25〜31日、豪・ニューサウスウェールズバーウッドにあるウェストフィールド・ショッピングセンターで、総距離225.4kmをエスカレーターで進んだ。

(バスタブで進んだ最長記録)
水に浮かんだバスタブに乗り、24時間手で漕いで進んだ最長は、1983年5月28〜29日、英・ケント州のオールディントン刑務所職員社交クラブ員13人によって記録された145.6km。

(逆立ち歩きの最長記録)
1900年、オーストリアのヨハン・フルリンガーはウィーンから仏・パリまでの1,400kmを1日10時間、55日間かけて逆立ちで歩ききった。

2004/04/12

花見のルーツは?
●関東では桜も葉桜になり、まだまだ桜前線は北上中で、楽しみは残る。桜の花の下で酒を飲む『花見』は春の風物詩だが、単なる“飲み会”ではなかった。もともと、花見は単なる物見遊山ではなく、春の農作業に先駆けて集団で山ごもりして、飲食を共にするという、信仰的要素の強い行事だった。それが、江戸時代末期に花見が庶民に広まり行楽化、現在に至っているというわけだ。

『さくら』の語源
●ところで、さくら(桜)の語源は何だろう。幾つかの説があるが、有力なものに、古事記に登場する『木花開耶姫』(このはなさくやひめ)の“さくや”が“さくら”に転化したという説がある。また、さくらの“さ”は穀霊(穀物の霊)を表す古語で、“くら”は神霊が鎮座する場所を意味し、“さ”と“くら”で、穀霊の集まるところを表すという説がある。いずれにしても、桜の開花が農作業の目安の一つになっていたことを思えば、古代人が桜に実りの神が宿ると考えたとしても不思議ではあるまい。

桜の名を冠した酒は100種
●花見に酒はつきもので、全国では『桜』の名を冠した銘柄が数多くある。そのまま列挙すると、千本桜(熊本)、栄光桜(佐賀)、酔桜(大分)、同期の桜(広島)、賀茂桜(広島)、初桜(広島)、正義桜(岡山)、櫻正宗(兵庫)、泉州桜(大阪)、黄桜(京都)、志賀櫻(滋賀)、初夢桜(三重)、三千桜(岐阜)、桜清水(長野)、鳳桜(東京)、寒櫻(群馬)、桜川(栃木)、越乃日本桜(新潟)、秋田桜(秋田)、吉野桜(青森)などで、100近くの銘柄があるらしい。 また、桜の花から酒造りに適した酵母を分離した『桜酵母』が開発され、山口県では桜酵母を使用した酒が製造販売されている。

桜の栽培品種は340種類
●桜というと日本だけの植物という印象を受けるが、実際には、桜の自生種は主に東アジアに分布していて、植物学上の分類によれば、中国に33品種あるのに対し、日本には9品種の桜があるに過ぎない。その他の地区ではヒマラヤに3種類、ヨーロッパから西シベリアにかけては3種、北米に2種あるという。しかし、栽培品種が最も多いのはやはり日本だ。日本には、自生種と栽培品種とを含めて約340種類の桜がある。しかも、栽培品種は、新しい種類が発見されたり、交配種が作り出されたりして年々増えている。ちなみに、品種名がつけられていないものまでも含めると何と800種類ぐらいの桜が存在するといって良く、いかに日本人が桜を愛しているかが判る。

2004/03/15

ヤセ型は燃費が良い!?
●ホットドッグの大食い世界一選手権で、3年連続で日本人が優勝しているが、優勝した青年のどこにあれだけのホットドッグが入ったか判らないほどのヤセ型だ。昔から『ヤセの大食い』という言葉があるが、それは何故だろう。そもそも、同じ食べ物を食べても太りやすい人とそうでない人がいる。食べ物が消化吸収されて体内に入り、それを基に作られたエネルギーのうち消費されなかった分は脂肪となり体内に蓄えられるが、消化吸収の効率もエネルギーの消費効率も人によって違うため、太る人もいれば痩せる人もいるわけだ。ところで、ホットドッグの大食い選手権で、ヤセの大食いの日本人が3連覇を果たしたのは、日本人は白人に比べ腸が長く、消化吸収の効率が良い人が多いからだとか。また、同じ体重でも筋肉の割合が脂肪より多い人は、消費エネルギーは多くなる。。

食パンの名は何故ついた?
●朝食べる角切りのパン、何気なく食パンと呼んでいるが、それは何故だろうか?1874年(明治7年)に、製パン会社の老舗・文英堂(現在の東京・銀座の木村屋総本店の前身)が、日本で初めてあんパンを発売した。饅頭をヒントにして作ったら、爆発的な大ヒットとなり、パンといえば菓子パンというイメージが定着したとか。 その後、パンの製造過程で使われる酵母の研究が盛んになり、1915年(大正4年)に、国内初の乾燥酵母が開発され、更に、発酵時間が短い酵母が米国から輸入されると、ご飯に代わる主食として、現在の食パンに近いパンが急速に広がった。そこで、食事用のパンと菓子パンを区別するために、食パンと呼ぶようになったらしい。

男女のボタンの位置は何故違う

●男性の洋服はボタンが右側に、女性の洋服には左側に付いているが、それは何故だろう?定説はないが、有力なものに、男性の洋服の原型とも言われる中世ヨーロッパの軍服が、右側にボタンが付いていたという説がある。当時、武器であるサーベルを、右手で抜きやすいように左の腰に差していた。その理由は、左側にボタンが付いていると、サーベルが洋服に引っかかりやすいからだ。その後、女性の洋服にもボタンがつくようになったが、男性優位の社会では男女を差別化する意味から、女性用はボタンの位置を逆にしたといわれる。また、貴重な素材を節約するために、男性の洋服を裏返して女性用にしたとの理由で、ボタンが逆になったという説もある。いずれにしても、男性中心で決められたボタンの位置、女性から見たら由々しき問題だ。

忍耐の世界一
(立ち続けた最長記録)
1955〜1973年、インドのスワミ・マウジュギリ・マハラジュは17年以上もタバス(苦行)を行ないながら立ち続けていた。眠る時は板に寄り掛かっていた。

(ロープの上で過ごした最長記録)
米フロリダ州オーランドのジョージ・オヘイダグーズマンは1993年1月1日〜7月25日の205日間を張られたロープの上で過ごした。ロープは長さ11m、地上10.7mの高さに張られ、その上を歩いたり椅子に座ったりダンスをしたりした。ロープの一方の端には1辺91cmの木の小屋があった。

(木の上で過ごした最長記録)
インドネシアのバンカスは1970年にベンケス村のヤシの木に登ると、枝や葉で寝床を作り、以来そこで生活。

(空気イスを続けた最長記録)
椅子を使わずに壁にもたれて椅子に座る姿勢をとる『空気イス』を続けた最長記録は11時間5分。インドのラジュクール・チャクラポーティーが1994年4月22日に行なった。


2004/03/1

賞味期限と消費期限

賞味期限消費期限、両方とも頻繁に耳にする言葉だが、その意味は案外正しく理解されていないようだ。教科書的にいうと、賞味期限は『商品を定められた方法により保存した場合において、品質の保持が十分可能であると認められる期限。期限を超えた場合でもこれらの品質が保持されているもの』なのに対し、消費期限は『商品を定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗、その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くと恐れがないと認められる期限』のことで、簡単にいうと、賞味期限は『おいしく食べられる期限』、消費期限は『その期間に食べないと危ない期限』のことだ。従って、消費期限が切れたものを食べるのは危険だが、賞味期限切れが1、2日程度なら食べることが出来る。ただし、賞味期限切れも、その食品本来の味ではないので、早く食べた方が良いに決まっている。

手作り入浴剤を楽しむ

●最近、入浴剤を使う人が増えているが、手作りの入浴剤作りにトライしてみてはどうだろう。肌をしっとりさせ体を温めるのに最適なのは酒風呂、日本酒はアミノ酸効果が期待でき体には良好といえる。塩風呂は簡単でお手頃、湯船の中に塩を1にぎり入れるだけで、発汗作用が期待出来る。春の訪れが近いこの時期の塩風呂はダイエットシーズンに最適といえる。気持ちをリラックスさせるにはシトラス風呂がお薦めだ。ミカンや伊予蜜など柑橘系の皮を不要になったストッキングなどに入れて浮かべると、香りが楽しめ心身ともにリラックス出来る。和風ならお茶風呂という手がある。抹茶や出がらしの茶を使って香りを楽しむことが出来る。

家電製品の電力料金

●簡単に節電というが、どうすればどれだけ電力料金が節約出来るか判らない。しかし、具体的に、どの電化製品を使用すると、どれだけの電力料金(1時間当たり)が必要なのかが判れば、節電の必要性が見にしみる。電力料金を列挙すると、@エアコン冷房15円、暖房19円、A冷蔵庫0.8円、B60W電球1円、C13ワット蛍光灯0.3円、Dカラーテレビ2円、Eノートパソコン(スクリーンセーバーの状態で)2円、F全自動洗濯機2円、G掃除機16円、H炊飯器(保温)0.8円、I電気カーペット7円、Jコタツ3円…で、本来電力を使っていそうにない、ノートパソコンがスクリーンセーバー稼働時に電力を予想外に消費しているのが判る。古い電化製品より、省エネ型の電化製品の方が電力消費は少なく、買い換えた方が得ということも少なくない。


動物の世界一

(最大のは虫類)
現存のは虫類のなかで最も大きいのはアジアと太平洋地域の熱帯にいるイリエワニ。インド・オリエッサ州にあるビターカニカ野生生物保護区で保護しているイリエワニは体長7mを記録した。

(最大の甲殻類)
世界最大の甲殻類はタカアシガニ。記録に残る最大の個体は腕の長さが3.7m、体重が18.6kgあった。

(最大の両生類)
世界最大の両生類はタイリクオオサンショウウオ。中国北東部、中部、南部の山の渓流に生息する。記録に残っているなかで最大の個体は全長1.8m、体重65kgだった。

(最大の蝶)
パプアニューギニア産のアレキサンドラトリバネアゲハが最大。羽を広げると28cm以上、重さは25g以上にも達する。

(最大のクモ)。
最大のクモとして知られるのがゴライアストリグイグモ。主にスリナム、ガイアナ、仏領ギニアの海岸沿いの熱帯雨林に住む。1965年にベネズエラで発見されたものは脚を伸ばした長さが28cmにも達した。

2004/02/16

聖バレンタインは救いの神
●14日はセント・バレンタインデー。いつの間にか、女性が男性にチョコレートを贈る日と化し、本命チョコ、義理チョコ、友チョコが飛ぶように売れている。日本チョコレート・ココア協会によると今年の本命チョコの平均価格は3,347円、義理チョコは1,173円で、平均6〜7個というところらしい。ちなみに、日本のチョコレート消費額(2002年)は4,482億円で、うち11.5%に相当する520億円がバレンタインデー関連の売上額だというから、製菓会社にとって2月14日は救いの神といえよう。

日本のチョコレート始め
●日本にチョコレートが伝来したのは18世紀後半で、徳川の鎖国時代に外国に唯一門戸を開いていた長崎だった。また、日本で初めて、チョコレートを商品として売り出したのは西南の役が起こった1877年(明治10年)に東京・両国若松町にあった米津風月堂(店主・米津松蔵)で、その年の11月1日の東京報知新聞に『新製猪口齢糖』として、広告を掲載した。なお、チョコレートが本格製造されるようになったのは、1899年(明治32年)の森永商店(現森永製菓)で、10年後に板チョコの製造も始まった。ちなみに、1913年(大正2年)に不二家洋菓子舗、東京菓子(現明治製菓)は1918年(同7年)にチョコレートの生産を開始している。

代用チョコの中身は?
●第2次世界大戦中は日本は物資不足で、チョコレートの原料となるカカオ豆が輸入されない期間があった。その時に、考案されたのが、ユリ根やサツマイモを原料にした『代用チョコレート』だ。終戦直後の混乱期はイモのでんぷんや薬用のココアバターから作られたココアから代用チョコレート・グルチョコ(グルはグルコース=でんぷんのこと)が作られたこともあった。原料は違っても、あのチョコレートの甘さは大きな魅力、少しでもチョコレートに似せて作った苦労がしのばれる。

スイス人は板チョコ200枚消費
●明治製菓によると、日本人1人当たり1年間に食べるチョコレートは約1.7キロで、50gの板チョコ約33枚分になる。しかし、上には上があるもので、世界一のチョコレート消費国・スイスは、1人1年間に約10kg、板チョコで約200枚を食べてしまうから驚きだ。スイス以外でも、欧州の北の地方ではチョコレートをたくさん食べているというデータがある。なお、世界一のチョコレート生産国は米国、輸出国・輸入国はともにドイツだが、フランスは自国で作っているものの6割、オランダは8割を輸出している。

植物の世界一
(最大の雑草)
コーカサス原産の大型のブタクサは、高さが3.65m、葉の長さが91cmにまで伸びる。
(最大の花)
赤茶色に白いまだら模様の寄生植物ラフレシア・アルノルディに咲く花が世界で一番大きく、花の直径は91cm、重さは11kg、花びらの厚さは1.9cmにまでなる。
(最大の葉)
インド洋マスカリン諸島のラフィアヤシや、南米やアフリカに見られるアマゾンバンブーヤシは、植物のなかで最大の葉を持つ。葉身は長さ20mに及ぶこともあり、葉柄は4mにも達する。
(最大のキノコ)
単独で繁殖、生長し生存している地下菌類のオニナラタケは、米国ワシントン州の森で約600haの地域を覆っている。500〜1000年間、生きていると推定される。
(最大のサボテン)
世界最大のサボテンはオオハシラサボテンで、1988年に米国アリゾナ州で発見されたものは高さ17.7mの枝を付けていた。

2004/02/9

チョコとアルミ箔
●2月はチョコレートの売り上げが一番多い月だ。その理由は、14がセント・バレンタインデーで、本命チョコ、義理チョコが飛ぶように売れるからだ。ところで、市販のチョコレートはアルミ箔に包まれていることが多いが、それには理由がある。チョコレートはとてもデリケートなお菓子で、@製造したときの味や香りを保つ、A香りに誘われてくる虫を予防する…などの特性を持ったアルミ箔に包まれているわけだ。また、アルミ箔を銀紙と呼ぶように、美観の良さもアルミ箔で包む理由。

健康増進に良いチョコレート
●チョコレートの原料はカカオだ。カカオの原産地はブラジルのアマゾン流域とベネズエラのオリノコ河流域、主な原産地はガーナ、アイボリーコースト、バヒア、エクアドル、ベネズエラ、インドネシアなどで、日本はガーナやエクアドル、ベネズエラから輸入している。カカオは他の植物に比べ一風変わった樹で、枝にも幹にも実がなる。カカオの実は直径20センチほどのラグビーボール型で、樹にはラグビーボールがたくさん並んでいるように見える。チョコレートは高脂肪・高カロリー食品で、ダイエットの敵と敬遠する向きもあるが、@抗酸化作用がある、A動脈硬化の予防作用がある、Bコレステロール値を下げる、Cガンの発生を抑制する効果がある…などのメリットを有する。

チョコレートに虫が!?
●チョコレートと虫、なんだか無縁な感じを受けるが、香りに誘われて虫がつくことがある。ただ、虫といってもチョコレート特有のものではなく、コメなどの穀類につくものと同じ蛾や甲虫類などだ。チョコレート製造工場では、衛生面の管理が万全なため、虫がつくのは工場を出たあとがほとんどである。チョコレートを購入する際には、衛生的なお店を選び、保存する時には密閉容器に入れておけば、間違ってもチョコレートの虫を食べることはない。

34度以上で溶ける
●チョコレートにはカカオバターという油脂が30〜40%も含まれている。カカオバターは、バター同様に温度が高くなると溶けて、冷えると固まる性質を持っている。チョコレートを暖かな部屋やガラスの窓越しに置くと、含まれているカカオバターが溶け出すため、組織全体が緩んでチョコレートはドロドロになってしまう。逆にチョコレートを冷やすとカカオバターが固まって、他の成分をつなぎ止める役目をするので、チョコレート全体も固まってしまう。なお、カカオバターは34度以上で溶け、27度以下になると固まる性質を持っている。

2004/02/2
生死の境は8時間以内
●フグ中毒は食中毒のなかでも致死率が高く、早ければ1時間半で命が絶たれてしまう。それではフグ中毒とは、どのようなものなのだろうか?フグ中毒になると、約20分後に手の先や舌端に痺れがやってくる。次に足元がふらつき、激しい嘔吐が続く。約3時間後に、自分の意志で座っていられない状態になり、体を横にせざるを得なくなり、言語障害や知覚マヒ症状が現れてくる。約4時間後には呼吸困難を感じ、全身の感覚が徐々に無くなり、体が綿のようになる。約6時間後に、血圧が低下し、チアノーゼ状態になり、飲み物が飲み込めなくなる。約8時間後は意識が明確にあるものの、全身が完全にマヒし、やがて呼吸が停止する…というものだ。通常、8時間以内で死亡することが多いが、逆に8時間を超えて生存していると治癒する確率が高くなるため、食後8時間が生死の境目といわれる。運悪くフグ中毒にかかってしまったら、中毒患者に強引に水を飲ませ嘔吐させることだ。中毒患者が8時間持てば助かる確率は高い。

淡白だけどウマミがある
●フグの肉は高タンパク、しかも他の魚に比べて脂肪分が極端に低く、味は淡白なのが特徴だ。ただ、淡白でも『うま味』を強く感じるので『味がない』とは、フグを食べた人は感じない。フグ肉の成分は水分78.6%、タンパク質20%、脂肪0.1%で、水分が80%近くになると水っぽく感じるのだが、フグの肉は他の魚に比べ繊維が硬く、独特のコリコリ感がある。皮の刺身はほとんどゼラチン質で、良質のコラーゲンの塊になっている。コラーゲンとは肌や老化防止、抗がん作用を持つ栄養素だから、フグは健康維持には最適の魚といえる。フグが女性に人気があるのが判る。

エサの違いが味に出る
●フグの餌は、養殖物が練り物や鰯の切身などが中心だが、天然のトラフグはエビ、カニなどを食べるなかなかの美食家だ。そのため、食べた天然物はエビの味がしたり、甘味が養殖物に比べ多いと言われている。すなわち、フグはエサ次第で身の味や匂いが違ってくるというわけだ。なお、全てに当てはまることはないが、一部の中国産養殖フグは、いろいろな餌を与えて育てられているので、身がとても臭いといわれ、雑炊にすると国内産と中国産の違いがハッキリ判るという。スーパーなどで安いトラフグが陳列されているが、少しでも美味しいフグが食べたければ、国内産を購入することをお薦めしたい。なお、スーパーのフグは免許を持った調理師が毒を除去すrので、中毒にかかることはほとんどない。

2004/01/26
なぜにフグは『河豚』?
●価格が高いため、頻繁に食べることは出来ないが、フグといえば鍋料理の王様で、冬の風物詩でもある。フグを漢字で書くと海の魚なのに『河豚』になり、とても不思議な気分になる。まず、『河』だが、これは中国の長江に『メフグ』という淡水系のフグが生息していたためだ。また、『豚』は中国料理には欠かせない食材で、メフグが豚にも勝る食材だということで、『河豚』の漢字があてられた。ふぐはブーブー鳴くため、この鳴き声から『河豚』になったとも言われている。

フグの呼び名はさまざま
●フグの呼び名は全国各地で異なる。大阪は『鉄砲』、『テツ』、島原では『ガンバ』、下関ではにごらずに『ふく』と呼んでいる。『てっぽう』は『たま(弾)にあたる』、『あたれば命がない』という洒落言葉から由来している。なお、下関で『フグ』を『ふく』と呼ぶのは、フグだと『不遇』に結びついて、縁起が良くないとされるからだ。ちなみに、英語では“Puffer”、“Globefish”と呼ぶ。

フグはなぜ膨らむのか?
●フグ提灯を見て判るように、フグは自ら膨らんで風船のような姿に変身することが出来る。フグは外敵から身を守ったり、餌を捕る時に自ら膨張することが出来る。それでは、フグは自分自身で大きく膨れることが出来るのは何故だろう。その理由は、フグは胃がない代わりに、『膨張嚢(ぼうちょうのう)』と呼ばれる特殊な袋状の組織に空気や水を吸い込んで膨らむことが出来るからだ。

『4つの歯』が学名の由来
●フグの学名は『テトラオドン』で“4つの歯”という意味だ。従って、フグの歯は分類学上大切な特徴になる。フグの歯はかなり丈夫で海底のカニや海老、サンゴ、巻貝などを食べるために発達した。フグは非常に神経質な魚で、相手を敵と思ったらすぐに噛む習性がある。フグ屋の水槽が夜でも、明るく電気をつけているのは互いに噛み合うのを防ぐためだ。

1gで500人分の致死量
●フグは猛毒があることでも知られる。フグの毒は“テトロドトキシン(TTX)”というもので、青酸カリの1,000倍以上の猛毒を持っている。致死量は0.5ミリグラムで、1グラムで500人を殺すことが出来るほどの猛毒であり、熱を加えても分解しない性質の悪いものだ。昭和20年代には年間数百人の死亡例があったが、現在では2〜4人程度と急減している。ただ、死亡者が少なくなったのは法規制により、免許を持っている調理師が調理したものを食べることが多くなったためで、死亡率が高いことには変わりない。

2004/01/19
野生のサルの北限は青森
●サルが雪の積もった風景で温泉に浸かっている写真を見ると、何ともほのぼのした気分になる。しかし、サルはもともと暖かい地域に棲息し、北海道及び欧米の緯度の高い地域では野生のサルは見られない。そのように見ると、生息地の北限に生息する青森のサルは寒さを克服したたくましい動物の一語だ。ちなみに、野生のサルの多くはアフリカ、南米、東南アジアなどに棲んでおり、外国人の動物学者から見れば、雪国のサルは貴重な存在といえる。

宇宙でも犬猿の仲?
●中国が昨年10月16日、有人宇宙船『神船(シェンチョウ)5号』の打ち上げに成功したのは周知の通りだ。有人宇宙船開発の過程の2001年1月10日に打ち上げた無人宇宙船『神船2号』にはサル、犬、ウサギ、カタツムリ (複数) が乗っており、それらの生物は全て生存が確認された。地球を周回していた数日間、犬猿といわれる犬とサルは果たして、どのように過ごしていたかが興味深い。

サルの農産物被害は14億円
●棲息地の森林が乱開発され、行き場を失ったサルが農作物に甚大な被害を与えている。知能の高いサルは人間をあざ笑うかのように畑や果樹園を荒らしたりするが、それでは年間にどれほどの被害がもたらされているのだろうか。都道府県の集計を基に中国四国農政局がまとめた『鳥獣による農作物被害金額(2002年)』によると、サルの被害金額は14億2,000万円に達している。しかし、上には上があり、イノシシ52億3,300万円、カラス41億6,100万円、シカ40億6,900万円に比べるとサルの農産物被害金額は少ない。ちなみに他の鳥獣の被害金額はヒヨドリ18億7,900万円、スズメ9億6,100万円、ムクドリ7億4,700万円、ハト7億2,600万円、カモ4億2,000万円、クマ3億0,800万円、タヌキ2億5,100万円、カモシカ1億5,700万円、ネズミ1億4,100万円で、鳥獣全体の被害金額は213億1,600万円に達している。鳥獣被害は異常気象と密接な関係があり、山の木の実などが足りない時には被害額が多くなる。

案外グルメなサルたち
●サルが被害を与えている作物は金額ベースで見ると@果樹、A野菜、Bイネ類、Cイモ類、D豆類の順で、特に果樹と野菜など農家にとっての現金作物が被害に遭っている。サルたちは果実を少し齧って食い散らかすなどの習性があるといわれ、農家にとって『猿害』は深刻なものになっている。人間と野生動物との共生は以前から叫ばれているが、被害は拡大傾向にあり、難しい問題だ。

スタントの世界一
(最も背の低い現役スタントマン)
英のキラン・シャーは、2003年10月20日現在で身長が1m26.3cmと、最も背の低い現役スタントマン。彼は1976年から52本の映画に出演、うち31本の映画でスタントを行なった。

(最も多くのスタントをした現役俳優)
香港の俳優であり、監督、プロデューサー、スタント・コーディネーター、脚本家でもあるジャッキー・チェンは65本以上の映画に出演している。

(最も費用のかかった空中スタント)
サイモン・クレーンは『クリフハンガー』(1993年、米)で地上4,752kmを飛ぶ2機のジェット機の間を飛び移るというスタントを行なったが、この費用が100万ドル。

(最も高所からの落下スタント)
スタントマンのダー・ロビンソンが『ハイポンド』(1979年、カナダ)でカナダのトロントにある高さ335mのCNタワー屋上から飛び降りた。6秒間の自由落下のあと、地上からわずか91.4mの高さでパラシュートが開いた。報酬は15万ドル。

2004/1/12
ゴリラの血液型はすべてB型
●人間にも血液型があるように猿の仲間にも血液型がある。一般的なABO型で見ると、チンパンジーはA型とO型だけでB型とAB型はなく、オランウータンとテナガザルはA型、B型、AB型だけ、ゴリラにいたっては全てB型だけだ。しかし、カニクイザルは人間と同じで、A型、B型、AB型、O型の4種類の血液型がある。

申年生まれの有名人
●申年に生まれた有名人には以下のような人たちがいる。1932年(同7年)…有馬稲子、田中邦衛、仲代達矢、渡辺美佐子。1944年(同19年)…江守徹、蟹江敬三、香山美子、竹脇無我、野川由美子、舟木一夫、古谷一行、みなみらんぼう、みのもんた、吉田日出子、渡瀬恒彦。1956年(同31年)…浅田美代子、アン・ルイス、榎本孝明、岡江久美子、佐野元春、島田紳助、鈴木雅之、大地真央、宅麻伸、竹中直人、田中好子、長渕剛、野口五郎、役所広司、渡辺真知子。1968年(同43年)…天海祐希、飯島直子、江口洋介、大沢たかお、大塚寧々、大鶴義丹、大西結花、荻野目洋子、小沢健二、菊池桃子、鈴木京香、つんく、長山洋子、松下由樹。1980年(同55年)…榎本加奈子、田中麗奈、八反安未果、広末涼子、山田まりや、優香。

申年の流行語あれこれ
●申年の流行語は以下の通り。流行語はその当時の世相を表しているので興味深い。1944年(昭和19年):天王山、神風特攻隊、鬼畜米英、疎開、すいとん。1956年(同31年):一億総白痴化、太陽族、神武景気、裏口入学、深夜喫茶、団地族、デイト、ドライ。1968年(同43年):ゲバ、五月病、ズッコケル、ハレンチ、PCB、昭和元禄、失神ブーム、ラジオ深夜放送。1980年(同55年):カラスの勝手でしょ、それなりに、とらばーゆ、ぶりっ子、漫才ブーム。1992年(平成4年):今まで生きていた中で一番幸せです、どたキャン、宇宙からはいっさい国境は見えません、分煙。

サルは毛が3本少ないか?
●サルは昔から人間より毛が3本少ないといわれているが、全身むじゃらのサルの毛が人間より毛が少ないわけがない。それでは、なぜ、サルの毛が人間より3本少ないといわれてきたのか。その理由は、@神さまがサルと人間の区別をするため、サルの毛を3本少なくした、A『孫悟空』が髪の毛を3本抜いて分身を作った…などといわれているが、本当はサルが人より劣っていることを強調するために出来た言葉といって良いだろう。ちなみにサルの歯が人間より3本少ないというのも嘘、基本的には人間とほぼ同じ本数だ。

2004年新春特集号
干支にまつわるエトセトラ

猿の語源に諸説あり
●猿の語源は諸説あって、なかなか一つだけには絞りきれない。有力なものだけを挙げると、@知恵が他の獣に比べて、優っていることから“マサル”、A戯る(さる)、すなわち、“じゃれる”の意味、Bサは“サワグ”、“サワガシ”を意味する古語で、ルが語助という意味、Cアイヌ語のサロ・サルウシから…があり、猿の行動形態から名前が付いたものが多い。

猿まわしは馬のお祓い
●猿まわしといえば、今や伝統芸能のひとつだ。この猿まわしが日本の歴史に登場してくるのは約800年前の鎌倉時代初期のことで、戦役、物資輸送、農耕などに欠かせない馬の守護神の使いとして、“猿曳き”“猿飼い”といわれる猿まわし集団が登場したという。当時、重視されていたのは、馬の無病息災を願う厩(うまや)のお祓いで、皆を笑わせる滑稽な猿芸は余興でしかなかった。江戸時代になると、猿まわし師は徳川幕府など支配者階級に手厚い保護を受け、正月、5月、9月の年3回、江戸城に登城してお祓いを行った。当時の猿芸の内容として、直立姿勢、正座、獅子舞、輪抜け、綱渡りなどが挙げられ、現在見られる猿の芸とほとんど同じだ。

相場の名著『三猿金銭録』
●投資に役立つ金言が記された名著に『三猿金銭録』がある。これは江戸時代終わり頃に相場の極意を伝授することを目的に、当時大活躍した大坂堂島の米相場師・牛田権三郎によって書かれたものだ。“三猿”とは『見ざる、聞かざる、言わざる』の極意のことで、内容を簡単にまとめれば、『見ざる=相場が暴騰しても、これに心を奪われて動揺してはいけない』、『聞かざる=相場が暴落しても心を奪われてはいけない』、『言わざる=情報を手に入れても、他言してはいけない』という内容で、よく見ると『三猿金泉録』の基本理念は逆張りにあるようだ。

猫をおだてた猿
●『火中の栗を拾う』ということわざがあるが、それは猫が猿のために栗を取って、火傷をしてしまうというイソップの寓話に由来している。フランスの著名な詩人ラ・フォンテーヌの寓話詩『猫と猿』では、猿のベルトランにおだてられた猫のラトンが囲炉の中から苦心して失敬した栗を、ずるい猿に食べられてしまったという内容になっており、『火中の栗を拾う』は他人のために危険を冒す喩えに使われている。猿に関連することわざは多く、ヒマを見て調べると面白い。

この資料は、取引判断となる情報提供を目的としたものです。
お取引に関する最終決定はお客様ご自身でなさるようにお願い申し上げます。

このページに掲載された記事・画像の無断転載及び無断リンクを禁止します。
すべての著作権は株式会社 商品データ及び情報提供者に帰属します。
株式会社 商品データ
東京都中央区日本橋蠣殻町1−18−1
E‐mail  info@shohin-data.co.jp