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2017/7/24

熱中症は水分補給で予防
気温に加え湿度も要注意

●東京新聞7月4日付
 本格的な夏が来ると、心配なのが“熱中症”。熱中症は、暑さなどで体温が上昇し、体内の水分と塩分のバランスが崩れたり、体の調節機能が働かなくなったりして起きる障害の総称。症状は目まいや頭痛、嘔吐、意識障害などで、死に至ることもある。@気温や湿度などの“環境”、A高齢だったり持病があったりという“体”、B激しい運動などの“行動”…という3つの要因によって起こり、対策を講じていれば予防出来、重症化を防ぐことも出来る。
 高齢者の場合、体内の水分量が少なく、発汗機能も低下しているのに暑さを感じにくいため、特に注意が必要。『離れて暮らす子や孫は暑くなる前にお年寄りの家に行き、こたつを片付けたり、エアコンや扇風機がきちんと動くかチェックしたりして欲しい』(専門医)。電話の近くに温湿度計を置き、毎日電話をして数値を見るよう促し、高ければ、『暑いと感じなくてもエアコンをつけて』と呼び掛けると良い。
 若い世代は運動中や仕事中の発症が多いことから、気温や湿度をチェック、休憩を取り、塩分の含まれたスポーツドリンクを飲むなどして予防したい。あまり汗をかかない人は、塩分は普段の食事で十分。食欲が無い時は水分も塩分も不足する恐れがあり、経口補水液やスポーツドリンクを飲むといい。喉が渇いていなくても、こまめな水分補給を心がけよう。
 なお、熱中症の応急処置は、@水分補給、A冷却、B安静。意識が無い場合は、先に救急車を呼んでおく。

死後に全財産を…
自治体に寄付したい場合は!?

●東京新聞7月15日付
 最近は、死後、自治体へ財産を寄付したいと考える向きも少なくない。では、夫婦ともに意思が同じで、将来、全ての財産が自身に相続され、他に相続人がいない状態になったと仮定して、自治体へ寄付するにはどうしたら良いのか。
 死後に財産を自治体に寄付する方法は、遺言による寄付(=遺贈)や、死因贈与契約が考えられる。遺言も死因贈与も死亡後の財産の処分などを定める点は同じだが、死因贈与は契約なので、寄付を受ける自治体との合意により成立する一方、遺言は遺言者の意思だけで作ることが出来る。
 遺言は、財産の取得を指定された者(=受遺者)が寄付を受けない場合は効力を生じない。このため、遺言で寄付する場合、作成前に自治体に受け取ってもらえるか確認したい。仮に確認せずに遺言を作成し、自治体が受領しなかった場合、相続人がいないことが前提になるが、国に帰属することになる。
 遺言作成に当たり、遺言執行者(=死後に遺言の内容を実現する者)を決めている場合は、遺言執行者も一緒に寄付の手続きを確認しておいた方が良い。死因贈与の場合も寄付の手続きを確認しておくことが必要だ。


2017/6/26

“月曜午前”が心臓へ負荷
会社挙げ働き方の対策を
●東京新聞5月30日付

 愛知県の旭労災病院が、全国の労災病院で平日昼間に働く職員を調べたところ、月曜午前は他の曜日に比べて心臓にかかる負荷が高まっていることが判ったことから、『月曜午前の働き方を考えよう』と呼び掛けている。
 そもそも、『以前から月曜午前に、心筋梗塞や脳卒中などの心血管事故の患者が多く出ることは医師の間で知られていた。不思議と65歳未満の勤労者に限られていて、仕事のストレスとの関連が疑われていた』(同病院の木村玄次郎病院長)。そこで、同病院長は、『職場のストレスが血圧を上昇させ、休日よりも平日の方が血圧が高いのではないか』と仮説を立て、2015年度に全国29の労災病院の協力を得て調査を実施。家庭で測定した血圧が高い人(最高血圧135以上、最低血圧85以上)の男女207人(平均年齢約51歳、平日の日中に働く事務職が中心で、看護師ら夜勤などがある不規則な働き方の人は含まず)を対象に集めたデータを分析した結果、血圧については一日のうちの時間帯による変動はあるものの、曜日による明確な差は出なかった一方、心拍数については月曜の午前10時が、金曜や休日の午前10時に比べて明らかに高かった。同病院長は、『最高血圧の数値に心拍数を掛け合わせた数値は“ダブル・プロダクト”と呼び、心臓の負荷を示す。最近の研究では、血圧以上に心血管事故のリスクを高めると指摘されている。月曜午前のダブル・プロダクトの上昇が心血管事故の増加と関係している可能性が高い』とし、心拍数上昇の理由を、『土日にリラックスしていた体が、月曜午前に急に環境が変わる上、一週間の仕事の段取りなどで忙しく、ストレスがかかるため心臓に負担がかかるのだろう』と推測。
 心血管事故を少しでも減らすためには、『月曜午前の会議は別の時間帯にするなど、会社を挙げて仕事量を減らす取り組みが必要だ』と提言し、国は月末の金曜日の仕事を午後3時に切り上げる“プレミアムフライデー”を推奨しているが、『金曜日ではなく、月曜午前の仕事のあり方を考えるべきだ』と訴える。

手指の痛みは更年期症状!?
女性ホルモン影響し変形も
●東京新聞6月13日付

 年齢を重ねるにつれて、主に女性が抱える手指の痛みやしびれ。『使い過ぎ』や『年のせい』として見過ごされがちなこれらの悩みだが、近年の基礎研究で、女性ホルモンのエストロゲンには腱や関節を包む“滑膜”の腫れを取る作用があり、そのエストロゲンが減ると、腱や関節に炎症が起こりやすくなることが判明。更年期症状の一種だということが明らかになってきた。エストロゲンは更年期や妊娠・授乳期に急激に減少することで知られており、手指の痛みやしびれのある患者の分布と一致していた。専門医は、『放置すれば指が変形し、悪化していく可能性もある』と指摘、手の外科の専門医を受診するなど早めの対応を呼び掛けている。なお、手の外科の専門医は日本手外科学会のホームページから調べられる。

2017/5/29

カレーの作り置きで食中毒
熱に強い菌が残り増殖
●東京新聞5月9日付

 2日目のカレーはおいしいといわれるが、作り置きが原因の食中毒が各地で起きている。食品中で増えたウエルシュ菌によるもので、厚生労働省によると、昨年の発生件数は31件(患者数1,411人)だった。ウエルシュ菌は人や動物の腸管、土壌、食品など自然界に広く分布。食品では特に肉に多く、菌が大量に増殖した状態で人が食べると、小腸内で更に増え、毒素を出して腹痛や下痢を引き起こす場合がある。潜伏期間は6〜18時間。症状は1〜2日で回復するが、持病のある人などはまれに重症化するという。ウエルシュ菌は加熱すると死滅するが、なかには熱に強い殻で覆われた“芽胞(がほう)”を作って生き残る菌があり、耐熱性の高い芽胞は100度で1時間以上の加熱にも耐えられる。また、調理後すぐに食べれば良いが、常温で保存すると温度が下がる途中で、生き残った菌が急激に増えることもあり、増殖する温度は12〜50度で、特に43〜45度で増えやすい。
 専門家は、『大量のカレーやシチューなど、とろみのあるものは中心部分の温度がゆっくりと下がり、菌の増えやすい状態が長く続く』と指摘。また、大量調理された食品の中心部は酸素の無い状態になりやすいが、これは酸素の無い状態を好んで増殖するウエルシュ菌には格好の環境だ。
 ウエルシュ菌には、@大量調理を避ける、A調理後は早く食べる、B保存する場合は早く冷めるよう容器に小分けし、冷蔵庫に入れる、C再加熱の際は鍋に移して火にかけ、よく混ぜて空気に触れさせ、温度のむらをなくす…などが対策のポイントとなる。

育毛には本わさび
毛乳頭細胞活性化、市販剤の3倍
●東京新聞5月16日(夕)付

 業務用わさび最大手の金印が、日本原産の香辛野菜“本わさび”に含まれる成分がヒトの育毛を促すメカニズムを初めて解明した。本わさびの葉から、アンチエイジングに効果があるポリフェノールの一種である“イソサポナリン”と呼ばれる成分を抽出。ヒトの頭皮の毛根にあり、発毛に関する物質伝達を司る“毛乳頭細胞”にイソサポナリンを加えて培養すると、細胞が活性化する効果が観察された。活性化の度合いは、市販の育毛剤の有効成分に使われる“ミノキシジル”を加えた場合の3倍に達した。育毛を促すメカニズムについては、イソサポナリンの働きによって、毛乳頭細胞が外部からの刺激を受け取る“受容体(レセプター)”の感受性が高まり、細胞を活性化させることが判明。毛髪を作るのに必要な栄養などを毛乳頭細胞に送り届けるための毛細血管を作るタンパク質が増えることも判った。このほか、本わさびの根茎に含まれる辛味成分の一種である“6−MSITC”をヒトの毛乳頭細胞に投与した実験でも、同様の効果やメカニズムが観察された。なお、この育毛を促す2つの成分は本わさび特有で、チューブ入りわさびの多くに使われる西洋わさびには含まれていないという。


2017/4/24

「安さ」の強調は要警戒
格安業者をどう見極める?
●東京新聞4月6日付

 安さを強調する広告を続けてきた旅行会社、てるみくらぶが東京地裁に破産手続きの開始を申請し、支払済み旅行代金の返還を求める人が3万人を超すなど大騒動になっているほか、激安が売りのガソリンスタンドが灯油混じりの粗悪ガソリンを販売するなど、格安を強調する業者によるトラブルは多い。トラブルを防ぐために、消費者は格安業者をどう見極めたら良いのか…。
 まずは、『安さを売り物にする業者は比較的リスクが大きいと用心する姿勢が大事』(ファイナンシャルプランナー)。ただし、“安かろう悪かろう”といった業者ばかりではないわけで、『何故、安く出来るのか、からくりを考えて業者を見分けるべき』(同)といえ、情報をインターネット検索などで集めたい。合理的にからくりが説明されていれば、安心感を持ちやすく、例えば、LCC(格安航空会社)は、使用する機種を絞ったり、無料サービスを縮小したりしてコストを削減している。格安である合理的な理由の説明が無く、会社の情報も少ない場合は、商品の品質やサービスの内容を落として価格を安くしているだけの可能性があり、『インターネット検索で格安業者の悪い評判やトラブル情報を発見出来る場合もある。情報公開が出来ているかどうかも見極めのポイントになる』(ファイナンシャルプランナー)。

黄砂でアレルギー悪化
花粉症やぜんそくに要注意
●東京新聞4月18日付

 春先に中国大陸から飛来する黄砂。洗濯物や車などを汚すだけでなく、気管支まで入り込み、花粉症やぜんそくなどのアレルギー症状を悪化させることが分かってきた。
 そもそも、黄砂はゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などの砂が強風で巻き上げられ、上空の偏西風に乗って日本まで飛んでくる。毎年2月下旬〜5月に発生することが多く、日本では関西以西を中心に全国各地で年に30日ほど観測。粒子が小さいほど遠くまで飛び、日本に飛んでくる黄砂は直径4マイクロメートル程度と、気管支にまで入り込みやすいサイズが多い。黄砂がアレルギー症状に影響を及ぼすメカニズムはまだハッキリしていないが、飛来の途中で付いた大気汚染物質やカビが影響している可能性がある。予防するには、黄砂が飛散する日はなるべく外出を控え、外出する場合はマスクを着けるなど、生活の中で黄砂を吸い込まないよう心掛けたい。『全ての人が黄砂を避ける必要はないが、アレルギー症状がある人は、黄砂の飛来情報を調べ、避けるようにすると、症状を軽減できるだろう』(専門家)。
 ちなみに、気象庁は、国内59地点で黄砂を観測。1981〜2010年までの平年値では、年に24.2日観測しており、月別で観測日数が最も多いのは4月の9.0日で、3月(6.9日)、5月(4.1日)、2月(2.2日)と続く。同庁は、ホームページの防災情報の項目に黄砂情報のページを設けている。


2017/3/27

脳の老化現象で“てんかん”
50歳以上での発症に注意
●東京新聞3月14日付

 けいれんや意識を失うといった発作を繰り返す脳の病気“てんかん”。実は、50歳以上で新たに発症することもある。
 そもそも“てんかん”は、脳の神経細胞が様々な理由から一時的に異常に興奮することで、けいれんなどを引き起こす。日本では約100万人(人口の1%程度)の患者がいるとされる。乳幼児期の発症が最も多く、成人になると発症率が低くなるものの、50歳を超えると脳血管障害などで再び発症率が高くなっていく。高齢者に多いのは、記憶や聴覚などに関わる働きをする側頭葉が原因の“部分てんかん”。全身のけいれんは起こらず、日常生活の中で突然、十数秒から数分間、意識が消失してしまうほか、生返事をしたり、目を見開いて口を動かしたりする。発作の間のことは覚えていないため、病気に気付かない人もいる。放置しているうちに記憶力が低下するなどし、認知症やうつ病と診断されてしまうケースもある。
 『脳波や脳の画像診断といった検査でも異常が見られないことがある。診断は難しく、見落とされる人もいる』と専門医は指摘。症状に心当たりがある場合は、日本てんかん学会がホームページで公表している専門医を受診したい。症状は、抗てんかん薬で治まることが多く、発作を抑えれば元通りの生活を送ることが出来る。記憶力が低下していた人でも、治療を始めると、ある程度は回復するという。怖いのは気付かないまま自動車に乗り、運転中に発作を起こすこと。『脳の老化現象の一つで、誰でも発症する可能性がある。疑わしい症状があれば一刻も早く受診し、治療することが大切だ』(専門医)。

奨学金の貸与額
返済負担考え必要分を
●東京新聞3月16日付

 現在、大学生の約半数は何らかの奨学金を利用しており、4月から大学や専門学校に進む子供がいる家庭でも、奨学金の利用を予定しているかもしれない。最も多くの学生が利用しているのは日本学生支援機構の奨学金。同機構では新年度から給付型も一部導入するが、ほとんどの人は卒業後に返還が必要な貸与型になる。昨年3月に支援機構の貸与が終了した大学奨学生の場合、一人当たりの平均貸与総額は、無利息の第一種が236万円、利息付きの第二種は343万円。卒業の半年後から月1万〜1万5,000円くらいを返還することになり、全て返すまでに15年前後かかる。就職し、安定した収入が得られても、一人暮らしの場合は毎月の返還額は重荷になるほか、結婚、出産後も奨学金を返し続けている夫婦もおり、貯蓄をするのも難しくなっている。奨学金は利息付きでも教育ローンより利率が低いというメリットはあるが、返還時の負担もよく考えて、不足分だけ借りるよう親子で検討したい。なお、最近は在学中の成績などに応じて返還の必要がない奨学金を給付する大学が増加しているほか、企業や自治体でも奨学金の返済支援を始めている。これらの情報も確り調べておきたい。


2017/2/27

申告漏れ等より厳しく
加算税の改正
●東京新聞2月16日付

 迎えた確定申告の時期。税制改正により、今年1月以降の国税から加算税が厳しくなった。加算税とは、本来納めるべき税を申告期限までに申告・納付しなかった人に、本来の税額に加算される税金のこと。所得税、消費税、贈与税、相続税など国に納める税金は全て対象になる。期限内に正しく申告・納税する人には無縁だが、申告漏れ等には罰則的な意味で支払う税金が重くなることに注意が必要だ。具体的には、本来の税額より少なく申告する場合の『過少申告加算税』と、期限内に申告しなかった『無申告加算税』があり、それぞれ修正申告等のタイミングで加算割合が異なる。
 無申告加算税でいえば、@申告期限が過ぎても、税務調査の通知が来る前に申告・納税する場合は5%の加算で済むが、A調査の通知が来たあと、調査で税額が変わることを察知する前(正確には、『調査による更正等の予知前』)に申告する場合、加算は従来の5%から10%に増える。過少申告加算税は、@の場合は対象外。Aの場合の修正申告は5%の加算に改正される。また、B税務調査で税額が変わると知ったあとに修正申告等をする場合、無申告加算税は15%、過少申告加算税は10%の加算で、これは従来通り。ただし、AとBの場合、無申告加算税では本来の税額が50万円を超える部分について税額は5%増。また、過少申告加算税の場合は期限内に申告した税額と50万円とを比べ、いずれか多い額を超える部分について、税額は5%重くなるほか、今回の改正では、5年以内に同じ税目で無申告加算税等が繰り返し課されると、加算割合が10%重くなる。

おかゆと米こうじで簡単
甘酒習慣で元気に
●東京新聞2月20日付

 健康や美容に効果が高いことから、女性を中心に人気を集めている“甘酒”。甘酒はこうじ菌が米のでんぷん質を糖化させ、自然由来の甘さを出す発酵食品で、ビタミンやアミノ酸、食物繊維が豊富に含まれている。スーパーや量販店で買い求めるのもいいが、自宅で簡単に手作りすることも出来る。具体的には、@米こうじ180g、炊いたご飯160g、水、保温ポット、温度計を用意し、保温ポットは熱湯で満杯にして温めておく、Aご飯と水200mlを鍋に入れておかゆにする、B水500mlを加えておかゆの温度を60度程にしてから米こうじを入れ、保温ポットに移し、7時間ほど発酵させる(※温度が50度以下になると発酵が進まないので、途中で1回、温度を測り、冷めていれば鍋で温め直す)。保存可能期間は冷蔵庫で1週間から10日ほど。一定の温度に保つ炊飯器やヨーグルトメーカーでも作れる。一日に飲む目安は200ml。また、ただ飲むだけではなく、甘酒のピクルス(野菜を食べやすい大きさに切って塩を振り、甘酒100ml、酢100ml、醤油少々に昆布とタカの爪を加えて、野菜を全体が浸るように漬け、冷蔵庫で2〜3日置く)など調味料代わりにも利用出来る。


2017/1/30

“だし”で味を確り出す
減塩食を美味しく…
●東京新聞1月17日付

 国立循環器病研究センターによると、国内の一日平均の塩分摂取量は男性11.0g、女性9.2gで、厚生労働省が推奨している摂取量(男性8g未満、女性7g未満)を大幅に上回り、国際的に見ても塩分過多の状態が続いている。塩分の取り過ぎは血圧を上昇させ、脳卒中や心臓病のリスクを高めるため、塩分を控えることが必要だが、しかし、それまで味の濃い食事をしてきた人には、かなりハードルが高い。では、減塩食を美味しく食べるための工夫とは…。
 まず大切なのは、料理の基本となる“だし”。かつお節やいわし節などを合わせたタイプのだしパックを使うと、素材のうまみが濃縮し、かつお節や昆布からだしを取るのに比べて手軽でコストも安い。また、味付けは香草やレモンでアクセントを付けると良い。例えば、ローズマリーなどを漬け込んだ香草オイルは、魚や肉を焼くときに使え、昆布入りの食塩水に肉などを漬け込む塩水調理という方法もあり、少ない塩分でしっかりと下味が付く。『減塩食に慣れてくると、薄味でも十分に美味しく感じるようになる。もし、塩分を取り過ぎてしまったら、次の食事で減らすと良い。神経質になり過ぎず、長く続けることが大切だ』(専門家)。

不動産収入や原稿料でも…
企業へのマイナンバー提供
●東京新聞1月19日付

 昨年分の税務処理が本格化してくる時期。会社員が勤め先の企業にマイナンバーを提供しなければならないことは、良く知られているが、所得税法やその施行規則により、企業が個人に年間15万円を超える不動産賃借料や年間100万円を超える不動産購入代金、一定金額を超える報酬を支払った場合などは、企業はそのことを支払調書に記載して税務署に提出しなければならない。マイナンバー制度の導入によって、こうした個人のマイナンバーも調書への記載が義務付けられた。個人が提供しなかったとしても罰則はないが、企業が税務署に支払調書を提出しない場合については罰則規定がある。不動産の売り主や貸主、講演や本の執筆などで一社から収入を得た個人が、相手企業などにマイナンバーを提供しなくてはならないのは、そのためだ。また、マイナンバーカードを持っていれば、そのコピーを提供すれば良いが、持っていない人は通知カードと一緒に本人確認が出来る運転免許証などのコピーの提出も求められる。企業は、番号に間違いがないかのほか、提供した人がその番号を持つ人に間違いないか、氏名や住所などと照らし合わせて確認する必要があるからだ。提出する側には、『両方のコピーを出すと、その情報が漏れたときのことが心配』といった声があるが、企業側には、個人情報の安全管理の措置を講じるよう定められているものの、その態勢は企業によってマチマチというのが現状。同時に詐欺被害も警戒され、国税庁は詐欺防止のため、『マイナンバーの提供を求めているのが、実際に取引がある企業かどうか確認を』と呼び掛けている。


2016/11/28

マイナンバーが必要
今年の年末調整
●東京新聞11月17日付

 会社員にとっては、年末調整の時期が近付いてきた。毎年、勤務先から配られる2枚の書類は、今年と来年の税金に関わる大事な資料になるだけに、当てはまる控除は漏れなく申告したい。そのうちの1枚、“給与所得者の扶養控除等(異動)申告書”は、来年の給与から源泉徴収する所得税を確認するための書類だが、控除対象になる配偶者や扶養親族がいる場合、今年からこの書類に、本人とその親族のマイナンバーを記載することになっている。本人のマイナンバーについては勤務先が本人確認をする必要があり、これまでに提示していない場合、通知カードかマイナンバーカードの提示を求められる。親族のマイナンバーは申告する人が確認すれば良いので、間違いのないように正確に記入したい。16歳以上の扶養親族の控除額は所得税で38万円だが、19歳以上、23歳未満は特定扶養親族になり、控除額が63万円に上がる。来年の年齢で判断するため、裏面の説明で当てはまる年齢を確認することが大事だ。70歳以上の親を扶養する向きは、親の年金収入から公的年金等控除額を引いた見積額が38万円以下なら該当する。保険料控除などを申告する書類は、昨年と同じ書き方。生命保険料や地震保険料を払っている場合、本年中に支払った保険料の欄は、保険会社から届いた控除証明書を見て、12月末までに支払う“申告額”を記入。年の途中で転職した人は、社会保険料控除の申告漏れに要注意で、前の会社で年内に支払った社会保険料や、求職中に自分で納めた国民年金や国民健康保険の保険料も申告出来る。家族の国民年金保険料を支払った向きも、この欄で申告を。漏れなく申告すれば、税金は軽くなり、年末調整後に戻ってくるお金は多くなる。

口腔ケアや予防接種を
高齢者に多い肺炎
●東京新聞11月22日付

 日本人の死因でがん、心疾患(心臓病)に次いで3番目に多い肺炎。そのキッカケにもなる風邪やインフルエンザが流行するシーズンになってきた。肺炎は高齢者がかかる率が高く、特に、食べ物や唾液が誤って気管に入り、口の中の細菌やウイルスが肺に運ばれて起きる誤嚥性肺炎が非常に多いが、本人や周囲の心掛けで、比較的容易にリスクを抑えることも可能な病だ。そのポイントは、@適切な運動と栄養管理により、心身が衰弱した状態を防ぐこと、A衛生的な環境を保ってインフルエンザなど感染症を予防するといったこと…に加え、即効性があるのが、B口の中を清潔にする口腔ケア、Cワクチンの予防接種。Bの口腔ケアを徹底すれば、唾液の分泌が活発になり、誤嚥性肺炎を起こす細菌の繁殖が抑えられるとともに、歯の健康を保つことが出来、食事をきちんとかんで食べることにつながる。Cの予防接種は、肺炎の原因菌で最も多い肺炎球菌のワクチンについて、市区町村が65歳から5歳間隔の年齢に達する住民を対象に、2018年度まで時限付きで助成措置を設けており、接種を呼び掛けている。


2016/10/24

声のかけ方にコツ
視覚障害者の事故防止
●東京新聞10月6日付

 東京メトロ銀座線の青山一丁目駅で、目の不自由な男性がホームから転落し、電車にひかれて死亡した事故から2ヵ月。全国の駅にホームドアを設置するのは時間がかかりそうだが、周りにいる人が危険を知らせることはすぐに出来る。まず、気を付けたいのが、誰に呼びかけているのか明確にすること。もし、線路に落ちそうになっている視覚障害者を見つけた場合、『危ない』と声をかけただけでは誰のことか判らないので、『白杖(はくじょう)をお持ちの方』、『盲導犬を連れている方』など、特定出来るように声をかける。方向を指示する際も注意が必要で、『白杖を持っている手の方へ』などと具体的に伝え、とっさにいえない場合は、『止まって』などと簡潔に伝えた方が良い。
 視覚障害者との距離が近いと、手や体を引っ張る人がいるが、急につかまれるとビックリして、かえって危ないので、肩や腕を軽く叩き、『危ないですよ』と注意を促すと、本人も冷静に対応出来る。
 緊急時以外の声かけにもコツがある。まず、出来るだけ体の正面から声かけするのが基本。後ろからだと気が付きにくく、横からだと声の方を向いたときに体の方向が変わってしまい、そのまま斜めに歩いてしまう可能性がある。誘導する時は、視覚障害者の半歩前に立ち、肘や肩に手を置いてもらう。立つのは白杖を持っていない側。歩く速さは視覚障害者に合わせる。階段では視覚障害者の体を無理に持ち上げようとする人もいるが、足が地面に着いていないと不安に感じる。基本は視覚障害者が自分で動き、その動きをガイドすると考えると良い。

長寿の秘訣は食欲と好奇心
100歳以上の生活習慣調査
●東京新聞10月12日付

 青汁製造販売などのキューサイが、全国の100歳以上の100人に生活習慣に関するアンケートを行った(今年5月に実施、回答したのは29都道府県の男性20人、女性80人)。日常生活で好んでしていることを複数回答で尋ねたところ、『テレビを見る・ラジオを聞く』と『食べる』がともに約7割に上り、次いで、『新聞・雑誌を読む』、『おしゃべり』が5割前後に達した。食事に関する質問では、好きな食べ物(複数回答)として4人に3人が『お米』を挙げ、4割程度だった麺類やパンを抑えてトップ。主食以外では、男性は肉、魚、果物、女性は果物、野菜、魚の順に人気が高かった。『主婦業を含めて何歳まで働いていたか』の問いには、約4割が80歳を過ぎても働いていたと回答。散歩目的での外出頻度は、『一週間に1回以上』が2割、『ほぼ毎日』が1割もあった。長生きの秘訣の自由回答欄には、『考え過ぎない』、『過ぎたことを振り返らない』といった前向きの言葉が目立った。これらの結果について、ある医師は、『クヨクヨせず、前向きに行動すれば、社会とつながり、食事を楽しむなどチャレンジの気持ちがわく。100歳の長寿者は自然にこうした好循環を保っているのでは』と話している。


2016/9/26

欧州で“ベーシックインカム”
来年から社会実験へ
●東京新聞9月6日付

 貧困をなくすために政府が全ての人に生活に最低限必要なお金を配る“ベーシックインカム”(BI、基礎所得保障)制度の導入に向け、欧州が舵を切り始めた。フィンランドやオランダで来年から社会実験が始まるのだが、背景にあるのは格差拡大といった社会保障制度の行き詰まりだ。
 具体的に、フィンランドのユハ・シピラ首相は昨年5月、国レベルでBIの社会実験を試行すると表明した。2017年中に始め、2年間実施。過去にカナダの自治体で試みはあったが、制度導入が実現すれば世界初となる。BIは無条件に一律に支給されるため、社会保障制度をスリム化し、行政コスト削減が期待される。昨年10月から政府の調査チームが実験手法の研究を始め、月550〜600ユーロ(6万4,000〜7万円程度)の給付を検討。25〜58歳の約7,000人を選び、2019年に結果を分析する。また、オランダでは、約20の自治体がBIの社会実験を計画。最終的には政府の認可が必要だが、2017年にも始まる見通しだ。BI議論を主導してきた自治体の一つで国内第4の都市ユトレヒトは、公的扶助の受給者に対し500人規模での実施を計画。給付はBIの理念通り、無条件。職探しの努力といった条件を課さないことで、受給を終えて長期の仕事に就けるかを調べる。2年間、少ない条件付きも含めた5グループに分け、月1,000ユーロ(11万7,000円)程度の給付を予定。職探しの意欲、実際の就労にどんな違いが生じるかを分析する。なお、
スイスでは今年6月、BI導入を巡り世界初の国民投票を実施したが、76.9%の反対で否決された。政府は、大人1人に月2,500スイス・フラン(27万円)、子供に月625スイス・フラン程度の給付に膨大な予算が必要だとして反対していた。

健康寿命を脅かす転倒リスク
運動で心身の衰えを防止
●東京新聞9月20日付

 足腰の弱った高齢者が転ぶと、骨折で寝たきりになったり、最悪の場合は死に至ったりする。厚生労働省の人口動態統計(2015年)によると、日本人の死因のうち、“転倒・転落”は7,992人。10年前より1,000人以上増加し、減少を続ける交通事故死の5,646人を上回る。また、同省の国民生活基礎調査では、要支援・要介護になった原因のうち、“骨折・転倒”は12%で、4番目の割合を占める。転倒は、筋肉やバランスの衰えのほかにも、不整脈や視力障害、転びやすくなる薬の服用など、様々な原因で起こるが、いずれにせよ、予防するために有効なのが運動。@脚の筋力を付けるスクワット(※椅子に腰かけるようにゆっくり足を曲げ、軽くお尻を下す。最大でも膝を90度以上曲げない。5〜6回を1日3回)と、Aバランス能力を鍛える“開眼片足立ち”(※転ばないようにつかまるものがある場所で、床につかない程度に片足を上げる。左右1分ずつ1日3回)…の2つの体操でも効果的だ。


2016/9/5

“秋バテ”注意報発令中
冷房疲れが原因
●東京新聞8月27日付

 過ごしやすいはずの秋に食欲不振や倦怠感を訴える人が増えている。これは、“秋バテ”と呼ばれる症状で、夏の猛暑や冷房による屋内外の温度差により蓄積した疲労などが原因だ。具体的には、冷房などで体温を調整する自律神経が乱れ、体温調整力が弱まることが影響しているほか、秋は日本列島が低気圧に覆われて空気中の酸素が夏よりも薄くなるため、だるさを感じやすくなるという季節要因もある。@冷房が効いている部屋を快適に感じる、A冷たい飲み物が好き、B夏の入浴はシャワーだけの場合が多い、C夏は素足でいることが多い、D紫外線対策を怠りがち、E普段過ごす部屋(家、職場)の冷房温度が25度以下、F夏は冷やした果物をよく食べる、G胃腸が弱い、H暑さ、寒さに弱い…の9項目のうち、3個以上当てはまると秋バテのリスクが高い。
 対策としては、38度程度のぬるめのお湯にゆっくりつかることがお勧め。最低でも10分はつかってじっくりと体を温めることで、交感神経と副交感神経のバランスが整ってくる。炭酸入浴剤を使うとより効果があり、半身浴より全身浴の方が水圧が体全体にかかって血流が良くなる。ただし、脱水症状には要注意で、『41度のお湯に15分つかると、一般的に約800ミリリットルの汗をかくというデータがある』、『入る前にコップ1杯の水を飲み、浴室に水やお茶を持ち込むと良い。鼻の頭や額に汗がにじむのが、体が温まってきたサイン』(専門家)という。また、『体力がないと秋バテに陥りやすい。普段から体に適度に負担をかけ、汗をかくことが体温の調整力と体力の向上につながる』(同)。

『確実に』たばこが影響
がんなど22の病気
●読売新聞8月31日付

 厚生労働省の有識者検討会は、がんなど22種類の病気の発症や病気による死亡の要因として喫煙が『確実』との判定結果をまとめた。他人のたばこの煙を吸う受動喫煙でも7種類の病気で因果関係があるのは確実とした。厚労省は報告書案を踏まえ、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、たばこ対策を推進したい考え。
 報告書案では、国内外の喫煙と健康に関する論文約1,600件を分析。喫煙との関係の度合いを病気毎に4段階で判定し、肺や膵臓など10種のがんのほか、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などと喫煙の関係について、最高の『推定する証拠が十分(確実)』と評価した。受動喫煙について、子供のぜんそくや乳幼児突然死症候群との関係は『確実』と評価。肺がんへの影響は、家庭での受動喫煙がある人は、ない人に比べ肺がんになるリスクが1.3倍高まり、因果関係は『確実』とした。今後の喫煙対策について報告書案は、受動喫煙を防ぐため、『喫煙室を設置せず、屋内の100%禁煙化』を目指すように訴えたほか、たばこ税の引き上げ、たばこの広告の禁止など総合的な対策を求めた。


2016/8/15

“就業不能”保障する保険
長期在宅療養をカバー

●東京新聞7月14日付
 医療保険に加入していれば、病気やケガで入院した時に入院給付金がもらえるが、退院後、しばらく働けなかったとしても、在宅での療養中には給付金はもらえず、在宅での療養が長引いた場合に収入が途絶える心配がある。そのような不安に応えるため、在宅療養中にも給付金がもらえる就業不能タイプの保険を扱う会社が増えている。支給条件に該当すれば、在宅療養が長引いても、保険期間の満了まで給付金の受給が可能だ。例えば、アフラックの“給与サポート保険”では、病気やケガが原因で60日以上働けない状態が続くと給付金が受け取れる。給付金の種類は2種類あり、支払い開始から17ヵ月目までは短期回復支援給付金が、18ヵ月目から満期までは長期療養支援給付金が支払われる仕組み。短期回復支援給付金が月額5万円で、長期療養支援給付金が月額15万円、保険期間は60歳までのプランの場合、保険料は40歳男性で月3,670円。ライフネット生命の“働く人への保険2”も就業不能タイプの保険で、保険期間の満了時期は55歳、60歳、65歳、70歳から選択可能。給付金は月額15万円で、免責が60日、保険期間が60歳までのプランの場合、保険料は40歳男性で月4,337円。なお、両社とも精神疾患は保障の対象外だ。

体質を見極めて不調改善
漢方薬
●東京新聞8月9日付

 だるい、イライラする、食欲がわかない…。そういった原因がよく分からず、病名が付かない慢性的な体調不良には、漢方薬が効く場合がある。ほとんどの診療科では西洋医学の考え方に基づいて、検査による画像や数値で診断し、異常が見つからなければ治療はしないが、東洋医学は体質改善のために、体の中を巡っている、@気(元気のもと、精神的なパワー)、A血(潤いや栄養分、物質的エネルギー)、B水(体液)の3つのバランスを整えることを目指す。そして、そうした体質を重視して薬を選択するのが漢方の特徴で、同じ症状でも、体質が違えば異なる薬を選択することもある。例えば、風邪でも体質によって選ぶ薬は異なり、比較的体力のある人には葛根湯が効くが、高齢者や体力のない人がこれを服用すると、逆に消耗してしまうので、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)が向いている。また、腸の潤いのバランスが崩れて起きる便秘には、一般的に大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)が処方されるが、高齢者など比較的体力がなく、ウサギのふんのようなコロコロの便の人には、麻子仁丸(ましにんがん)の方が良いとされる。
 一般的に、漢方薬による副作用は少ないとされているが、『全くないわけではない。胃腸が弱い人は注意を』と専門家。漢方薬は、薬剤師がいる薬局で購入出来、日本東洋医学会が認定する漢方専門医は、学会のウェブサイトで検索出来る。なお、処方箋が必要ない市販の漢方薬は、生薬エキスの含有量が少なく作られているという。


2016/6/27

3種のメニューを用意
耐震補強等の公的支援

●東京新聞6月9日付
 国は住宅や建築物の耐震化を促すため、所有者の負担を軽くする@補助、A税制優遇、B融資…の3種類の支援メニューを用意している。
 @の補助とは、国と自治体の連携で住宅の耐震診断と耐震補強の改修工事にかかる費用に補助金を交付する制度。例えば、愛知県では2020年度までに住宅の耐震化率を95%にする目標を掲げ、市町村と協力して、1981年5月末以前に着工された旧耐震基準の住宅について、無料で専門家による耐震診断を実施中で、診断結果が“1.0未満”の木造住宅には、改修工事に最大90万円の補助金を支給。木造以外の住宅にも、市町村によって一部補助がある。
 Aの税制面では、条件を満たすと補助金を除いた改修工事費の10%相当(最大25万円)をその年の所得税から控除。一定期間、固定資産税の減免を受けられる。
 Bの融資については、住宅金融支援機構から工事費の80%を上限に、最大1,000万円を低利で借りられる。マンション管理組合(共有部分)向けの融資もある。補助金は年度ごとの予算があり、他の制度も期限があるので、早めに活用すると良いだろう。

7割が高齢者
高速道路の逆走増加
●東京新聞6月17日付

 高速道路を逆走する車両が増えている。昨年は、判明しているだけで、全国で259件発生。運転手のうち7割が高齢者だった。ちょっとした勘違いや焦りで逆走してしまった例が多いことから、高速道路会社は、『走り始める時は、標識などで向きを確認して』と呼び掛けている。
 逆走の半数はPA(パーキングエリア)やIC(インターチェンジ)付近で起きている。中部地方の高速道路を管理する中日本高速道路によると、昨年の逆走259件は、前年に比べ47件増加。この件数は警察が逆走車両を停止させたり、事故が発生したりした場合の件数で、発覚しなかった逆走はもっと多いと見られる。逆走車両の運転手のうち68%が65歳以上の高齢者で、認知症の疑いがあった人は全体の9%に過ぎなかった。『高速道路が一方通行だと知っているのに、進路を間違えたからと、慌てて逆走するケースが多い』(同社)ほか、高速道路を走っているとの認識がなく、一般道だと勘違いしていた場合もあるという。
 国土交通省は2020年までに逆走事故をゼロにする目標を打ち出しており、ICやSA(サービスエリア)と本線との合流部分の路面に大きな矢印を描いたり、合流部分にUターン出来ないようゴム製の棒を立てたりしている。
 なお、JAF(日本自動車連盟)によれば、『逆走車は、追い越し車線(逆走車からは左車線)を走ってくることが多い』として、追い越しを終えたら速やかに走行車線に戻り、車間距離を十分取ることを呼び掛けている。逆走車を見かけた場合は、同乗者が携帯電話で道路緊急ダイヤル(#9910)に通報。運転手1人のみの場合は料金所係員やSAの非常電話で知らせる。


2016/6/13

建物重視の“耐震”限界
熊本地震に学ぶ
●東京新聞6月2日付

 耐震基準が強化され1981年以降に建てられた住宅は地震に強いはずではなかったのか…。そんな思い込みを“震度7が2回”という想定外の熊本地震がズタズタに壊した。それだけではない。家を建てる時は“地盤の強さが重要”という忘れがちな点に改めて光を当てたといえる。
 専門家によると、マンションなどと違い、一般の木造住宅(2階建て以下)の耐震強度には地盤の強弱は反映されない。床面積や屋根の重さに対して、筋交いの入った壁が基準以上あれば耐震性があると認められるからで、2000年の建築基準法改正では木造住宅でも地盤の強弱に応じた基礎工事を行うように変更されたものの、耐震強度を算出する際に考慮する必要はない。従って、『我が家は耐震強度があるから、大地震があっても大丈夫』とはいえないわけで、『家を建てる場合、価格と場所ばかりに目が向きがちだが、地盤にも注意を払って』と専門家は呼び掛ける。また、国土交通省建築指導課の担当者は、『(熊本地震での)倒壊原因を分析し、耐震基準の見直しが必要かどうか検討したい』としている。

地盤を調べて基礎を確りと…
新築や購入の前に
●東京新聞6月3日付

 建築年数が比較的新しい家も倒れた熊本地震。全半壊した住宅は2万5,000棟に達し、1981年導入の現行の耐震基準以降に建てられた建物の被害も多かった。熊本を含め、震災現場を数多く見てきた専門家は、『地盤の弱さが崩壊につながった建物がある可能性が高い』と指摘する。
 そもそも、家を建てる際には、@くい基礎、Aべた基礎(床の下全体を鉄筋コンクリートで固める方法)、B布基礎(主に壁の下のみを鉄筋コンクリートで固める方法)…の3種類の中から、地盤の強さに応じて施すよう法律で規定している。もし軟弱な地盤だったとしても、固い地盤の“支持層”に届くまでくいを打ち込むか、セメントのような固形材を混ぜて固める地盤改良により、安全な家を建てることが出来る。『内装は建築後も簡単に変えられる。でも基礎や地盤はそうはいかない。目に見えない部分にこそお金をかけなくてはいけない』と専門家はいう。また、『建売住宅の場合、売り主に地盤調査の開示を求め、地盤に応じた基礎になっているか説明を求めるのが大事』(建築士)で、『注文住宅の場合は、設計を依頼した先とは別の建築士にチェックしてもらうなど、セカンドオピニオンを取り入れるのも一つ』(同)。また、地盤調査会社などでつくるNPO法人住宅地盤品質協会は、『最も大事なのは元々の地形。宅地の成り立ちを知ることが肝心』と強調。地盤に関する専門知識がなくても、地形を調べる方法として、図書館などでの古地図の閲覧と、近隣住民への聞き取りを勧める。なお、高台でも山林などを造成している場合は注意が必要で、土砂を新たに盛った部分は地盤が弱い。従って、敷地の地盤にも注意したい。


2015/7/6

火山灰から呼吸器守る
防じんマスクを着用

●東京新聞6月23日付
 列島各地で活発化している火山活動。そこで気になるのが、火山灰による健康への影響だが…。
 火山灰は、火口から放出される溶岩片のうち、直径2mm以下のものを指す。二酸化ケイ素を主成分とし、表面は硬くて鋭利。二酸化硫黄や塩化水素など火山ガス成分が付着していることもある。典型的な火山噴火では、直径1mm程度の火山灰が重量比的には最も多いが、微小粒子状物質“PM2.5”に分類される2.5マイクロメートル以下の火山灰も相当数が含まれている。粒子が大きければ、鼻や気管の粘膜がフィルターとなって肺の奥深くまでは入り込まないが、PM2.5はすり抜けて、肺胞レベルにまで到達するため、呼吸器などに病気を抱えた人にとって火山灰は要注意だ。
 また、呼吸器以外では、目と皮膚にも注意が必要。火山灰が目に入ると充血やかゆみなどの症状が現れ、コンタクトレンズを使っている場合、レンズと目の間に入り込んだ灰で角膜に傷が付くことも。目に異物感があれば、すぐに流水で洗い流したい。
 火山灰から身を守るには、『出来るだけ屋内にとどまり、窓は閉め切る。外出や灰の除去作業時は防じんマスクを隙間なく着用する。コンタクトレンズは外し、眼鏡やゴーグルで目を保護したい』(専門家)。

気になる髪の手入れ
梅雨時もさわやかに
●東京新聞6月30日付

 梅雨本番。頭皮や髪のべたつき、臭いが気になる季節だが、日頃の洗髪と乾かし方でそれらを十分に防ぎ、清潔を保つことが出来る。
 洗髪は、@ブラッシング、A素洗い、Bシャンプー、Cコンディショナーの4段階で進めるのが基本。なかでも、『ブラッシングと素洗いは効果が高く、重要』(専門家)だ。ブラッシングでは、髪を濡らす前に櫛で梳かすことで、髪への負担を減らすことが出来るほか、汚れも浮き出て、取りやすくなる。素洗いでは、シャワーなどのお湯で髪と頭皮を念入りにすすぎ、汗やほこりなどを洗い流す。シャンプーは、直接、頭皮に付けず、一度、手の平に出してお湯で軽く伸ばし、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗う。決して、ガシャガシャと強くはしない。コンディショナーやトリートメントは、毛髪につける。傷みやすい毛先を中心になじませ、よくすすぐ。
 洗髪後は、『濡れた状態を放置すると雑菌が繁殖しやすくなり、においの原因にもなる』(同)ので、手早く乾かす。まずは、タオルで拭き取る。頭皮はこすらずに指の腹で根元の水分を吸わせるように、長い毛先は軽く挟んでポンポンとたたくようにする。次はドライヤー。温風の吹き出し口と髪を10cm以上離し、髪の内側の根元から乾かしていく。1ヵ所に集中しないように、角度や場所を変えながら行う。頭頂は、髪の間に指を入れて根元を起こすようにする。ほぼ乾いたら、冷風に切り替えるのがポイント。髪は冷える時に形が決まるので、ここで確り整えると、寝癖が付きにくくなる。


2015/6/15

変形性膝関節症
筋力鍛え、重症化防ぐ
●東京新聞5月26日付

 中高年になって膝が痛む病気の中で代表的な“変形性膝関節症(しつかんせつしょう)”。関節内でクッションの役割を果たしている軟骨が老化などで弾力性を失い、すり減ることで発症。関節への負担が増して関節炎が起こったり、水がたまって腫れたりして、膝を曲げ伸ばすときに痛みが生じ、進行すると、骨そのものが変形するなどして痛みが強くなる。原因は加齢のほか、肥満や女性ホルモン分泌低下の影響、激しいスポーツ、遺伝などが挙げられる一方、運動不足による太ももや膝周りの筋力不足なども悪化の要因だ。
 自ら出来る効果的な改善法は、体重のコントロール、つまり減量。他にも、正座は避けるなど生活様式に気を付ける。炎症期でなければ膝は冷やさず、お風呂で温めて屈伸運動を。膝に負担をかけない簡易筋力トレーニングも活用したい。なお、変形性膝関節症の危険度チェックは次の通り。一つでも当てはまれば疑いありといえる。@膝にこわばりを感じる、A動き始める時に膝が痛む、B曲げ伸ばしをすると膝が痛む、C階段の上り下りをする時に膝が痛む、D膝が腫れている、または熱感がある、E激しいスポーツをしている(かつて、していた)、Fわずかな段差でも転びやすい、G過去に膝を怪我したことがある、H座ったり立ったりが多い生活をしている、I最近、歩き方が変わってきた。

大腸がん
食生活や飲酒が影響
●東京新聞6月9日付

 40代から発症者が増える大腸がん。日本人の大腸がんは半世紀前と比べ約8倍になったが、この主な原因は、欧米化した食生活と高齢化とされ、『生活習慣病の一つと言っても過言ではない』(専門医)。従って、予防法や対策も同様のものになる。大腸がんのリスクを確実に高めるのは、牛肉や豚肉など“赤肉”と呼ばれるものや、ソーセージやハムなどの加工肉。飲酒は一日ビール900ml(大瓶約1本半)、またはワイン400ml(グラス約2杯)を飲む人は発症リスクが2倍に、更にその2倍を飲む人は発症リスクが3倍に跳ね上がる。喫煙、肥満もリスク因子。痩せ過ぎも良くない。予防に確実に良いとされているのは適切な運動。一日1時間のウォーキングと、息が切れるぐらいの運動を週に2日、30分ずつするのが理想とされる。
 ただ、生活習慣を整えても発症することはある。進行がんでも症状があまりないことが多いため、40歳以上は血便を調べる便潜血検査(検便)が早期発見の近道だ。『日本の便検査は非常に鋭敏。痔で出血のある人でも軽く考えず、陽性になったら毎回必ず精密検査を受けるべき』(専門医)といえる。精密検査は、肛門から内視鏡を入れる内視鏡検査。最近は、大腸のCT(コンピューター断層撮影)である“CTコロノグラフィー”など比較的楽な検査もあるが、病変が疑われると、これらの検査では診断出来ず、改めて内視鏡検査が必要になる。


2015/4/27

“デフレ時実施”見送りへ
年金のマクロ経済スライド
●東京新聞3月19日付

 年金財政の悪化を食い止めるため、公的年金額の伸びを毎年度、少しずつ抑える“マクロ経済スライド”が、2015年度に初めて実施される。
 まずはこのスライドの仕組みを確認する。年金額を据え置くと、物価の上昇時は年金額が実質的に目減りし、下落時は実質的に増える。こうした変化をなくすため、物価や賃金の変化に合わせて毎年度実施するのが“物価スライド”だ。これに対し、“マクロ経済スライド”は別物で、物価スライドによる改定率に抑制率を上乗せして年金額を減らす。今後も年金財政を維持していくのが目的で、抑制率は少子高齢化の進み具合などを反映させて決める。年金の実質金額が減るので、受給者には厳しい制度だ。
 ただ、現行ルールでは完全に実施されるのは物価上昇率が大きい時だけ。物価や賃金が下落した時は行わず、物価や賃金の上昇率が小さい時は、年金額が減らないように、一部だけマクロ経済スライドを実施する。そもそも、厚生労働省はマクロ経済スライドを完全に実施出来るよう制度改正する構えだった。しかし、政権与党が難色を示したため方針を転換。2月下旬に新しい見直し案を与党に示した。これは、『受給者の誰もがハッキリ判るのは年金額が増えたか減ったかだけ。マクロ経済スライドを実施しても年金額が増えれば、あまり痛くは感じない。しかし、物価下落時に行うと、物価スライドとの二重減額になり、受給者の打撃は大きい。物価が少し上がっている時に完全実施すると、年金が減額になるのでやはり痛い。政治家は受給者に嫌われたくないのだろう』(専門家)という背景がある。なお、15年度の年金額は前年度比で0.9%増える。これは物価や賃金によるスライド率2.3%から、過去の物価下落時に実施せず、今回実施する物価スライドの分0.5%と、マクロ経済スライドによる0.9%をマイナスした数値だ。

年間収支の赤字額を把握
老後の必要資金の試算
●東京新聞3月19日付

 前述したように、この4月から“マクロ経済スライド”が発動され、年金受給世代はもちろん、若い世代にも不安が広がっている。こうしたなか、問題なのが、『老後に幾らあれば、暮らしていけるのか』だが、この試算には“年間収支の赤字額”をつかむことが重要だ。年間収支の赤字額は、“老後の生活費の赤字の一年分”に“特別支出”を加えた金額。特別支出とは、固定資産税や自動車税などの各種税金、レジャー関連費、冠婚葬祭費、家電の買い替え費、家の修繕費のように、毎月ではないものの、一年のどこかで発生する支出。老後生活では赤字の一年分より、特別支出の方が多くなるケースは珍しくない。実際に老後生活の特別支出は、年間30万〜60万円かかるのが一般的。例えば月々の赤字が2万円、特別支出が30万円だとすると、年間収支の赤字額は54万円になる。これに、65〜90歳くらいまでの25年分を掛けて見積もるのが良いだろう。


2015/3/2

減塩生活で病気防ごう
厚労省が摂取目標量を厳格化
●東京新聞2月17日付

 厚生労働省は、『日本人の食事摂取基準』を5年ぶりに改定、4月から使用される。減塩が高血圧など生活習慣病の予防につながるため、食塩の摂取目標量の値を低めに変更、具体的には、18歳以上で一日当たり、男性は9グラム未満〜8グラム未満、女性は7.5グラム未満〜7グラム未満に厳格化した。
 そもそも、塩分を取りすぎると血圧が上がる。高血圧の状態が続くと心臓は肥大し、血管には動脈硬化が起きて、心筋梗塞や脳卒中などの原因となる。従って、『最近は、血圧だけでなく、食塩が直接、心臓や血管に悪影響を及ぼすことが分かってきた。腎結石や骨粗しょう症、胃がんにも関係している。血圧が正常値の人も、食塩は少なめにする必要がある』(専門医)。減塩生活のコツとしては、@食材は旨味の多い旬のものを選ぶ(素材が良ければそれだけで美味しく、調味料もそれほど使わずに済む)、Aカリウムには食塩を排出する働きがあるので、カリウムを多く含む昆布やヒジキ、芋類、ホウレンソウや小松菜、ニラ、アボカド、バナナなどを取り入れる、B塩は、自然塩を使う(同じ小さじ1杯でも、精製塩は6グラムだが、ミネラルを含む自然塩は5グラム)、C調理の際は、計量スプーンを用意し、きちんと量る…のほか、Dかつお節など出汁の味をしっかりと利かせたり、酢やレモンなどの酸味、ハーブやスパイス、シソやショウガなど香味野菜の辛みや香りを利用、E仕上げにごま油を加えるなど、調味料を表面に付けるよう料理する、Fたれやソースは分量を決め、かけずに付けて食べると少量でも満足出来る…など、味覚を楽しめるよう工夫すると良い。外食での注意点は、既に味付けが濃いめなので、卓上の調味料は使わず、麺類のつゆは残す。

本当に老年期の“うつ”!?
認知症の可能性を考えて
●東京新聞2月24日付

 認知症でアルツハイマー型に次いで多い“レビー小体型(以下、DLB)”は、うつ病と誤診されることが少なくない。処方される抗うつ薬の作用で、症状が悪化するケースもあり、専門家は、『老年期の“うつ”はDLBを疑って』と呼び掛けている。DLBは異常なタンパク質が脳の神経細胞にたまり、“レビー小体”を形成。思考や知覚を司る大脳皮質や運動を司る脳幹など、出来る場所によって、その機能に様々な障害が生じる。認知症の2割を占める。虫や小動物、人間など実際にいないものが見える幻視が特徴的な症状だが、幻視の出ない患者もいる。記憶力は比較的しっかりしていることが多く、抑うつ症状が強く出ると“うつ病”に、幻視が出ると“統合失調症”と誤診されることもあり、認知症でも“アルツハイマー型”と診断されることがある。DLBは薬剤に過剰に反応しやすく、一部の抗うつ薬や抗精神病薬にある自律神経などを抑える作用が強力に働き、症状が悪化することもあるので注意が必要だ。


2015/1/26

かかとの角質ケア
乾燥避けてクリームで保湿
●東京新聞1月20日付

 空気が乾燥し、肌のかさつきが気になる季節。顔や手に比べて見落としがちなのが、足のかかとの荒れだ。そもそも、皮膚の一番外側の表皮は、通常4週間かけて生まれ変わる(=ターンオーバー)。表皮の中で最も外側にある角層は、部位によって厚さが違っており、顔が平均20層と薄いのに対し、足の裏やかかと付近は100層以上もある。足の裏は、皮脂腺が無いため油分が不足し、元々、乾燥しやすい。かかとは、体重がかかるので角質が厚くなって硬く、ひび割れやすくなり、底の薄い靴で歩くと、助長されてしまう。季節的な乾燥から角質の水分が低下すると、角質の細胞が縮んで隙間が出来、更に外からの刺激を受けやすくなるため、肌はそこを修復しようと、急いで生まれ変わろうとする。この早過ぎるターンオーバーでは、細胞が未熟で不完全なため、角層が正常に働かずに乾燥が進み、この乾燥を補おうとして、またターンオーバーが早まるという悪循環に陥ってしまう。こうして、どんどん角層の厚みが増して、硬いうえにガサガサになってしまうわけだ。この肌の誤作動を“錯覚化”といい、体質や加齢のほか、かかとを削り過ぎることも、悪化させる要因の一つとなる。
 かかとのケアで注意したいのは、『洗い過ぎず、確り保湿すること』(専門医)。風呂上がりのタイミングなどで、かかとを中心に、足の裏にクリームを塗る。ポイントは、少し多めと感じるくらいの量にすること。荒れやすいかかと、指の付け根、側面の3ヵ所は念入りに。かかとを包み込むように塗り、足の裏を両手の親指でほぐすと良い。クリームは、尿素系は角質を軟らかくする効果があり、乾燥やひび割れがひどい場合は、ビタミン成分が配合されたものがお勧め。血行を促進し、冷えの改善にもつながる。

トンカツはNG
受験生の夜食
●東京新聞1月10日付

 受験シーズン本番を迎え、夜遅くまで机に向かう受験生にとって、心身ともに励ましになるのが夜食。インフルエンザの流行期と重なるなか、夜食の効果的な取り方や、受験生にお薦めのメニューとは…。まず、『夜食は軽いものを、寝る2〜3時間前までに食べるのが効果的』(専門家)。夜遅くにカロリーやボリュームのあるものを食べると胃がもたれ、眠りが浅くなったり、朝食を食べられなくなったりする。『朝食を抜けば、脳にエネルギーが回らず、十分に能力が発揮出来ない。一日3食の生活リズムを崩さないことが大切』(同)で、脂肪が蓄積されやすい午後10時以降は、『食事は避け、温かいココアやミルクなどの飲み物で済ませた方が良い』(同)。胃もたれを防ぐには、脂質の少ない料理や消化の良い食品が適しており、トンカツはNG。風邪ウイルスをはねのける体作りにも、夜食は効果的で、体温が下がると免疫力の低下につながることから、体が温まるメニューがお薦めだ。味噌汁や雑炊におろしショウガを加えたり、くずでとろみを付けたりすると良い。


2015/1/19

睡眠リズムを回復
無理してでも起きる!
●東京新聞1月6日付

 年末年始は生活リズム、特に睡眠リズムが崩れやすい時期だが、そのリズムを回復するには…。
 リズムを取り戻すには、『無理に眠ろうとしないこと』と、『無理をしてでも起きること』を心掛けると良い。『リズムが崩れると、普段の時間に布団に入っても、なかなか眠れない。“布団は入ってから眠るまで時間がかかるもの”と体が認識し、眠りにくい習慣がつく。眠気を感じたら入るように』と専門医。
 また、眠気を誘うためには、仕事帰りに1時間程度、ウォーキングするなど、就寝の2時間前までに有酸素運動をすると良い。帰宅後は神経を高ぶらせないよう、ぬるめの風呂にゆったりつかり、午後9時以降は照明を暗めに。パソコンやスマートフォン、テレビなども避ける。睡眠時間は気にしなくても良く、『布団に入る前に、“明日は絶対、目覚ましで一発で起きる”と誓って』(専門医)、布団に入りたい。
 起きたら、朝日と熱いシャワーを浴びて交感神経を刺激し、朝食を確り食べて内臓から交感神経を働かせる。眠気が強い場合は、昼休みなど午後の早い時間に、15分程度の昼寝をすると良い。また、夕方まで頑張り、前日と同じような運動などで眠りを誘うようにしたい。
 なお、睡眠リズムを取り戻す方法は、子供も基本的に大人と同じ。午後11時から午前2時にかけて出る成長ホルモンは、午後10時に熟睡状態に入っていることが、ホルモンをしっかり出す条件で、このホルモンは子供だけではなく、実は大人にも必要なもの。具体的には、細胞の生まれ変わりを促進するため、美肌や肥満防止に加え、がん予防につながるとの研究結果もある。また、『睡眠で脳が整理されるので、家事や仕事も夜やるより、朝に回した方が捗る』(専門医)とされる。

“いちおし”
表記は様々
●東京新聞1月6日付

 例えば、『いちおし』の商品、『いちおし』の本など、『いちおし』という言葉は、すっかり定着した感がある。意味は、『一番のおすすめのもの』で、『いまいち』と同様、今では多くの辞書に載っている。
 問題は表記だ。いちおし、イチオシ、一押し、イチ押し、一推し、イチ推し…など紙面にも色々登場する。このなかで、『イチ押し』が多く見られるが、特に統一表記は決められておらず、『いち』が漢字でないのは、『一押(ひとお)し』との混同を防ぐためのようで、『一番プッシュしたいもの』という意味合いを強調した表記ともいえる。
 また、『一番推奨・推薦したいもの』の意味を重視した『一推し』の数が少ないのは、『推』に『おす』という常用漢字表内の訓読みがあることが、あまり知られていないことが原因かもしれない。
 このように、いわゆる俗語やそれに類するものの統一表記を決めるのは厄介で、もうしばらく模様眺めが続くと思われる。


2014/11/24

“せきぜんそくに注意
季節の変わり目に多発
●東京新聞11月4日付

 風邪薬を飲んでも、咳がおさまらない…。そんなしつこい咳の原因の1つに“せきぜんそく”がある。せきぜんそくは季節の変わり目になりやすい。体質が変化し、気道が慢性的なアレルギー性の炎症を起こしているところへ、風邪のウイルス、気温差、花粉、ハウスダストなどの刺激が加わり、気道が過敏に反応。気道の筋肉が収縮し、咳が起こる。気管支ぜんそくと違って、息苦しさや、ゼーゼー、ヒューヒューという“喘鳴(ぜんめい)”はないが、風邪薬や咳止めを飲んでも、たんを伴わない空(から)咳が続く。電話や長話をしている時、電車のなか、または夜寝る前に咳が出る人、夜中に咳で目が覚める人は可能性が高いという。
 せきぜんそくには吸入ステロイド薬が良く効く。ごくわずかの量で気道の炎症を抑え、副作用がほとんどないのが特徴だ。通常は10日〜2週間で治るが、『営業マンや学校の先生など、話すことが仕事の人は治りにくい』(専門医)。出来ればなるべくしゃべらず、風邪をひかないよう注意し、ストレスで悪化することもあるので無理をせず、たばこや酒も控えると良い。
 放置した場合、約3割が気管支ぜんそくに移行する。大人のぜんそくは小児に比べて治りにくく、自然に治る人は1割以下。『症状が無くなっても、治療をやめると肺の呼吸機能が低下してしまう』(同)ので要注意。『おかしいと思ったら本格的なぜんそくになる前に、呼吸器内科など専門医に診てもらうべきだ』(同)。

太りにくい体つくろう
気温変化で代謝高まる
●東京新聞11月18日付

 “食欲の秋”という言葉には、実は医学的根拠がある。夏の暑さに慣れた体が秋の冷たい空気にさらされると、人は体温を保つために体内でより多くの熱を生み出そうとする。生命を維持するエネルギーである基礎代謝は上昇し、内臓などもよく動く。このため食べ物を多く必要とし、おなかも空くというわけだ。また、脳内の神経伝達物質の1つで、精神の安定をもたらすセロトニンの不足も“食欲の秋”の一因とされる。満腹感を与え、食欲を抑制する働きもあるセロトニンは日光を浴びることでも増えるのだが、秋からは日照時間が短くなり、セロトニンが不足しがちになるからだ。
 では、食欲とうまく付き合うには…。専門家が勧めるのは、@健康な人であれば、無理のない範囲で、ランニングなど20分以上、汗をかく運動をしてから、A一汁三菜などバランスの良い食事を2回続けてとる…を2週間のうちに3セット繰り返す方法。『ポイントは、運動が先。食べたくなったら走るなどして“体の大掃除”から始めると、普段より野菜が食べたくなったり、脂っこいものが欲しいと思わなくなったりする』(専門家)。無理して食欲を抑えるのではなく、運動を取り入れることで自然と食べたいものが変わっていくことで、太りにくい体をつくることが出来るという。


2014/11/3

がん患者の食支えたい
工夫満載のロングセラー本
●東京新聞10月28日付

 多くのがん患者が食事で悩みを抱えている。食の楽しみが失われれ、普段通りの食事をすることに罪の意識を持つ家族もいる。では、どんな料理なら食べられるのか…。その一助となるのが、静岡県立静岡がんセンターが編集した『抗がん剤・放射線治療と食事のくふう』(女子栄養大学出版部)だ。
 同書では、抗がん剤や放射線による治療の主な副作用・後遺症を整理し、症状別に食事の工夫を紹介。例えば、『治療の副作用で嗅覚が変化した人には、においが立つ加熱料理や香りの強い野菜を避け、冷たい料理を中心にする』、『吐き気がある時は無理をせず、好きな時に少しずつ食べられるよう、一口大のおにぎりを冷凍して、気の向いた時に解凍して食べる』、『味覚が変化し、塩味を苦く感じる人には、塩を控えて酸味や香りで味を引き立てる』、『何を食べても苦く感じる人には、食べ物が汁に包まれて舌の上を比較的早く通過するので、あまり苦味を感じなくて済む汁物がお勧め』…としている。症状に対してメニューが、『適する』か『配慮が必要』かなど、ひと目で分かる早見表も掲載。こうした判りやすい内容が好評で、同書は7年前の発行から累計約6万部を記録。なお、ほぼ同じ内容の冊子も同センターのホームページ内、『Web版がんよろず相談Q&A』で、ダウンロード出来る。

直腸がん最新手術
人工肛門回避に光
●東京新聞10月28日付

 大腸がん全体の4割を占める直腸がん。そのうち肛門に近い下部直腸がんの手術では直腸に加え肛門も切除し、腹部に永久的な人工肛門(ストーマ)を設けなければならない場合がある。しかし、近年、肛門に極めて近い場所のがんでも排便機能を残せる“究極の肛門温存手術”が、一部の専門施設で行われるようになった。それは、“括約筋間直腸切除術(ISR)”と呼ばれる最新の手術方法だ。
 専門医によると、そもそも直腸の手術は、大腸のほかの部位に比べて難しい。それは、直腸が骨盤の奥にあり、膀胱や生殖器に囲まれているため、腹部を開いても見えにくいうえ、周辺には排尿や性機能を司る自律神経も集まっているため、がんやリンパ節を取り除く際に神経を傷つけると、その後に大きな支障が出るからだ。そこで、昔は大半の下部直腸がんの患者に対し、肛門を含めて直腸を切除する“直腸切断術”が行われていた。その後、1980年代になると、自動吻合器という手術機器の登場で“低位前方切除術”と呼ばれる方法が広まり、がんが肛門出口から5cm程度離れていれば、肛門を残したまま直腸を切除出来るようになった。そして、更に肛門温存の可能性を拡大したのが、1990年代にオーストリアで開発されたISR。専門医によれば、『排便回数が増えることがあるが、患者の満足度は高い。局所再発率や生存率も直腸切断術と同程度』。あとは、現状、ISRを国内で実施出来る施設が限られるため、どう普及させるかが今後の課題だ。


2014/10/13

金額などで変わる節税効果
ふるさと納税
●東京新聞9月25日付

 ふるさと納税は自分が好きな自治体に寄付をすると、所得税や住民税が安くなったり、特産品が受け取れたりするシステム。数千円や1万円程度の寄付でも特産品がもらえる自治体では、寄付額がグンと増えているところもある。
 税金が安くなるのは、2,000円を超えた金額から一定の上限額までを所得税と住民税から控除してくれるからで、『実質負担額2,000円で、全国各地の名産品が届く!』などとアナウンスされているわけだが、この“一定の上限額まで”という点には注意が必要。というのも、収入や寄付額によって、自己負担額が変動するからだ。実際にどのくらいの自己負担額になるのかを、総務省のホームページ上にある“控除額計算シミュレーション”で試算すると、次のようになる。例えば、前提条件として、会社員で年収500万円、専業主婦と16歳未満の子供が2人いるとした場合、このケースで1万円の寄付をすると控除額は8,000円、3万円の寄付では2万8,000円で、自己負担額はどちらも2,000円。ところが、寄付額を増やして5万円にすると、自己負担額は1万7,650円に、更に7万円にすると自己負担額も3万3,650円に増え、年収が低いと、寄付額を増やしたとしても、自己負担額が2,000円ではなくなるなど、節税効果は薄まってしまう。また、受け取る特産品の価値は一時所得とみなされるのに対し、寄付金は特産品を受け取るための支出には該当しない。一時所得には50万円の特別控除(所得から差し引ける金額)が設けられているので、ふるさと納税で課税されるケースはめったにないが、しかし、同じ年に一時所得に該当する保険金を受け取っていると、保険金と特産品を合算することになる。つまり、一時所得に該当する保険金と特産品が合わせて50万円を超えると、税額が増える点は知っておきたいところだ。

まず業者チェックを
遺伝子検査
●産經新聞10月8日付

 病気へのかかりやすさや体質などが簡単に調べられるという消費者向け遺伝子検査の広告を目にする機会が増えた。医療機関とは関係なく、インターネットで直接申し込んだりフィットネスクラブが受け付けたりと形態も様々で、どんな業者なら大丈夫なのか、判断に迷うケースも多い。こうした検査業者を選ぶ際の目安になるチェックリストを経済産業省が作成している。広く知られてはいなかったが、遺伝子検査に携わる業者でつくるNPO法人“個人遺伝情報取扱協議会”がこのほどホームページ(www.cpigi.or.jp)でリストを紹介し、『検査を申し込む前に、全ての項目にチェックが入るかどうかぜひ確認してほしい』と呼び掛けている。遺伝子による体質判定などは、まだ研究途上で、研究の進展によって結論が変わり得る。こうしたなかで消費者向け遺伝子検査が広がることに懸念の声もあるが、目下のところ、法規制はない。


2014/9/1

“コグニサイズ”で認知症予防
頭の体操と運動を一緒に
●東京新聞8月5日付

 認知症予防に向け、国立長寿医療研究センターが運動と頭の体操を組み合わせた日常生活で簡単にできるトレーニング法“コグニサイズ”を開発した。コグニサイズは“認知、認識”を意味するcognitionと“運動”を意味するexerciseを組み合わせた造語。ステップやウォーキングなどの軽い運動と、計算やしりとりなどの認知課題を同時に行い、認知機能の向上を目指す。大切なのは、『2つの課題を同時にこなすこと』(同センター)。認知症の大半を占めるアルツハイマー病は、アミロイドβというタンパク質が脳に蓄積して神経細胞が死滅し、脳が萎縮。一方、運動すると、脳の神経を成長させる“脳由来神経栄養因子”というタンパク質が、記憶を司る海馬で多く分泌されるほか、計算などで脳が刺激され、新しい神経細胞がつながりやすくなると推測される。
 コグニサイズのポイントは、体と脳への適度な負荷と、短時間でいいので毎日実施して習慣にすること。運動はステップやストレッチ、ウォーキングなど異なる内容のトレーニングを複数取り組む。強度は、『楽』か『ややきつい』と感じる程度で、決して無理はしない。10〜15分から始め、慣れてきたら少しずつ増やす。認知課題は同じことを繰り返すと慣れるので、頻繁に変える。主なコグニサイズは、@声に出して数字を数えながら右横、左横にステップを踏み、3の倍数は数えずに拍手、A3人1組で踏み台昇降をしながら、順番に好きな食べ物や動物などのしりとり(ただし、前の2人が言った単語も記憶し、繰り返してから自分の単語を言う)、B床にテープなどで“ます”を描き、規則に従って足踏みする。Cしりとりや計算をしながらウォーキング(※自動車の来ない安全な場所で)…などがある。なお、コグニサイズに関する冊子は同センターのホームページ(“コグニサイズ”で検索)からダウンロード出来る。

完熟で栄養アップ
キウイフルーツ
●東京新聞8月25日付

 夏バテ気味で、『食べるならさっぱりとしたものを…』と思ったら、キウイフルーツはどうか。キウイは低カロリーなのに栄養素豊富。具体的に、キウイ1個のカロリーは60キロカロリー程度だが、ビタミンCはミカン2個分、食物繊維はバナナ2本分に相当する栄養素を含んでいる。カリウム、葉酸、ビタミンEも多い。熟すに従って甘味が増し、ビタミンCは硬めのキウイより30%もアップする。へたの部分を縦に持ち、軽く押してへこむようなら食べ頃で、皮も剥きやすくなる。熟して残ったものは、@サワー漬け(グリーンキウイ1個+ゴールデンキウイ1個+リンゴ酢大さじ2+砂糖大さじ2⇒炭酸などで割る)、A蜂蜜漬け(グリーンキウイ1個+ゴールデンキウイ1個+蜂蜜大さじ3⇒グラノーラやヨーグルトにトッピング)…といったフルーツ漬けにしたり、完熟のキウイをスライスして冷凍保存するのもおすすめだ。


2014/7/28

愛犬にも注意を
熱中症、前兆つかむ
●東京新聞7月17日付

 連日の猛暑で熱中症への警戒が必要な季節。人だけでなく、地面により近いペットの熱中症も年間700件報告されている。体温調節の難しい愛犬が元気に過ごすためにはどうしたら良いのか…。
 ペットが熱中症になると、ぐったりして呼吸が浅く速くなり、嘔吐と下痢を繰り返し、死ぬ場合もある。特に、犬は全身に汗腺が無く、体温調節が難しいため、熱中症のリスクが高い。ブルドッグやシーズーなどの短頭種がなりやすく、体の熱を閉じ込めやすい肥満犬や老犬や子犬、心臓や呼吸器に持病がある犬も要注意だ。
 対策はこまめに観察し、いち早く前兆をつかむこと。いつもより息遣いが早く、動きたがらない状態は要注意。症状は急激に進む。 また、犬と人間の体感温度は違う。ベビー用品大手、アップリカの調査(2007年)によると、人間の胸の高さ(120cm)で38.1度の時、犬の足がじかに触れる地表温度は51.2度。中型犬の胸の高さでは40.1度に。また、“人感センサー”付きのエアコンが犬の高さの温度に反応せずに切れ、熱中症になる場合もある。『犬の高さに温度計を置くなど、犬の立場になって対策を。ペット用のイオン飲料などで水分をとり、散歩は涼しい時間に』(獣医師)を心掛けたい。

糖尿病は薬の頼り過ぎに注意
低血糖になりやすく危険
●東京新聞7月22日付

 大阪市の繁華街で6月末、乗用車が暴走して通行人3人が重軽傷を負った事故。運転していた男性は糖尿病で、事故当時、薬の効き過ぎによる低血糖の疑いがあった。
 そもそも、血糖値は通常、一定に保たれているが、甘い物やパンなどの糖質を食べると数値が上がる。糖尿病は上がり過ぎた血糖を下げる体の機能が悪くなり、高血糖が続いて多様な合併症を引き起こす。これを避けるため、食事療法や薬物療法で血糖を制御する治療が行われている。
 一般的に、患者は服薬の際、医師から決まった時間に指示されたカロリー分を食べ、インスリンなど一定量の薬を使うよう指導される。問題は、実生活でこれを忠実に実行出来るかどうか。食事量の違いのほか、同じカロリーでも、血糖値がほとんど上がらない焼き肉と、逆に上がりやすい白米では大きな差がある。このため、血糖がそれほど上がらなかった場合に薬を規定量使うと、薬が効き過ぎて低血糖を起こしやすくなる。軽症では冷や汗や手足の震え、動悸、不快感などが現れ、重くなると、集中力低下や強い眠気、めまいに襲われ、最悪の場合はけいれんを起こしたり、意識を失ったりする。そこで、患者は軽症のうちに、事前に用意したブドウ糖や糖分を含む食べ物を摂取するよう指導されている。
 ひと昔前までは、血糖を下げるのを優先し、ある程度の低血糖は仕方がないという風潮があった。しかし、近年の研究で、『低血糖発作を繰り返すほど認知症になる確率が高まる』、『血糖値の大きな変動が血管障害を引き起こす』といった、低血糖が引き起こす危険性に注目が集まっている。


2014/6/23

食中毒の季節
3秒ルールはアウト
●東京新聞6月14日付

 梅雨の時季から夏季にかけて、細菌が原因となる食中毒が多発する。その予防のポイントの1つが、台所のタオルやふきんの取り扱い方。細菌やかびの研究をしている衛生微生物研究センターなどが今年4月、台ふきんの雑菌について実験をしたところ、一度使った台ふきんを水洗いし、梅雨時を想定した室内環境で自然乾燥したところ、水洗い後の台ふきんに残っていた180個の雑菌が、8時間後は330倍以上の6万個に、12時間後には720倍以上の13万個に増殖していた。また、一般家庭13軒から回収した台ふきんで食卓を水拭きし、その直後の食卓表面上の菌数を調べたところ、水拭き後も約9割の食卓が雑菌まみれで、約7割で水拭き前を上回る雑菌数だった。しかも、その上で、食卓に落とした食べ物は3秒以内に拾い上げれば大丈夫とする“3秒ルール”を確かめる実験をしたところ、試した食べ物すべてに雑菌が付着。特に、生野菜やかまぼこなど水分が多く、表面が湿っているものは多量の雑菌が付くことが分かった。従って、水洗いと室内干しを繰り返した台ふきんは、食卓をきれいにするどころか雑菌を広げる恐れがあることから、使用後は、天日干しか漂白処理するか、ティッシュやキッチンペーパー、除菌用アルコールなどを使うべきだ。

臭わない部屋干し術
送風・除湿で早く乾かす
●東京新聞6月17日付

 洗濯物がなかなか乾かない梅雨。室内で干す機会が多くなるが、生乾き特有の嫌な臭いに悩まされる。では、臭わない洗濯と干し方のポイントとは…。
 家事アドバイザーによると、『汚れをしっかり落として雑菌をためないことが大事。洗う前から戦いは始まっている』。夏場は雑菌が育ちやすいことから、洗う前からの準備で、雑菌の栄養となる汚れや水分を絶つべきで、洗濯槽を脱衣かご代わりにして、洗濯物をため込むのは、『湿度が高い温室で雑菌を育てている状態なので控えたい』(家事アドバイザー)。1回の洗濯量は洗濯機に設定されている量の7割ぐらい。人数が少ない世帯でも、ため込まずに数日に1回は洗濯したい。早く乾かすのも重要。最後のすすぎにお湯を使って洗濯物を温めると、乾きやすくなる。
 干す際には、リビングや踊り場など、空気の流れがある場所で、換気扇やエアコンのドライ機能を使いながら、洗濯物同士が最低でも握りこぶし1個分程度の間隔を空けるようにして干す。ピンチ付きハンガーを使う時は外側に長い物を干す。干して重なりやすくなる部分は工夫が必要。扇風機の風を洗濯物に直接当てたり、除湿機を用いると乾きやすい。なお、カーテンレールに干すと、ゆがんだり湿気がこもったりして、カーテンまでかびる場合もあるので注意が必要だ。ズボンなどは裏返しにして、中を筒状に干す。Tシャツやフード付きの衣類は、フードや袖が身ごろに付かないよう逆さまにして、シーツは斜め掛けで、場所を取れない場合はピンチ付きハンガーに蛇腹状に干すと良い。


2014/6/2

無料で助言、上手に活用を
がん相談支援センター

●東京新聞5月20日付
 病院で、『がんかもしれない』といわれた時、がんと診断されて治療や今後の生活に不安を感じた時に、主治医のほかにも相談出来る場所がある。“がん相談支援センター”で、全国に397ヵ所ある国指定のがん診療連携拠点病院に設置され、そこの患者でなくても無料で相談出来る。
 拠点病院とがん相談支援センターの整備が始まったのは2006年。しかし、内閣府の2009年の世論調査で、がん相談支援センターを、『利用したことがある』、『利用したことはないがよく知っている』と答えたのは計7.3%。厚生労働省研究班が2011〜12年にがん専門病院の患者に聞いた調査でも、センターを知らない人は65%に上った。国立がん研究センターがん対策情報センターの高山智子がん情報提供研究部長は、『認知度はまだ低い。信頼出来るがん情報はここで得られると普段から知っていれば、インターネットや本で怪しげな情報を見て迷い、悩む時間を過ごさずに済む』と話す。なお、がん対策情報センターが運営する“がん情報サービス”はインターネット(http://ganjoho.jp)に全国の相談支援センターの一覧を掲載している。

SNSや給付金関連に注意
最近の消費者トラブル
●東京新聞5月22日付

 振り込め詐欺などの大きな被害からネットを使った数万円程度の架空請求まで、金銭を巡るトラブルは後を絶たず、その手口は年齢や状況に合わせて巧妙になっている。そこで、最近の被害状況から、若者世代と高齢者に多いトラブルの例を幾つか紹介する。
 今春から大学生や社会人になった人達の間では、新たな人間関係を広げようと、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用する人が増えている。それに伴い、全国の消費生活センターではここ数年、SNS関連の相談が増加、2012〜13年では4〜6月の相談が多く、新年度を迎えたこの時期が、特に狙われやすいようだ。例えば、SNSのサイトで見た広告で、数百円のサプリメントや化粧品サンプルを注文したら、勝手に定期購入にされていたとの事例が公表されている。クレジットカードで決済し、後日届いたカードの利用明細で気付いたという例や、SNSで知り合った人からマルチ商法に勧誘され、登録料を支払う約束をさせられたという例もある。ネットだけの情報や付き合いには十分気を付けたいものだ。
 高齢者に健康食品を送り付けたり、金融商品の取引を持ち掛けたりする詐欺も多発。一時期は未公開株や新興国通貨を巡る投資話が流行ったが、最近は東京五輪を絡め、会場周辺の土地や建設会社の債券を利用した“買え買え詐欺”も出ている。また、本年度は消費税率の引き上げに際し、臨時福祉給付金などが支給されるため、当分の間、自治体や厚生労働省をかたった振り込め詐欺や、個人情報の詐取にも注意が必要だ。


2014/4/21

消費増税の負担を軽く
すまい給付金
●東京新聞4月10日付

 消費税率が8%になったタイミングで、マイホーム取得者の負担を軽減するために導入されたのが“すまい給付金”。現金で受け取るほか、工事代金などにも充当可能。昨年9月までに建築請負契約を結び、5%の税率のままマイホームの引き渡しを受ける人は対象外。対象になる住宅は、新築住宅だけではなく、中古住宅でも建築から10年以内で、新築時に住宅瑕疵担保責任保険、あるいは建設住宅性能表示制度のいずれかを利用している場合などは対象になる。給付金が貰える収入の目安は税率8%の時は年収510万円以下、税率が10%に引き上げられると775万円以下。50歳以上で年収650万円以下なら、現金でのマイホーム取得も対象になる。ただし、これらはあくまでも年収の目安(所得制限額)。実際は都道府県民税の所得割額で算出され、家族構成によっても収入の目安は変動する。今年の収入ではなく、前年、あるいは前々年の収入で決定し、更に収入に応じて給付額を計算するベースとなる“給付基礎額”が定められている。給付基礎額は消費税率が8%の時は10万、20万、30万円のいずれかで、10%になると、40万、50万円が加わって5段階になる。夫婦で共有名義にするなど持ち分を分ける場合は、各自の給付基礎額に登記上の持ち分をかけて、実際の給付額を算出。例えば、夫婦で2分の1ずつ登記して、夫の給付基礎額が10万円、妻が30万円とした場合、2人の給付基礎額を足して40万円になるわけではなく、10万円と30万円を半分ずつにした5万円+15万円=20万円が給付額になる。

人とデータに敬意
信頼される文章とは

●東京新聞4月15日付
 “STAP細胞”を巡る問題では、論文の信用性が疑われている。論文を執筆した理化学研究所の小保方晴子氏は、『悪意はなかった』、『結論が正しいから論文は撤回しない』とした。しかし、研究倫理の著作がある愛知淑徳大学の山崎茂明教授は、この考え方自体が間違っているとし、『悪意の有無は信用と関係ない。問題は何をしたのか。結論が変わらなければいいという行動を、悪意なく行うことの方が恐ろしい』と指摘。そのうえで、山崎氏は信頼される文章を書くためには、2つの“リスペクト(尊敬)”が欠かせないという。第1は“人へのリスペクト”。『私達は先人の膨大な蓄積の上に生きている。学問の世界では、“巨人の肩の上に立つ”といい、他の文献を引用する場合に出典を明記するのも、そういう人々への敬意を示すためだ』(同氏)。第2は“データへのリスペクト”。『データをどう使うかで、事実は異なる。“こうあってほしい”との思い込みが強いほど、都合の良いデータだけでストーリーを作れてしまう』という。『事実を事実として作り出すのは人間。不利なこともありのままいっているか。嘘をいっていないか。信頼出来る文章も、根本は人間』(同氏)であることを忘れてはならない。


2014/3/24

花粉エキス垂らして体質改善
舌下免疫療法
●東京新聞3月4日付

 スギ花粉エキスを少量ずつ口に含み、アレルギー反応が出ない体質への改善を目指す。そんな花粉症の新しい治療法が厚生労働省に承認され、6月以降に特定の医療機関で保険適用となる。
 この療法は、“舌下免疫療法”と呼ばれる免疫療法。患者の体を少しずつ花粉に慣らし、アレルギー反応が起こりにくい体質にする方法だ。完治の可能性もあり、臨床研究では、患者の7〜8割で症状が全く出なくなるか、大幅に改善している。治療は12歳以上を対象に、スギ花粉が飛散していない時期に開始。毎日、舌の下に花粉エキスを垂らし、2分間そのまま保持したあと、飲み込む。その後、5分間はうがい、飲食をせず、最低2時間は激しい運動や入浴、アルコール摂取を避ける。血流が良くなると、重いアレルギー反応が出る恐れがあるからだ。当初は唇の腫れ、耳のかゆみなどの副作用が出ることがある。国内の臨床試験ではアナフィラキシーショックなどの重いアレルギー症状は報告されていないが、注意は必要だ。
 治療に要する期間は最低2年。途中で1週間でも飲み忘れがあれば、治療が振り出しに戻る可能性がある。専門医によると、『中途半端にやれば、かえって症状が悪化する』といい、長期の海外出張などが多い人は、開始時期の見極めが大事だ。このほか、原因物質に関係なく、様々な刺激で症状が出る鼻過敏症や、通年性のアレルギー性鼻炎の人には、スギ花粉症の舌下免疫療法は向かない。

“無花粉スギ”実用段階に
20年には10万本出荷へ
●東京新聞3月17日付

 花粉症のシーズンが到来。『花粉を減らしてほしい』と多くの患者が思うなか、その期待に応えようと、国や都道府県などが無花粉や少花粉のスギの品種開発を進め、そうした品種を植える実用段階に入ってきた。
 その開発の最先端を行くのが富山県農林水産総合技術センター森林研究所。現在、同所には、優良無花粉スギの苗を育てるためのビニールハウスが4棟整備されており、出荷本数は2012年に5,000本だったが、2020年には10万本に増加する見通し。富山県内でスギ苗木を植える本数は年間4万〜5万本程度だから、『県内で植えるスギの全部が無花粉スギになる』という年も遠くはない。ただし、毎年伐採するスギの本数はスギの全体の本数の一部に過ぎないので、無花粉スギの効果は徐々にしか見えてこない。『花粉症の人は都市部に多いので、都市近郊から重点的に無花粉スギに切り替えていくのがいいのでは』(同所)と話す。また、スギやヒノキを伐採して木材に加工するサイクルが順調に回らないと、無花粉・少花粉の品種の普及は進みにくい。林業の振興そのものが、花粉症対策という面もあるといえる。花粉症対策品種の開発・普及の関係者らは、『対策品種への植え替えで、はっきりした効果が出てくるのは数十年先かもしれない』と説明。花粉症患者らはその日が来ることを気長に待つしかない。


2014/2/24

購入時には包装確認
冷凍食品を上手に扱う
●東京新聞1月30日付

 冷凍食品の農薬混入事件は、食の安全を脅かし、消費者に大きな不安を与えた。とはいえ、簡単で便利な冷凍食品は、毎日の食卓やお弁当に欠かせない存在。そこで、使い方の注意点を再確認したい。
 店で買う時は、売り場の冷凍ケースの温度計で、マイナス18度以下に保たれているかを確認する。ケースには“ロードライン”と呼ばれる積み荷限界線があり、この線より下に陳列されていて、がっちりと凍っている商品を選ぶ。破損がないなど、包装もしっかりチェックし、品質を守るために、凍ったまま持ち帰りたい。買い物の最後にまとめ買いすれば、互いの冷気の作用もあって解けにくい。帰宅後は、すぐに冷凍室へ。保存の際は冷凍室の隙間を減らし、温度が上がらないように扉の開閉を少なくする。引き出し型なら、上から新聞紙をかけるだけでも温度変化を和らげられる。
 使う時は食材表面の乾燥や極端な変色、霜などがないかを確認。解凍や調理は、包装の指示通りにすることが最も重要。使い切れずに残ったものは空気を抜いて、密封できる袋や容器に入れる。包装は必要な情報が印刷されているので、捨てないこと。一度、解凍したら再冷凍はしない。多くの商品の賞味期限は約1年。ただ、冷凍室の開閉などで食材の水分が蒸発し、どうしても霜が付きやすくなるので、3ヵ月程度で食べ切るのが理想。霜は取り除けば食べられるが、味や風味は落ちる。

美しく守るために…
ひな人形
●東京新聞2月19日付

 2月19日は二十四節気の“雨水”。地面から新しい命が芽吹き始める頃で、昔からこの日の前後にひな人形を飾ると良いとされている。では、大切な人形を長く美しく保つにはどう扱えばいいのか…。
 まず、『人形を扱うときは、なるべく手袋をはめる』(専門家)。特に、顔は素手で触れない。材料の胡粉は手の脂を吸収しやすく、シミの原因になるからだ。持つ時には人形の底に手を置き、もう一方の手で背中を支える。肩をつまむような持ち方をする人が多いが、『せっかくの美しい形が崩れてしまう』(同)。飾る場所は、直射日光やエアコンの風が当たる場所、湿気の多い場所を避ける。台所の近くも油や油の臭いが付着するので適さない。時折、羽根はたきでホコリを払う。カビの原因になるので、ぬれた布では絶対にふかない。
 3月3日を過ぎたら、晴れて乾燥した日を選んで収納する。ポイントは、紛失しやすい扇子や笏などの小道具を最初に片付けること。ひな壇一段ごとに、ジッパー付きの小さなポリ袋に入れると便利だ。人形の顔には、薄紙のつるつるした面を内側にして巻く。ティッシュペーパーでも可。更に薄紙を2枚重ねて、人形全体を包む。箱に収めたら、動かないよう隙間に新聞紙などを詰め、人形専用の防虫剤を入れる。そして、『出来れば秋口に1回、人形に風通しを。その時、薄紙や新聞紙が黄ばんでいたら、湿気でカビが生えた証拠。必ず取り換える』(同)。


2014/1/27

必ず健康診断を
シニアランナーは準備が肝心
●東京新聞1月22日付

 冬はマラソンの季節。健康志向からランニングを始めたり、レースに参加したりするシニアランナーも多い。だが、年齢を重ねた分のリスクもある。特に怖いのが心筋梗塞など心臓の事故。生活習慣病はマラソンなどの運動で改善される一方、心臓への負担が増えて事故につながる危険もある。該当者は、主治医との相談が必要だ。レース中に心肺停止を起こしたランナーは、フルマラソンの完走経験者が多い。『初心者は慎重。経験者が、当日の体調を顧みずに無理をしがち』(専門医)で、事故は、レース後半から追い込み後のゴール地点で起きやすいが、シニアはスタートで周囲の速いペースに合わせてしまい、倒れてしまう傾向もある。
 加齢による膝や腰の痛みがある場合も。適切な靴を履き、芝生や土など軟らかい走路面で練習すると良い。寒さ対策など気候にあった服装も必須だ。
 安全性を高めるには、1人で練習しないことも大切。仲間と走ることで、継続への意欲にもつながる。心肺蘇生法を学んでいれば、ランナー同士で助け合うことも出来る。
 なお、『マラソンに取り組む市民ランナーの安全10ヵ条』(日本体力医学会ガイドライン検討委員会、日本陸上競技連盟医事委員会)は次の通り。@普段から十分な栄養と睡眠をとる、A喫煙習慣をやめる、B健康診断を毎年受ける、C生活習慣病がある人は、主治医とよく相談する、D計画的な練習をする、E気温、湿度に適した服の着用と、適切な水分補給をする、F胸部不快感、胸痛、冷や汗、ふらつきなどがあれば、すぐに走るのを中断する、G足、膝、腰などに痛みがあれば、早めに対応する、H完走する見通しや体調に不安があれば、やめる勇気を持つ、I心肺蘇生法を身につける。

その姿勢をリセット
壁を背に正しく立つ練習
●東京新聞1月21日付

 腰痛や肩こりの一因となる姿勢の悪さ。新年は姿勢を正して臨みたいものだが、姿勢の癖は自分では分かりにくいもの。専門家に手軽なチェック法を聞いた。
 まずは立ち方。自分の姿勢のぶれを知るため、壁際に立ち、後頭部と肩甲骨の後ろが壁についているか確認する。腰と壁の間は、手の平一枚がぎりぎり入るぐらい。かかとも壁につけ、そのとき、お尻も壁についているか、手は太ももの横にくるかを注意したい。『年をとればとる程、バランスが崩れてくる。頭頂部と足の裏、さらに下腹部にある“丹田”という重心のツボを意識して立つことが大事。最も安定している関節や筋肉に重力がかかるように立ってみると良い』(専門家)。正しい姿勢で1分間壁際に立つだけでも、トレーニングになる。
 歩く時も左右のバランスが大事。立った時にひざを緩ませ、肩の力を抜き、安定した重心がどこにあるか意識しながら腹式呼吸を3回繰り返すと、バランスが改善されるという。


2013/11/25

風邪の季節に…
冬の乾燥対策
●東京新聞11月9日付

 立冬が過ぎ、日増しに寒さが募っている。そうしたなか、風邪やインフルエンザの予防に効果的とされる乾燥対策の1つが加湿器。その置き場所は、『空気の乾燥は良くないが、加湿のし過ぎも結露となり、カビや雑菌を発生させる』(専門家)ことから、結露につながる壁や窓際は避け、部屋の中央付近に。加湿器のタンク水をつぎ足して使わないことも大切で、『なかに雑菌が繁殖すると、室内にばらまいてしまう。水は毎回交換して、タンクをきれいに洗ってから、新しい水を入れたい』(同)。
 もっとも、加湿器に頼らなくても、室内の乾燥を防ぐことが出来るアイデアは少なくない。例えば、濡れタオルや洗濯物を干すだけで湿度は上がる。加湿したい部屋の近くに浴室があれば、湯を張り、ドアを開け放つのもいい。葉から水蒸気を出す観葉植物はインテリアとしても活用出来、一石二鳥だ。居間のテーブルにIHヒーターなどを置き、鍋料理やみそ汁を調理してもいい。立ち上る湯気が加湿器代わりになるし、部屋が暖まり、暖房代も節約出来る。
 ところで、そもそも、乾燥すると、何故、風邪をひきやすくなるのか。専門医は、『喉や鼻の粘膜は、潤いがなくなると抵抗力が落ちる。対照的に、インフルエンザなどのウイルスは乾燥を好み、動きが活発になる』と説明する。つまり、保湿と保温が風邪予防に欠かせないわけで、そこで有効なのが、マスクの着用だ。『加湿器がなくても、マスクを着けるだけで、手軽な保湿と保温になる』(専門家)といい、喉を痛めやすい人は、寝ている間もマスクを着用することがお勧め。喉がいがらっぽいと感じたら、うがいをたくさんし、水分をこまめに取る。飴をなめるのも、喉を湿らせる効果がある。

初心者でも大丈夫
自宅で燻製作り
●東京新聞11月18日付

 野外で作るイメージが強い薫製料理だが、風味を楽しむ手軽な薫製なら自宅でも出来る。基本の用具は、鍋、網、アルミホイル、スモークチップ、ざらめ。鍋は、土鍋や鋳物の鍋など蓋がついたものを。においが付くので廉価なものを購入し、薫製専用にすると良い。蓋の穴は箸などでふさぐ。網は鍋に入るサイズを。鍋底にアルミホイルを敷き、端を折り返せば高さが出るので足のない網でよい。チップは大型雑貨店などで手に入る。樹種により香りや色付きが違うが、サクラやヒッコリーがお薦め。ざらめは色つやを出すために使う。食材は、ちくわ、笹かまぼこ、プロセスチーズ、ボイルホタテなどがお薦めだ。
 手順は、@鍋底にアルミホイルを敷き、底にチップを敷く、Aざらめ大さじ1を全体に散らし、網を置く、Bチップと網の間を約5センチあける、C蓋をして3〜4分強火にかける、D蓋を開け、ざらめが溶け、煙が出てきたら食材を重ならないように網に乗せ、蓋をして弱火で3〜4分いぶす、E火を止め、余熱で2〜3分ほど蒸らす、Fいぶし足りなければ、もう一度蓋をして弱火でいぶす。


2013/10/28

高速道路の死亡事故
1/4が“二次被害”
●東京新聞10月12日付

 タレントの桜塚やっくんが山口県の中国自動車道で死亡した事故は、改めて高速道路上の事故の“二次被害”の怖さを示した。事故や故障で車から降り、後続車にはねられるなどして起きる死亡事故は、高速道路での死亡事故の四分の一を占める。では、いざという時にどう行動すべきなのか…。
 まず、あらかじめ緊急時を想定した“思考訓練”(メンタルリハーサル)を行い、とるべき行動を把握しておくことが大事だ。単独事故や故障で車が止まり、本人や同乗者に大きな怪我がない場合には、@ハザードランプを点灯、A助手席の足元などに備えてある発炎筒を取り出し、後方に注意しながら車外に出る、B発炎筒のキャップをひねりながら抜き出し、先端のすり薬をこすって点火、車の後方(車の来る方向)に置く、C赤い炎が出る燃焼時間は5分間ほど(※種類によって時間に差があるので要確認)で、その間に三角停止表示板も車の後方に出し、同乗者全員がガードレールの外へ避難する、Dガードレールが無い場合は、注意しながら路肩を歩き、事故車から十分な距離をとる…といった流れだ。そして、事故発生の通報だが、高速道路は約1kmごとに非常電話が設置されており、受話器を上げると管制センターにつながるようになっている。もしも、非常電話まで遠く、携帯電話で110番か#9910(道路緊急ダイヤル)をかける場合は、100mごとにある距離標(キロポスト)の数字で位置を伝える。
 また、自分が後続ドライバーとして、人をはねないようにすることも重要。高速道路で車が止まっているのを見たら、周囲に人がいると考え、注意して運転したい。

喪中はがき届いたら…
相手を気遣う
●東京新聞10月23日付

 年賀状の用意が気になり始めるこの時季、受け取ることが多いのが“喪中はがき”で、受け取って初めて訃報を知ることも多い。遅ればせながらも、相手を気遣う心をどう伝えたらいいのか…。
 喪中はがきが届いたら、年賀状を送ることは控える代わり、正月明けに“寒中見舞い”を送って、お悔やみの気持ちを伝えることが儀礼とされる。だが、日本郵便による委託調査の結果では、実際に寒中見舞いを返す人は1割程度にとどまる。『お悔やみを伝えなくては…』と思いながらも、年が明ければ、年始の慌ただしさの中で忘れ、気付いたときは寒中見舞いの時季は過ぎてしまったという心当たりは、誰にでもあるものだ。そこで送りたいのが“喪中見舞い”。季節にかかわらず送ることが出来るため、寒中見舞いのように時季を逃すこともなく、日本郵便ではオリジナルのハガキ等の商品を販売している。一方、欧米には近しい人を亡くした相手に、寄り添う気持ちを伝える“シンパシーカード”を送る風習があり、日本でも大手文具店やネット販売で入手出来る。なお、自筆のメッセージを添えるのが望ましく、『お悔やみの文章に句読点を使わないのは一応のルールだが、現在はさほど気にする必要はない』(専門家)そうだ。

2013/8/26

靴見て歩き方チェック
すり減り方に偏り
●東京新聞8月13日付

 専門家によると、履き慣れた靴の底は、かかとの外側が左右均等に少しずつすり減っているのが理想的。内側だけ、もしくは外側後方と内側前方がすり減っている場合は、重心が内側にかかっていると考えられる。靴底の外側や、指の周辺が大きくすり減るのは、重心が外側にかかったり、足先で蹴ったりしながら歩く癖が付いている証拠。左右ですり減り方に差があるのも、重心の取り方に問題がある。『癖のある歩き方で体に負担をかけ続けると、年齢を問わず、足腰や背中の痛みの原因となる。変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症などを引き起こす恐れもある』(専門家)だけに、将来、寝たきりにならないためにも、正しい歩き方を身に付けておく必要がある。
 歩き方の基本は、足と膝の関節を同じ方向に曲げること。そして、@かかと、A足の中心、B親指の付け根・親指の順番に“三拍子”で重心を移動させていく。だが、身に付いた癖は簡単には直らない。そこで、正しい足と膝の向きを体に覚え込ませるため、“かべ体操コーナースクワット”をするのがお勧め。方法は、@部屋のコーナーで角から1歩半離れたところに両足を広げて立ち、背筋を伸ばして、上体を少し前傾させ、手を太ももに置く、A尻、膝、足を壁に付けたまま、ゆっくり腰を下ろす、B太ももとふくらはぎの角度が90度になるまで曲げたらゆっくり元に戻す。膝が壁から離れてしまう場合は、手で膝を壁に押し付ける。体重が爪先やかかとではなく、足裏の中心にかかるように注意する。1セット5〜6回として、一日に複数セットを行うことで、2〜3週間で正しい足と膝の向きが身に付く。

夏休み終盤
崩れた生活リズムを戻す
●東京新聞8月19日付

 夏休み中に乱れてしまった生活リズム。どうすれば無理なく戻せるのか。専門家は“メラトニン”というホルモンの働きに注目する。メラトニンは体温を下げて眠りを誘う働きがある“睡眠導入ホルモン”。そのメラトニンが夜寝る時間に上手く分泌される活動を昼間に心掛けることで、生活リズムを取り戻していくと良い。
 具体的には、まず、カーテンを開けっ放しにして寝る。自然と窓から朝日が入ってきて、朝から太陽を浴びることが出来、『寝ていても光を感じ、起きやすい体になる』(専門家)。次に、起床したら朝食の前に家の外に出て、近くを散歩するなど、軽めの活動をする。光を浴びられるし、食欲も出て一石二鳥だ。昼間、体を動かすことも大切。適度な疲労感は夜の寝付きの良さにつながる。ただし、屋外での活動は熱中症にくれぐれも注意を。室内での勉強や読書も、窓際で太陽を感じながらすると良い。夜は部屋の明かりをいつもより暗めにする。昼間に体内で作られたセロトニンを素に、夜、メラトニンが生成されるが、明るい部屋にいると生成が抑制されてしまうため。明るさが調節できる照明ならば暗めにしたり、電球を少なくするのも手だ。

2013/7/22

流行ピーク越えか
風疹
●毎日新聞7月9日付

 国立感染症研究所は7月9日、全国で6月24〜30日の1週間に新たに確認された風疹患者は359人だったとする速報値を発表した。5月中旬以降は速報値で毎週500人を上回り続けていたことから、流行はピークを越えた可能性が高い。ただ、大阪(90人)や東京(68人)など、都市部を中心にいまだに多くの患者が発生しており、厚生労働省結核感染症課は、『流行地域から患者の少なかった地域に広がっていく恐れは依然としてあり、油断しないでほしい』と注意喚起している。

重症化に注意
熱中症に備える
●東京新聞7月13日付

 暑いと、人の体は汗をかき、その気化熱で体温を一定に保とうとする。だが、急に気温や湿度が上がったり、体調が悪かったりすると、体温の調節機能が上手く働かなくなり、体内に熱がたまって体温が上がり、一方で、脱水症状や塩分不足が重なって熱中症になる。熱中症は、症状の重さから三段階に分けられ、めまいや立ちくらみ、足がつるなどの軽症から、頭痛や吐き気、更に手足の震えや意識障害など重篤な状態に陥り、死亡するケースもある。
 特に気を付けなければならないのは高齢者。老化に伴って発汗能力は衰え、体温の調節機能が低下。更に、暑さや喉の渇きの感じ方も鈍くなるからだ。専門家は、『高齢者は熱中症になりやすく、あっという間に重症になる。回復にも時間がかかる』、『なかでも女性が、自宅周辺や室内で倒れて救急搬送される場合が多い』という。また、体温の調節機能が未熟な乳幼児や小学生も要注意。体が小さいので汗をかきすぎて脱水症状を起こしやすい。晴れの日には地面に近いほど温度が高く、太陽の照り返しで大人より暑い環境にさらされる。
 予防法として専門家は、『(体感に頼らず)温度計や温湿度計を置き、目盛りに印を付けておく』とアドバイス。目安は室温28度。高齢者は我慢しがちで、節電意識も強いが、28度を超えたら、冷房も利用して室温を管理する。水分と塩分の補給も欠かせない。喉の渇きを感じなくても、1?の水に小さじ5分の1の塩を入れた薄い食塩水や、梅干しと一緒に麦茶を小まめに飲む。高齢者や子供は、熱中症の初期症状を自覚しにくいので、家族や周囲の気配りも必要だ。ただ、熱中症を恐れて、冷房の効いた部屋に閉じこもってばかりもいられない。専門医は、『守りに入るだけではなく、暑さに強い体づくりをして夏をエンジョイしてほしい』とし、体の体温調節機能を上げるために、『ややきつい運動の後に、牛乳を飲む』という予防法を勧めている。運動後に摂取するのは牛乳のほか、ヨーグルトやアイスクリームなどタンパク質と糖分を多く含む乳製品でも良い。これで、汗が出やすい体質になる。
 それでも、熱中症の症状が出たら、涼しい場所へ移動し、衣服を緩めて安静に。冷たいタオルで首を冷やすなどしながら、水分や塩分を補給する。高齢者や子供は容体が急変することもあり、救急車を呼ぶことも選択肢だ。


2013/7/1

梅雨時や夏に急増するダニ
寝具対策が重要
●東京新聞6月4日付

 じめじめした梅雨時から夏にかけて、室内で急増しやすいダニ。じゅうたんや寝具などに生息し、ぜんそくや鼻炎、アトピー性皮膚炎などの原因となる。最近は、お好み焼き粉などの粉製品にダニが大量に繁殖し、それを食べてしまうと、急性アレルギー症状を起こすことも分かっていて、医師が注意を呼びかけている。
 アレルギーの原因になるのはチリダニ。マダニなどとは違って血は吸わず、ほこりや人間のふけを餌とする。体長は約0.4ミリ。高温多湿を好み、梅雨時から夏に増える。ダニやふんが、口や鼻、目、皮膚に付いて体内に入ると、ぜんそくなどのアレルギー症状が出る。特に、小児ぜんそくの原因の8割はダニとされる。
 『症状を改善するには寝具対策が重要』(専門医)。週に1回は敷布団、掛け布団の表裏を干して掃除機をかけ、年1回は丸洗いすることを勧める。敷布団にダニを通さない高気密の防ダニシーツをかけることも効果的。ベッドの場合は、風通しをよくするためにすのこ式タイプを使い、ベッド下には物を置かないようにする。『分厚いマットレスはダニの温床になりやすく、掃除もしにくいので避ける。カーペットはダニが生息しやすいので、なるべく敷かないように』(専門医)することも意識したい。押し入れのなかも、ダニが増えやすい。湿気を避けるために、除湿剤や布団の下にすのこを敷くことが有効だ。もちろん、通常の掃除も重要。ダニ対策には、掃除機を念入りに。意外な盲点がぬいぐるみで、定期的な丸洗いが効果的だ。

飽食時代の新型栄養失調
三食きちんと食べても…
●東京新聞6月26日付

 三食きちんと食べているのに体はだるく、転びやすい。調べてみると栄養不足。そんな“新型栄養失調”と呼ばれる症状が、高齢者の間で広がっており、専門医によると、『70歳以上の元気な高齢者の5人に1人は、新型栄養失調に陥っている可能性がある』という。
 栄養状態の指標となるのが、血液中のタンパク質の6割を占める、アルブミンの量。一般的な血液検査の項目に入っていて、1デシリットル当たり3.8グラム以上あれば正常の範囲とされている。だが、『最新の研究では、高齢者にこの基準は当てはまらない』(専門医)。正常値の4.0付近でも、老化に伴う筋力低下から要介護や死亡のリスクが高まり、『3.9から4.2でもタンパク質不足から栄養失調に陥る』という。
 “新型栄養失調”を自覚出来る症状としては、@趣味や習い事に行きたくなくなる、A転びやすくなる、B歩く速度が遅くなり、家族や友人について行けない…など。コレステロール値を気にして、粗食や野菜だけの食生活を続ける高齢者も注意が必要。新型栄養失調になると、筋力が衰えて、免疫力が低下、心臓病などの可能性も高まり、将来、寝たきりになってしまうことも。『老化に伴い、体のタンパク質は自然に抜ける。アルブミンの値を高めるために、肉や卵、牛乳、油を積極的に取ってほしい』(専門医)。

2013/6/3

お酒を軽くすすめない
未成年者への害、深刻

●東京新聞5月24日付
 日本では、『お酒は20歳から』。では、そもそも飲酒は未成年者にどんな悪影響があるのか…。
 『未成年者飲酒禁止法』の制定は1922(大正11)年。国民の生活レベルが今とは大きく異なる91年前から変わっていない。厚生労働省がん対策・健康増進課は、『飲酒年齢は国によって19歳や21歳などばらつきがある。20歳という年齢に科学的根拠があるわけではないが、心身への影響から区切りとなっている』と説明する。
 具体的に、心身への影響とは、『人間の脳が成熟するのは20歳頃。それまでは神経細胞が発展途上で、せっかく育った神経細胞が飲酒で死んでしまう』(専門医)。特に、人間らしさをつかさどる脳の前頭葉に影響。萎縮して、無気力や記憶力の低下につながるほか、他人への配慮が出来なくなる可能性も出てくる。更には、骨の成長や生殖機能の発達の遅れも指摘されている。また、子供はアルコールを分解する肝臓の酵素が十分でないため、急性アルコール中毒になりやすい。飲み始めてから依存症になるまでの期間も、大人より短いという。

頼んでいない健康食品届く
“送りつけ商法”急増
●東京新聞5月30日付

 『頼んだ覚えがないのに、業者から“申し込み頂いた健康食品を送ります”という電話がかかってきた。どうしたらいいのか』。そういった“健康食品送りつけ商法”が全国で急増しているとして、先日、国民生活センターは注意喚起をした。申し込んでいないと断ったのに健康食品が送りつけられたという相談は、2011年度は全国で2,727件だったのが、2012年度は1万4,274件と5倍以上に増加。勧誘を受けた当事者のうち60歳以上の割合は93.2%で、高齢者が狙われている。
 典型的なケースは、注文をした覚えがないのに、突然、電話をしてきて、『あなたが申し込みをした』と高圧的にいい、強引に健康食品を送りつけてくる例。断った場合は、訴訟をにおわせて購入を迫る例もあり、断ると、『死んでしまえ』などと暴言をはく業者もいる。また、この商法では、代金引換を使う業者が多いのだが、トラブル多発で代金引換配達の契約を配達業者から断られたためか、現金書留封筒や振込用紙を同封するケースも多くなったという。
 同センターは、申し込んだ覚えがない場合はキッパリ断ることが大切と呼び掛ける。再び勧誘することは特定商取引法で禁止されている。断ったのに代金引換で届いてしまった場合は、受け取りを拒否しよう。『品物を受け取らなくても、配達業者に迷惑はかからないので心配しないで』と、同センターの担当者は呼び掛ける。
 なお、断り切れずに承諾し、商品が届いた場合は、同法に基づく電話勧誘販売に当たるため、契約書面を受け取ってから8日間はクーリングオフ出来る。また、8日間を過ぎても業者と交渉して解決出来る場合もある。困った場合は近くの消費生活センターに相談したい。

2013/4/29

増える大腸がん死
早期は自覚症状なし
●東京新聞4月16日付

 全国で年間4万3,000人以上が死亡する大腸がん。なかでも、大腸の一部の結腸がんが増えている。では、大腸がんの現状と予防法とは…。そもそも、大腸がんとは、結腸と直腸に発生するがんの総称。『以前は大腸がんといえば直腸が多かったが、最近は結腸がんが徐々に増えている』(専門医)。大腸がんの増加の理由の一つとして考えられているのは、食の欧米化。肉類などの動物性のタンパク質や脂肪を取る機会が増える一方、繊維質が多く含まれた野菜、穀類などの摂取量が減少して、便の大腸内の停滞時間が長くなり、それががんにつながるという。また、世界がん研究基金と米国がん研究財団の報告書には、大腸がんの危険因子として、『肥満、飲酒、赤身肉、加工肉』を列挙。予防因子として、『運動、高繊維食品、ニンニク、牛乳、カルシウム』を挙げている。
 大腸がんは早期に発見出来れば、手術、抗がん剤などで多くが治るという。ただ、早期ではほとんど自覚症状がない。便に血が混じっているかどうかを調べる便潜血反応検査で、大腸がん患者の2分の1〜4分の3は見つかるとされるが、日本での受診率は24.9%と低い。また、陽性で精密検査しても、がんと判明するのは3〜5%で、多くは痔などが原因。そのため、定期検査で陽性が続いても、自己判断で精検を受けない場合が多い。専門医は、『便潜血検査は毎年受け、陽性の場合は必ず精密検査を。おなかが張る、便が細くなる、貧血が続くなどの症状が続く場合、専門の医療機関で検査を受けた方がいい』としている。

ノルディックウォーキング
そのコツとは!?
●東京新聞4月24日付

 スキーのようにポールを持ち、地面を突きながら歩くノルディックウォーキング。脚への負担を軽減しながら散策も楽しめ、膝などを痛めて外出が億劫になりがちな高齢者にも愛好者が増えている。その歩き方のコツとは…。
 注意したいのが、『何を目的とするかで、歩き方や道具も違う』(専門家)という点。目的は、大別して2タイプ。@足腰を痛めないことに主眼を置く“ディフェンシブ”(守り)と、A運動量を上げる“アグレッシブ”(攻め)だ。
 守り主眼では、踏み出す足に合わせてポールを突く。右足を出す時は、左手のポールを揃えて突く。足の接地と同時にポールを突くという具合に、ポールを前に突くことを意識すると上手くいく。一方、攻めの歩きは、後ろで蹴り出す足にポールを合わせる。左足で蹴り出す時は、右手のポールを体の少し後ろで突き、体を前に押し出す。さおで小舟を押し出す要領だ。足に加え、腕の力も使って進む感じとなる。道具の違いだが、ポールの接地部の形状が、守り用では体の前で突きやすいように球状に、攻め用は突き放しやすいように斜めにカットされている。なお、道具を揃えて街に出るには、周囲への配慮も必要。ポールを振りながら歩くので、人混みを避けてのコースも選ばなければならない。


2013/4/1

子供や疾患ある人は注意
PM2.5
●東京新聞3月19日付

 6月にかけて、中国から微小粒子状物質“PM2.5”や黄砂が偏西風に乗って飛来する。PM2.5は工場や自動車などから排出される硫黄酸化物、窒素酸化物などで、粒子が髪の毛の太さの30分の1程と小さく、肺の奥深くまで入りやすいことから、ぜんそくや気管支炎、肺がん、心筋梗塞、脳梗塞などへの影響が指摘されている。そこで、環境省は大気中の濃度が一日平均で1立方メートル当たり70マイクログラムを超える日には、外出や屋内での窓の開閉、換気を出来るだけ控えるよう注意喚起している。専門家は、『PM2.5の被害は、たばこに比べれば小さい。健康な人はそれほど心配する必要はない』としながらも、『影響には個人差があり、特に、子供は影響を受けやすい。呼吸器や心臓に疾患がある人も、環境省や自治体のホームページで濃度の速報値をチェックし、体調の変化に気を付けて』と呼び掛ける。また、『PM2.5や黄砂の粒子、更に、これらの粒子に付着した細菌やカビの成分には、アレルギー反応を高める作用がある』と指摘。このため、吸い込むと花粉症が悪化したり、健康な人でもくしゃみや鼻水が出たりするほか、喉に違和感が出ることがあるという。
 従って、『あまり神経質になる必要はないが、濃度が高い日はマスクや花粉対策用のゴーグル、うがい、目の洗浄、布団や洗濯物を室外に干さないことなどが、被害を防ぐのに効果がある』(専門家)。また、家に入る前に衣類をはたくほか、床の水拭きや、空気清浄機の活用も有効だ。

ピロリ菌を除菌
医療保険の適用
●産經新聞3月27日付

 慢性胃炎と診断された人のピロリ菌の除菌治療が2月から医療保険の適用になった。ピロリ菌の正式名称は、“ヘリコバクター・ピロリ菌”。人の胃の中に生息する細菌で、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどを引き起こすことから、『多くの人にピロリ菌の有無を調べてもらいたい』(専門医)。
 ピロリ菌の検査も除菌も簡単。息や尿、血液を採取する胃内視鏡を使わない検査法もあり、気軽に検査が出来る。除菌法は、2種類の抗生物質と胃酸の分泌を抑える薬の計3種類の薬を1週間飲むだけ。一部の人に下痢などの副作用が伴うこともあるが、大半の人は除菌に成功するという。
 ただし、保険で除菌を受けるには胃内視鏡検査が必要。『何となく胃腸の調子が悪い』という症状があれば、医療機関を受診し、胃内視鏡検査後に慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などと診断され、ピロリ菌感染も分かれば、除菌が保険適用となる。症状がなくても自治体などの胃がん検診(胃内視鏡検査が必要)で慢性胃炎などが発見されれば、ピロリ菌除菌を保険で受けられる。
 なお、除菌後、ピロリ菌感染は、ほぼ無くなるが、胃がんのリスクが無くなるわけではないので、除菌成功後も胃内視鏡検査は必ず受けるようにしたい。

2013/3/18

ここをチェック
海外ツアー

●東京新聞3月7日付
 旅行会社のツアーは、手配旅行と企画旅行に大別される。このうち、特に注意が必要なのは、手配旅行。旅行会社が客の代わりに、航空券やホテルなどの手配を引き受けるタイプで、事故や旅程の変更に旅行会社の責任はない。例えば、飛行機が欠航しても代替の航空券は用意されず、事故の補償もない。
 企画旅行は、受注型と募集型に分けられる。受注型は修学旅行などのように、客の依頼で旅行会社が計画する形態。募集型企画旅行は、旅行会社が目的地や日程などを決めて参加者を募る。ほとんどのパッケージツアーがこれに当たる。企画旅行では、旅行が日程通りにならなければ、旅行会社は代替措置を取ったり、変更補償金を支払ったりする。また、“特別補償制度”で、事故や手荷物の損害には、旅行会社に責任がなくても一定額の補償がある。死亡や後遺障害の場合、海外旅行で2,500万円、国内旅行で1,500万円がそれぞれ補償の最高額。ただ、病気は対象外で、けがでも治療費の負担などはなく、見舞金のみ。専門家は、『海外では治療費が高額になり、カメラの破損など思わぬトラブルもある。海外旅行保険への加入がお勧め』と話す。また、現地会社主催のオプショナルツアーは、『参加者が自発的に選ぶもので、リスクが高いものも多い。旅行経験が豊富な団塊世代を中心に好まれているが、慎重に選んでほしい』(専門家)。

近年にない大流行
風疹
●東京新聞3月12日付

 関東地方を中心に、風疹が流行している。風疹は咳やくしゃみなどで感染するが、最も心配なのは、妊娠中の女性が感染した場合の胎児への影響。中枢神経障害のほか、心疾患、白内障や緑内障といった先天性風疹症候群になる可能性がある。昨年は5人、今年も1人報告されている。もちろん、胎児以外でも風疹は侮れない。子供は一般的に症状が軽いが、重くなることもあり、『脳炎が一番怖い』(専門医)。また、大人も発疹、高熱、血小板減少、関節炎などの症状が出る可能性がある。
 予防はワクチンを接種すること。ただし、妊婦自身はワクチンを接種出来ないため、妊婦の周囲の人がワクチンを打って、先天性風疹症候群を予防する。ワクチン接種後でも、ウイルスは3〜4週間は体内に留まるため、女性が接種した場合は2ヵ月間避妊すること。接種後に妊娠が判明した場合でも、『ワクチンに含まれるウイルスは病原性が弱く、ウイルス量も少ないので、妊娠は継続しても大丈夫』(専門医)。米国で多くの妊婦にワクチンを接種した年があったが、先天性風疹症候群は一例も報告されなかったという。
 なお、現在、ワクチンは公費助成の対象で、1歳児、小学校入学前1年間の幼児、中学1年生、高校3年生は、多くの自治体で、無料で接種出来る。ただし、中1と高3の助成は3月末まで。大人は自費。費用は医療機関によって異なる。

2013/3/4

ダウンジャケット
自宅で洗う
●毎日新聞2月18日付

 防寒着の定番“ダウンジャケット”。最近は低価格な物も多く、何度もクリーニングに出すのは気が引ける。そこで、節約を兼ねて自宅で洗ってみてはどうか。まず、内側などに付いている取り扱いの絵表示を確認。洗濯機や手洗いのマークがあれば洗える。また、不可のマークでも、『表面が洗える素材の綿やポリエステル、ナイロン、アクリルなら大丈夫』(専門家)。浴槽にぬるま湯(30度前後)をダウンジャケットが浸る程度に溜め、液体せっけん、または中性洗剤を溶かして手で泡立たせる。転ばぬように注意しながら、足で優しく踏み洗いする。大きめの洗い桶なら手で押し洗いしても良い。汚れやすい襟元や袖口、ポケットの周辺は、固形せっけんや洗剤を直接付け、叩いたり、さすったりするなどして部分洗い。さらにひどい場合は、歯ブラシで汚れを優しく取る。続いて、せっけん水が付いたままのダウンジャケットを洗濯機で短く脱水。泡切れがよくなるため、すすぎの際の節水と時間短縮につながる。あとはシャワーか洗濯機ですすいで、再び1分程度、脱水。その後、形崩れしないように、平らにして陰干しする。カビや臭いを防ぐため、中の羽毛までしっかり乾かすことが肝心で、2〜3日はかかる。乾燥後は、中の羽毛を均等に戻すために、パタパタと上下に振ったり、手でさすってほぐしたりして元に戻す。

低所得ほどデフレ実感薄い
物価の下落
●毎日新聞2月21日付

 安倍首相の経済政策“アベノミクス”は、物価下落が続くデフレを抜け出して消費者物価の2%上昇を目指している。そこで“消費者物価指数”(総務省発表)で、全品目を対象にする総合指数の毎年の平均値(2010年平均=100.0)を見てみると、2003年からの5年間はほぼ横ばい。原油価格が高騰した影響などで2008年に少し上がった後は少し下落し、2008年から2012年にかけての下落率は2.35%となっている。ただし、平均的には物価は下がる傾向にあるが、品目や費目毎に見ると、その動きは様々。食料費は2003年より2012年の方が高く、光熱・水道費はこの期間で14.6%も上昇。一方、下落率が大きいのは家具・家事用品費で22.4%も下落。教養娯楽費も14.4%下がった。こうなると、家計に余裕がない家庭は、生活必需品の物価があまり下がっていないため、物価下落の実感がない。一方、余裕がある家庭は、電気製品を買う頻度が高かったりするため、物価下落の実感がある。実際、勤労者世帯を年収の多い少ないで5階層に分けて、それぞれの階層の支出割合を反映させた物価指数(総務省発表)を見ると、収入が最も少ない階層の指数が、2008年から2012年にかけて2.16%の下落に対し、最も多い階層の下落率は2.74%。アベノミクスの目論見通りに、今後、物価が上昇した時でも、賃金が上がらずに生活必需品の値上がりが大きかったりすると、一般の家計への打撃は大きいといえる。

2013/2/18

花粉症シーズン
早めに服薬、受診を
●東京新聞2月5日付

 くしゃみ、鼻水で不快になる花粉症。専門医によると、『花粉の飛散が始まる時期、または症状が出た時に薬を飲み始め、重症化する前に抑えることが大事』で、一日に6回以上、鼻をかむ場合は、専門医への受診が望ましいという。
 重要なのは、症状が軽い日があっても、シーズン中は薬の服用を中断しないこと。再び症状が悪化して薬を飲み始めても、効くまでに数日かかるようになってしまうためだ。治療には、主にステロイド剤の鼻スプレーのほか、抗ヒスタミン剤や抗ロイコトリエン剤などの内服薬を使う。薬で症状が改善しなければ、急性鼻炎や細菌感染など他の疾患の可能性もあるので、やはり速やかな受診が必要。
 普段の生活では、花粉が飛散する前からマスクを着用しておくことが大切。疲労や睡眠不足、お酒は症状を悪化させるので要注意。外出後の帰宅時には、服をはたき、花粉を室内に入れないように注意。布団を外に干さず、洗濯物は花粉を払ってから取り込みたい。
 なお、環境省によると、スギ花粉の飛散開始は、関東地方南部や東海地方が2月中旬、関東地方北部や北陸地方が同月下旬〜3月上旬と見られる。ヒノキ花粉の飛散は1ヵ月ほど遅れてスタート。花粉飛散のピークは、関東地方南部や東海地方で3月上旬〜中旬、関東地方北部で同月中旬、北陸地方は同月下旬〜4月上旬になる見込み。スギとヒノキの飛散量は、名古屋市で昨年の6.6倍、東京都心でも5倍近いと見られる。昨年は症状が軽くても、例年、重い症状が出る人は注意が必要といえる。

飲み、吸入、点滴
抗インフルエンザ薬使い分け
●産經新聞2月13日付

 流行が続いているインフルエンザ。日本で承認されている主な抗インフルエンザ薬は、タミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビルの4種類で、いずれもA型、B型のウイルスに効果がある。タミフルは飲み薬で、カプセルとドライシロップがある。飲み薬に慣れた日本人には最も利用しやすい薬ともいえ、吸入薬が使えない1歳から4、5歳の子供でも使うことが出来る。リレンザとイナビルは口から吸い込む吸入薬。少量の薬をウイルス増殖の場である気道に直接作用させるため、飲み薬に比べて全身への副作用が少ない。ただ、上手に吸入出来るのは5歳ぐらいからで、上手く吸入出来ないと治療効果が十分発揮されない。ラピアクタは点滴静注剤。飲み込む力の弱い高齢者や重症で薬の服用や吸入が出来ない患者でも確実に治療出来るのがメリット。ただし、点滴に15分以上かかるため、混雑した診療所など外来では利用しにくい面がある。なお、抗インフルエンザ薬は発熱後48時間以内に投与しないと効果が期待出来ない。『38度以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状がある時は早めに医療機関を受診し、水分と栄養を補給し、休養・睡眠をしっかりとること。タミフル、リレンザを使う場合は熱が下がったからと自己判断で服薬を中止せず、最後まで使い切る』(専門医)。

2013/2/4

今年も猛威
インフルエンザ
●東京新聞1月22日付

 インフルエンザは普通の風邪と違い、38度以上の高熱や関節痛、筋肉痛の症状が突然出て、その後に鼻水やせきなどの症状が現れる。専門医によれば、『症状が出たら、出来るだけ早く病院にかかること。発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を投与すると、早く治る。投与が早ければ早いほど効果がある』と話す。ただし高齢者の場合、38度まで熱が上がらない場合がある。
 主な感染経路は、せきやくしゃみで飛び散る水滴に含まれるウイルスが、周囲の人の口や鼻の粘膜について感染する“飛沫感染”。その予防で、まず思い浮かぶのがワクチンだ。『ワクチンを受けたらインフルエンザに必ずかからない、というわけではない。たとえインフルエンザにかかっても重症化を防ぐためにワクチンを受ける』(専門医)。高齢者は肺炎を併発しやすいため、肺炎球菌のワクチンも接種した方がいい。なお、毎年、接種が必要なインフルエンザと違い、肺炎球菌ワクチンは5年ほど免疫が持続する。
 ウイルスの体内への侵入を防ぐには、手洗いも大切。洗い残しがないよう、石鹸で丁寧に洗う。帰宅後のうがいも、気道についたウイルスの量を減らすので有効。マスクは、感染者がうつさないためにも必要だが、人混みに行く時は、感染を防ぐ目的でもつけたほうが安心だ。
 空気が乾燥すると、飛沫が飛びやすく、喉の粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなる。従って、乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って50〜60%の湿度に保つことも効果的といえる。また、免疫力が弱っているとインフルエンザに感染しやすく、症状も重くなる恐れがあるので、普段から十分な睡眠や栄養をとっておくことも大切だ。

5年さかのぼり申告可能
税の“更正の請求”
●東京新聞1月24日付

 今年も近付いてきた確定申告の時期。所得税などの国に納める税金で、申告書を提出したあとに間違いに気付くこともあろう。今回はその場合の手続きについて紹介したい。
 提出した申告書で、所得金額や税額を実際よりも少なく申告していた場合、すぐに“修正申告”をして正しい税額に修正し、不足分の税額を納める。一方、実際よりも多く申告していた場合は、“更正の請求”という手続きで、訂正を求めることが出来る。この場合、請求内容が正当と認められると、納め過ぎた税金は還付される。個人の申告では所得税のほか、相続税や贈与税などについても同様だ。更正の請求が出来る期間は2011年の税制改革により、現在、5年(贈与税は6年)。同年12月2日以降に法定申告期限が到来する国税について適用される。ただし、更正の請求では、請求理由の基礎となる“事実を証明する書類”の提出が必要。また、虚偽の記載で更正の請求書を提出した人には、罰則が設けられている。

2013/1/21

まずは“楽しむ予算”取り分け
家計のコツ

●東京新聞1月10日付
 年が明け、“復興特別所得税”の課税がスタートした。“復興特別所得税”は、給与所得や事業所得などの勤労所得から発生する所得税だけでなく、金融商品などの所得税にもかかる。税率は所得税に対して2.1%。1月以降に発生する分から、25年間にわたって課税される。しかも、来春には消費税アップも予定されており、ジワジワと手元で使えるお金が減りそうな状況。そこで新年の今、今年の家計全般について計画を立ててはどうか。その際、家計費の節約から考えるのではなく、『今年やりたいこと』、『今年のイベント』など楽しいことから考えてみたい。節約からだと、『お金を使わない方向』にしか思考が向かわず、家族のイベント費などは捻出しづらくなる。『お金はかかるけど、楽しいイベント』を先に挙げ、その費用を捻出するには、月収やボーナスからいくら取り分けるべきかを考えるのがお勧め。手取りが減る時代は、生活防衛意識が働いて、お金を使うことに罪悪感を持つ向きが増える。そこで、『使っても大丈夫』なお金を先につかみ、予算を守れば、好きなことにお金を使いやすくなるはずだ。

ちょっと運動
生活習慣を見直そう
●東京新聞1月15日付

 年末年始は寒さで外出も面倒で、おなかが一回り大きくなりがち。そこで、今年こそは生活習慣を見直し、日常生活に簡単な運動を取り入れて、体質を改善してみてはどうか。例えば、お風呂の中。『背中の手が届きにくい所に手を伸ばして、積極的に洗ってみる。普段、体の後ろ側の筋肉を使う機会は少ないので、それだけでいい運動になる』(同)。毎日、少しずつ床や窓の拭き掃除をするのも運動になる。『今日は窓の内側1枚分、明日は外側1枚分という具合に、ちょっとずつやれば苦にならない』(同)。また、通勤、通学の時間も活用出来る。駅まで速足で歩き、普段より時間を1分間、短縮してみる。電車に立って乗っている時には、おなかに少し力を入れて、両足で確り立つ。座っている時には姿勢を正し、両膝を付けてかかとを上げたり、つま先を上げたりすれば、腹筋や背筋、ふくらはぎの筋肉が鍛えられる。会社ではフロアが1階違うトイレを使うように習慣付けて、その都度、階段を上り下り。ただし、長い階段の下りは膝に負担がかかり、痛めることもあるので要注意。踏み台昇降の要領で自宅の階段の1段分を上り下りすれば、膝を痛めずに有酸素運動が出来る。
 出掛ける際は、膝に負担がかからず、腹筋や背筋、お尻などの筋肉を使う自転車がお勧め。近くのスーパーに行くのにも、遠回りして15分間自転車をこいだり、遠くのスーパーまで出掛けたりすればいい運動になる。専門家は、『出来ることから取り入れ、楽しんで続けることが大事。少し体がほぐれてきたら、自然に動く量が増えてくる。ただし、急激な運動は膝や腰、心臓に負担がかかる。やり過ぎには注意を』と呼び掛けている。

2012/12/3

強剛母趾
外反母趾や痛風と誤診
●東京新聞10月30日付

 足の親指の付け根が痛んで十分に動かせず、歩きづらい。こんな症状に長年悩まされ、効果的な治療を受けられず、病院や接骨院を転々とする患者がいる。その中には“強剛母趾(きょうごうぼし)”という関節症の患者が含まれ、外反母趾や痛風と誤診されるケースが多いという。
 強剛母趾は関節に強いストレスがかかり続けて起こる変形性関節症の一種。柔道やテニスなど、足の親指の付け根に繰り返し負荷が加わるスポーツをしてきた人に多い。また、ハイヒールを履いて運動する社交ダンスの愛好者も要注意だ。関節の隙間が狭まり、関節部の骨に小さなとげが出来て、強い痛みや炎症を引き起こす。進行すると関節が動かなくなってしまう。
 専門医によれば、『強剛母趾は医師の間でも、あまり知られていない』という。患者の尿酸値が高いために痛風と誤診されたり、接骨院で関節を動かすよう指導され、悪化するケースもあるという。
 症状の悪化を防ぐためには靴選びが重要。専門医は、足のトラブルを抱えた人にはドイツ製の靴を扱う専門店で選ぶのを勧める。『ドイツでは戦争で陸軍が発達した歴史から、靴の品質に対する意識が高く、医学の裏付けがある』(専門医)。ドイツ製の靴は一般的に、個人の足の状態に応じて靴底やアッパー(足の甲の側)の調整が出来るように作られている。更に、足底挿板(中敷き)を患者の足に合わせて作るのが効果的。病院で足の形を調べて、義肢装具士に足底挿板を製作してもらう費用には、健康保険が利用出来る。
 なお、こうした足の診療を行なえる病院は限られており、日本足の外科学会はホームページ(学会名で検索)で、全国の“足の外科”の病院や医師を紹介している。

治療法発達するも残る偏見
HIV感染
●東京新聞11月27日付

 12月1日は“世界エイズデー”。エイズ患者やHIV(エイズウイルス)感染者への偏見の解消などを目的に1988年、WHO(世界保健機関)が定めた。それから20年以上たち、複数の抗ウイルス薬でウイルスを減らす治療法が定着。エイズで死ぬことはほとんどなくなり、『感染に早く気付き、服薬すれば、発症を防げて、それまでの生活が続けられる病気になった』(専門医)。
 しかし、依然として固定されたイメージがあるのも事実。そのため、漠然とした不安から、『今の仕事を続けられない』と思い悩み、離職する人がいたり、『感染を知られると、不当な扱いを受けるのでは』と、働く感染者の多くが感染を周囲に言えないなど、ストレスを抱えている。
 また、感染者の慢性疾患対策も課題だ。というのも、治療法の発達で、HIVはコントロールできるようになった半面、患者は高齢化。感染者は、薬の影響で高脂血症になりやすいほか、高齢化に伴い、心筋梗塞や慢性の腎臓病、がんを併発する患者が増えているという。

2012/10/1

上手な席の譲り方
鉄道の優先席
●東京新聞9月19日付
 電車の席の譲り合いは単純そうで難しい。譲り合いを促進しようと、横浜市営地下鉄は“全席優先席”としたが、思うようにいかずに方針転換。一方、東京の都営地下鉄は優先席を増席といった具合に、鉄道会社の対応も試行錯誤だ。では、スムーズな優先席の譲り合いとは…。
 そもそも、優先席に限らず、譲り合いは意外と難しい。若くても体調が悪い時もある。高齢者が譲られることを嫌がるケースもある。モラルや個人事情、感情が絡み合うテーマといえよう。まずは、自分が座っている場合、どうすればスムーズに譲れるか。専門家は、『@観察、A判断、B実行…の3ステップで』と提案する。
 『まずは立っている人の表情や仕草、持ち物、姿勢を観察』(ビジネスコミュニケーションの専門家)。杖やマタニティーマークは譲るべきサインだ。表情に生気がないなど、健康状態にも気配りをしたい。『譲って欲しいか、欲しくないか、言葉を交わさずに読み取る』(同)ことが大切だ。
 “譲る”と判断すれば、声をかける。『どうぞ』、『次で降りますから』などで良い。判断しづらい場合も、『譲ろうかと少しでも思えば行動を』(同)したい。声をかけず、席を離れてドアに移動するのも一案だ。『席を立った人が電車を降りると伝われば、空いた席に座りやすい』(同)。また、ボランティア活動に詳しいルポライターは、『優先席に敢えて座り、積極的に譲るという方法もある』と提案。『優先席なら譲りやすい。譲るために座るのは一案ではないか』という。
 一方、譲られる側が気を付ける点は…。『気持ちを汲み取り、まずは“ありがとう”と言いたい』(専門家)。むげに断れば、相手が次に譲る勇気を失うこともある。『自分は大丈夫でも、譲られることで助かる人がいることを想像して』(同)、遠慮する時は、“次の駅で降りるから”などと理由を添え、『心遣いは受け入れて欲しい』(同)。譲る側は積極的に、譲られる側は感謝の心を忘れないようにしたい。

見直しのツボ
火災、地震保険
●毎日新聞9月20日付夕刊
 台風、集中豪雨、土砂崩れなどの災害で壊れた家の修繕や生活再建には多額の資金が必要。頼みの綱は火災保険だが、家を買った際、内容をよく理解せずに長期契約し、そのままという人も多いはず。注目の地震保険と合わせて、“見直したいツボ”とは…。チェックしたいのは、@保険金額が適切か、A補償内容に過不足はないか、B契約期間…の3つ。保険金額については、マンションや建売住宅の購入価格と評価額は異なる。マンションの場合は、専有面積の算出基準が壁芯か上塗か管理規約で確認をしたい。補償内容については、高台にある一戸建てやマンションの高層階の場合、床上浸水などを補償する“水災”を外せば保険料を軽減出来る。契約期間については、長期一括払いすれば、保険料が安くなる。その他、家族の増減に応じて家財道具の増減があれば、保険金額の見直しをしたい。

2012/9/17

“濃い味”習慣、再考を
塩分過多
●東京新聞9月4日付
 昔から、『塩分の取り過ぎに注意』といわれているが、相変わらず日本人の塩分摂取量は多い。分かってはいるが、簡単には改められない背景とは…。
 名古屋市で訪問診療に約30年間携わってきたある医師は、『生活習慣病の患者がいる家庭の食卓には共通点がある』と話す。その一つが、『テーブルの上に調味料のセットが常に置いてあること』だそうだ。出された料理の味を確かめないで、取りあえずしょうゆやソースを回しかけたり、塩を振ったり。体に染みついた行動パターンで塩分やカロリーを取り過ぎ、生活習慣病のリスクを高めていると、医師は指摘する。そもそも、日本人の一日の塩分摂取量は平均約11g。WHO(世界保健機関)が推奨する6g未満を大きく超えており、日本人の塩分の取り過ぎは、ずっと前からいわれてきている。
 塩分の取り過ぎで、脳卒中や心臓病になりやすいことは、すでに研究で明らかになっている。では、減塩のコツとは…。例えば、目先の満足感を優先して、 “濃い味”にしようと安易に塩分を使わないこと。『味覚は厳密ではないので、塩分が1割程度なら急に減っても、人間の舌は味が薄くなったとは感じない。家庭で気長に少しずつ減らしていくと、無理なく減塩出来る。食材の本当の味を楽しむことが大切』(専門家)だ。また、減塩のコツで広く知られているのが、昆布やかつお節、シイタケのうま味成分の利用。だしの種類を複数にすると、相乗効果で塩分が少なくても満足感が得られる。加えて、レモンやユズ、カボスなどのかんきつ類の酸味も食材の風味を引き立たせるほか、ネギやショウガ、ニンニク、青ジソ、ミョウガ、パセリなどの香味野菜、カレーのスパイスやトウガラシ、からしといった香辛料も、料理の味の幅を広げて減塩に役立つ。工夫して減塩を心がけたいところだ。

食品アレルギー予防効果
ポリフェノールに
●読売新聞9月7日付
 山梨大医学部の中尾篤人教授(免疫学)らの研究グループが、赤ワインに多く含まれるポリフェノールに、食品アレルギーの予防効果があることをマウスの実験で突き止めた。9月4日付の米オンライン科学誌、『プロスワン』に発表した。具体的に、予防効果が判明したのはポリフェノールの一種“レスベラトロール”。老化防止効果や抗酸化作用などがあるとされ、サプリメントとして市販されている。研究では、卵アレルギーを持つ体質に変化させたマウスに、レスベラトロール入りの餌を1週間食べさせ、その後、卵を与えたところ、通常の餌を与えたマウスに比べてアレルギー反応が10分の1程度だったという。卵以外の食品アレルギーにも効果があると見られる。なお、今回、マウスに投与した量を人間に換算すると一日約1gで、サプリメント数粒で摂取出来る量だという。現在、食品アレルギーを防ぐ薬はなく、中尾教授は、『予防策や治療薬の開発につながる可能性もある』と話している。

2012/9/3

片頭痛に“週末型”
日常生活の注意点
●東京新聞8月14日付
 週末や休日になると、激しい頭痛に悩まされる人がいる。これは、仕事などの緊張から解放されることで起こる片頭痛の一種。楽しいはずの休日に寝込んでしまう患者の悩みは深刻だ。治療法や日頃の生活で気を付ける点とは…。
 片頭痛の原因として有力な説は、神経伝達物質“セロトニン”が増減することで血管が拡張し、脳の血管の周囲にある三叉神経を刺激。三叉神経から、神経炎症物質が放出されるというもの。このため、拡張した血管を元に戻し、三叉神経から炎症物質が放出されるのを抑えるトリプタン製剤の服用が有効とされる。現在、国内では5種類のトリプタン製剤が発売されており、医師の処方を受けることが出来る。専門医によると、『片頭痛を放置して、市販の鎮痛薬で痛みだけを抑えていると、年齢と共に、ささいな刺激で脳が興奮状態になり、耳鳴りや不眠、めまいなどの症状が出るようになる』と注意を呼び掛ける。神経炎症物質による脳血管の損傷を防ぐためにも、『片頭痛だから…』と軽く構えずに、早めに病院を受診して、薬を適切に服用することが大事だ。
 片頭痛が起きた時には、周囲の光や音などの刺激で、症状が悪化することがある。明かりを消したり、カーテンを引いたりして部屋を暗くし、安静にする。ぬれタオルを頭に当てて、冷やすのも効果的だ。痛みがある時や、痛くなりそうな時は、入浴や運動、マッサージ、飲酒などは控える。日頃の食生活では、血管を広げる成分が多く含まれるチョコレートや赤ワイン、発色剤が添加されているハムなどは取り過ぎに注意。反対に、血管の働きや神経機能を整えるマグネシウムやカルシウム、ビタミンB群などは摂取を心掛ける。大豆やゴマ、ワカメなど、和食によく使われる食材には、片頭痛の予防に効果的なものが多い。休みの日にも普段通りに起きて、三度の食事をきちんと取ることも大事だ。
 また、仕事のペースについては、『木曜日くらいから徐々に仕事をペースダウンして、ストレスをため込まないようにしたい』(専門医)。

増える日傘男子
猛暑を凌ぐ
●東京新聞8月27日付
 環境省『ヒートアイランド現象に対する適応策の効果』(昨年7月)によると、クールビズと日傘の併用で、体が感じる熱ストレスを約20%軽減出来る。街路樹がない場所で日傘を差すと、10メートル間隔で街路樹を形成する効果に匹敵。つまり、『男女問わず日傘を活用することが望ましい』(同省)。しかし、これまで日傘といえば女性が持つ物というイメージが定着。そうしたなか、街でも“日傘男子”を目にする機会が増えてきた。都内の高島屋日本橋店では、男性用日傘の売上数は昨年の2〜3倍。西武池袋本店でも昨年のほぼ倍の売り上げ。男性用日傘は女性用よりも大きめで、無地のブルーやグレーが売れ筋。仕事用に使う人が多い。化繊のものは約2,000円から、麻や綿素材の高級品は1万〜1万5,000円ほどする。

2012/8/13

脱水症状に注意
自覚ないまま熱中症に
●東京新聞7月31日付
 熱中症の前段階で、体液が正常値より減る“脱水状態”が注目されている。そもそも、熱中症とは、高温多湿の環境下で、体内の水分や塩分などが失われてバランスが崩れたり、体の調整機能が破綻したりして起きる障害の総称。亡くなる人や、重い障害が残る人もいる。症状も、目まいから吐き気、頭痛、意識障害、肝臓・腎臓の機能低下まで多様で、持病が悪化することもある。気付かずに進行している場合もあり、なかでも、自覚せずに脱水症状になっている“かくれ脱水”は少なくない。特に、高齢者は要注意で、『(高齢者は)体液の量が少なく、のどの渇きも気づきにくいため、脱水状態になりやすい』(専門医)。
 脱水状態になると、血流が悪くなるため、@指先が冷たい、A皮膚の張りがない…などが見られたら要注意。普段は水でいいが、運動後や汗をかいたあとはスポーツ飲料、大量に汗をかいたあとや軽い脱水症状が疑われるときは、より塩分が多い経口補水液を飲むと良い。気を付けたいのは、大量に汗をかいたあとに水を飲むこと。体液の塩分などが薄まるため、体が元の濃度に戻そうと尿を出し、脱水が進む恐れがあるからで、この場合は、前述した経口補水液を飲むべき。脱水や熱中症は予防出来る。リスクの高い高齢者や子供だけでなく、どの年代も声を掛け合い、しっかり防いでいきたい。

食物酵素で元気に
代謝や免疫力向上、解毒作用も
●東京新聞8月7日付
 ブームが続く“塩麹(しおこうじ)”や最近話題の“グリーンスムージー”。これらはいずれも酵素を取り入れる目的がある。酵素とは、『食べ物の消化吸収や排せつなど、生きるために必要な活動を促し、支えてくれる存在』(料理研究家)。体内にある酵素の働きは2つあって、1つは“消化酵素”で食べ物の消化吸収に必要であり、もう1つは“代謝酵素”で細胞の新陳代謝や免疫力向上、有害物質を体外に出す“解毒”といった働きがある。両者は、@消化酵素が増えれば代謝酵素が減り、A消化酵素が減れば代謝酵素が増える…という関係にあり、例えば、暴飲暴食すれば、体は多くの消化酵素を作ろうとする一方で代謝酵素が減り、体の免疫力が低下するなど、病気にかかりやすい状態となる。
 体内で作られる酵素量は限りがあり、加齢とともに減る。従って、体内の酵素を無駄遣いしない腹八分目の食生活を心がけ、食べ物に含まれる“食物酵素”を意識的に摂取して補うと良い。専門家は、『食物酵素は野菜や果物のほか、納豆、塩麹などの発酵食品に多い』としており、加熱せずに食べたい。
 なお、夏は飲酒や睡眠不足などで肝臓がダメージを受けやすい。肝臓の持つ解毒作用に大きく関わるのが代謝酵素。特に、ブロッコリースプラウトやキャベツなど、アブラナ科の野菜に多く含まれる“スルフォラファン”という物質が代謝酵素の一種である解毒酵素を活性化し、肝臓障害から守ることが食品メーカー“カゴメ”の研究で明らかになっている。

2012/7/23

エアコンを上手く使う
節電対策
●東京新聞7月2日付
 専門家によると、エアコンの省電力対策のポイントはいくつかある。まず、運転開始後、30分〜1時間の間に最も電気を使うので、自動運転が効率的。頻繁に入れたり切ったりはしない。また、天井には熱い空気がたまりがち。センサーが“まだ暑い”と感知して冷やし過ぎてしまうので、扇風機などで上下の温度むらを無くすといい。白熱灯の代わりにLED電球を使ったり、使っていない家電は電源を切ったりして、室内の熱源を減らすのも大事だ。扇風機で空気の流れをつくると、体感温度は下がる。
 また、エアコンのフィルター掃除をすることも重要。一般的に、2週間に1度、掃除すると約5%の節電になるという。室外機の周辺もスッキリさせたい。室外機周りの空気の流れが悪いと、消費電力が増える。温度も重要で、直射日光を当てない工夫は大事だが、気流の関係で、よしずなどを置く場合は1mほど離した方がいい。
 窓からの熱を遮ることも大切。簡単なのは、日が差し込む時間にカーテンを閉めること。暗くしたくなければ、市販の遮熱フィルムを、注意事項に従って窓に貼る。窓の外によしずを置いたり、ゴーヤーなどの緑のカーテンを作るのも効果的。テラスを日影にすれば、照り返しが防げる。壁への日射を遮れば建物の蓄熱も減らせる。
 なお、リビングは、カウンターを挟んでキッチンがあり、室温がむらになりがち。リビング側に扇風機を置き、冷えた空気をキッチンに送り込むと、エアコンの設定温度を下げなくても涼しく出来る。

押し買いが激増
貴金属リサイクル
●東京新聞7月12日付
 リサイクル業者が自宅に来て、強引に貴金属を買っていく“押し買い”のトラブルが全国で相次いでいる。具体的には、買い取り額が相場より大幅に安かったり、思い直して貴金属を返してもらおうとしても、『すでに転売した』などと言って返してもらえなかったりといったトラブルが多発。しかし、訪問販売を規制する“特定商取引法”で、契約から8日以内なら解約出来る『クーリングオフ』の制度はあるものの、消費者が売り主の場合は適用されない。つまり、 “押し買い”は法律の隙間をついた商法といえる。
 政府は、訪問買い取りもクーリングオフの対象とするため、同法の改正案を今国会に提出した。勧誘を望まない人への勧誘を禁止し、契約内容を書面で残すことも義務付ける。更に、8日間は買い取った品物が戻ってくるよう、業者が第三者に転売する場合は契約が解除される可能性があることを、転売先に通知することを義務付ける。国民生活センター担当者によると、『手口を色々と変え、もっともらしいセールストークで勧誘する』そう。一旦、業者に渡ると、取り戻すのが難しいことから、『その場で契約せず、慎重に考えて。買い取ってもらうつもりがなければ、きっぱり断って』と呼び掛けている。

2012/7/2

食中毒を防ぐ
正しい手洗い
●東京新聞6月9日付
 食中毒は、手に付いた菌が食事で口に入ることが原因となるケースが多い。小さな子供の場合は汚れた指を何気なく口に入れ、それで感染することもある。従って、食中毒防止には、適切な手洗いが有効だ。まず、大事なのは手洗いのタイミング。@帰宅時、A食事前、B調理の前後、Cトイレ後…の4ケースが基本。ただ、洗い過ぎは逆効果で、『何か触るたびに洗い過ぎると、手が荒れて病原菌が付きやすくなる』(専門家)。
 洗う際には、石鹸などを泡立てて洗うのが大事。泡で効率よく汚れを落とせる。泡立てが苦手な小さな子どもは、泡が出てくるハンドソープがおススメだ。汚れやすく、かつ、洗い残してしまうのが指先で、指の間と手首も忘れがち。忘れずに指先から手首まで洗いたい。また、手を拭くタオルも要注意。汚れたタオルで手を拭いたら、手に雑菌をなすり付けることに。毎日換えていればそれほど心配はないので、小マメに洗濯したい。
 なお、具体的な手洗いの順番は、@流水で手についた汚れをざっと落とす、A石鹸やハンドソープを手に取り、よく泡立てる、B掌、手の甲を確りこすり、指の間は手を組むようにして洗う、C親指は反対の手でねじるようにして洗い、親指と人さし指の間も忘れずに洗う、D指先、爪の間は反対の掌で指先をこするように洗う、E手首は反対の手でねじるように洗う、F最後に流水で石鹸と汚れを十分に洗い流す。

長年の痛みから解放
巻き爪治療
●東京新聞6月12日付
 足の親指などの爪が巻いてしまう“巻き爪”。近年ではワイヤ療法など、矯正具を爪に取り付ける治療法が普及し、長年の苦痛から解放される人が増えている。具体的に、ワイヤ療法とは、爪の先端部分の両端に注射針などで小さな穴を開け、そこに弾性の強い真っすぐな金属のワイヤを通して爪の曲面に沿って装着し、ワイヤが元の形に戻ろうとする力を爪に与え、巻いた形を平らへと矯正していく治療法。2分もかからない作業で、痛みは無い。爪が伸びたらワイヤの付け替えを繰り返していく。専門医は、『爪を全部はいだり、爪の両端を根元から切り取る手術がされているが、根本的な治療にならないし、患者が不便な爪で一生過ごすことにもなりかねない』としている。
 なお、巻き爪の主な原因は、合わない靴による圧迫や深爪。特に、靴選びは予防だけでなく、治療後も再発を防ぐために大切だ。専門家によれば、立った状態でかかとを靴の後ろに付けたとき、つま先のゆとりが1cmあり、足の甲や側面にフィットするものを選ぶと良い。ヒールの高い靴でも同じ。甲を固定して足が靴の先へずり落ちるのを防ぐストラップがあると、指への負担を軽く出来る。子供の場合も、『動きやすいよう、ギチギチの靴を履いているが、足の成長が早い小中学生はダメ。足が変形すれば将来悩むことになる』(専門家)と注意を促す。

2012/6/4

子供こそUV対策
色白肌は要注意
●東京新聞5月22日付

 これから夏にかけてはUV(紫外線)が一年で最も強くなる時期。UVの害は遅れて現れることも多く、屋外活動が多い子供達こそ対策が必要だ。例えば、UVを急に大量に浴びると、急性炎症(やけど)の『サンバーン』を起こしたり、免疫力を低下させたりする。また、何十年もたった後に、皮膚がんや白内障を引き起こす。専門医は、『細胞分裂が盛んな子ども時代は、UVの影響がより大きくなる可能性がある』としており、UVによるDNA損傷も、度重なると修復しきれないこともあるため、『無用なUVを浴びることは避けた方がいい』と注意を促している。特に、UVの中でも人体への害が大きい“UV−B”は、5月から8月に増え、一日の中では、午前10時〜午後2時が多いため、要注意だ。
 UV対策については、学校などへの呼び掛けも広がっている。日本臨床皮膚科医会は昨秋、『学校生活における紫外線対策に関する具体的指針』を公表。屋外活動ではテントの利用、プールでは肌を覆う『ラッシュガード』の着用やサンスクリーン剤(日焼け止め)の使用などを勧めている。なお、大阪皮膚科医会などの調査では、日焼け止めを使ってもプールの水は汚れないことが判っている。
 また、目への対策も必要。帽子をかぶり、UVカット機能のある眼鏡やコンタクトレンズを使うと良い。また、UVは散乱するため、幅広のつるなどで目の横からのUVを防ぐ眼鏡やサングラスも良い。加えて、気象庁がホームページで毎日公開している全国のUV予測も役に立てたい。

疲れ取れない、気持ち沈む…
男性も更年期障害
●産経新聞5月25日付

 やる気がない、なんだか疲れがとれない、気持ちが沈む…。男性の加齢とともに表れがちなこうした症状と、男性ホルモンとの関係が少しずつ明らかになってきた。具体的に、男性ホルモン(テストステロン)は、男性としての快活さやエネルギーの源で、筋肉や骨を作り出す力を持ち、性欲や性機能を左右するが、20代をピークに減り始め、特に、40代から倦怠感、不安、集中力の低下などを感じる場合が多くなる。こうした症状は、『男性更年期障害』とも呼ばれるが、一般にはあまり知られておらず、放置されるケースが多い。
 では、男性更年期障害の対策は…。日頃の生活では、男性ホルモンを保つため、食事・飲酒、睡眠、運動などについて注意したい。男性ホルモンにはコレステロールも必要なので、動物性食品を含めた食事のバランスを。夜勤が多いと男性ホルモンが下がるので、質のよい睡眠を心がける。筋肉からも男性ホルモンが作られることから、筋肉トレーニングも推奨される。また、ストレスは男性ホルモンの低下に深く関わっていると考えられていることから、オンとオフを切り替え、趣味を存分に楽しむことも大切。ストレスの原因と対策を探るなら、メンタルヘルスの専門外来などの門を叩くことも一案だ。

2012/4/9

“フェカリス菌”に緩和効果
スギ花粉症
●毎日新聞3月21日付

スギ花粉症の症状を緩和させる効果が、乳酸菌の一種“フェカリス菌”を含んだ乳飲料にあることが、大手飲料メーカー伊藤園の研究で判った。フェカリス菌は人の体内から抽出、加熱処理をして乾燥させた乳酸球菌。整腸やアトピー性皮膚炎改善の作用などがあるとされる。試験は昨年10〜12月に実施。スギ花粉症患者20人に、フェカリス菌の入った乳飲料を毎日1本(200ミリリットル)、2ヵ月間飲んでもらった。その後、研究室内でスギ花粉を3時間飛散させ、症状の変化を観察。飲用開始前と飲用後の自覚症状を、@鼻かみ回数、A鼻づまり、B目のかゆみ、C流涙…などの項目で比較した結果、3時間経過した時点での鼻かみの平均値が飲用前は2.7回だったが、飲用後は1.8回に減少。鼻づまりや目のかゆみなどでも緩和効果が確認されたという。

犬もヘルニアに
早期診断・手術で回復
●毎日新聞4月3日付

神経が圧迫されて、腰や首が突然痛んだり、足などが麻痺する“椎間板ヘルニア”は、人間だけでなく動物にも起こり得る病気。ペット保険を扱うアニコム損保の調査では、犬の発症率は1.9%で、通常のペットでは比較的高い。発症の可能性自体は決して高くないが、飼い主が気付かずにいると重症化する恐れもあるだけに、早期の治療が欠かせない。専門医によると、『ふらついて正常な歩行が出来ないなど初期症状の場合、早期に診断を確定し、速やかに手術すれば、ヘルニアは9割以上治る』という。ただ、痛みさえ感じないほど感覚が麻痺してしまうなど重症化すれば、手術しても回復率は6割程度まで下がってしまうといい、『重症になる前に適切な治療を受けてほしい』(専門医)。なお、動物は人間のように保険がきくわけではないので、治療費は高額になり、CT検査で3万〜5万円、MRI検査で7万〜10万円。手術と2週間程度の入院費も含めると、1回のヘルニアの治療費は40万円程度かかってしまうという。『症状が軽ければ内科的な治療でも回復することがある。まず、飼い犬がヘルニアになった時にどう行動するか、家族で事前に話し合っておくことが大切』(専門医)だ。

痛風に新たな要因
腸からの尿酸排出低下
●産経新聞4月4日付
激しい関節痛を起こす“痛風”の発症は、原因物質の尿酸を尿から出す機能だけでなく、腸から排出する機能が低下することも一因との新見解を、東京薬科大や防衛医大などのチームが発表した。痛風は、尿酸が体内で作られ過ぎたり、体外にうまく排出されなくなったりして、血液中の尿酸の濃度が高くなる“高尿酸血症”が続くと発症。これまで排出は腎臓だけが調整していると考えられてきた。同チームの市田公美・東京薬科大教授は、『腸からの排出も重要だと判明したことで、腸からの排出を促す生活習慣の検討や、原因遺伝子を対象にする新しい治療法の開発につながる可能性がある』としている。

2012/3/5

年金受給を遅らせて増額

その注意点とは…
●毎日新聞2月15日付
 当面の生活費が確保出来る場合、手軽に年金額を増やせるのが、65歳からの受給開始を遅らせる『繰り下げ受給』という方法。具体的に、65歳から1ヵ月遅らせるごとに0.7%ずつ本来の年金額より増え、最大70歳になるまで遅らせると42%増額になる。国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金を両方繰り下げることも、片方だけ繰り下げることも出来る。
 注意点としては、第一に請求は66歳からになること。66歳以降は1ヵ月単位でいつでも請求出来る。ただし、70歳の誕生月までに請求することを忘れてはならない。誕生月を1ヵ月でも過ぎると、過ぎた月数分が時効になり、受給出来なくなる。
 次に、65歳前の厚生年金は増額の対象外なので、65歳前に厚生年金を受けて繰り下げ受給する場合、65歳まで受け、いったんストップすることになる。また、受給者に妻(配偶者)がいて、加給年金(年額約40万円)という家族手当的な加算がある場合(原則20年以上厚生年金に加入した人が対象)、繰り下げ期間中は支給停止になる。
 その他、65歳以降に働いて、厚生年金が減額される場合は、受給出来る部分しか繰り下げることは出来ない。以上のような点に注意する必要があろう。

引っ越し料金を節約
複数見積りで交渉を
●東京新聞2月23日付
 3月〜4月初旬は、引っ越しシーズンのピーク。転勤などのほか、新社会人、新入生で住まいの転居が必要な人も、早めに準備を始めたい。
 引っ越し業者を利用する場合は、先に複数の業者に見積もりを依頼し、大体の料金を把握。そのうえで安い業者を2、3社選び、サービス内容の比較や、料金の交渉をしてみることが大切だ。
 通常、引っ越しの料金は、運送する荷物の量と距離、作業員の人数などで決まる。搬出・搬入と、冷蔵庫などの大きな荷物の梱包までは基本料金に含まれるが、箱詰めなどの荷造りや荷解き、エアコンなどの設置工事まで頼むと追加料金がかかる。例えば、100キロ圏内の引っ越しで、荷造り・荷解きは自分でする場合の相場は、単身者なら4万〜6万円、3〜4人の家族ならば10万〜15万円程度。ただし、3〜4月は混み合う時期のため、割増料金になる場合もある。また日曜や祝日は2割増し、深夜早朝は3割増しになるのが一般的とされている。引っ越し日を調整出来るならば、平日の昼間にする方が安くなろう。
 引っ越し日を動かせない場合は、直前に頼むより、早めの見積もり依頼で割引になる業者もある。ネットでは、複数の業者の一括見積もりが出来るサイトが多数あるが、荷物が多い場合は訪問での見積もりが基本。その場合もどうすれば安くなるかを聞き、数パターンの見積もりを出したい。
 なお、梱包用の段ボール箱はスーパーなどでもらい、不用品は事前に処分して荷物を減らすことも、引っ越し料金の節約につながる。


2012/1/30

乾燥する冬は特に注意
ドライアイ
●東京新聞1月17日付

 目の表面が乾き、傷が付いたり不快な症状が出たりする“ドライアイ”。目の表面は涙腺から涙液が分泌され、まばたきで行きわたるため常に潤っているが、涙液が足りなくなると、目を潤す作用や傷を治す力、感染から目を守る力などが低下、物が見えにくくなることもある。パソコン、携帯電話やゲーム機の画面の凝視でまばたきが減ったり、エアコンで乾燥したオフィスで長時間過ごしたりすることが一因で、コンタクトレンズも、眼球に密着して涙液の流れを変えたり、アレルギーによる乾燥を引き起こしたりする。
 ドライアイが軽症の場合は、市販の点眼薬を使ったり、部屋に加湿器を置いたりして対処する。パソコン使用時は1時間ごとに10〜15分の休憩を取ることや、目を温めることも効果的。コンタクトレンズを使うときは、乾きにくいモイストタイプを選ぶといい。セルフケアで良くならないときは、眼科を受診する。診断の際は自覚症状のほか涙液の量、目の表面の傷などを診る。治療には人工涙液の点眼薬や、潤い成分であるヒアルロン酸の点眼薬などが使われる。

住宅の耐震補修
エコポイント制度引き継ぐ
●毎日新聞1月12日付

 東日本大震災を受け、耐震改修を新たに対象に加えた『復興支援・住宅エコポイント』の申請受け付けが1月25日から全国で始まった。10月末までの着工が対象。今回の制度は、昨年7月末で一旦終了した住宅エコポイント制度を基本的に引き継ぐもの。省エネ基準に適合する住宅の新築の場合、従来は全国一律30万ポイント(=30万円分)だったが、新制度では被災地は30万ポイント、被災地以外は15万ポイントになる。窓の断熱改修などのエコリフォームの場合、従来と同じ上限30万ポイントだが、同時に耐震改修を行えば、15万ポイントが加算され、上限45万ポイントに拡大される。地方自治体の耐震改修補助制度との併用も可能。リフォーム瑕疵保険に加入した場合は、30万ポイントの範囲内で1万ポイントが加算される。ポイント交換は従来通りエコ商品のほか、被災地の産品に交換出来る。さらに、耐震改修には税金のメリットもある。2013年末まで改修工事費の10%相当額(上限20万円)が所得税から控除され、2016年までは固定資産税も減額される。
 では、実際にかかる費用は…。一つの目安として、家全体の耐震改修工事費用を200万円とすると、平均的な自治体の補助金は50万〜60万円で、自己負担は140万〜150万円とされる。本格的な工事ではなく、『耐力壁』を使うなど部分的な補強で耐震性を高める方法もある。その場合でも補助を出す自治体があるため、まずは地元自治体に問い合わせることが肝心だ。ちなみに、部分補強の平均的な工事費は75万円。補助制度があれば、25万〜40万円程度が補助されるため、自己負担を50万円以下に抑えることが可能となる。


2011/11/21

睡眠時無呼吸症候群
心疾患引き起こす恐れも
●毎日新聞11月4日付
 寝ている間に呼吸が何度も止まって熟睡出来ず、日中に激しい眠気に襲われる『睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)』。主な原因は、舌の根元が喉に落ちて気道を塞ぐこと。肥満傾向の人は気道の周りや舌に脂肪がつき、気道が塞がりやすい。しかし、やせているからといって安心してはいけない。例えば、下あごが引っ込んでいる人(下顎後退)はあおむけで寝ると舌が下がり、気道が塞がりやすい。
 専門家によると、『国内に少なくとも200万〜300万人の患者がいると推定されるが、CPAP治療(※鼻にマスクを装着し、気道に空気を送り込む装置を使った治療)をする患者は約20万人にとどまっている。埋もれている患者を掘り起こすためにも、まずはセルフチェックから始めてほしい』という。なお、学識者や企業などでつくるSAS広報委員会では、ウェブサイト(http://www.greenpillow.jp)で、セルフチェックや配偶者らによるパートナーチェックの方法を公開、SASの確定診断が出来る全国の医療機関約690ヵ所も紹介している。SAS広報委員会作成のSASセルフチェックは、以下の通り。@しょっちゅう(常習的に)いびきをかく…1.5点、A肥満傾向がある…1.5点、B高血圧(高血圧の薬を飲んでいる)…1.5点、C昼間の眠気、居眠りで困ることがある(仕事中や会議中、運転中など)…1.5点、D寝付きは悪くないが夜間の眠りが浅い、もしくは、しばしば目が覚める(トイレで目が覚める場合も含む)…1点、Eいくら寝ても朝疲れが取れていない感じがしたり、朝しばしば頭痛がある…1点、Fお酒を飲んでいない日でも、夜間寝ている時に息が止まる日がある…3点。以上、各項目に当てはまった点数の合計が0〜2.5点の場合、『SASの可能性は低いが、体重増加やいびきが増えるなどの変化が表れてきたら注意』とされ、合計3点以上の場合は、『SASの可能性が高い。SAS対応の医療機関で早急に診察を』とされる。

感染症の報告例増加
マイコプラズマ肺炎など
●東京新聞11月12日付
 マイコプラズマ肺炎やインフルエンザなどの感染症の報告例が目立ち始めているという。マイコプラズマ肺炎は呼吸器感染症の一つ。感染経路は、唾液などが飛んでうつる飛沫感染や、飛沫の付いた手などが触れてうつる接触感染。治療には抗菌薬が使われるが、近年、これまで最初に投与されてきたマクロライド系薬の耐性菌が増えていることが専門家の調査研究で判明。薬が効かず症状が長引き、感染が広がっていると見られる。
 インフルエンザもそうだが、こういった感染症は感染を広げないことが重要。発症していなくても感染していることは多く、人にうつさないことを第一に考えるべきだ。ワクチン接種は11月中に済ませたい。咳やくしゃみは他の人から顔をそらせ、マスクをするなどの“咳エチケット”、手洗いの徹底といったことも大切だ。また、処方された薬は自己判断でやめてしまわず、感染を広げないよう、服用期間をきちんと守りたい。

2011/10/10

ふんわりアクセル
エコドライブのコツ
●東京新聞9月26日付

 『いくら性能の良いエコカーに乗っても、運転技術によって燃費はかなり変わる』(専門家)。環境に優しく燃費もいいエコカーでも、エコドライブの鍵を握るのはドライバーの心掛けというわけだ。
 運転姿勢は深く腰かけ、お尻をシートに密着させるのが基本。エコドライブではアクセル操作が肝心。爪先だけの操作では強弱を付けにくいので、かかとをアクセルペダルの近くに来るようにすると良い。『車の走行は発進、巡航、減速、停止の繰り返し。その中で最もエコドライブの効果が出やすいのは発進時。緩やかな発進を心掛けたい』(同)。具体的には、最初の5秒で時速20キロが目安。“ふんわりアクセル”を実践するだけで燃料消費が約10%減るという。
 巡航時は車間距離を十分に取り、アクセルの踏み加減を一定に。『高速道路では、時速80キロを保って走るのが一番燃費がいい』(同)。
 減速時は、赤信号などでの停止位置を予測し、早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキを活用する。
 また、運転技術以外にも、@タイヤの空気圧を適正に保つ、A不要な荷物を積まない、B出掛ける前に交通情報を調べる…など、心掛ければ実践出来るエコドライブ術がある。
 なお、専門家は、『エコドライブは安全運転と表裏一体』、『エコドライブを意識すれば注意力が上がり、安全運転につながる効果も期待出来る。無理せず、継続することが大切』としている。

秋は用心を
腰痛
●毎日新聞9月30日付

 一気に秋が深まり、風が冷たく感じられるこの時期、腰痛が起きやすいという。というのも、腰痛は季節の変わり目に出やすいため。特に、寒さに向かう秋口は注意が必要だ。夏は暑さで筋肉が緩み、正しい姿勢を保ちにくく、体全体のバランスが悪くなりやすい。そうした状況で、秋に向かい涼しくなると、骨盤のゆがみが顕著になり、腰痛につながるという。
 腰痛は背骨の腰部分にある腰椎(ようつい)がずれ、周辺の神経を圧迫することで起きる。体のバランスが崩れると首や肩、背中の筋肉が過度に緊張したり、腹筋が緩むため、骨盤がゆがんで腰痛の原因になる。
 骨盤のゆがみの原因として専門家は、@同じ姿勢でのデスクワーク、A5cm以上のヒール、B寝ている時に奥歯をかみしめる、C老化に伴う筋肉の緩み、D運動不足…の5つの要因を挙げる。
 これらの対策としては、寒くなると血液の循環が悪くなり、体が凝りやすくなるので、痛い部分はカイロなどで温める。入浴はシャワーで済ませず湯船につかり、体を冷やさないようにする。女性の場合、靴はヒールが5cm未満のものを選ぶ。規則正しい生活と栄養バランスの良い食事を心がける。市販の骨盤を支えるベルトやインナーなどの利用や、一日40分程度のウォーキングも骨盤を整えるのに効果的だという。

2011/9/19

“放射線に効く”は本当!?
効果は動物実験中心
●毎日新聞9月13日付


 放射線が人体に与える影響を減らすための様々な情報がインターネット上などで飛び交っている。『味噌がいい』、『ビタミンCが効く』など各種の情報は、どの程度信頼出来るのだろうか。
 よく知られているのが、『玄米とみそ汁、海藻の食事には効果がある』という説。1945年8月9日、長崎に原爆が投下された後、長崎市内の病院の医師だった故秋月辰一郎氏が献身的に進めた食事療法が基になっているようだ。秋月氏は塩をふった玄米のおにぎりや、ワカメやカボチャなどをたくさん入れた濃いみそ汁を患者らに勧め、砂糖の摂取を禁じた。この食事療法を実践した人たちが、『長く生き延びた』とされている。また、味噌を食べると放射線の障害を軽減出来るとの説はほかにもある。渡辺敦光・広島大原爆放射能医学研究所元教授らが1990年代に実施したマウスの注目すべき実験がある。乾燥させた赤みそを10%混ぜたえさをマウスに1週間食べさせた後、放射線の一つであるX線(6,000〜1万2,000ミリシーベルト)を照射したところ、普通のえさや食塩を混ぜたえさを食べたマウスに比べ、小腸の細胞がより多く再生されたという。発酵時間が長く熟成された味噌ほど再生の効果が高かった。なお、この詳しいメカニズムは分かっておらず、X線を照射した後に味噌を食べさせた実験では再生効果はなかった。
 抗酸化作用のあるビタミンCが放射線障害を防ぐ、との説もある。防衛医科大などの研究グループは、マウスに大量の放射線を当てた場合、事前にビタミンCを与えておくと、胃腸の粘膜がはがれ落ちる度合いが減って生存率が上がる、という実験結果を昨年発表した。ビタミンCが放射線の急性障害を軽くしたといえる。海外でも、ビタミンCの事前投与でマウスの精子の生存率が上がるなど、ビタミンCの効果を示す動物実験の報告例が多数ある。
 『食物繊維の一種であるリンゴのペクチンがよい』という説はどうか。チェルノブイリ原発事故で被ばくした子供たちの治療の一環として、ウクライナの学者グループがリンゴなどに含まれるペクチン(一日2g)を加えた食品を18〜25日間与える試験をした。ペクチンを摂取した子供たちは、比較のため偽の食品を摂取した子供たちより、体内のセシウム量が減少、『ペクチンがセシウムと結合して排せつを促した』とされた。この結果を疑問視する専門家もいるが、ペクチンの作用を約30年間研究した田澤賢次・富山大名誉教授は、『人の試験なので貴重なデータ。水溶性ペクチンは加熱すると増えるので、電子レンジでリンゴを温め、一日1〜2個食べれば効果的ではないか』と話す。ただし、ペクチンの取り過ぎは有用ミネラルを減らすため注意した方がよい。
 なお、各種のサプリメントに関する情報も多いが、動物実験が中心で、人に応用出来るほど科学的根拠が確かなデータはほとんどない。とある専門医は、『低線量の放射線で問題になるのはがんになる可能性。がんを促す喫煙、食べ過ぎ、紫外線、運動不足などに注意すれば十分では』としている。
 

2011/8/29

脳梗塞発症を予防するには…
TIAの認識必要
●毎日新聞8月14日付
 がん、心筋梗塞(しんきんこうそく)に次いで、日本人の死亡原因の第3位、寝たきりになる原因では1位を占める『脳卒中』。脳卒中は、@脳梗塞、A脳出血、Bくも膜下出血の総称だが、うち約75%を占めるのが、脳の血管が詰まって神経細胞が壊死する『脳梗塞』。その脳梗塞の前兆として『TIA(過性脳虚血発作)』がある。TIAは、頸動脈など太い血管にできた血の塊(プラーク)の一部が血流で流され、細い脳の血管に詰まることで発症する。舌がもつれ、言葉が一時的に出なくなったり、片側の腕の力が抜けたり、視界が暗くなったりというのが代表的な症状。血栓は自然に溶けて血流が再開するため、症状は数分〜十数分で消失するが、依然、プラークは残るため、その後、再び脳の血管が詰まり、3ヵ月以内に15〜20%の人が、更にその半数が48時間以内に脳梗塞を発症する。つまり、このTIAという前兆の段階での対処が重要ということだ。
 前兆の段階で患者を救えるかどうかは、最初に診察に当たる医師がTIAと判断出来るかどうかにかかっている。血圧や問診でTIAを把握する方法で代表的なのが、2007年に考案され、欧米で利用されている『ABC2Dスコア』という診断の指標。A(age=年齢)B(blood pressure=血圧)C(clinical features=神経学的所見)D(duration=継続時間)D(diabetes=糖尿病)の5項目で症状を点数化し、合計によって脳梗塞発症のリスクを評価する。日本でも、5項目の評価で3〜4点以上あれば、TIAの可能性があるといい、『TIAを見逃さず捉えることの重要性は、かかりつけ医だけでなく、患者や家族も十分認識する必要がある』(専門医)。

がぶ飲み危険
清涼飲料
●東京新聞8月16日付
 暑い日の水分補給は大切だが、糖分の多い清涼飲料水の取り過ぎで高血糖状態になる『ペットボトル症候群』と、酸で歯が溶ける『酸蝕症』にならないよう、飲み物選びには注意が必要だ。ペットボトル症候群の正式名は、『ソフトドリンクケトーシス』。糖分の取り過ぎでインスリンの供給が間に合わず、高血糖状態になる。進行すると全身倦怠や意識障害、体重減少などを起こし、命を落とす場合もある。注意が必要なのは肥満の人、家族に糖尿病患者がいる人、血糖値が正常より高い人、高齢者。3度の食事をとっていれば、ほかに必要な水分は一日約1.5リットル。『日本人は食事で塩分を十分に取っており、こまめに水や麦茶などを飲めば大丈夫。糖分の取り過ぎは、ビタミンB群の不足から、だるさなども引き起こす』(専門家)。
 一方、『酸蝕症』とは、酸によって歯のエナメル質や象牙質が溶かされること。食べ物や飲み物、食品添加物に含まれる酸が原因で、酢やかんきつ類のほか、清涼飲料水でも起きる。予防法は、@酸性の飲食物を取る回数を減らす、Aストローを使って飲み物が歯に触れないようにする、B飲食後にうがい、C飲食後30分以上たってから歯磨き…などだ。

 2011/8/1

コツを押さえて
歯磨き
●東京新聞7月5日付
 虫歯は、@歯の質、A口の中にある糖質、B口の中の細菌…の3つの要素が重なって出来る。つまり、虫歯予防には、各要素への対策を組み合わせるといい。歯質の強化にはフッ素が有効。最近は、ほとんどの歯磨き剤がフッ素配合だが、すすぐと取れてしまうため、専門医は歯磨き後にフッ素ジェルを歯に塗ることを勧める。糖質を減らすには甘いものを控えたり、キシリトールなど砂糖以外の甘味料を使ったりする。
 細菌の固まりである歯垢(プラーク)は、歯磨きで取り除く。磨き方は、@磨く前に歯ブラシで歯磨き剤を歯の全面に塗る、A泡立たせて2〜3分磨く、B吐き出して少量の水で口を一回すすぐ。なお、歯垢がたまりやすいのは、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯のかみ合わせなど。意識して磨き、歯と歯の間は糸状のデンタルフロスや歯間ブラシを使うと良い。
 歯周病は、歯と歯茎の間の隙間に歯垢が入って炎症を起こす“歯肉炎”から始まる。つまり、歯周病予防は歯垢を取り除くこと。この場合は、歯磨き剤を泡立てず1本1本丁寧に、歯の間も磨く。歯と歯茎の境目に歯ブラシを45度の角度で当て、横に小刻みに動かす磨き方が適しているが、力を入れ過ぎると歯茎を傷つけたり、歯の下の軟らかい部分を削ったりするため、注意が必要だ。
 なお、ブラッシング指導に力を入れている専門医は、歯ブラシの毛先を軽く歯に当てる“毛先磨き”を推奨、『きちんと歯垢を取れるので、歯肉炎なら九週間ほどで良くなる』という。ポイントは、@手鏡で口の中を見ながら、A歯ブラシを指先で軽く持ち、B歯の面にブラシを直角に当て、C毛が曲がらない程度の力で、D一本ずつ磨くこと。『ぬれ落ち葉をほうきの先で軽く引っかくような感覚』(専門医)だそうだ。

賢く低温に
冷蔵庫
●東京新聞7月14日付
 節電しつつ、冷蔵庫を上手に使うコツについて、専門家はまず、冷蔵室に食品を詰め込まないようにとアドバイスする。食品を入れ過ぎると、冷気が庫内に行き渡らず、冷蔵庫がフル回転で冷やそうと電力を多く使う。設定温度を“中”程度にして、食品を詰めるのはスペースの六割までが基本。他方、凍った食品自体が保冷剤の役割を果たす冷凍庫には詰め込んでもいい。ドア開閉の回数を少なく、開閉時間を短くするのも大切。
食品トレーなどから水分がこぼれやすい肉や魚、豆腐も置き場所を決め、小まめに清掃する。根菜類には、菌が付着した土が付いている場合がある。土が野菜室内に落ちないよう新聞紙でくるみ、トマトやキュウリなどとくっつかないようにする。また、冷蔵庫の汚れは、消毒用エタノールで。アルコール除菌なら、油汚れも落とせ、アルコールなので多少、食品にかかっても安心だ。『汚れを見つけたら、次に冷蔵庫を開けたときにスプレーでシュッ。その次に開けたときに清潔な布やキッチンペーパーで拭き取ると開閉時間も短く済む』(専門家)。

2011/7/18

予防と対策
熱中症
●毎日新聞7月3日付

 発汗による脱水症状で体温調節機能が落ちることなどで起きる熱中症。未然に防ぐには、また、熱中症になった場合は、どうすればよいのか。熱中症予防のため、環境省は日常の注意点として、@暑さからの退避、A吸汗、速乾素材など服装の工夫、Bこまめな水分補給、C急に暑くなる日への警戒、D体力作り…などを掲げる。また、医師は、『夏の早い時期から散歩などで体力を蓄えながら、汗をかきやすい体質にするなど、暑さに慣れることも大事だ』という。
 水分補給する場合、発汗で血液中のナトリウム濃度が低くなる“低ナトリウム血症”になるので、水1リットルに1〜2グラムの食塩を加えて摂取することが有効。アルコールやカフェイン入りの飲料は利尿作用で水分を体外に出してしまうので避ける。高齢者は体内の水分量が少なく、水分摂取の不足などで、逆に“高ナトリウム血症”を起こしやすい。のどが渇かなくても水分の摂取が重要だ。
 エアコンもポイント。環境省は設定温度を『28度を超えないように』としている。家電メーカーなどで組織する日本電機工業会は、『扇風機とエアコンを併用して空気を循環させれば涼しく感じる。1度高めの設定で約10%の省エネになる』という。
 また、医師によると、『夏の暑さによる体調不良は、常に熱中症を疑った方がよい』とのこと。目まいや立ちくらみ、筋肉の硬直などの症状が出たら、塩分を含んだ水を飲むと同時に、涼しい所へ移動し、安静にしながら、衣服を緩めて風に当たったり、氷を頭や脇の下に置いて体を冷やす。頭痛や吐き気、意識障害やけいれん、手足の運動障害などの症状は、前述の処置のうえ、救急搬送を要請する。

ハーブで虫除け
アロマ効果も
●東京新聞7月9日付

 虫刺されが気になる季節。アロマセラピーで用いられるハーブの精油の中には、昔から虫よけに効果があるとされてきたものもある。これらを原料に、香りも楽しめる虫よけスプレーの作ってみてはどうか。作り方は簡単。材料は、精製水、無水エタノール(以上は薬局で入手可能)、虫よけに効果があるとされる精油、スプレー式容器。作り方は、@無水エタノール5mlをビーカーに入れる、A精油10滴(1滴は約0.05ml)を@にたらし、ガラス棒でよく混ぜる(※ガラス棒がなければ、未使用の竹ぐしでも可。精油は1種類だけでも、2、3種類をブレンドしてもよい。ただし、合計で10滴を守る)、B精製水45mlをAに入れて、ガラス棒でよく混ぜる、C出来上がったBをスプレー式容器に移す(※遮光性のある容器を使うと、より酸化や劣化を防げる。使う前によく振る)。スプレーは1週間程度で使い切る。保管は冷暗所で。肌や服だけでなく、網戸やカーテンに吹き付けたり、ルームスプレーとしても使える。なお、子ども用には精油の分量を半分以下に。大人でも肌が敏感な人は少量スプレーして試すか、皮膚科に相談を。
 

2011/7/4

なぜ起きる!?
熱中症
●毎日新聞6月19日付

 人は暑かったり、運動などで体温が上がると、汗を流すなどして体温を調節する。汗が皮膚から蒸発すると気化熱が奪われて体温を下げることが出来る。更に、血液の流れが体内の熱を皮膚の下に運び出し、網目のように広がる毛細血管を流れる間に、外気へ放熱させる。
 しかし、発汗による脱水症状が進むと血液が減り、熱を運ぶ機能が下がる。心臓が血流をスムーズにするため心拍数を上げようとしても、高温にさらされて心臓を動かす筋肉に流れる血液も減り、心臓への負担が増す。その結果、体温調節が困難になり体温が上昇。熱中症になりやすくなる。
 熱中症の危険性は気温のほか、湿度や日差しの強さなど様々な気象条件が影響する。天気予報の気温は通常、直射日光が当たらない日陰で計測する。このため、『気温30度』と発表されていても、アスファルト上の体感温度はさらに4〜5度高いという。『天気予報の気温が32度を超えると、路上での体感温度は体温を超えているので注意が必要だ』(専門家)。また、梅雨明け直後や梅雨の晴れ間など急に暑くなった時や、風が弱く湿度が高い時は、体が暑さに慣れていないうえ、汗が蒸発しないので、警戒が必要だという。更に、『対策をしているつもりでも、水分や塩分などの補給不足で不十分なケースがある。症状が軽いうちに対処すれば重症化せずに済むので、目まいや筋肉痛など熱中症の症状があれば、早めに医療機関を受診して』と専門家は話す。厚生労働省によると毎年平均で約350人が熱中症で死亡。専門家は、『熱中症の症状やメカニズムを理解して予防につなげてほしい』としている。

上手に除菌と予防
浴室のカビ
●東京新聞6月21日付

 菌の一種であるカビ。温度が20〜30度、湿度は80%以上になると増殖しやすい。専門家によると、カビが最も発生しやすい浴室を掃除する際のポイントは、まず、塩素系のカビ取り剤の場合は、必ずマスクとゴム手袋をつける。蒸し暑い季節だが、肌を守るため、出来れば長袖長ズボンを着た方が良い。また、換気扇を回すのも忘れずに。最初にシャワーで汚れを落とし、カビ取り剤をスポンジで壁や床に広げる。カビが多い場所にはカビ取り剤を吹き付けたあと、台所用ラップで覆うと液だれと蒸発を防げる。ゴシゴシこするのは逆効果。薬剤の用法に従って、しばらく時間を置き、浸透させてからシャワーで洗い流す。続いて、中性のお風呂用洗剤を使い、カビ以外の汚れを落とす。シャワーで流したら、タオルまたはスクイジー(ワイパー)で水気を取る。最後に消毒用エタノールもしくは防カビ剤をかければ、その後のカビ取りの回数を減らせるという。
 専門化が強調するのはカビ予防。浴室使用後、お湯でせっけんカスなどを流し、続いて水を流す。水も使うのは室温を下げるため。更に、スクイジーで水切りすれば、カビの好物の温度と湿度、栄養を抑えられる。

2011/6/20

食中毒予防
調理の注意点
●毎日新聞6月1日付

 高温多湿なこの時期は、細菌が増殖し、食中毒の発生が多くなる。しかも、食中毒は外食だけでなく、家庭内で発生することも少なくない。予防のための対処法、調理時の注意点は…。内閣府食品安全委員会では、食中毒予防の3原則は、『菌をつけない、増やさない、やっつける』に尽きるとしている。調理前には手や食材をきちんと洗い、魚や肉を他の食材と離しておくこと。調理後はなるべく早く食べ、冷蔵庫で保存する。加熱する時は中までしっかり火を通すことが必要だ。
 食中毒を防ぐための具体的な調理方法、台所周りの手入れだが、まず、買い物の際には、店で肉、魚を買う場合、ドリップ(汁)などが出ていない新鮮なものを選ぶ。家に持ち帰るまでの時間を出来るだけ短くするため、最後に買い、保冷パックなどを持参し、これに入れて持ち帰る。次に調理。買ってきた食材はすぐ冷蔵庫に入れる。調理前に必ずせっけんで手をよく洗うのは基本中の基本。まな板は、使う面を野菜と肉・魚用に分け、分かるように印を付けておく。買ってきた食材をそのまままな板に乗せず、よく洗ってから置くこと。野菜を最初に調理し、肉・魚は最後にする。火を通すものは中までしっかり。最後に、調理器具の手入れだが、使い終わったまな板は洗剤でよく洗い、最後に熱湯をかけて乾かす。使わない時はまな板立てにかけ、風通しのよい場所に置く。月に1度は洗いおけに漂白剤を薄めた液を作り、まな板をつける。この際、液をしみこませたふきんで全体を覆うこと。ふきん、スポンジ、たわしは毎日、洗剤でよく洗い、それぞれ干して乾かす。スポンジ、たわしも常に2、3個常備し、日替わりで使うようにする。包丁は、肉や魚を切った後に使う場合は洗剤でよく洗い、熱湯をかけてから使う。しまう前には柄の部分も洗い、よくふいておく。

暑さに強い体づくりを
熱中症予防
●東京新聞6月7日付

 もうじき本格的な夏。今夏は電力不足の懸念から、日常生活でも節電が求められる。そこで、暑さの中で健康を維持するには、熱中症への対策が不可欠だ。では、熱中症をどう防ぐのか。医師やスポーツの専門家らでつくる日本生気象学会の熱中症予防研究委員会が5月にまとめた緊急提言によると、予防の第一は、『暑さに強い体づくり』。夏までに血液量をあらかじめ増加させ、体温調節機能を改善しておくのが望ましい。具体的には、本格的な暑さが到来する前に、気温25〜30度程度、湿度50〜70%程度の環境で、『ややきつい』と感じる程度の運動を一日30分、週3回、4週間程度行う。体力に自信のない人は早歩きなどで、自信のある人はジョギングなどがよい。小まめな水分、塩分補給も不可欠。鉄則は喉が渇く前に飲むこと。日中はコップ半分程度の水分を、一時間に1回のペースで飲む。ワイシャツやブラウスは素肌に直接着るより、吸汗速乾性の下着を着た方が、べたつきが抑えられて快適。日傘や帽子による日射対策も不可欠だ。

2011/5/23

甲状腺がん
進行はゆっくり

●東京新聞4月26日付
福島第一原発の事故に世界の関心と懸念が集まるなか、心配されているのが、放射線被ばくによる将来の甲状腺がん発生のリスク。甲状腺とは、チョウが羽を広げたような形の内分泌臓器で、成長や代謝に関わる甲状腺ホルモンを作る働きを持つ。のど仏、輪状軟骨の下にあり、気管を前面から囲むように存在する。甲状腺ホルモンの“材料”はヨード(ヨウ素)のため、甲状腺はヨードを積極的に取り込む性質がある。今回の原発事故では、放射性物質のヨウ素131などが大量に放出され、吸った場合、内部被ばくする恐れがある。甲状腺がんの多くは、のど仏の近くに、しこりを感じる以外の症状はない。検診などで塊が見つかることもあるが、ほとんど良性だ。10年、20年かかって成長するため、気付かないまま別の病気で亡くなる人も少なくないという。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、人口10万人当たりの患者数(2005年)は、男性3.4人、女性10.8人。同じく死亡者数(2009年)は、男性0.8人、女性1.7人で主ながんに比べると、かなり少ない。甲状腺がんの発生原因は、女性に多い理由も含めてよく分かっていない。甲状腺がん患者が最近、世界的に増加している、とするデータがあり、コンピューター断層撮影(CT)やPET検査など医療被ばくが関係しているのではないかという説もあるが、異論も多い。また、甲状腺がん以外の甲状腺の病気に、バセドー病や橋本病などがあるが、これらの甲状腺機能障害は、放射線とは無関係だ。

細菌喜ぶ湿気と角質
防ぎたい足の臭い
●東京新聞5月17日付

 体の表面で出来る臭いには、すべて細菌が関与している。そのなかでも、足裏は特に細菌が活動しやすい。というのも、細菌の活動を支えるのは水分と栄養で、足にはこれらが豊富にあるからだ。水分は湿気。栄養供給源は、足裏の角質層(皮膚表面の硬い層)。足裏の角質層は厚いため、新陳代謝や摩擦で表皮細胞がはがれ、あかになりやすい。このあかが細菌の栄養となる。足裏の臭い対策は、足と靴の両方に行わないと、水分や細菌が足と靴を行き来して、効果が十分に得られない。足の対策の基本は洗浄。石鹸を使って丁寧に洗う。気を付けたいのが足指の間。足を湯に十分ほど漬けたあと、ガーゼを足指に一本ずつ掛けて左右に軽く動かし、指の脇や足裏側のあかや汚れをやさしく落とす。爪と皮膚の間にもあかなどがたまりやすいため、ガーゼを活用して洗う。指の付け根や土踏まずなども念入りに。水気を拭いたら、べたつきを抑えるパウダーを薄くつけると良い。角質層が厚くなりすぎないよう、軽石や角質スムーサーなどで定期的にケアすることも大切だ。靴は通気性の高い素材を選ぶ。一日履いたら、翌日は履かずに陰干しし、乾燥剤を入れて湿気を取る。蒸れを防ぐため、職場ではサンダルなどに履き替え、靴を長時間履き続けないようにすることも重要だ。

2011/5/16

東北支援のお取り寄せ
食品通販
●毎日新聞4月27日付

セコムの食品通販サイト“セコムの食”は、東北6県の生産者による米や畜産品、惣菜などを紹介する『東北応援特集』を開設。担当スタッフが現地で安全性などを確認した約30社、計50品目を紹介。震災後に寄せられた生産者のメッセージも掲載している。ホームページは次の通り。http://www.secomfoods.com/info/tohoku/index.asp

高まる関心
地震保険
●毎日新聞5月10日付

 地震に伴う津波や火災、土砂崩れ、地盤沈下や液状化現象などで家屋や家財が被害にあった時、保険金を受け取れるのが『地震保険』。地震保険法に基づき、国と損保会社が共同運営する特殊な保険で、補償内容や保険料、保険金支払い基準はどの損保会社も同じ。火災保険は約款で地震を免責としているため、保険金は原則おりない。
 地震保険の加入率は年々上がってはいるが、2009年度末で全国平均23%にとどまっていた。ネックの一つが掛け金の高さ。地震のリスクに応じて掛け金は全国で異なる。保険金1,000万円の木造家屋の場合、最も安い秋田県、鹿児島県などは年1万円だが、最も高い東京都、神奈川県、静岡県は3万1,300円。火災保険料を加えると年5万〜6万円程度にもなり、負担感は大きい。更に、補償も限定的。地震保険は火災保険の加入が条件で、保険金は火災保険の30〜50%と決まっている。そもそも、地震保険の目的は家の建て直しではなく、『被災者の生活の安定に寄与するため』(同法1条)と位置付けられている。今回のような大規模地震でも支払いに対応出来るよう、保険金を制限してきたのが実情だ。
 しかし、今回の震災を受け、地震保険への関心は確実に高まっている。阪神大震災後に被災者生活再建支援法が制定されたが、住宅が全壊しても最大300万円。『家は生活の基盤だが、再建は自分で何とかするしかない。手段は保険くらいしかない』(専門家)。
 では、何を基準に必要性を見極めればよいのか。リスクが大きいのは、『多額の住宅ローンを抱える人』。震災で家を失っても、ローンの支払い義務は消えない。失った家のローンを背負ったまま、生活を再建しながら新たな家のローンや賃料を抱えることになる。また、『貯蓄』や『転居先』の有無もポイントで、専門家はそれらのリスクが高い人ほど地震保険に入ることを薦める。地震保険の掛け金を負担に感じる人は、火災保険を見直すと良い。補償内容に、『水害』が含まれることがよくあるが、高台の家ならリスクは低い。また、『物体の衝突』、『盗難』を外すなど補償内容を絞り込めば、火災保険料を下げられる場合がある。『補償が多いほど保険料は高くなる。“めったに起こらないが、起きたらリスクが甚大なもの”に、保険はかけるべきだ』と専門家。また、『保険は元々助け合いの精神から出来たもの。“掛け捨て”というが、掛け金は確実に災害に遭った人の役に立っている。無駄ではないという意識なら、加入しやすいのではないか』(専門家)。

2011/4/18

どこまで補償!?
地震保険

●東京新聞3月31日付
 地震保険は地震や津波、噴火が原因で住宅や家具が焼失したり、流出した場合の損害を補償する。火災保険では地震による火事や損壊の被害は原則、カバーされない。契約は単独で出来ず、火災保険とセット。契約中の火災保険にも追加出来る。どの損保会社で契約しても保険料や補償内容は同じ。ただし、居住する都道府県、住宅の構造で保険料が違う。耐震性能や築年数による割引があるほか、所得税、住民税の地震保険料控除が受けられる。被災時に受け取る地震保険の契約金額は、火災保険契約金額の30〜50%の範囲で決める。建物は5,000万円、家財は1,000万円が限度。自動車や1個30万円を超える貴金属などは対象外。

避難所での健康維持に…
東日本大震災
●毎日新聞4月8日付

 米スポーツ医学会の研究に基づくと、心肺機能や筋力は通常の生活をしていても、加齢によって年間1%低下するとされている。それが、避難所で座ったり、横になったりする時間が増え、運動する機会が少ないまま4週間を過ごした場合、20〜30%低下していると予想される。機能低下は高血圧や心臓病の悪化、腰痛、関節痛の原因になる。では、避難所での生活で心肺機能や筋力の低下を防ぐにはどうしたら良いのか。専門家は“ラジオ体操”を勧める。ラジオ1つでOK。早朝に音楽に合わせて約6分半、避難所にいる全員一緒に、自分の無理にならない動きで行いたい。リズムに乗って身体を動かすことは、脳を活気付け、“うつ状態”を招かないための対策になる。また、避難所周辺でのウォーキングも効果的。段差などを使った足踏み運動は場所を取らず、気軽に出来る。1分間に60回ステップを踏むペースで約5分間続けると良い。これも一人ではなく、皆で一緒に行うことが大事だ。

揺れている気がする
目立つ“地震酔い”
●東京新聞4月5日付

 東日本大震災が発生してから、実際には揺れていないのに、揺れているような感覚に襲われたり、余震などへの不安を訴える人が目立っている。専門医によると、『地震や放射性物質への不安など、経験したことのない事態がストレスとなり、自律神経のバランスが崩れている』とのこと。そうした症状を訴えるケースは、生真面目な人、神経質な人、更には、『家族の身や食料品の確保などを心配している主婦』(専門医)に多いようだ。では、どう対処すれば良いか。『病気ではないことが多いので、心配し過ぎないこと』(同)としたうえで、『一人でいると不安が高まりがち。家族や、同じような不安を抱えている人同士で気持ちを話し合ってほしい』(同)。また、 “深呼吸”も推奨する。不安を覚えた時や、余震が来て恐怖を感じた時、『息をゆっくり深く吸い、限界まで吸ったら少しずつずっと吐く』(同)。気持ちが落ち着くまで4、5回繰り返すと良い。

2011/4/4

冷蔵庫や掃除機は“弱”
家庭の節電対策例
●毎日新聞3月14日付

 計画停電が実施されるなか、家庭での節電対策はどうしたら良いのか。まず、キッチンでは、@冷蔵庫の開閉時間と回数を半分にする、A冷蔵庫の側面に隙間をあけ、上部を開放する、B冷蔵庫の設定温度を“弱”にする、Cご飯が残った時は、保温するよりも、1膳ずつ分けて冷蔵・冷凍保存し、電子レンジで温め直す。リビングでは、D暖房や冷房は暖め過ぎ、冷やし過ぎをしない、E冷房、暖房は一日1時間、使用時間を減らすだけでも大きな節電効果がある、Fテレビはプラグをコンセントから抜いておく、G掃除機をかける前に部屋の整理整頓をする、H掃除機の吸い込みパワーを“強”から“弱”にする、Iパソコンは使うときだけつけ、使わないときはコンセントを抜く。更に、J家電を買い替える場合は省エネタイプの機種を選ぶ、K不要な箇所は照明を消す。以上のような点を心がけたい。

洗浄、煮炊きで低減
放射性物質
●毎日新聞3月22日付

 人間は普段も野菜や魚などを食べて体内で被ばくしており、日本人の場合は年間0.3ミリシーベルトになる。例えば、茨城県高萩市で3月18日に採取したホウレンソウからは1キロ当たり1万5,020ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたが、日本人の平均摂取量(約15グラム)で体への影響を見るシーベルトに換算すると1日0.0049ミリシーベルト。菊地透・医療放射線防護連絡協議会総務理事は、『100ミリシーベルト以下であれば将来的にも健康への影響がないことは明らか』と強調する。また、放射線医学総合研究所のホームページによると、野菜についた放射性物質は皮や外葉をむき、洗ったり煮たりする(煮汁は捨てる)ことで低減が見込める。

使い方見直し
家庭で出来る節電術
●東京新聞3月28日付

 家庭のエネルギー消費は全体の約15%。事業系に比べればささやかかもしれないが、節電は家計の節約術でもある。身近な電化製品の使用方法を見直したい。どの家庭でも手を付けやすいのは照明。トイレやキッチンを使わない時、明かりを消すのは基本。スイッチを入れたり切ったりすると、かえって電力を消費すると思い込んでいる人も多いが、点灯の際に増える電力消費は、経済産業省などによると、『非常に少ない』。再点灯までの時間が一分でも、一度消灯する方が省エネになる。次はエアコン。暖房の設定温度を1度下げると、電力消費を10%削減出来る。寒さを防ぐには、日中は部屋のカーテンを開けて太陽光をふんだんに採り入れる。日が沈んだら厚手で長めのカーテンを、裾を部屋の内側に折り返して窓を覆う。トイレの温水洗浄便座は、使わない時にふたをすることで、保温効果が高まる。機種によるが、給湯機器、映像・音響機器などは、電源をオフにしている時の消費電力(待機電力)が大きい。使わない機器のプラグは抜こう。

2011/3/21

窓閉め換気最小限に
被ばくQ&A
●毎日新聞3月15日付
 
原発事故による住民被ばくが現実のものになった。被ばくを最小限に抑える方法とは…。専門家に尋ねた。@誰が被ばくした可能性があるのか。『原発から出た放射性物質は目に見えない微粒子で、風で広がる可能性がある。気になる人は、外出後に顔や手、髪など露出している部分を洗い流すと良い』 A被ばくしたかどうか確実に知りたい場合は…。『原発がある自治体や大きな病院には“ガイガーカウンター”という装置があり、体に放射性物質が付着していないか調べることが出来る。今のところ、福島第1原発周辺の住民は避難したりしているので、強く汚染していることは考えにくい』 B避難指示を受けたり、被ばくする可能性が高い状況になったらどうするのか。『屋内退避指示が出たら、窓をしっかり閉め、エアコンや換気扇を使わないようにして、換気を最小限にする。外出する場合は、マスクやぬれタオルなどで口・鼻を覆えば、放射性物質を体内に取り込む“体内被ばく”を最小限に抑えることができる。帰宅したら服を脱いで、ビニール袋に入れて口を縛り、すぐシャワーを浴びる』 C雨のときは濡れない方がいいのか。『空気中に含まれる放射性物質の濃度が高い地域では、雨にも放射性物質が含まれる恐れがあるため、濡れないように気を付けたほうが良い。複数の情報源でチェックする必要がある』

冷凍食品を保冷材代わりに
計画停電
●東京新聞3月16日付
 
電気に依存した現代生活。計画停電の影響は避けられないが、時間帯は事前に公表され、一回当たり約3時間。確り準備して慌てないようにしたい。まずは食事に関すること。冷蔵庫は確り準備したい。生鮮品は大きい温度変化に弱い。通電中に、水を入れたペットボトルや保冷剤を冷凍庫に入れておく。停電時に庫内に移せば、温度上昇を抑えられる。冷凍可能なチャック付きバッグや保存容器も使える。『冷凍食品もそのまま保冷剤代わりになる』(専門家)。停電中はドアの開閉を控え、冷気が逃げないようにする。食材を買うときは常温保存出来るものを中心に。調理はガスこんろやカセットこんろでもできるが、注意すべきなのは停電時に換気扇が動かないこと。必ず窓を開けて換気を。
 寒さ対策では、重ね着してカイロや湯たんぽを使えば暖は取れる。明かりは懐中電灯が基本。余震が続くなか、ろうそくは控える。停電で断水する場合もある。飲料用や調理用の水は鍋やヤカンなどに確保を。風呂のお湯を残しておけば、トイレ排水にも使える。5、6リットルの水を一気に便器へ流し込む。排出し終えたら、通常の水位に戻すため水を補充する。計画停電は4月末まで続く見込み。専門家が求めるのは発想の転換。『あるものに目を向け、ないものは近所で融通し合う。昔の暮らしを参考に、経験を今後に活かすぐらいの気持ちを持って』、『節電で浮いた電力が、電気を必要とする被災地に届く。今すぐできる支援だと思い、取り組んでほしい』。


2011/2/28

上手に保存し鮮度維持
野菜
●東京新聞2月19日付

 野菜の多くは冷蔵庫での保存が基本。その際、ポリ袋に入れたり、ラップで包んだりすれば乾燥が防げる。鍋料理に欠かせない春菊や小松菜など、葉物野菜には特に有効だ。ホウレン草や水菜などはぬらした新聞紙でくるみ、水分を補う。また、天日干ししてから冷蔵する手もある。白菜などは水分が抜けて腐りにくくなり、甘みやうま味も増す。『冬の晴れた日なら、日中の五時間ほどが目安。日が当たれば、室内干しでも構わない』(専門家)。エノキやシメジ、エリンギなどキノコ類も同様だ。葉物野菜でも、キャベツを生食用として保存するなら、芯をくりぬいた後、湿らせたキッチンペーパーを詰めておけば、シャキッとした状態が持続する。アスパラガスは湿らせたキッチンペーパーを根元に巻き、シソは深さ1cm程度の水を入れたコップに茎の切り口部分を漬けるといい。反対に、水分を嫌うキュウリやピーマンは、水気をふき取る。冷蔵庫での保存に適さない野菜もある。サツマイモ、里芋、トマト、カボチャなど、『暖かい地域が原産とされる野菜は、常温で保存する方がいい』(専門家)。保管場所は、『直射日光が当たらない涼しい場所。風通しの良さも大切で、網の袋に入れて、つるすのも効果的』(同)。ただし、一度切ると腐りやすいカボチャは、切ったら種を取り除いて冷蔵庫へ入れる。生育時に近い環境で保存することも、鮮度維持に必要だ。立った状態で育つネギやニラなどは、立てておくのが望ましい。横倒しだと、立ち上がるように伸びて養分を消費してしまう。ゴボウやレンコンなどは、泥付きの商品を購入した方が乾燥しにくい。リンゴから発生するエチレンガスを保存に活用する方法もある。ジャガイモをリンゴと一緒に保存すれば、エチレンガスの影響で発芽が抑制される。

水の有効活用
雨水の利用
●毎日新聞2月21日付

 家庭で使用する水量の半分以上をトイレと風呂とで占めるとされる。近年、節水型トイレも普及するなどしているが、もっと水資源を大切にするにはどうしたら良いのか…。例えば、家の雨どいを用いて、庭など地上の200リットルほどのタンクに雨水を溜め、水やりなどに使うのも一法だ。専門家によると、タンクは5万円程度で十分で、縦樋に、取水用の継ぎ手をはめるのも難しくはないという。また、雨水は“天然の蒸留水”で綺麗だが、降り始めは家や樋の汚れを含んでいる場合もあり、メーカーによっては取水部分を工夫し、汚れを取り除いてタンクに水を流す構造をとるものもあるそうだ。なお、タンクの水をトイレなどに用いようと考えると、トン単位のタンクが必要で、地下構造が通常となる。1人当たりトイレ1回の使用量を10リットルとして、4人家族で3回ずつ使用すると100リットルをすぐ超えてしまうのだ。雨水だけで足りない部分は、風呂で使用した水を再び用いる中水の活用もある。

2011/2/21

携帯電話には対策不要!?
ウイルス

●毎日新聞2月11日付
 パソコンを使っている場合、ウイルスや不正アクセスを防止するためのセキュリティーソフトを入れているはず。しかし、携帯電話にはそうしたソフトが入っていない。端末内の個人情報が漏洩するような危険はないのだろうか…。結論を先にいえば、携帯電話にウイルスが侵入する可能性は極めて低いと考えていい。コンピューターウイルスは、メールやウェブ接続の際に、インターネット経由で侵入する。インターネットは誰もが自由にアクセス出来る開かれたネットワークだが、携帯電話ではiモード、EZウェブ、ヤフー・ケータイといったセキュリティーが確保された閉鎖的なネットワークを経由して通信する仕組みになっている。端末ではなく、ネットワーク側でウイルスの侵入を防いでいるので、利用者自身の対策は必要ないということだ。また、そもそも携帯電話にはウイルスに狙われにくい側面もある。最もウイルスの被害にあいやすいのはウィンドウズOSを搭載したパソコン。理由は、世界で最も普及しているから。しかし、携帯電話は機種によってOSが異なり、受信出来るメールのサイズや添付ファイルなどにも制約があるため、狙われにくい。ただし、迷惑メールへの返信や、そこに書かれているURLに不用意にアクセスしないように気をつけたい。ウイルスは侵入しなくても、詐欺サイトに導かれて、思わぬ被害を受ける可能性もあるからだ。また、最近、人気が出ているスマートフォンの多くは、“アンドロイド”という世界標準のOSを搭載していることから、今後、従来型の携帯電話よりもウイルスに狙われる可能性が高くなることも考えられる。

春季カタル
花粉症とは別

●東京新聞2月15日付
 花粉症で目のかゆみに苦しめられる人が多い時期だが、上まぶたなどの腫れや痛みを伴う目の疾患“春季カタル”も知っておきたい。 春季カタルは重症のアレギー性結膜疾患の一つ。特徴は、上まぶたの裏側に石垣状の隆起が出来たり、黒目と白目の境目が充血したり腫れたりすること。主な症状は、目の痛みや目ヤニ、充血など。黒目にもびらんや潰瘍が出来る場合があり、痛くて目が開けられないこともある。重症化して黒目が濁ると、視力が低下することもある。アレルギーを引き起こす抗原は、ダニが多い。患者の七割は男性。発症は4歳ごろから見られ、最も多いのは9〜10歳。成長と共に良くなり、10代後半で治ることが多いが、アトピー性皮膚炎を合併している場合、20代以降も症状が長引くことが多い。病名に“春季”と季節名を冠するが、『春というより、ダニの増える季節に悪化する傾向が強い』(専門医)とされ、これから夏に向け注意が必要だ。『この時季は目の異常を全て花粉症と考えて、つい放置しがちだが、痛みやまぶたの腫れなどが強い場合は春季カタルを疑ってほしい』と専門医は助言する。

2011/2/7

初期治療を
花粉症
●東京新聞1月25日付

 スギやヒノキによる花粉症の季節が始まる。今季は昨夏の猛暑の影響で、大量の花粉の飛散が予想されるが、例年、症状が重くなる人は“初期治療”を始めると症状が軽減するという。“初期治療”とは、花粉が本格飛散する前に始める治療のこと。『症状を軽減し、発症する期間を短くする』(専門医)。始める時期は、『2月の第一週から』(同)が目安。ただ自覚症状が少しでも現れたら、すぐ治療を始める。
 治療は内服薬が中心。くしゃみや鼻水が主症状の場合は、鼻水などを分泌させる体内物質の働きを抑える抗ヒスタミン薬、鼻づまりが強い場合は、症状を起こす体内物質の働きを抑える抗ロイコトリエン薬を用いる。鼻内に噴霧して炎症を抑えるステロイド薬もある。症状に合わせて薬を組み合わせ、飛散の終わる5月ごろまで服用を続ける。いずれも保険診療の対象だ。また、耳鼻咽喉科だけでなく、眼科でも、抗アレルギー点眼薬による初期治療が行われる。『飛散開始予測日の約2週間前、または軽微でも症状が出始めた時期から治療を始めると良い』(眼科専門医)という。
 なお、今年は花粉の大量飛散で新たな患者も増えそう。症状が出始めても、鼻水などの場合は風邪と思いこみやすいが、症状が数日続くようなら花粉症を疑い、早めに耳鼻科や眼科を受診したい。専門医は、『親兄弟に花粉症患者がいる人や、今までアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患にかかったことのある人も要注意』としている。予防法としては、外出時はマスク、眼鏡を使用、コンタクトレンズは避ける。帰宅時には、屋外で衣類に付いた花粉を払い、洗顔・うがいも忘れずに。『目は防腐剤が入ってない人工涙液タイプの目薬で洗うと良い』(専門医)。

花粉の飛散量、今年は多い
ピークは関東で3月上〜中旬
●毎日新聞1月28日付

 環境省は1月27日、今春のスギとヒノキの花粉の飛散量予測(第2報)を公表した。それによると、今月前半の気温が低かったため、飛散開始は例年より遅れ気味だが、2月中旬までに九州〜関東の広い地域で飛び始めるとし、飛散のピークは、関東以西で3月上旬〜中旬、東北地方は4月上旬と見込んだ。今シーズンはほとんどの地域で花粉症に十分な注意が必要な飛散量になるとして、同省は早めの対策を呼びかけている。
 具体的に、ヒノキより先に飛び始めるスギ花粉の飛散開始は、関東以西では例年(過去10年の平均値)よりやや遅く、北陸〜東北はほぼ例年並み。飛散量は近畿、北陸、東海、関東、東北地方では例年の約3割増〜2倍程度と多い一方、中国、四国、九州の飛散量は例年並みか少なくなるという。飛散量が例年より少なかった昨シーズンと比較した場合、甲府市、静岡市、京都市、奈良市などでは10倍以上、名古屋市では約24倍にもなると見込んでいる。なお、花粉の飛散予測などは環境省の花粉情報サイトに随時掲載される。

 2011/1/17

油分補い、角質層を守る
手荒れの予防
●東京新聞12月21日付

 角質の層は皮膚内の水分の蒸発を防いで、潤いを保つ機能や、外から刺激やかぶれのもとになるような物質が入ってこないよう防ぐ、バリアー機能を担っている。冬になり、乾燥して、手の角質の水分が抜けたり、油分が取れたりすると、角質がはがれていく。本来のバリアー機能が衰えて、刺激に弱くなるため、炎症などの障害を起こす。これが手荒れだ。
 油分が取れる原因の一番は洗剤。食器洗い洗剤、洗濯洗剤、浴槽洗い洗剤は皆、油脂成分を落とすことが目的のため、手の油分も奪う。また、ガーデニングの土いじりも水分、油分を手から奪う。硬くなった軍手が刺激になることもある。洗濯物を畳む際、残った洗剤や繊維自体が油分を取り去ることも。紙、除光液などのアルコール類、除菌スプレー、除菌シートなども原因となる。つまり、手荒れの症状は家事全部をやめない限り、治りにくいということになる。
 治療の基本は生活の改善。まずは洗剤類には直接触れない。使う際は必ず布手袋の上からゴム手袋をする。次にこまめにハンドクリームを塗り油分を補う。手荒れがひどいと、手洗いも避ける人もいるが、雑菌が感染し、悪化しやすい。帰宅後など、日常での手洗いは弱酸性せっけんで適切に行い、その後にハンドクリームを塗ることが大切だ。症状がひどい場合は、悪化を防ぐためにステロイド入りの軟膏を使う。症状が改善されなかったり、手荒れを繰り返す場合は、特定の物質にかぶれる接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎など、別の要因も考えられるため皮膚科専門医を受診したい。

朝より夜の方が美味
水道水
●毎日新聞1月2日付

 最近の水道水は、技術の進歩などで美味しくなったといわれるが、ちょっとした工夫で更に美味しく飲むことが出来る。ポイントは温度と成分。旧厚生省が委嘱した“おいしい水研究会”が1985年に決めた美味しい水のガイドラインでは、@水温は20度以下、A硬度(水に含まれるカルシウムとマグネシウムの合計を数値化したもの)は1リットル当たり10〜100mgなど7つの条件を挙げていた。国内の水の多くは硬度10〜100mg。専門家は、『水に含まれる不純物や消毒用のカルキを減らして15〜20度に冷やし、ミネラル分を追加すればよい』という。
 その際、まずは夜のうちに水道水をくんでおくのがポイント。水道水の不純物の多くは、水道管から溶け出すため、水道管に水がたまった状態の朝よりも、家庭で水道水を多く使ったあとの夜の方が汚れは少ないという。くんだ水をやかんで5〜6分沸騰させると、カルキがかなり減少し、水質基準値内とはいえ発がん性のあるトリハロメタンも除去出来る。そして、その水を冷蔵庫で冷やすと、水道水でも十分おいしい水になる。『更に、手を加えるなら、マグネシウムを多く含む自然塩を耳かき1杯分溶かすか、炭酸水を混ぜるのもよい』(専門家)。

 2010/11/29

常備用には総合感冒薬
風邪薬の選び方
●毎日新聞11月7日付

 眠くならない』、『一日2回』、『喉の痛みに』……ドラッグストアの風邪薬コーナーには数え切れないほどの商品が並び、様々な宣伝文句が目を引く。市販の風邪薬市場は1,000億円規模で、一つのブランド名から何種類もの製品が出ていることも珍しくない。それらから、症状や生活状況に合わせて選ぶことが大切だ。
 そもそも、風邪は医学的には、『風邪症候群』と呼ばれ、鼻や喉、気管支などに急性の炎症が起こる病気。8〜9割はウイルス感染が原因で、ウイルスの種類には鼻風邪を起こす“ライノウイルス”、喉の痛みを伴う“アデノウイルス”などがある。たいてい1週間ぐらいで自然に治るが、肺炎や熱性けいれんを引き起こすこともあり、油断は出来ない。
 風邪薬は原因ウイルスに働くのではなく、様々な症状を和らげるもの。熱や痛みには解熱鎮痛成分の“アセトアミノフェン”や“イブプロフェン”が代表的。くしゃみ、鼻水や鼻づまりに有効なのは “抗ヒスタミン成分”。咳や痰には“ジヒドロコデインリン酸塩”や“メチルエフェドリン”。専門家によると、『総合感冒薬』と呼ばれるものにはこうした成分がまんべんなく含まれ、のどの痛みやせきなど11の症状に効果があることから、家庭の常備薬に向いているという。
 もっとも、風邪には休養が一番で、薬が必要とは限らない。専門医は、『例えば、咳が出て眠れないなど生活に支障があれば、一番困った症状に対応した成分のシンプルな薬を』とアドバイスする。また、『服用しても改善しなければ別の疾患の可能性もあり、医療機関の受診を』という。

室温上げずに加湿を抑制
冬場に賢く湿度保つ
●毎日新聞11月8日付

 太平洋側で特に空気が乾燥する冬場。寒さも加わり風邪もひきやすく、体調維持のためにも部屋の湿度を保ちたいところ。住宅にも人にも優しい加湿をするには、どうすればよいのか。加湿器にはセンサーが付き、一定以上の湿度になると運転が止まるものもある。たいてい50%が下限だが、専門家によれば、『それで十分。ただし、暖房器具に近い場所に置くと、センサーが乾燥していると判断して加湿しすぎてしまうので置く場所にも注意したい』。
 また、エアコンの温度が高いほど、空気は水分を多く含むことが出来るが、温度を上げ過ぎると、暖房を止めるなどして温度が下がった際、結露を誘発する。部屋を最も効率よく暖めるエアコンだが、温度設定にも注意したい。屋内の換気も重要だ。シックハウス対策で、24時間換気が一般的になっているが、『まず、それをやめないこと。マンションのように気密性の高い場合、浴室の換気扇を回し続けることで、室内全体も換気出来る。それほど消費電力は高くない』(専門家)。加湿器に頼らず、部屋で洗濯物を干すなどして、乾燥を防ぐ生活の知恵もある。ちなみに、洗濯物1キロで、水分もおよそ1リットルとされる。

2010/11/1

行政サービスの差は?
自己負担額を知る
●毎日新聞10月18日付

 家探しでは土地建物の価格や家賃に目が向きがちで、見落としがちなのが行政サービスという視点。どこの自治体に住むかで生活全般にかかってくる費用は全く違ってくるのだ。果たして、生活コストはどこまで差が出るのか…。
 全国の全市区の行政サービスが無料で比較出来るウェブサイト“生活ガイド.com”では、自治体のデータを共通の物差しで比較出来る。各自治体のホームページはデータも単位もバラバラなので、サービスの良し悪しが判断しにくい。それを項目を揃えたり、独自の単位を設けて、見分けがつくようにしている。2005年2月に出来、各自治体へのアンケートや公表データを基に、809市区のデータ、約200項目を表にしている。現在、同様のサイトはほかにない。
 運営するSBIライフリビングによると、行政サービスに関心を持った方が良い層は子育て世代。教育や医療面のサービスの充実度によって生活コストにかなり差がつくからだ。同社がこのサイトについてまとめた新書『この街に住め!』で挙げた例を見ると、川一つ隔てた東京都江戸川区と千葉県市川市では、私立幼稚園に3年間通わせる費用の差が90万円にもなるという(※江戸川区は所得制限なく“私立幼稚園等保護者負担軽減”事業として毎月の保育料や入園料の補助金が支給され、その額は3年間で101万6,000円に上る一方、市川市の補助金支給額は3年間合計で10万5,000円)。
 上下水道料金も自治体ごとの差が激しい。このサイトでは月に20立方メートル使用した場合(上水道は口径20ミリ)に統一して、各地の料金を載せているが、巣お堂料金の場合、昨年12月末現在で最も安いのは山梨県笛吹市の一部地区で840円、最も高いのは兵庫県洲本市で7,350円と、9倍近く差がある。

風邪で体が痛むのは…
ウイルスとの闘い
●東京新聞10月18日付

 風邪にかかると体の節々が痛くなる。何故なのか。体内では、ウイルスや細菌と体を守る免疫機能との間で限りない闘いが繰り広げられている。具体的に、インフルエンザを始め風邪のウイルスが、鼻、喉、気管支などで増殖していくと、体は免疫機能を働かせてウイルスを撃退しようとするが、この過程で、白血球などウイルスと闘う免疫細胞から、タンパク質の一種『サイトカイン』が分泌される。細胞間に情報を伝える物質なのだが、このサイトカインが脳に働いて熱を出させる。発熱によって免疫細胞の活性化と、高温が苦手なウイルスの撃退を促す。また、サイトカインは、脳だけでなく血液によって運ばれ全身を巡るのだが、この際、関節を包む関節包の細胞にも作用して関節の痛みを起こさせる。そのため、体が痛むのだ。発熱、頭痛、だるさ、関節痛、腫れなどの症状は、ウイルスとの闘いの“証し”ともいえる。ウイルスの撃退に成功すれば、免疫細胞はサイトカインを出す必要がなくなり、症状が治まる。

2010/10/4

爪で知る
病気のサイン
●毎日新聞8月6日付

 『爪は健康のバロメーター』といわれる。具体的に爪から何が判り、どうすれば健康が保てるのか…。爪は指先の皮膚を守るとともに、先端まで無い骨の代わりに指先を支えている。指の腹に力を入れて細かい物を掴めるのも、爪が“ふた”の役割を果たしているためだ。爪がカルシウムで出来ているというのは誤解で、毛髪を作るたんぱく質“ケラチン”が主成分。専門医によると、『爪を丈夫にすることは出来ないが、バランスの良い食生活は爪にとって大切』だという。
 爪が弱くなる症状の一つは“貧血”。貧血で爪に送られる鉄分と酸素が不足すると、爪の先端が薄く剥がれる『二枚爪』になる。貧血の症状はゆっくり進むため気付きにくく、二枚爪の治療で初めて貧血が判る患者もいるという。
 指先が膨れて、爪が指を包むように丸みを帯びる『ばち指』という症状もある(※左右の指の爪を背中合わせにしても隙間が見えないのが見分け方のポイント)。発症の仕組みは判らないそうだが、手足の指が全て急にばち指になったら、肺疾患の可能性があり、『他の部位からの転移を除いて“肺がん患者の6割がばち指”とする調査結果もある』(専門家)。
 成人の爪に黒い筋が入る場合も注意が必要で、筋が広がったり、他の爪にも入り始めたら、皮膚がんの一種『メラノーマ』の可能性がある。また、手足の指全てで爪の周りが赤くなるのは、皮膚筋炎の初期症状。筋肉が炎症を起こして力が入らなくなる病気で、子宮や皮膚などの悪性腫瘍が関係していることもある。
 では、健康な爪を保つにはどうしたら良いか。爪を切る際は、指の先と同じくらいを残すのが適正。切り過ぎは指先の変形や荒れを招く。爪の表面からは常に水分が蒸発しており、乾燥するほど爪はもろくなることから、ハンドローションやネイルオイルを塗れば、爪に脂質を補い、水分蒸発を防ぐと同時に、周りの肌の保湿にもなり、ささくれを防ぐ。

表示で製造工程まで判る!?

●毎日新聞9月23日付

 食品表示で製造工程まで判る!?――実は、塩に関しては、食用塩の業界ルール“公正競争規約”が今年4月から完全施行され、原材料名と製造工程の表示が義務化されたことから、表示を読み解けば、食卓にある塩の製造過程を詳しく知ることが出来るのだ。国内で販売されている塩の多くは、原料の“海水”を濃縮し、結晶化している。濃縮工程は、『天日』、『イオン膜』、『逆浸透膜』、『平釜』が主で、結晶工程には、『天日』、『平釜』、『立釜』、『噴霧乾燥』、『加熱ドラム』がある。例えば、『イオン膜、立釜』という表示は、イオン交換膜で濃縮し、立釜で結晶化した最も一般的な食用塩だ。料理好きに人気のある岩塩の場合、原料は『岩塩』、工程は『採掘、洗浄、粉砕』などと表示される。なお、この表示ルールはごまや香辛料などが含まれた塩は対象外。

2010/08/09

微生物との共存がカギ
夏の肌ケア
●東京新聞7月31日付

 自然界の分解者として重要な役割を担うカビ(菌類)や細菌類。実は人間の皮膚の上でも活躍している。身体を洗う機会の多い夏、この微生物の役割を見直してみたい。人間の皮膚の表面にある角質層には、カンジダ菌などのカビや表皮ブドウ球菌などの細菌が常におり、細菌の場合、顔や手足の表面1平方センチメートルあたりに1,000〜10億個いるという。そして、こうした菌は角質層と一緒に、身体を外敵から守るバリアーの役割を担っている。角質層は、皮膚の組織が死んで表面に出て硬くなった、いわば、“自前の鎧”。元来、菌や細菌は、人の老廃物や脂などから栄養を摂るために縄張りを作っているので、新参の菌や細菌などがとりつきにくい環境になっているのだ。つまり、肌を良い状態に保つには、菌や細菌と上手に共存出来れば良い。そのために必要なケアが“脂のコントロール”。脂が溜まり過ぎないように洗い落とすことが大切だが、脂には保湿効果もあるから、ある程度は必要。そこで、身体を洗う目安は、『洗う間隔を6時間以上あける』。洗浄剤などで身体を洗うと、表面の菌や細菌はほぼ一掃されるが、一部は毛穴などに潜んで再び繁殖、勢力を回復するまでに6時間ほどかかるという。この回復に間に合う頻度が目安になるのだ。なお、肌が傷つくような素材で洗わないことが大切。肌に傷がつくと、角質層にも、そこに住む菌や細菌などの縄張りにも穴が開き、病原性のある菌などが体内に侵入してしまう隙が出来てしまう。

室内でも注意
熱中症
●毎日新聞8月3日付
 人間の体は暑さを感じると、皮膚に血液を多く流したり、汗を出して体温を下げる。ところが、気温が高い状態が長く続いた場合、大量に発汗して水分や塩分が失われ、血液中の水分を奪い、汗が出なくなったり臓器に流れる血液量に影響する。また、気温が30度を超えなくても、湿度が高いと、汗が蒸発せずに皮膚の表面に溜まり、熱がこもったままになる。こうしたバランスの崩れが熱中症の症状を引き起こす。つまり、室内でも注意を怠ってはいけないのだ。湿度計付き温度計を置いて、室温28度、湿度70%を超えたらエアコンを使いたい。また、室温調整とともに重要なのが水分補給。室内で普通に生活したり、軽く汗ばむ程度なら、水か甘くないお茶で十分。利尿作用のあるアルコール、糖分の多いジュース類は脱水を進めるため不向きだ。なお、家族が熱中症になった場合の対処は以下の通り。@涼しい場所に移し、衣服を緩めてリラックスさせる、A首筋、脇の下、脚の付け根を冷やす、B顔が赤い時は頭を、青白い時は足を高くして寝かせる、C意識があり嘔吐がなければ水分補給させる、D皮膚が熱ければ、風を送ったり、熱い部分にぬれタオルをあてる、E皮膚が冷たければ、タオルを絞って冷たい部分をマッサージ、F意識がなかったり、急に体温が上がったらすぐ救急車を呼ぶ。

2010/7/19

O157
夏中心に年4,000人前後感染
●毎日新聞7月7日付

 病原性大腸菌“O157”などの腸管出血性大腸菌感染症が例年を上回るペースで発生している。重症化すれば死亡する恐れもあるだけに、患者が増加する夏を前に、同感染症の特徴を知り、感染を予防するための注意点を確認しておく必要があろう。
 感染の多くは飲食時に起きる。O157などの大腸菌に汚染された食物などが口に入ることで腸管で感染。菌は酸への抵抗力が強く、胃酸の中でも生き残り、糞便を通じて感染拡大する。少数の菌で感染するため二次感染が起きやすいとされる。感染後の潜伏期は3〜5日。人が発症するために必要な菌の数はわずか50個程度と考えられている。菌は強いベロ毒素を排出、結果、軽度の下痢から激しい腹痛や発熱、嘔吐などの症状を引き起こす。更に、患者の約1〜10%は、発熱の4〜10日後に血便などの合併症を起こす『溶血性尿毒症』と呼ばれる重い症状となり、うち3〜4人に1人は何らかの中枢神経症状が表れる。致死率は1〜5%。
 感染予防のポイントは、@手洗いの徹底、A食肉の生食、不十分な加熱をできるだけ控える(レバ刺し、タルタルステーキなど)、B肉や野菜は常温で保存せず、冷蔵、冷凍庫で保存、C素早く加工、調理する、D加熱前の肉を他の食材と一緒にしない、E75度で1分以上の調理、F調理後の食品は食べ切る…が挙げられる。夏を中心に例年4,000人前後が感染するO157、これからの季節、特に注意したい。

鮮度、保存法次第
野菜
●毎日新聞7月8日付

 湿気が多い梅雨は野菜も傷みやすい。では、新鮮な野菜を長く美味しく味わうための正しい保存法とは…。専門家によると、『収穫前の状態を出来るだけ再現すると、鮮度の劣化を抑えられる』、『野菜は収穫後も呼吸し続けている。冷蔵庫の機能や野菜の状態によって対応は変わるが、温度管理と水分保持には十分気をつける』のがポイント。
 暑い時期に収穫される夏野菜は寒冷に弱い物が多い。トマト、ナスなどは新聞紙で包んで冷蔵庫に入れる。カット後の野菜は傷みやすいので、ラップに包んで冷蔵庫で保存する。ゴボウ、ジャガイモなどは冷蔵庫に入れず、風通しの良い冷暗所で保管を。買った時に土がついていたら洗わずにそのままにして、土を天然のラップ代わりにする。ホウレンソウや小松菜などの葉物野菜は水分保持がしにくく、乾燥しやすいので、湿らせた新聞紙やペーパータオルなどで包んでから保存袋に入れると日持ちが良くなる。長ネギ、アスパラガスなど根を下にした状態で生長する『立ち型』野菜は、野菜室に立てて保存すると長持ちする。大根やカブなど葉付きの物は、葉と根を切り分け、別々に保存するといい。枝にぶら下がって生長するキュウリやゴーヤなど『ぶらり型』野菜は、重ねて押しつぶすことがないように平らに並べる。

2010/7/5

心と体の健康には“ほどほど”
良い眠り
●東京新聞6月14日付

 健康や美容に欠かせない睡眠。良い眠りで元気になるにはどうすればいいのか。睡眠時間は、『心と体の健康にはほどほどの睡眠がいい』(専門医)。糖尿病の発症リスクをはじめ、高血症、高血脂症、メタボリック症候群、うつ病について、国内外の調査で睡眠不足や睡眠時間が長過ぎる人が発症しやすいという結果が示されており、『睡眠時間は短過ぎても、長過ぎても良くない。データ的には7時間睡眠の人が長生き』(同)だ。

仕上げの強火でカリッ
鶏のから揚げのコツ
●毎日新聞6月22日付

 子供からお年寄りまで、定番のおかずとして愛されている“鶏のから揚げ”。衣がカリッとしていて、中がジューシーなから揚げのポイントは、『衣と揚げ方にある』(専門家)。衣は小麦粉と片栗粉を同量入れ、よく混ぜ合わせるのがポイント。小麦粉のグルテンが肉汁を閉じ込め、片栗粉が表面をサクッと仕上げる。鶏肉はキッチンペーパーなどで水気をよく拭いておく。手作りのタレに入れ、表面だけでなく中まで味がしみるように、よくもみこんで10分以上置く。バットに衣を用意し、鶏肉の汁気を軽く切り、衣をまぶしていく。肉全体に粉がつくように、手で軽く握るようにする。揚げる時間は、一口大の鶏肉の場合、3分半〜4分が目安。『油の温度は170度。菜ばしを油に入れて細かい泡が出るぐらいの状態』(専門家)だ。油の温度を一定に保つため、肉は一度にたくさん入れず、鍋の広さの半量程度に抑えることが大切。最初は泡が勢いよく出るが、少し経つと落ち着いてくるので、この時に肉を裏返していく。3分過ぎから泡の音が“ジュー”から“パチパチ”という高音に変わる。衣がキツネ色になり肉が浮いてきたら、最後に30秒ほど強火にして、その後、バットに取り出し、油をしっかり切る。

紫外線から肌を守る
日焼け止めの使い方
●毎日新聞6月29日付

 最近の日焼け止めは使用感が良く、さらっと伸びるものが多い。半面、伸ばし過ぎて塗布量が少なくなりがち。専門家によると、塗る際の目安量は、腕なら縦に2〜3本の線状に置いた量で、脚なら3〜4本程度。顔は1円玉大の2個分。半分の量しか塗らないと、防止効果は表示の3分の1に落ち、数値の大きいものほど、効果の落ち方も大きいので注意が必要。塗り直しは2〜3時間ごとが理想。タオルなどで汗を拭いた時は塗り直した方がいい。また、落とす際は、きちんと落とさないと見えない膜が肌に蓄積するので、注意したい。クレンジング剤が必要なものは製品の裏などに表記があるのでそれに従う。なお、日焼け止めは消費期限などの表示がない商品がほとんど。前年の余りも使えるのか気懸りなところだが、専門家によれば、『レジャー用の日焼け止めは暑い場所に持っていくので変性しやすい。基本的に1シーズンのものと考えるべき』だ。

2010/6/28

梅雨時のカビ対策
換気と掃除で予防
●毎日新聞6月11日付

 カビが生える条件は、@酸素、A栄養、B温度、C湿度の4つ。@の酸素を断ち切るのはほぼ不可能、Bの温度も、カビの好む温度は20〜30度とはいえ、冷蔵庫のなかでも生えるとあってコントロールは難しい。つまり、4つのうちコントロール出来るのはAの栄養とCの湿度であり、カビ対策は換気と掃除がポイントになる。
 浴室は、毎日3分で構わないので“ついで掃除”をすると良い。『お風呂からあがる時に、床や壁の隅などをブラシでこすり、カビの栄養になる水垢や石けんカスを取り除く』、『床や壁にシャワーでお湯⇒水の順にかけて汚れを落とす』、『長めに換気扇を回して乾燥させる』、『洗車用のクロスや窓用ワイパーで水気を取る』が良い。
 要注意なのが“エアコン”。エアコン内部は常に温度差による結露が生じている。スイッチを切る前には送風運転をして、内部の湿気を追い出そう。2週間に1度、フィルターの埃を掃除機で吸い取るだけでも大きく違う。このほか、シンクや洗面台の下は排水パイプがあって結露するため、カビが生えやすい。押し入れやクローゼット、靴箱、ベッド下なども湿気がこもりがち。乾燥剤を置くだけでなく、定期的に窓を開けて風を通すようにしたい。その際、扇風機を使っても良い。また、何度もカビが生える場所にはカビ除去後に予防策として市販の“防カビ剤”を。

みりんは3種類!?
食品表示の違い
●毎日新聞6月17日付

 “みりん”は蒸したもち米と米麹に焼酎などを加えて発酵させた調味料。熟成による風味があるほか、アルコールによる臭み消しや、味を早く浸透させる調味効果もある。アルコール分が約14%あり、1リットルあたり20円の酒税がかかっている。みりんの類似品の1つである“みりん風調味料”は、水あめに酸味料や調味料をブレンドしたものが多く、アルコール分は1%未満。酒税はかからないが、アルコールと同じ調味効果はなく、開封後の常温保存も出来ない。甘みは強めでテリが出やすい。課税を避けるため、みりんに塩を加えてそのまま飲めないようにしたものが“発酵調味料”。みりんと同じ調味効果はあるが、塩分を他の味付けで減らす必要がある。

布団干し後に掃除機を
家のなかのダニ退治
●毎日新聞6月21日付

 6〜9月は家のなかのダニが最も増える時期。では、ダニ対策はどうしたら良いのか…。適度な湿度とアカやフケでダニの温床となりやすいのが布団。布団は干した後、掃除機でダニの死骸やフンを吸い取ること。1平方メートルあたり20秒のスピードで掃除機をかけるようにしたい。また、ダニは皮膚呼吸しており、乾燥すると体の水分が失われ、弱って死んでしまうので、@晴れた日は窓を開ける、A押入れにはすのこを敷いて風通しを良くする、Bたんすの裏は湿気が溜まりやすいので、壁から離す…といった対策を。

2010/5/24

氷で味落ちる
ビール
●東京新聞5月10日付

 ジュースに氷を入れると美味しいが、ビールに氷を入れると味が落ちるのは何故か。サッポロビール・渡新価値開発部長によると、ビールは旨味と苦み、コクとキレなどが微妙なバランスを保つように設計された極めて完成度の高い酒であり、そこに氷を入れると、泡立ちが悪くなって炭酸ガスの爽快さが弱くなり、アルコールや旨味成分も薄くなって折角のバランスが崩れてしまうという。『外国で氷を入れるところがありますが、やむを得ない緊急策で、積極的な美味しい飲み方のレシピではないようだ』(同部長)。

愛犬と梅雨を快適に
皮膚病、食中毒に注意
●毎日新聞5月13日付

 もうじき、じめじめとした毎日がやってくる。梅雨の時期は、細菌やノミ、蚊が活発に動き出す季節だけに、犬たちの健康管理にも気をつけたい。まず、蒸れや湿気、暑さによって、皮膚の上の細菌やカビが急に増えると、皮膚病になりやすい。予防にはマメなブラッシングが一番。ブラッシングの際には、犬をあおむけにして、皮膚病の出やすい後脚の内側、前足の付け根などをチェックし、早期発見に努めたい。また、10日〜2週間に1回程度はシャンプーをして、清潔に保つ。シャンプー後2〜3日は皮脂が落ちている状態で、雨に当たると地肌が濡れて風邪を引きやすくなる。なので、散歩の際にはお腹まで隠れるレインコートを着用するなど、工夫をしたい。また、散歩が終わったら、指や肉球の間もしっかりとタオルで拭きたい。更に、この時期は食中毒にも要注意。@ドライフードは密閉容器に入れるなど保存方法を守る、A缶詰は使い切る、B食べ残しはすぐに片づける、C食器を毎回洗う…などを心掛ける。なお、この時期は、蚊が媒介する寄生虫による心臓の病気“犬フィラリア症”の予防が始まる。獣医師の処方薬を指示通りに12月頃まで飲ませる必要がある。

靴の選び方
幅ピッタリ、つま先ゆったり
●毎日新聞5月14日付

 一日のかなりの時間身につけている靴。足に合っていないと、歩きにくく疲れがちなうえ、履き続けることで痛みやタコなど障害のもとにもなる。足に合った靴はどのように選べば良いのか。専門家によると、靴を選ぶ時のポイントで、意外と気にしていないのが足の幅。靴は大きさが同じでも、幅は異なる。靴を買う時に試着して、何となく幅が広い方がゆとりがあって歩きやすく、後から履けなくならないからよいと考えがちだが、これは望ましくないという。靴の幅が大き過ぎると、足が靴の中で滑ったり、土踏まずが下がって体重移動が上手くいかず、つま先に力が入りにくく歩きにくいためだ。また、つま先で地面を蹴って歩くのに、指先を靴のなかで動かせる余裕があることも必要。なので、靴を試着する際は、つま先立ちした状態でしゃがんでみて、つま先に違和感がないかどうかを確認したい。

 2010/4/19

点眼後のパチパチはダメ
目薬のさし方
●毎日新聞3月22日付

 目薬をさした後、目をしばたたかせるなど、不適切な点眼をしている人が9割を超すことが、医薬品メーカー・ファイザーの調査(緑内障患者など病院で複数の目薬を処方されたことのある40〜60歳代の男女1,200人を対象にしたインターネット調査)で判った。適切な点眼後の行動は、『しばらく目を閉じて、薬が鼻や喉に流れないように目頭を軽く押さえる』だが、適切な点眼を実行しているのはわずか5.8%。『目をパチパチさせている』(49.9%)、『しばらくの間、目を閉じている』(30.2%)、『しばらくの間、目を見開いたままじっとしている』(15.1%)など計90%以上が不適切だった。

摂取でキレイに!?
コラーゲン
●東京新聞4月3日付

 女性が美肌効果を期待する“コラーゲン商品”が人気だ。コラーゲンとは皮膚や血管、腱や骨などを構成するたんぱく質の一つ。ヒトでは全たんぱく質の3割を占め、うち4割が皮膚に、2割が骨や軟骨に含まれている。繊維状で皮膚の弾力を担う役割があることから、コラーゲン摂取による美容効果が期待されているわけだ。メーカーサイドでも消費者の信頼を得ようと、コラーゲン商品の効果に対する科学的裏付けに力を入れているが、しかし、依然として科学的に立証されていないというのが、一般的な認識だ。『コラーゲン摂取による皮膚の改善効果について、動物実験のデータはあるが、ヒトにおける検証などが十分ではない』、『摂取されたコラーゲンはアミノ酸に分解される。体内で再合成される可能性もあるが、摂取したコラーゲンがそのまま肌にいくことはない』(国立健康・栄養研究所)との指摘があるほか、国民生活センターには、コラーゲン商品を摂取して、『左手薬指がしびれた』、『顔と体に発疹が出た』などの苦情も寄せられている。

マヨネーズは2種類ある!?
食品表示の読み方
●毎日新聞4月8日付

 『マヨネーズなんてどれも同じ』と思っている向きもあろうが、実は、食品表示の規格上、違いがある。マヨネーズは卵と巣、油を混ぜて出来た調味料だが、JASの規格上、卵の使い方が異なる“卵黄型”と“全卵型”の2種類があるのだ。これは商品の原材料表示で見分けることが出来、例えば、『卵』の場合は、全卵型を意味する。卵黄型は濃厚な旨味とコクがあり、全卵型はさっぱりとして料理に馴染みやすい。日本食品成分表示によると、カロリーは卵黄型の方が低い。1925年にキユーピーが発売した初の国産マヨネーズは卵黄型。創業者が、『日本人の体格向上のため栄養価の高いものを』と作り、以来、同社は卵黄型にこだわり続けてきた。一方、全卵型は欧米に多く、日本では1968年に生産を始めた味の素が有名。なお、“カロリー半分”、“コレステロールを下げる”などと表示されたものの大半はマヨネーズタイプのドレッシング。規格外の原料を使っている等の理由でマヨネーズとは名乗れない。

2010/2/15

痩せた人は『ならない』!?
糖尿病に誤解

●毎日新聞1月27日付
 肥満ではない40〜60歳代の3人に1人が、『将来、糖尿病にならない』と誤解していることが、製薬会社の調査で判った。昨年12月、40〜60歳代の健康な男女1,200人にインターネットで調査。糖尿病になりやすい体形を聞いたところ、49.7%が“太っている人”と答え、“体形は関係ない”(43.8%)を上回った。1,200人のうち肥満度を示す体格指数(BMI)が25未満の太っていない男女600人に、『将来、糖尿病になる可能性』を聞くと、36.3%は“ない”と受け止めていた。日本人は血糖値を抑えるホルモン“インスリン”の分泌能力が低い人が多く、標準体重以下の患者も多い。だが、標準体形ややせ形でも糖尿病になりやすいことを知っている人は38.8%だった。

茶うがい
広まる新型インフル予防

●東京新聞1月29日付
 体に良いとされる緑茶。含まれる成分が、抗ウイルス作用や抗酸化作用といった働きがあることも動物実験などの研究で明らかになり、最近はヒトにも有効とされている。例えば、インフルエンザウイルスは、喉などの細胞に吸着し感染するが、緑茶に含まれる成分“カテキン”にそれを阻害する抗ウイルス効果があることが判っている。また、昨年末、伊藤園中央研究所が行った細胞実験では、カテキンの一つ“エピガロカテキンガレード”に季節性だけでなく、新型インフルエンザのウイルスについても感染抑制効果があることが示された。このカテキン効果に着目して、緑茶によるうがいを新型インフルエンザ予防に活用する動きも広まっている。更に、メタボリック症候群や生活習慣病の予防効果についても研究が始まっており、肝臓のダメージを抑える緑茶の抗酸化作用などを活かして、C型肝炎のインターフェロン治療に緑茶を併用して治療効果を高めている医療センターもある。

塩分
日本人3大死因の引き金

●毎日新聞2月4日付(夕)
 塩漬け食品の摂り過ぎや、食事全体で塩分の多い生活習慣を続けると、各種の癌や循環器疾患(心筋梗塞、脳卒中など)を発症しやすいことが、厚生労働省研究班の大規模調査で判った。調査は、8県に住む45〜74歳の男女約8万人を対象に実施。対象者を、食事全体の塩分(ナトリウム)摂取量、塩辛や漬物、イクラなど塩漬け食品の摂取量によって5グループに分け6〜9年間の調査期間中の癌、循環器疾患の発症状況を調べた。塩分全体の摂取量が多い群(1日当たり平均17.8グラム)は、少ない群(同7.5グラム)に比べて循環器疾患の危険性が約2割高かった。塩漬け食品の摂取量が多い群は、何らかの癌を発症する危険性が11〜15%高かった。塩漬け食品の摂取量が多い群の循環器疾患の危険性は高くはなかったが、これは、魚や野菜に循環器疾患を予防する栄養素が含まれるためと見られる。

2010/2/1

ポイントは運動・食事・記録
正月休みのぜい肉解消

●東京新聞1月15日付
 クリスマスケーキに正月料理、新年会など食べるイベントが続いたうえに、寒くて身体を動かすことも敬遠しがちで、体重が増えやすい季節。しかし、体重管理は健康維持の第一歩。そこで、春に向けての減量対策は…。専門家によると、日々の積み重ねが大切だそうで、ポイントは次の通り。
 まずは“日常動作”。特別な運動ではなく、歩く、掃除をする、物を運ぶといった日常動作の身体活動は、“NEAT(非運動性身体活動による熱産生=ニート)”と呼ばれ、一般的にヒトが消費するエネルギーのうち25〜30%あり、運動(0〜5%)より消費量が多いことから、肥満解消に着目されるようになってきた。立つ動作は、座った場合よりエネルギー消費が一時間当たり約100キロカロリー多い。@自動車に乗らず歩く、Aエレベーターに乗らず階段を利用する、B自転車をこぐ、C通勤電車で座るよりも立つ…などを心掛けると良い。また、日光を浴びての散歩も良い。
 次のポイントは“油脂調整”。一回の食べ過ぎで、すぐ体に脂肪がつくことはない。必要以上の食事量が続くと、余ったエネルギーが脂肪になる。従って、食べ過ぎたら、早めに食事の量や油脂を減らして調整する。その場合のおススメは、鍋料理や蒸し料理。野菜が潤沢な上、豆腐や肉、魚などタンパク質もバランス良く摂れ、油脂は控えめだ。まお、夕飯は、就寝の2時間前に済ませるのが理想的だ。
 最後に“自己管理”。自分の行動を把握することが体重管理には一番大事で、一日1回、体重を量り、食べたものと一緒に記録すると良い。その際、間食も漏らさず記録すること。手帳に書いたり、食事を携帯電話などのカメラで撮るのも良い。

栄養補給に免疫力アップ
バナナ

●産経新聞1月22日付
 受験シーズン。受験生にとって免疫力や集中力のアップが欠かせないが、その強い味方が“バナナ”だ。バナナは、『エネルギー源の糖質が豊富で、それを分解する酵素のアミラーゼを含む。余分な脂肪の排出を促進する可溶性と不溶性2種類の食物繊維も両方含まれている。これらが腸管内の環境を整えることで、免疫力を向上させる』(専門家)のだ。更に、トリプトファンなどの必須アミノ酸も含んでおり、『トリプトファンは脳内活性物質のセロトニンを増やす効果があり、セロトニンの増加はストレスへの抵抗力を強め、リラックスさせる。結果として、集中力も増す』(同)とされる。
 では、バナナはどんな食べ方が良いのか。『アミラーゼは熱に弱いため、生食が良い。ただ、アミラーゼ以外のほとんどの成分は過熱しても大丈夫なので、バナナチップなどドライフルーツとして食べる方法もある』、『カルシウムも摂れる乳製品と組み合わせるのも手。牛乳と一緒にバナナジュースにしたり、ヨーグルトと混ぜてサラダにかけるのも一案』(同)だ。

2010/1/18

本番直前の心得
受験シーズン

●東京新聞1月12日付
 いよいよ受験シーズン。本番直前のこの時期、受験生本人や保護者は学習や健康管理にどう気をつけたら良いのか。専門家に本番までの節目毎の心得を聞いた。
@1ヵ月前…『皆から取り残されている』と誰もが不安になる時期。出来ないことを始めると時間が足りず焦るので、1ヵ月で出来ることをやるのが基本姿勢。例えば、学習を、(A)万全、(B)もう少し、(C)苦手と仕分けし、Bだけをやる。これは、(C)を攻略するには時間がないし、出来ないと自信をなくすため、Bに取り組むことで得点アップを目指す。もちろん、健康管理は大切で、手洗い、うがい、睡眠は確りと。加湿器を使い、睡眠時もマスクを着用し乾燥対策をしたい。
A10日前…夜型を朝型に切り替え、試験開始時刻の3時間前には起きるよう、体内時計を本番に向け整える。勉強は本番と同じ時間帯に集中してやり、夕方からはのんびりと過ごす。『受験後にやりたいことリスト』を作るのも受験に向かう意欲を高める効果が。また、この時期、保護者にも注意点が。根拠もなく、『あなたなら大丈夫』、『必ず受かる』などと励ましたり、『大丈夫?』と聞いたりしない。これは、不安だらけの本人に逆プレッシャーを与えるだけのため。
B5日前…本番と同じ時間に同じ教科の過去問を解く“その時間リハーサル”を。また、食事は胃腸を壊さないよう注意。
C3日前…“その時間リハーサル”は続けつつ、学習量を大幅に減らしてゆったり過ごし、本番のストレスに備える。
D前日…当日必要なものを揃えてかばんに入れ、出来れば本番と同じ時間帯に試験会場の下見へ。
E当日朝…普段通りが一番。励まそうと“験担ぎにカツ丼”は厳禁。これは、食事が高タンパク、高脂肪で消化が良くないため。
F試験会場で…深呼吸はまずゆっきり息を吐くことから。息は吐けば自然に戻ってくる。無理に吸おうとすると、過呼吸に陥ることもあるので注意を。

暖房器具の事故を防ぐ
相次ぐストーブなどの火災

●毎日新聞1月13日付
 暖房器具による事故や火災が相次いでおり、独立行政法人・製品評価技術基盤機構では注意を呼びかけている。具体的には、『ストーブや温風機で洗濯物を乾かしたり、布団やカーテンなど可燃物の近くで使うことは絶対に避ける。石油ストーブなどは消火してから給油し、就寝・外出中には使わないことも徹底して欲しい』、『ハロゲンヒータでは内部部品の不良などから発熱して煙が出るケースが多発している。対象商品(同機構のサイトで確認出来る)を所有していたら、直ちに使用を中止する』、『湯たんぽや電気あんか、電気毛布、使い捨てカイロなど、心地良い温度でも長時間にわたって皮膚に触れていた場合や、厚手のタオルなどでくるんで使っていた場合でも、やけどする恐れがある。同じ部分を長時間温めないで欲しい』などとしている。

2010/1/11

くま、血行良くして改善
入浴、睡眠も重要

●毎日新聞09年12月16日付
 疲れがたまると目元に出来る“くま”。専門医によると、『口にくまといっても、原因によって“青くま”と“茶くま”の二つに大別される』そう。疲れやストレスによって血行が悪くなると出来るのが青くま。酸素が少なく青黒い静脈血が目の下に大量に滞ることで起こる。まぶたや目の周りの皮膚の厚さは0.6ミリ。顔のほかの部分の皮膚の約3分の1の厚さしかないが、皮下には多くの血管が走っているため、血液の色が他の部位より透けやすいのだ。一方、紫外線や摩擦による刺激で傷んだ細胞でメラニン色素が増えて皮膚に沈着したのが茶くま。目の周りは皮脂腺や汗腺が少なく角質が薄いため、乾いて傷つきやすいことで起こる。
 では、それぞれの予防や対処法は…。青くまを解消するには、血行を良くするのが一番。入浴やマッサージでも改善出来るが、即効性のある一つが“カシス”。カシスに含まれるポリフェノールの一種“アントシアニン”に、細い血管を拡張し、血液を流れやすくする働きがあるのだ。茶くまは、色素生成を抑えることで、出来てしまった色素を早く皮膚から排出するのが対処の柱。専門家によると、ビタミンCに色素生成を抑える働きがあるそう。ビタミンCはアセロラやレモンなどの果物や野菜などで摂取出来る。また、沈着が浅ければ、メラニンも古い角質と一緒にそのうち排出されるので、入浴や十分な睡眠など、新陳代謝の改善も心掛けたい。

増え続ける国内感染者
エイズ

●毎日新聞1月6日付
 かつては発病したら死亡する病気とされたエイズ(AIDS=後天性免疫不全症候群)。国内の感染者は増え続けており、2008年のHIV新規感染者は1,126人、新規エイズ患者は431人、感染者・患者の合計は1,557人で過去最多。保健所の検査で陽性が判明したケースは全体の約3分の1で、残りは免疫の衰えで起きる肺炎やリンパの腫れなどの症状が出てから病院で発見されている。
 感染者が増加する一方で、治療は劇的に進んでいる。90年代前半までは不治の病とされたが、1996年、HIVの増殖を抑える複数の抗ウイルス薬を併用する治療法(HAART療法)が有効と確認されて以降、死者は劇的に減った。
 ただし、課題もある。一つは、中性脂肪の上昇など脂質代謝異常、肝臓や腎臓の機能障害、体型のゆがみなどの副作用だ。もう一つは、薬が効きにくくなる耐性ウイルスの発生。こうした課題に対し、2009年9月、プリジスタナイーブ(一般名・ダルナビルエタノール付加物)が新たに治療薬に加わった。他の薬と併用するが、1日1回の服用で済むうえ、副作用が少なく、耐性ウイルスにも強い。現在、国内では20種類以上の薬があり、薬の新たな組み合わせで治療法は更に進んでいる。専門家は、『血管内からウイルスを排除すれば、血管障害などの副作用も軽くなる。思い当たる人は早く検査を受けてほしい』としている。

2009/12/07

冷え性対策
自分に合う方法で根気よく

●東京新聞11月13日付
 気温が低下し、冷えもより厳しくなる冬。身体を温める対策法とは…。日常、自分で出来るケアとして、まずは“早寝早起き”。時間が不規則な生活が続くと、日中に働く交感神経と夜間に働く副交感神経の切り換えが悪くなり、体温の調節も上手く出来なくなる。
 強い不安や緊張感も、手脚の血管の収縮を起こし、冷たくなって冷えにつながる。そういう時は入浴でリラックスしたい。半身浴でぬるめのお湯に長くつかる。入り始めに上半身が寒く感じる時は乾いたタオルを肩にかける。足湯も良い。バケツにくるぶしの上くらいまで熱いお湯をはって足を入れ、体全体が温まるまで続ける。ショウガをすりおろして入れると温まりやすい。
 熱を生み出す筋肉を作るための運動も対策の一つ。体力が落ちて疲れやすい人は、腹筋や背筋など筋トレが必要。緊張や不安感があり、睡眠リズムが崩れている人は、ストレッチやウォーキング、サイクリングなど爽快感を伴う運動が良い。自分に合った方法で根気強く続けることが大切だ。
 食べ物での対策だが、まず、体温を上げるのに、豚・牛・鶏などの赤身肉を少量ずつこまめに食べると良い。市販の朝鮮ニンジンのエキスを飲みやすいようにフレーバーティーに溶いて飲んだり、ニンニク料理を食べるのも効果がある。即効的に上げる食べ物ならば、トウガラシやショウガ。特にショウガは、料理やショウガ湯など幅広く使える。緑茶やコーヒーなどのカフェインは身体を冷やすので取り過ぎには注意したい。

元気で長生き出来る食事は!?
野菜、果物350グラム

●毎日新聞11月27日付
 メタボリックシンドローム対策やダイエット志向の高まりで、日本人のエネルギー摂取量は年々低下、2006年にはついに終戦直後を下回った。栄養学者からは、『このままでは長寿社会どころか平均寿命は短くなっていく』と懸念する声が上がっている。では、長寿につながる食生活とは…。
 人間の体は9種類の必須アミノ酸を含む20種類のアミノ酸で出来ている。この構成に近いアミノ酸を摂れるように、食べ物全体の50〜60%は動物性たんぱく質を摂った方が良いとされる。必須アミノ酸が全て揃った食品を100点としてアミノ酸バランスを見る“アミノ酸スコア”では、“卵・吸入・肉・魚”が100点で、大豆80点、コメ60点、小麦40点となる。
 一日に必要な食品の基本として、@卵1個、A牛乳200cc、B肉、魚をそれぞれ同量(70〜90グラム)、C豆腐3分の1丁、D野菜・果物350グラム、E油脂15cc。このおかずの量を変えることなく、各人の身体の大きさや運動量でご飯の量を調整すると良い。
 なお、高齢になると、肉などのおかずの量を減らした方が良いと考える人が多いが、それは誤り。基本のおかずを確り摂ったうえで、基礎代謝の減少分だけご飯の量を減らすと良い。例えば、70歳代ならば、一日約110キロカロリー(お茶碗1杯弱)を減らす程度になる。

2009/11/09

常識覆す研究発表
コレステロール値と中性脂肪

●東京新聞10月27日付
 『コレステロール値と中性脂肪が高い方が長生きする』…これまでの医療分野の常識を覆すような研究結果を日本脂質栄養学会がまとめた。コレステロールを低下させる医療や食事による生活習慣病の予防対策の見直しが必要としている。
 コレステロールなどについては、これまでの数々の試験によって『血清コレステロール値が高いと心疾患が増える』、『コレステロール値を下げると動脈硬化性疾患が予防出来る』などの結果が示され、それらは医学界の常識として定着してきた。
 しかし、浜崎智仁・富山大和漢医薬学総合研究所教授は国内外の臨床研究や疫学調査を基に、『悪玉と呼ばれるLDLコレステロールは低下させなくてもよい』と報告、LDLコレステロールが高い方が死亡率は下がるという。大櫛陽一・東海大医学部教授は、『遺伝病である家族性高脂血症以外の人では、血中の中性脂肪の量は、食事と生体のエネルギー消費に合わせ適切に調整されている』とし、日本人では高脂血症とされている人の方が脳卒中のリスクが低く、脳卒中になっても軽症として、家族性高脂血症などを除き、中性脂肪を下げる必要はないとする。
 また、コレステロール低下薬は科学的根拠がある薬として受け入れられているが、数々の大規模臨床試験の主任研究員を務めた仏グルノーブル第一大医学部のミッシェル・ド・ロルジュリル心臓栄養部長は、『最近の臨床試験ではその有効性が認められなかった』と説明、コレステロール値が高いことが心臓病の主因で、下げれば心臓病の罹患率と死亡率を下げられるという理論は見直すべきだという。
 奥山治美・金城学院大脂質栄養オープンリサーチセンター長は、『動物性脂肪とコレステロール摂取量を減らして高リノール酸油を増やすと血中の総コレステロール値が低下し、動脈硬化を予防出来る』という説を批判、『リノール酸の取りすぎが多くの病気を増やす。動物性脂肪は安全性が高い』として、健康に良い油脂の選び方の方向転換を求めている。

空き巣被害を防ぐには
日常習慣の見直しを

●毎日新聞10月28日付
 警察庁の統計によると、昨年に全国で発生した住宅の侵入盗被害は9万1,082件(ワースト1位は愛知県の8,077件)。全体の約7割を空き巣被害が占めた。では、被害を防ぐにはどうすればいいのか。専門家は、被害防止策の一つとして、生活習慣の見直しを指摘。 @短時間の外出でも鍵をかける、A屋外に脚立やスコップなど侵入の道具になるものを放置しない、B夜間でも電灯をつけて不在を判りにくくする…などちょっとした心がけで、侵入盗の標的になりにくくなる。また、窓ガラスを割れにくくするために防犯フィルムを張ったり、防犯ガラスに交換することも効果的。不審者を察知して光るセンサー付きライトやカメラ付きインターホンも有効という。

2009/10/26

適正使用を
薬の服用

●毎日新聞10月14日付
 製薬会社などで作る“くすりの適正使用協議会”が今年8月、インターネットで小中学生の保護者600人を対象に調査したところ、医師に処方された薬について7割の人が服用を途中でやめた経験があり、4割が家族の飲み残しを服用した経験があるといった結果が出た。決められた量を飲み切らないと逆効果になる薬もあり、協議会は正しい服用を呼び掛けている。
 調査では、子供の薬に関しては9割以上が目の前で薬を飲ませるなど、間違った服用をしないよう気を付けていた。しかし、自分の薬では“飲み残し”を72%、“家族の余りの服用”を40%が『したことがある』と回答。いずれも7割以上が専門家に相談せず自己判断していた。日本茶やスポーツドリンクなど水以外で薬を服用したことがある人も67%に上った。
 同協議会によると、血圧降下剤の場合、血圧が下がった時点で『改善した』と判断して服用をやめると血圧が再上昇する恐れがあるとしている。また、抗生物質などの抗菌薬は、服用中断により生き残った病原菌が耐性化して治療が難しくなる危険があり、鎮痛剤やせき止め薬は、カフェインの入った飲み物と一緒に服用すると効果が弱まるとしている。
 医薬品の副作用に関しては国の健康被害救済制度があるが、処方通りに服用していないと救済は受けられない。ちなみに、現在、年間約3万件の副作用報告に対し、給付決定が1,000件に満たない状態が続いているそうだ。

新型インフル対策に
こまめに緑茶うがい

●毎日新聞10月17日付
 感染が拡大している新型インフルエンザ。予防対策の基本はこまめな手洗いとうがいだが、うがいに緑茶を使うと予防効果が高まる可能性があることが判ってきた。
 緑茶にはポリフェノールの一種“カテキン”が含まれ、お茶の渋み主成分となっている。カテキンには近年、様々な健康効果があることが報告されている。例えば、食事の際に脂肪の吸収を穏やかにする体脂肪低下作用や、血中コレステロール値の抑制作用など。加えて、今、注目されているのが抗菌作用だ。インフルエンザウイルスは細胞膜に取りついて増殖し、感染症状を引き起こす。だが、ウイルスの回りにカテキンが吸着すると、ウイルスは細胞膜に取りつくことが難しくなる。緑茶でうがいをすれば高い感染抑制が期待出来るという。
 では、実際に緑茶うがいを取り入れる場合、どんなことに注意をすれば良いか。特段に濃い緑茶を用意する必要はない。より予防効果を高めるために、水筒やボトルで持ち歩き、こまめにうがいをしたり、 飲んで喉を潤すと良い。のどの奥はウイルスが溜まりやすいので、顔を上に上げて約15秒、ガラガラとしっかりうがいをしたい。また、新型インフルエンザは感染力が強いため、うがいだけでなく、@十分な睡眠、Aしっかり栄養を摂る、B人が多い場所を避ける…などの対策も必要だ。

2009/10/12

衣替え
上手に畳んでスッキリ収納

●東京新聞9月29日付
 そろそろ本格的に冬物へ衣替えする時期。夏物をスッキリ収納するためにも、不自然なしわが出来ない、コンパクトで手軽な畳み方は知っておきたい。整理収納アドバイザーで一級建築士でもある、すはらひろこ氏によると、全ての衣料に共通する収納のポイントは、『次に使う時の取り出しやすさを重視し、“逆算”して畳んでしまうこと』。すはら氏のテクニックは、衣類を本棚の本のように、引き出しに縦に並べることが基本。引き出しを開けると、一目で衣類の区別がつき、収納を乱さずに目当ての衣類が取り出せる。『深さが20cm程度ある引き出しは縦に並べやすくて便利。引き出しの深さ、幅から、畳み上がりのサイズを決めて収納して欲しい』とアドバイスする。
 主なアイテム別の畳み方だが、靴下は、@左右一組を重ね合わせ、足首の上の部分を半分に折る、Aつま先部分を履き口のなかに差し込んでまとめる。ワイシャツ、ブラウス、ポロシャツは、@ボタンの一番上、真ん中、一番下をとめ、背中を表にして広げる、A仕上がり幅を引き出しの奥行き(2列にするなら半分)に合わせて決め、左右それぞれを内側に折り、袖を折り返す、B引き出しの深さに合わせてから三つ折にする。なお、プレスされたワイシャツ以外は、襟を立ててから畳むと収納しやすい。Tシャツは、@襟ぐりから袖にかけて中央で半分に折る。Aブラウスのように袖を折り返してから三つ折にする。ズボン、パンツは、@ジーンズやカジュアルパンツは股を中心に半分に折り、センタープレス(中心線)の折り目があれば、合わせて形を整える、A二つ折りか三つ折りにする。

都心から富士山を見る
通勤時、穴場多く

●毎日新聞10月3日付
 空気が澄み始めるこの時期、通勤時間を利用して富士山を見つけてみてはどうか。例えば、東急目黒線・大井町線に大岡山駅。ホームに降り立つと、下り方向に地上への電車の出口があり、わずかに空が見える。晴れていれば、地下にいながら富士山が望めるのだ。都営新宿線・船堀駅からも富士山が明瞭に見える。“富士見路線”と名付ける東京メトロ東西線も、千葉県勝浦市などでは高架になり、景観を楽しめる。ただし、場所によっては進行方向に富士山が位置するため、見えにくいこともある。朝の通勤ラッシュでは場所取りも重要で、富士山側の窓寄りに上手く入り込みたい。昨春に開業した日暮里・舎人ライナーも車窓から富士山が狙える新しいスポットだ。
 富士山は東海地方だけのものではない。専門家によると、理論上は全国20都府県から望めるという。ふもとの静岡、山梨両県に関東1都6県、福島、新潟、富山、長野、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、和歌山の各府県だ。北限は福島県で、299km離れた二本松市の日山(標高1,057m)から撮影に成功している。最遠方は、323km離れた和歌山県那智勝浦町の色川富士見峠(同900m)で、明瞭な富士山の写真が撮られた。

2009/9/21

夏のアイテム
正しいしまい方

●東京新聞9月7日付
 サンダル、麦わら帽子など、大活躍した夏アイテム。1年後、カビや黄ばみで悔しい思いをしないために、正しくしまっておきたい。日傘は開き、洗剤液を含ませたスポンジで、汚れを叩いて落とす。その場合、こすらないように注意すること。その後、シャワーで洗剤をすすぎ、骨部分の水滴をふき取って日陰でよく乾かす。仕上げに屋外で防水スプレーをかける。
 帽子は、洗える場合、@型崩れしないように帽子を小ぶりのザルにかぶせ、洗い桶の中に入れる、A分量の水で溶いた中性洗剤を使い、スポンジで洗う、B数回水を換えてすすぐ、C仕上げに糊剤をかけ、ザルにかぶせて陰干しする。洗えない場合は、@全体に素材の目に沿って洋服ブラシをかける、A汚れがある場合、洗剤液をつけたタオルで、汚れをタオルに移すイメージで叩く、B仕上げに洗剤液を水に換えて叩く、Cザルにかぶせて陰干しする。収納時は、ザルにかぶせたままか、内側にタオルをつめて不織布にくるんで保管する。
 サンダルは、革製の場合、汚れた部分に専用クリーナーや革用消しゴムを使う。革以外の天然素材の場合、固く絞った布で汚れを叩いて落とす。は虫類の革やエナメルは専用のケアグッズを使う。

基礎疾患にご用心
新型インフルエンザ

●東京新聞9月11日付
 新型インフルエンザの感染が各地で広がり、全国的な流行が懸念されている。健康な人ならば感染しても症状は軽く済む一方で、糖尿病や呼吸器系疾患などを抱える人の中には重症化し死亡する例も出ており油断出来ない。
 専門医によると、まず、糖尿病の場合、血糖管理が悪いと基礎体力や免疫力の低下があり、細菌やウイルス感染に対する防御反応が弱い。また、血糖管理が良くても、感染症にかかった場合、血糖値がいつもより上昇しやすいというリスクがある。感染した場合の内服や注射の対処について、事前に担当医と相談しておき、感染が判ったら、@湿度を60%程度に保った室内で安静にする、A決められた時間ごとに血糖値や体温などを測定して記録、報告する、B決められた薬を飲む、C出来るだけ普段通りの食事をする、D水分と電解質を十分に摂る…を実践する。
 腎不全の場合も、免疫力が低下して感染症にかかりやすいという点では同じ。 専門医は、老廃物が蓄積しやすいので、体調の悪い時ほど人工透析を確り受けるべきとしている。
 最後に、呼吸器系疾患の場合、高齢者に多い肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患の患者は、長年の喫煙習慣によって肺が痛み、呼吸機能が低下、更に肺の免疫力そのものも低下しているため、重症化しやすい。また、二次感染である細菌性肺炎も起きやすい。日常的に出来るうがい、手洗いなどの予防法を実践し、体内に入るウイルスの量を減らす、普段から基礎体力、免疫力を高める生活を心掛けて流行に備えたい。

2009/9/7

胃がん予防に
ピロリ菌、外来で除去

●毎日新聞8月29日付
 日本は先進国の中でいまだに胃がんが多い。その主な要因が“ピロリ菌”の感染だ。2001年に国立国際医療センターが発表した試験結果によると、ピロリ菌の感染者(1,246人)と非感染者(280人)を8年間、追跡調査したところ、非感染者が1人も胃がんにならなかったのに対し、感染者は約3%が胃がんになった。
 ピロリ菌は病原性の高い特殊なたんぱく質(キャグAたんぱく質)を出して胃粘膜の構造を破壊し、細胞をがん化させる引き金になるという。また、ピロリ菌が遺伝子変異を起こして胃がんの発症を促す特殊な酵素の発言に深くかかわっていることも解明されている。
 一方で、ピロリ菌を除去すると胃がん発生率は低下するという結果も発表されている。これを受けて、ピロリ菌除去が胃がん防止になるとして、全国約20ヵ所でピロリ菌外来が開設されている。除去には抗生物質を使うが、悩みは耐性菌の出現。一般に、抗生物質の使用量が増えると抗生物質が効かなくなる耐性菌が出てくるのだ。ピロリ菌も例外ではなく、8〜9年前は除菌の成功率が約8〜9割だったが、ここ数年は約7割に落ちてきた。
 そこで注目されているのが、除去効果を上げるプロバイオティクス(消化管内の細菌バランスを整え、有益な効果をもたらす乳酸菌などの微生物のことを指す)だ。試験では、抗生物質とプロバイオティクスの併用でピロリ菌の除去率がアップすることも明らかにされており、『医学的にいえば、ピロリ菌を除去するなら併用療法が望ましい』(専門医)。なお、ピロリ菌除去の治療は9年前、健康保険の対象となった。ただし、適用されるのは胃潰瘍や十二指腸潰瘍と診断された場合で、健康な人がピロリ菌を除去する目的で受診する場合は、菌の有無を調べる検査費用も含め全額自己負担となる。費用は検査法や病院によって異なるが、総額で約2万5,000〜5万円前後。

新型インフルエンザ
こんな症状は危険

●毎日新聞9月1日付
 世界的猛威をふるう新型インフルエンザ。WHOによると、世界の重症例の約40%は健康な子供や50歳以下の成人。持病の有無に関わらず、全ての人が以下の@〜Hに示す“重症化の兆候”に注意するよう呼び掛けている。@通常の活動中や休憩中も呼吸が荒い、A呼吸困難、B顔が蒼白になる、C血痰や着色した痰が出る、D胸の痛みがある、E精神状態が変わってしまった、F3日以上続く高熱、G低血圧、H小児では注意力散漫、起床困難、遊びへの興味の減退。
 また、かかってしまった場合、どこの病院を受診すれば良いのか。発熱患者を診療する医療機関が判らない場合は、まず、保健所などに設置された発熱相談センターに電話相談する。発熱患者を診療する医療機関が判る場合や、慢性の持病があり、かかりつけの医師がいる場合は、まずは電話して受診時間などを聞く。絶対に電話せずに行かないように。

2009/8/24

夏こそ注意、脳卒中
体内の水分量減少で…

●毎日新聞8月7日付
 寒い冬に発症すると思われがちな脳卒中だが、意外にも夏に発症する例は多い。これは、大量の汗をかくことなどで体内の水分量が減少し、血液の粘度が増すことが原因と考えられる。特に、高齢者の場合は、体内の水分量が少なくなってきても、喉の渇きとして認識しにくいため、血液の粘度が上昇し、血栓が出来やすくなる。
 予防にはこまめな水分補給が大切。大人の場合、一日に必要な水分量は約1.5リットルで、食事の分を差し引いても、水やお茶、スポーツドリンクなど1リットル以上の水分を意識的にとる必要がある。同時に注意が必要なのは飲酒。運動で汗を流したあとにビールで喉を潤すという人も少なくないが、アルコール類は利尿作用があり、むしろ、体内の水分を減らす結果になる。『ゴルフ⇒サウナ⇒ビールというのは最悪の循環』と専門医は指摘する。

糖尿病と相互関係
歯周病

●毎日新聞8月14日付
 歯周病は虫歯と並ぶ“歯科の2大疾患”。歯や歯と歯茎の間に存在する細菌による感染症だ。専門医によると、歯周病患者は糖尿病になりやすく、逆に糖尿病患者はそうでない人に比べて2倍以上の確率で歯周病にかかりやすい“相互関係”があるという。『糖尿病の状態が改善されない人は、一度口腔内をチェックし、歯周病治療を受けるべき』(専門医)だ。
 歯周病の予防には、毎日の歯磨きが欠かせない。きちんと手入れするには、歯ブラシ1本だけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の間の汚れを落としたり、奥歯を清掃しやすい“部分磨き”用のブラシも使い、丁寧にケアをする必要がある。歯磨き粉を用いて磨くと爽やかな気分になるが、ブラシをきちんと当てないと汚れは落ちないので注意が必要。歯ブラシの柄をペンのように持ち、力を入れ過ぎないように歯に対して直角に当てる。力任せに磨くより、細かく振動させる方が汚れは落ちる。磨きにくい奥歯は手鏡を使って歯ブラシが届いているか確認をしたい。1ヵ所につき、数字でゆっくり10数えるくらい確り磨くようにしたい。
 なお、下記の歯周病チェックポイント12項目中、3〜4個が該当すれば“歯周病の可能性あり”、5個以上が該当すれば“歯周病の可能性が高い”と判定出来る。また、I〜Kの3つが該当した場合は、重度の歯周病の可能性が高いといえるので要注意だ。
 @歯茎がむずむずしてかゆい、A歯茎が浮いた感じがして腫れぼったい、B冷たいものがしみる、C歯を磨くと歯茎から出血する、D朝起きた時、口のなかがネバネバして不快である、E歯茎を押すと血や膿が出る、F口臭を指摘された(自分で口臭があると感じる)、G歯茎の色が赤黒い、ないしは歯茎が腫れている、H歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい、I歯を押すとグラグラする、J歯茎が下がり、歯が長くなったような感じがする、Kこの頃、歯並びが変わったような気がする。

2009/8/3

水分補給術
熱中症を防ぐ

●毎日新聞7月14日付
 本格的な夏目前。温暖化の影響で年々、気温は上昇しており、今年も熱中症の多発が危惧される。予防のために、効果的な水分補給を心掛けたい。
 まず、エアコンの無い場所の場合、水分を30分ごとにこまめに摂る。喉が渇いていなくても、水を一口飲む。これだけで、約20〜30ccは摂取出来る。一日に1.5〜2リットルの水分を摂取することが大切だ。なお、運動後や風呂上がりの一杯にビールを飲む人は多いが、猛暑の夏は水分補給というより逆効果。また、お茶やコーヒーなどカフェインを含むものは利尿作用があるので、出来れば真水か麦茶がいい。温度は、コップが汗をかく程度(5〜15度)が適している。こまめに飲むためには卓上に水筒やポットを置いておくと便利。水や麦茶だけでは飽きてしまうので、時には梅酢や黒酢、ドリンク用の酢を薄めて飲むのもいい。
 水や冷たいものが飲みにくい人は、薄味のお吸い物、昆布茶、梅干し茶などを利用すると、程良い塩分も摂れる。また、汗を沢山かいた時には、水だけではなく、スポーツドリンクを水で倍に薄めたものや、0.1〜0.2%の塩水を飲むことも大切。日中にスポーツや肉体労働をする人は、1時間に1度は休憩をとり、500〜1,000ミリリットルの水分を摂ること。この際、0.1〜0.2%程度の食塩と、5%の糖分を含んだスポーツドリンクなどが最適だ。

初心者でも楽しめる軽登山
安全面での注意点

●毎日新聞7月22日付
 アイゼンなどの登山道具を使わない“軽登山”を楽しむ人が増えている。初心者でも気軽に自然と触れ合え、健康に良いと人気だが、準備を怠ると事故につながる。では、軽登山を安全に楽しむポイントとは…。
 まず、登山前には山の特徴を知っておきたい。当日は途中でばててしまわないように朝食を必ず摂る。強風や霧の場合、登山道が判らなくなってしまうので、天候次第では登頂を諦めることも必要だ。服装は日焼けや虫さされ防止のため、長袖のシャツに長ズボン。日焼けは体力消耗のもとなので、日焼け止めや帽子も利用したい。汗をかくと乾きにくいので、下着は綿より化繊がいい。滑りやすいスニーカーは避け、くるぶしまであるトレッキングシューズを履く。地図はもちろんだが、山は天気が変わりやすく、ふもととの気温差も激しいので、雨風をしのげる防寒具も持参したい。水は日帰りでも最低1リットルは必要。登山前はストレッチなどで体をほぐしておきたい。
 歩き方だが、最初の30分は坂道を上っていることを意識してゆっくり歩き、山に体を慣らしていく。足の裏全体で接地する“べた足”、“小また”が疲れないためのコツ。下山の際は、胸を張り、ひざを曲げて足裏全体で着地すると良い。途中、立ち止まって水分を補給したり、チョコレートなどでエネルギーを補給したい。

2009/7/20

サドルは高め、ギア軽め
自転車通勤

●毎日新聞7月3日付
 節約やエコ意識の高まりで広がっている“自転車通勤”。専門家によると、乗る際のポイントは、サドル(座席)が高めで、同じ走行速度でも軽めの変速器(ギア)を使ってペダルを速くこぐ方が望ましいとのこと。というのも、サドルが低めだと、太腿前側の筋肉が集中的に使われ、疲れやすいうえ、膝を屈折した状態でこぐため、膝への負担が大きくなり、関節を痛める恐れがあるから。従って、脚全体の筋肉が使えるように、サドルの高さは、腰をかけた状態でつま先が届くくらいが良い。なお、雨の日は視界が悪く、滑りやすい。無理をしないことが自転車通勤を長く続ける一つのコツといえる。

枝豆の美味しいゆで方
塩でもんでから

●毎日新聞7月7日付
 枝豆にはアルコールの分解を促すビタミンB1と、余分な塩分を排出するカリウムが含まれており、夏の暑い日のおつまみに最適。その枝豆だが、日持ちしないので、買ってきたらすぐにゆでで食べることが大切。300グラムの枝豆に対し、塩は大さじ1杯半〜2杯を用意。水洗いし、水気を切り、味を染みやすくするためにサヤの片端をハサミで斜めに切る。この後、大さじ1/2の塩でもみ、鍋にたっぷりのお湯と残りの塩を入れて3〜4分ゆでる。ゆで上がったら、ざるに上げ、団扇であおぐと色よく仕上がる。

熱中症にご注意
室内でも油断禁物

●東京新聞7月10日付
 気温が高くなったり、運動などをして体温が上がると、人は汗をかいて 体外に熱を出す。自立神経も働き、皮膚の表面に血液が集まって皮膚の温度が上がることでも熱を出している。ところが、気温や湿度が高い、風通しが悪い、日差しが強いといった環境で、こうした体温調節機能が上手く働かなくなったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れると、熱中症になってしまう。室外だけではなく、室内でも前述のような環境下では熱中症になる。
 熱中症になると、脳や臓器などへの血流が不十分になるため、まず、立ちくらみやこむらがえり、筋肉痛、めまい、大汗をかく…といった症状が表れる(重症度1)。この段階での早めの対処が必要だ。悪化すると、頭痛や吐き気、不快感、身体のだるさ、虚脱感、下痢をもよおし(重症度2)、更に進めば、呼びかけに反応せず、意識障害や全身のけいれん、真っすぐ歩けない、触ると熱いほどの高体温になる(重症度3)。体調に異常を感じたら、@風通しのよい日陰や涼しい室内に避難し、衣服を脱ぎ、扇風機や団扇などで風を当てたり、濡れタオルをあてて体を冷やす、A食塩水(0.1〜0.2%)やスポーツドリンクなどで水分・塩分を補給する、B横になる時は脚を高くしておく。また、熱中症を予防することも大事。室内はカーテンやすだれなどで直射日光を遮り、扇風機やエアコンを使って暑さを避ける。こまめな水分補給も必要で、夜は枕元にも水を置いておくと良い。

2009/7/6

ひと工夫でカビ防止
梅雨の湿気対策

●東京新聞6月23日付

カビは気温25〜30度、湿度70%程度で発生しやすくなり、栄養分(有機物)が加わればあっという間に広がる。では、その防止策は…。皮脂や石鹸かすなど栄養分と水分が多い風呂場は一番のカビ発生場所。入浴後、湯船や壁に冷水のシャワーをかけることで、浴室の温度を下げ、栄養分を流し落とすと良い。更に、乾いたタオルで水分を拭き取れば効果が高くなる。キッチンでは、調理中だけではなく、皿洗いの時も換気扇を回す。これは湯を使う場合など、水蒸気が室内に広がらないようにするため。飛び散った水気はこまめに拭き取ることも忘れずに(洗面所、トイレも同様)。
 部屋のなかは通気を良くするのが一番。晴れた日、勢いのある風を室内に通すには、風下側の窓を全開にして、風上側の窓をやや細めに開けると良い。雨の日は除湿機で室内を乾燥させ、扇風機で人工的に風を作る手も。洗濯物の部屋干しは部屋の湿度を高めるので避けたい。仕方なく干す場合は、空気が流れるように間隔を開けて干し、エアコンや除湿機を使って短時間で乾かす。洗濯機を使わない時は、ふたを開けて内部を乾燥させる。エアコンもカビが生えやすい。冷房を使った後は、送風運転で内部をよく乾燥させておく。

腰痛防ぐポイント
脚開き、身体に引き寄せて

●東京新聞6月26日付
 専門家によると、腰痛防止には、@体重や持ち上げる荷物の重さを支える“面”を広げる、A重心がその面の内側に収まるよう作業する、B体の傾きを減らす…の3つをイメージすることが大切だそう。体重や荷物の重さを支える“面”とは“支持基底面”と呼ばれ、一般的に、両脚で立った際、接地する“両足”部分を囲った面を指す。脚を広げれば面積は広くなる。荷物や人を持ち上げる際は、その脚を広げて立って広くなった支持基底面の中に体の重心が収まるよう、出来るだけ自分の体に引きつけて持つ。面から外れたり、上半身など体の傾きが大きいと、背中や首など筋肉にかかる負担が大きくなる。これが痛みの原因になりやすいので要注意。
 また、腰痛を予防するために体操をして、腰を支える筋肉をほぐしたり、鍛えたりするのも良い。緊張をほぐす体操としては、@椅子に座って両脚を軽く開き、足裏が床面にぺったりつくように腰掛ける、A横から見た時に背骨がS字になるような気持ちで、ぐっと背筋を伸ばす、B両腕を伸ばして上半身をゆっくり前に倒し、両手の先を床面につける。もしくは、あおむけになって体をねじり、右脚を左の脚の上に乗せて十秒ほどおき、反対の脚も同様にする。腰を支える筋肉を鍛える体操としては、@あおむけになって、両膝を立てる、A両腕を前に伸ばしてから、へそを見るつもりで上半身を起こしたままの姿勢を十秒くらい保つ。もしくは、@うつぶせになり、両腕を前に伸ばし万歳をする、A頭と腕と脚を少し浮かせ、十秒ほど保つ、B無理のない範囲で3〜5回ほど繰り返す。

2009/6/22

納豆、寒天、バナナ…
ダイエットに根拠なし

●毎日新聞5月22日付
 納豆、寒天、リンゴなど、手を替え、品を替え登場する“何々”ダイエット。昨秋はテレビや雑誌などで“バナナ”ダイエットが話題になった。うたい文句は、『朝、バナナを1〜2本食べ、コップ1杯の水を飲むだけで痩せられる』というもの。痩せられる理由として、@糖質や脂肪を分解、燃焼する酵素が豊富、A抗酸化作用の高いポリフェノールが多く含まれ、細胞の活性化と代謝を促す、B食欲を抑えるアミノ酸が含まれる、C便通を良くする食物繊維が豊富…などが挙げられる。
 こうした理由は科学的に正しいのか。バナナ1本(100グラム)は約90キロカロリーで、小さめのおにぎり1個分のカロリーに相当する。バナナ2本で満腹感を得て、従来の朝食に比べて、摂取カロリーを減らせば痩せられる可能性はある。ただ、バナナで朝の摂取カロリーを減らしても、昼と夜の食事で摂取エネルギーを増やせば、痩せることはない。
 体重を減らすには消費エネルギー以下に摂取エネルギーを抑えるしかない。専門家は、『バナナダイエットは、バナナを食べて空腹を紛らわせているだけのこと』と話し、特定の食品を食べて痩せられると思うのは幻想だと強調。また、酵素の豊富なバナナを食べると、一緒に食べた肉類などの脂肪を速やかに分解するといわれているが、酵素は胃や腸でほとんど分解され、体内で脂肪の燃焼に関わることはないとの指摘も。『健康情報が多過ぎるために、単純で判りやすい情報に飛びつく側面がある。しかし、そもそもダイエットは簡単に成功するものではないことを知っておくことが大切』(専門家)だ。

腕時計のかゆみ
多くは金属アレルギー

●産経新聞6月16日付
 これからの季節、汗をかいて、腕時計のバンドが接触した皮膚がかぶれ、かゆくなることがある。このかゆみの原因は…。専門医によると、接触皮膚炎は金属アレルギーなどの“アレルギー性”と“非アレルギー性”に分けられる。金属アレルギーは、原因物質(抗原)が汗などで溶けて体内に入り、最初は症状は起こらないものの、繰り返しの使用で皮膚が抗原に対して敏感な状態になり、その後、皮膚炎などの症状を呈する。ちなみに、ニッケルやクロムなどがアレルギーを起こしやすいのだが、それらは、デザイン上の理由(外観を白ないしは銀に見せるや耐腐食特性を持たせる必要から、腕時計によく使用されている。また、革バンドにも腐敗防止や通気性保有のためにクロムが使用されている。
 一方、非アレルギー性は時計バンドと皮膚が擦れて起こる。そのため、時計バンドは人さし指が入る程度の余裕を持たせ、通気性を保つのが基本。汗をかいた時は吸湿性の良い布ですぐさま拭き取る。また、金属バンドの隙間部分などに付着した汚れには、かゆみの原因物質が含まれている可能性があるため、中性洗剤を薄めた液をつけた柔らかい歯ブラシなどで洗い落とすことが必要だ。

2009/5/25

マスクは一日1枚
新型インフルエンザを防ぐ

●毎日新聞5月1日付
 日本国内でも発生者が急増している新型インフルエンザ。その感染予防策である“マスク”、“手洗い”のポイントをまとめてみた。マスクは選び方、着け方を間違えては意味がない。厚生労働省の専門家会議が勧めるのは、繊維を熱や化学的処理でつなぎ合わせた不織布製のマスク。ガーゼ製は飛沫を捉えるフィルターの性能が十分ではない。不織布製マスクは主に、折り目が重なった“プリーツ型”と顔のラインに沿った“立体型”の2種類があるが、いずれでもよい。一日1枚使い捨てが原則で、着ける時は、鼻、口、あごを覆い、顔とマスクに隙間が出来ないよう調節する。フィルターに病原菌がついている可能性があるので、外す時もなるべく表面を触らずひもを持ち、捨てる時はビニール袋などに入れて袋の口を閉じる。
 国立感染症研究所・感染症情報センターでは、最も重要な予防策として“手洗い”を挙げる。手洗いは石鹸を使って15秒以上こすってから流し、清潔な布やペーパータオルで水分を確り拭き取る。外出時には手を洗う場所がないことに備え、消毒用アルコールを持ち歩きたい。

干し野菜を作る
生とは違うおいしさ

●東京新聞5月11日付
 日差しが強くなり、風薫る5月、ベランダで“干し野菜”を作ってみてはどうか。干し野菜は、大量に収穫される旬の食材を腐らせずに使い切る昔ながらの知恵。干すことで水分が抜けて、カルシウムや鉄分、食物繊維などの含有率が高くなり、甘み、旨みも増す。また、調理の際、火の通りが速くなって調理時間も短縮出来る。
 専門家によれば、『干し野菜はベランダや室内のちょっとした日だまりがあれば簡単に出来る』。作り方は、@日差しが強く、湿度の少ない日を選ぶ、A野菜の水気をキッチンペーパーなどでふき取る、Bベランダや、部屋の隅、出窓など、日当たりが良い場所に、重ならないように並べる…だけ。干す時間は2〜3時間から2〜3日など好きなだけ。『半日程度干した“半生状態”でも歯応えの変化は楽しめる』(専門家)。長く保存する場合は2〜3日かけて確り干すこと。密封容器に乾燥材を入れて冷蔵すれば1ヵ月ほどもつ。日をまたいで干す際、夜露に当たらないように室内に取り込み、次の日にまた干す。『水気の多い野菜は、こまめにカビが生えていないかチェックする』(同)のがポイントだ。
 ダイコンやニンジンなどの根菜類は皮付きのまま輪切りに。ダイコンの葉も細かく切って干せばみそ汁の具になる。ゴボウやショウガなど硬い野菜は、細切りや斜め切りにして干す。種が多い野菜はカビが生えやすいので注意。トマトは輪切りに、キュウリは縦切りに、カボチャはくし型の薄切りにして、種を取ってから干す。野菜を干す道具は、竹ざるや金ざる、かごが適している。鳥や虫よけに網目のボウルや食卓用の蚊帳などをかぶせるとよい。

2009/5/4

全火災件数の2割
放火を防ぐポイント

●毎日新聞4月22日付
 火災の原因で最も多いのが“放火”。総務省消防庁によると、2008年に発生した放火火災(疑い含む)は1万0,750件で全火災の約2割を占める。件数自体は2002年(1万4,553件をピークに年々減少しているが、依然として全火災の2割超を占めることに変わりない。都道府県別では、東京(1,793件)、大阪(1,080件)、愛知(853件)の順で多く、都市部で目立っている。大阪市消防局によると、放火されやすい場所の特徴は、@ゴミなど点火されやすいものがある、A人目につかない、B侵入しやすい、C地域・住人に警戒心がない…の4点。
 では、どうやって防ぐのか。そのカギはこまめな見回り活動などが可能なコミュニティー作り。大阪市阿倍野区の昭和町1丁目東町会では、2003年春に連続放火の被害に遭い、それ以来、毎月2回、夜の見回り活動を続けているが、効果はてきめんで、放火は1件も起きていない。『ごみの出し方をきちんと守るとか、店の看板を深夜は片付けるとか、結局はコミュニティーがまとまって危機意識を共有出来るかどうか』(関係者)がまずは問題だ。

結核
完治のカギは服薬

●東京新聞4月24日付
 某人気芸人の発病で注目が集まった“結核”。結核は結核菌に感染して起こる感染症で、9割以上は肺に感染し発病、咳やたんが止まらなくなり、悪化すると死亡する。
 感染源は“人”。結核菌は人のくしゃみや咳の飛沫に含まれ、それを吸い込んで感染する。人から排出された後、水分が無くなっても空中に漂うが、物から人へ感染することはない。菌は紫外線で死ぬが、日光が当たらない冷暗所なら3〜4時間は生きるといわれ、『換気の悪い密閉された室内で不特定多数の人がいる環境は、感染のリスクが高まる』(専門家)。
 感染しても発病する人は約1割。菌の増殖が遅いのが特徴で、吸い込んだ菌が定着するまで約2ヵ月かかる。感染してから発病するまで、多くは半年〜2年かかり、中には数十年後の発病例もある。
 発病は過労やストレス、過度なダイエットや栄養摂取不足、糖尿病や膠原病、HIVウイルス感染などによる免疫力低下などが引き金になるといわれる。
 治療は服薬。4種類の薬を6〜9ヵ月間飲み続ける。服薬開始後、約2週間で菌の数はぐっと減るが、たんに菌が出て周囲に感染させる状態が続く間は入院して治療する。入院期間は症状により2〜4ヵ月。治療費は公費助成があり、患者の自己負担は入院中はゼロ、外来は薬や検査代などの5%。
 処方通り服薬すれば治るが、『薬を途中でやめたり、不規則な飲み方をすると、薬が効かない薬剤耐性菌が出来、治療が長引く』(専門家)ので要注意。早期発見をすれば本人も治るし、周囲にも広がらない。2週間以上続く咳やたん、微熱、胸の痛みがある場合は、専門の医療機関を受診したい。

2009/4/20

手や膝に出来る突起
ガングリオンとは…

●東京新聞3月27日付
 手の甲や指のつけ根あたりに、小さな突起が出来ることがないだろうか。例えば、ある会社員男性は3年ほど前から、手の甲側の手首に近いところに小さなこぶができた。直径1.5センチ、高さ5ミリほど。コガネムシが中に入っているような形で、触るとコリコリと硬い。専門医によると、これが“ガングリオン”という腫瘤。ちなみに、『がん』ではない。出来る部位は、この会社員男性のように手の甲側の手首付近が大半で、約7割といわれる。ほかに手のひら側の手首近くや、腕、手の指のつけ根にも米粒大のものが出来たり、膝の裏側に出来ることもある。関節の周りには、それを包んでいる袋状の組織がある。それが変化して茎を伸ばし、袋状組織の中を満たしている体液の一種、滑液が流れ出て溜まり、ガングリオンが出来る。軟骨に栄養を与え、潤滑油の働きをする滑液は、ガングリオン内ではゼリー状になって固まりやすいそうだ。専門医によれば、『痛みがない場合、放っておいて様子をみても問題はない』とのこと。注射器でゼリー状物質を吸い出す治療法はあるが、ふくらみが元に戻っても、再び出来ることがあるそうだ。稀に、痛みやしびれを感じる時は、手術が必要になる。指のつけ根に出来て手を使うときに当たって不便が生じたり、腕に出来てひじの内側にある尺骨神経を圧迫するような場合だ。手術はできるだけ茎の根元から取り除くことになる。なお、ガングリオンが出来る原因や理由は不明だ。

ベランダで家庭菜園
上手な栽培法

●東京新聞4月6日付
 ベランダで野菜づくりを楽しむ人が増えている。でも栽培は難しく、枯らしてしまったり、実がならないなど失敗続きの人も多いはず。では、“上級者向け”とされるトマトやナスのベランダ栽培法とは…。まず、野菜づくりで重要なのは十分な日当たり。ベランダの向き、階数、鉢を置く位置で日当たりが変わるが、トマトやナスの場合、少なくとも午前から午後にかけて4〜5時間は直射日光が当たる環境が必要だ。培養土として、専門家は、軽い宮崎県産の日向土の使用を提案する。長さ45センチ、深さ12センチの浅いコンテナを併用すれば土は10リットルほどで済む。トマトやナスの苗を植える際、根の土を洗い流してから、先端から3分の1を切る。これは、根を刺激して発育を促すため。根を放射状に広げて植えつけるが、日向土は乾燥しやすいので、わらなどで土の表面を覆うことを忘れずに。なお、トマトは乾燥した状態を好むので水やりは最低限に抑える。本葉のつけ根から出るわき芽は取り、幹を太く育てるのがポイント。一番の実がなったら、液体肥料を週に一回やる。ナスは、トマトと逆で水が不足すると、実がつきにくくなる。水やりは朝夕一回ずつ。トマトやナスなど夏野菜は5月ごろから苗が出回り始めるが、寒さには弱い。温度が低い日の夕方から室内に入れるなど保温対策も忘れないようにしたい。

2009/4/6

マラソンしながらピクニック
新しい走りを楽しむ

●東京新聞3月31日付
 世間は空前のマラソンブーム。老若男女が各種大会に参加し、記録更新を目指して激走している。その一方で、競争せずに観光地や町中を走る“マラニック”も人気だそう。“マラニック”とは、“マラソン”と“ピクニック”とを組み合わせた造語。競争することなく、決められたコースの完走を目指す“楽しく走る”を意識した競技だ。三月中旬、東京・麹町の『ランナーズステーション麹町店』主催したマラニック『JR山手線一周ラン』は、2回の日曜を使って山手線を一周。走るペースは1キロ約7分と、ゆったりおしゃべりしながら走れるペースで、大勢の人で混み合う街(渋谷など)を抜ける時は周囲の迷惑にならないようにウォーキングに変える。このマラニックを主催したランナーズステーションは、昨年春から『東京都内を楽しく走る』をテーマに、神田川ラン、下町ランなどを企画。毎回20人前後の参加があり、人気が定着しつつある。また、全国各地でもマラニック大会が開催され、参加者も増えている。ただ、マラニック大会は舗装していない山道などを走る場合も多いので、日頃のトレーニングは欠かせない。また、『つらくなったら歩いてもいい。無理をしないことも大切。途中で戻る時のために、交通費として3,000円ほど持っておくと安心』(関係者)だ。

口腔がん
早期ならほぼ機能維持可能

●毎日新聞3月31日付
 口腔がんには、がん患者の1〜2%を占める“舌がん”をはじめ、口腔底がん(舌と歯茎の間に出来るがん)、歯肉がん(歯茎のがん)、頬粘膜がん(頬の内側の粘膜に出来るがん)、硬口蓋がん(口の天井部分に出来るがん)…などがあり、合計で毎年約8,000人が発症している。半数が亡くなり、最近10年間で患者数が倍増した。約7割が進行がんとして発見されており、歯肉では6%、頬粘膜で8%、最も発見しやすい舌でも23%しか早期発見されていないのが現状。しかし、早期発見すれば、食べることなどの機能を失うことはない。では、発見のポイントは…。
 口の中は自分で見ることが出来、知覚も敏感。そのため、自分で前がん病変やがんを見つけることも出来る。まず、口内炎のような症状が長引けば要注意。通常の口内炎なら、塗り薬や殺菌治療で数日から2週間程度で治るからだ。また、口内炎と外見上、違いが見られる場合もある。具体的には、@しこりや腫れがある、A痛みがある、B赤い斑点(紅板症)や白い斑点(白板症)がある、C場所が判らない出血がある、D歯のぐらつきが3週間以上続く…などの症状があれば注意する必要がある。
 専門家は、月に一回程度の定期的なセルフチェックを勧めている。チェックする際は、鏡とライトを用意し、手を良く洗い、うがいしたうえで、歯肉や口のなかの天井部分、『あー』と声を出しながら喉の奥、舌を指でつまみだして横や裏といった箇所を確認する。更に、首や下あごにこぶ状のものがないかも触って確認する。

2009/3/16

我慢より調理で工夫
食事のカロリーを減らすコツ

●毎日新聞3月10日付
 薄着の季節を前に、ダイエットを考えている向きもあろう。そこで、食事のカロリーを減らすコツとは…。専門家は、『計算上は1日500キロカロリー減らせば、1ヵ月で2キロの減量が可能。“5ヵ条”を頭の片隅におき、少しずつ取り入れてみては』としている。その“5ヵ条”とは、@調理法を工夫する(カロリーの多い順に、揚げ物>炒め物>焼き物=煮物>蒸し物)、A油の使用量を出来るだけ控える(油は1グラム=9キロカロリー、代わりに出汁や香辛料を使う)、B素材を上手に選ぶ(肉は脂肪分の少ない部位を使う)、C大豆製品、野菜やキノコ、海藻類を取り入れる(キノコはかさ増しに大活躍、鶏肉は100グラム=200キロカロリーだが、豆腐だと70〜80キロカロリー)、D調味料のエネルギーを知る(それぞれ大さじで、マヨネーズ84キロカロリー、みりん42キロカロリー、上白糖35キロカロリー、みそ35キロカロリー、トマトケチャップ19キロカロリー)。


関東はマスク派
花粉症対策

●毎日新聞3月8日付
 ウェザーニューズが男女約2万5,000人を対象に実施した花粉症対策の調査で、マスクで対処する人が関東地方に集中していることが分かった。同社の携帯サイト利用者に対して、花粉症対策(複数回答)とそれにかける費用を尋ね、回答者の居住地ごとに集計。その結果、『マスク』を挙げた人が最も高かったのは茨城で61.4%、続いて神奈川61.1%、千葉60.8%、東京58.6%と、上位に関東の各都県が入った。『薬』は鳥取、『目薬』、『食べ物』、『飲み物』はいずれも秋田が1位だった。また、対策費用が最も高かったのは青森で、1ヵ月当たり2,380円。最下位は青森の隣の秋田で1,091円だった。

足元ご用心
つめケアが歩く力に

●東京新聞3月4日付
 足つめは指先を保護するだけではなく、指の力を強くさせ、体のバランスを取る役割を担う。そのため、変形や肥厚、巻きつめ、つめの水虫といったトラブルを放っておくと、『つめの痛みで歩きにくくなる⇒ひざや腰に負担がかかって痛みが生じる⇒歩くのが面倒になる⇒筋肉が衰える』といった負の連鎖で、歩行に影響が出てくる。従って、末永く健脚でいるためにも、足のつめケアは大切。家庭で出来るケアとしてはまず、『足を清潔にする』ことが基本。足の裏は身体で一番汗をかく場所。毎日洗い、週1回は柔らかい歯ブラシで石鹸を泡立て、つめの周囲だけでなく、つめ先と皮膚の間も洗う。洗い流したあと、指の間などしっかりふき取り、保湿クリームを塗ることも大切だ。つめを切るのはつめが軟らかくなる入浴後。切る際は、『足の裏側から見るとトウモロコシの粒のような足指の形に合わせて切る』。爪切りは歯の形状がまっすぐなものを使う。一般的な爪切りは歯がカーブしているので、足つめには向いていない。

2009/3/2

洗い過ぎは逆効果
花粉症でかゆい目

●東京新聞2月13日付
 スギ花粉が舞う花粉症の季節、目のかゆみや充血に悩まされる人も少なくない。そこで、目のケアの注意点をまとめてみた。まず、花粉飛散時、目を洗う人は多いが、これがトラブルのもとになる可能性も。というのも、洗い過ぎると、目を保護している物質まで洗い流され、目に傷が付き、傷が増えると、灼熱感を持ったり粘膜が弱くなったりして、花粉症の症状が出やすくなる。また、洗眼剤に入っている防腐剤が目に刺激を与えることもある。恒常的に洗うよりも、花粉が入ったと感じた時だけ、防腐剤の入っていない刺激の少ない目薬をさすなどして流す方がいい。コンタクトレンズ使用者は、目ヤニや花粉がレンズを汚し、症状を悪化させる原因にもなるので、本来は眼鏡にかえることが望ましい。ただ、どうしてもコンタクトレンズを使用するならば、ハードレンズは洗浄専用液で確りこすり洗いして花粉を落とし、ソフトレンズは一日使い捨てタイプを使用し、かゆくなったらすぐに取り換えるようにしたい。なお、市販されている花粉症専用目薬は、通常、ソフトレンズには使用出来ない。これは、レンズが目薬の成分を吸着するなどして目に影響を及ぼす危険性があるため。コンタクトレンズユーザーは、レンズを外して点眼し、5〜10分あけてからレンズを装着したい。

急激な温度変化避ける
今冬の霜焼け対策

●毎日新聞2月16日付
 霜焼け(しもやけ)は、局所的に起きる軽度の凍傷で、凍瘡(とうそう)とも呼ばれる。耳たぶや鼻先、手足の先などの末端部分に出来やすい。寒い場所では末梢血管が収縮して血流が悪くなり、再び暖かい場所に移動した時、収縮していた血管に一時的に大量の血液が流れ込むことで血管が広がる。これを繰り返すことによって炎症を起こしたもので、赤く腫れ上がったり、ムズムズかゆい症状が表れる。専門医によると、『一日の寒暖差が10度以上になると出来やすいといわれ、皮膚の表面温度の変化、室内外の気温差が大きいと発症しやすい』とのこと。予防法はまず、急激な温度変化を避けること。手袋だけでなく、無防備になることが多い耳には耳当てを着用したい。特に冷え症の人は徹底したいところだ。皮膚を濡れたままの状態にしておくことも、表面温度を急激に下げることになるので要注意。また、冷えた体のまま、一気に高めの温度の風呂に入ることも避けたい。そのほかに、『帰宅時には、手足など冷えた部分をマッサージして徐々に温度を上げる(クリームを使うと効果的)』、『汗をかきやすい人はこまめに汗を拭いたり着替える』、『足先が蒸れにくい5本指のある靴下を履く』、『足を締め付ける靴や化繊のタイツなど蒸れるものは避ける』、『バランスの良い食事をとる。特に血液をサラサラにするような青魚やビタミンEを摂取する』…といった点に注意したい。なお、『霜焼けは冬季だけではない。夏の冷房が原因になることもあり、季節の変わり目も注意が必要だ』(専門医)。

2009/2/16

浄水器を選ぶポイント
目的を絞り品質表示確認

●毎日新聞2月2日付
 暮らしに欠かせない水。より安全・安心や満足感を求めてキッチンに浄水器を設置する家庭が増えている。浄水器は水道水に含まれる残留塩素や濁り、水道管の老朽化による鉄さびや一般細菌などを活性炭や中空糸膜などのろ過材を使って除去・減少させる器具。1990年代に各家庭に普及し始め、現在は10種類以上の物質を除去する商品も登場している。選ぶ際に必ず確認したいのが、家庭用品品質表示法に基づく品質表示。浄水器では日本工業規格に定められた方法で試験を行い、濁りや塩素など除去対象物13項目がどれほど除去出来るか、カートリッジ交換時期の目安なども明示する必要がある。これらの性能比較が選択材料の一つ。浄水器メーカーでつくる“浄水器協会”では、『@使う目的を絞り込む、A家庭用品品質表示に基づく表示のあるものを選ぶ、B浄水以外の効果をうたうものを簡単に信じずに必ずデータを確認することが大事』(同協会専務理事)としている。また、『水道水は安全だが、集合住宅の貯水槽や水道管に問題があれば水質にも影響する』、『活性炭と中空糸膜を持つ浄水器ならば、残留塩素とトリハロメタンは十分に取れる。高価なものは必要ない。テスト結果の明示された信頼出来るメーカーの商品を薦める』(同)としている。

むずむず脚症候群
夜眠れない…

●東京新聞2月6日付
 眠りに入る時やじっとしている時など、主にふくらはぎの内側に不快を感じ、脚を動かさずにはいられない症状が“むずむず脚症候群”。有病率は人口の2〜5%といわれ、睡眠障害のなかでも睡眠時無呼吸症候群とほぼ同じ数字。50〜70歳代の、男性より女性に多い。問題なのは、同症候群によって不眠となり、QOL(生活の質)が低下すること。症状が強まる夜間、歩き回ったり足踏みしているうちに十分な睡眠がとれなくなる。結果、日中の眠気を引き起こし、仕事や家事に集中出来ないなどの弊害や、長時間の移動、会議が苦痛になる。特定の原因がないケースがほとんどだが、妊娠や鉄欠乏、腎不全などのほかの疾患によって起こる例もある。原因は、手足の運動機能を円滑にする神経伝達物質“ドーパミン”が上手く機能しない障害と考えられている。診断には、国際的なむずむず脚症候群の研究グループが作成した4つの基準が使われる。@脚を動かしたい欲求が脚の不快な感覚によって起こる、A静かに横になったり安静にすると起こる、B運動によって改善される、C日中より夕方や夜間に起こる…を満たしていれば診断がつく。また、脳波を測定する“終夜睡眠ポリグラフ検査”で、足首をピクピクと繰り返し周期的に動かす“周期性四肢運動”が確認されたり、家系内に発症履歴があることなども診断を助ける。なお、治療には薬物療法があるが、軽症ならば非薬物療法で症状の改善も。具体的には、@カフェインをやめる、A禁煙禁酒、B適度な運動、C鉄分補給…といった方法がある。

2009/2/2

乾燥、角質化など症状で…
肌クリーム

●毎日新聞1月16日付
 乾燥する冬に薬局にあふれるほど並ぶスキンクリーム。種類は大きく@尿素系、Aかゆみ止め系、Bビタミン系、C保湿系に分類される。肌の症状に合った上手な選び方を知って対処したい。
 まず、@の尿素系。手足の指やひざ、かかとなどの肌が角質化している時に良い。角質化とは皮膚の表面の角質層が硬くなり、ごわごわした状態だが、尿素はその角質層を溶解させる働きと保湿効果があるのだ。ただし、唇や目もとなど皮膚の薄いところは避けるほか、肌に傷がある場合もしみるので避けるべき。
 次に、Aのかゆみ止め系。乾燥した肌はかゆみを伴うことが多いので、かゆみを抑えたい場合は、クロタミン、ジフェンヒドラミン、リドカインなどかゆみ止め成分を配合したクリームが良い。赤味のある炎症でかゆみが強い場合は、炎症を静めるグリチルレチン酸配合のクリームが良い。
 Bのビタミン系は、全身がカサカサしたり、指にしもやけがある場合に適している。ビタミンEに血行を促進させる働きがあるので、血液の循環が悪く、手足が冷えているような時や、皮膚がかさついて眠れない時にビタミンE配合のクリームを試したい。
 最後に、Cの保湿系。全般的に皮膚がかさかさした場合は保湿クリームで良い。保湿成分には油のワセリン、ヒアルロン酸、スクワランなど様々あるが、あまり成分にこだわる必要はなく、使ってみて自分の肌に合うものが良い。
 なお、クリームを塗るのは風呂上りが効果的。風呂に入ってから床につくまでの時間が長い場合は、寝る前にもう一度塗る。クリームを塗る回数は1日3回程度が理想。2回目の塗布は1回目の4倍、3回目の塗布は1回目の10倍程度の保湿効果があるため、こまめに塗る方が効果的という。また、専門家によれば、『ニキビの出来やすい人は、ニキビ穴に詰まりやすいジェル状クリームよりは、化粧水を使う方が良い』ともしている。

免疫力に影響!?
睡眠不足

●毎日新聞1月23日付
 睡眠不足だったり、眠りの質が悪いほど風邪を引きやすいことが、米カーネギーメロン大などの研究チームが実施した調査で判明した。調査は2000〜04年、公募に応じた健康な男女153人(21〜55歳)を対象に実施。睡眠時間のほかに、熟睡度を測るためにベッドで寝た時間を2週間にわたって調査。その後、風邪の原因ウイルスを含んだ点鼻薬を投与、約1ヵ月後の症状や血液検査による感染症状を調べた。その結果、睡眠が7時間未満の人では8時間以上の人に比べて風邪をひいた人の割合は2.9倍も高いことが判った。また、ベッドで寝ている時間の割合が92%未満の人では、大半をベッドで就寝している人に比べて5.5倍も多かった。体重や社会的地位などの因果関係は認められなかった。風邪を引きやすい状況になっても、十分で質の高い睡眠をとっていれば発症しにくいことをうかがわせる結果だ。


2009/1/19

低体温
体を冷やさない生活で改善

●東京新聞1月9日付
 手足が冷えたり、むくみやすい。そうした慢性的な体の不調を感じたら、平熱が低い“低体温”が原因かもしれない。低体温は、平熱が36度以下の人をいう。冷え症は体の末端に血液が巡りにくくなるだけで、手足の先が冷えるため自覚しやすいが、低体温の場合は、体の内部や全体が冷え切るため、自覚しにくいのが特徴。従って、『自分では冷えていないと思っていても、低体温になっているかもしれない』(医師)。
 食べ物を消化したり、栄養として体中に行き渡らせる酵素が活性化するのは、体温が36.5〜36.7度ぐらいといわれている。体温が下がると、こうした働きが弱まり、基礎代謝や免疫力も弱くなる。そうなると、疲れやすくなったり、胃腸が弱まって下痢をしやすくなったりする。肌荒れや吹き出物などの皮膚トラブルも起きやすい。更には、がん細胞が体温35度以下で活性化し、増殖するといわれている。とにかく、低体温には注意が必要だ。
 対策は体を冷やさないこと。体の外から冷やさないために、冬は肌を露出する服装を避け、冷えやすい首や腹、足首は、マフラーを巻くなどして温める。また、体を温める食材も有効。体が冷えたら温めることも大切で、週に1〜2度ほどは風呂で38〜40度のお湯に20分くらいつかり、ゆっくりすると良い。風呂から上がると湯冷めしないように、靴下を履いて冷やさないようにする。

マスクの正しい着け方
1日1枚使い捨てで

●毎日新聞1月13日付
 厚生労働省の専門家会議が昨年11月、報告書『新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方』をまとめた(※内容はインターネット上で公表)。インフルエンザの直径は0.08〜0.12マイクロメートル(マイクロは100万分の1)で、市販のマスクの目(約5マイクロメートル)よりはるかに小さい。しかし、ウイルスは単独で空気中を漂わない。唾液などと一緒に約5マイクロメートルの大きさの飛沫となって、人から人に感染する。咳やくしゃみが出る人は感染拡大防止のため、マスクをしたい。専門家会議でも、『マスク着用で飛沫を完全に吸い込まないようにすることは出来ない』と限界を認めたうえで、接触感染を防ぐために、着用を勧める。
 ただし、マスクを正しく着けることが前提。顔とマスクの間に隙間があると、フィルターを通過していない空気が多く流入する。従って、上下表裏を確認したうえで、鼻、口、顎をしっかり覆うように密着させる。着用するする種類は、熱などで布状にした不織布マスクが好ましい。医療従事者用に、0.3マイクロメートル以上の粒子を95%以上防ぐ規格に合格した『N95マスク』が市販されたが、正しく装着するのが難しいうえ、密着性が高く呼吸しにくい。厚生労働省は、『不織布マスクを1日1枚の使い捨てで使うのが望ましい。家庭で1人当たり20〜25枚備えておいてほしい』としている。
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